予告通り今巻で最終巻です。煌霊の小手毬が人間になる可能性が見えたところから始まり、朱雀は「天上」として働きながら、小手毬との未来を考えます。そして、いろいろな人に助けを請いながら、本当に自分のしたいこと、小手毬のしたいことを追求しようと決めます。朱雀は世界最強、超人になれるか? 自分の原点を思い出して初心を守ること、役割だけに拘らないで柔軟に次をめざすこと、そのバランスはどうあったら自分のアイデンティティーを維持して、納得していけるのか? 命を懸けて一緒に戦う朱雀と小手毬だけでなく、前巻でボロボロになった霧原みぞれ、結婚した滝ヶ峰万里と柏木仔犬丸、朱雀に振られた徒花舞花たちもそれぞれに道を歩みます。それは地味で面倒くさい毎日と、ところどころのビッグイベントの混合なのですが、そこをじっくり、でも退屈しないように描き切り、朱雀と小手毬の幸せなエンディング、その後の将来まで思わせながら落ち着けた森田先生の筆はなかなか。異能力者の方々も天上の面々も皆、お疲れさま。「そこまで我儘言えるのかよ」という点も少しあるし、せっかくのバトルシーンはもうちょっと盛り上げてほしいとかありますが、これまで頑張ってきた朱雀と小手毬に免じて良しとしましょう。
異能力者の話ながらも。その生き方や悩みは現実社会で働き、戦い、恋をし、家庭を営む人たちと何ら変わらないという点で、「今の現実」を描いたラノベです。読者は自分身とあいつのためにもう一歩頑張る力がもらえるかもしれません。
ぶれることなく着地に至り、その先への余韻を残して終わった味の良い全7巻でした。
不戦無敵の影殺師 (7) (ガガガ文庫) (日本語) 文庫 – 2016/6/17
森田 季節
(著)
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本の長さ255ページ
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言語日本語
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出版社小学館
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発売日2016/6/17
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ISBN-104094516158
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ISBN-13978-4094516159
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。異能力者の頂点『天上』の指示により、まさかの相手との戦闘を経験した朱雀。これで相棒の小手毬が人間になり、人生を共に歩めると喜ぶが、『天上』の掟がそれを許さなかった。小手毬との幸せな未来を望む朱雀は活路を模索する。しかし、突きつけられた現実は『天上』のトップに君臨する存在と戦い、勝たなければいけないという残酷なものだった―。真の最強になることが唯一の道!?苦悩し続ける異能力リアルアクション最終巻!
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2016/6/17)
- 発売日 : 2016/6/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 255ページ
- ISBN-10 : 4094516158
- ISBN-13 : 978-4094516159
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,568,825位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.7
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2016年7月15日に日本でレビュー済み
朱雀と小手毬の心境の変遷は6巻までを読み返してもわかりづらく、これはおそらく恋愛心理描写を削りすぎたためだろう、と納得するとして
小手毬の思いが「子供がほしい」に集約され、それを叶えるために朱雀が奮闘する・・・のだが
小手毬が人間になると不老の朱雀とひずみが出る、そのため、朱雀が天上を抜けたい、しかし、そうすると神代に殺される危険がある
そこで、神代を殺すしかない、となるのは良い
頭の悪い朱雀がそのリスクに全然気づけなかったのも、天児奈先生が一から十まで手取り足取り教えてくれるから良い、と納得するとして
しかし、肝心の神代が弱すぎた
神代のチート能力を教えられ、天児奈との戦闘で片鱗を見せつけられ、散々強さを煽られていただけに、とにかくギャップが酷い
これは今までのライバルである滝ヶ峰や斎村のように、リベンジマッチではないことが大きいのだろうと思う
元々、朱雀は行き当たりばったりな戦いが多いし、戦闘シーンの描写も少ないシリーズではあった
とはいえ、戦闘力だけでなく精神面の弱さを見せられては納得のいかない読者も多いはず
おかげで、何とも盛り上がりのないストーリーになってしまった
神代を倒した後の「求めていた生活」が長めに描かれているのは良いと思うが、盛り上がりがなかったために、淡々とした印象が強まっている
前巻に比べればマシだが、シリーズ最終巻としては少し残念である
まあ、小手毬が幸せそうだから良いか、と思わせられたので、評価は甘め、その点は作者の勝ちかもしれない
小手毬の思いが「子供がほしい」に集約され、それを叶えるために朱雀が奮闘する・・・のだが
小手毬が人間になると不老の朱雀とひずみが出る、そのため、朱雀が天上を抜けたい、しかし、そうすると神代に殺される危険がある
そこで、神代を殺すしかない、となるのは良い
頭の悪い朱雀がそのリスクに全然気づけなかったのも、天児奈先生が一から十まで手取り足取り教えてくれるから良い、と納得するとして
しかし、肝心の神代が弱すぎた
神代のチート能力を教えられ、天児奈との戦闘で片鱗を見せつけられ、散々強さを煽られていただけに、とにかくギャップが酷い
これは今までのライバルである滝ヶ峰や斎村のように、リベンジマッチではないことが大きいのだろうと思う
元々、朱雀は行き当たりばったりな戦いが多いし、戦闘シーンの描写も少ないシリーズではあった
とはいえ、戦闘力だけでなく精神面の弱さを見せられては納得のいかない読者も多いはず
おかげで、何とも盛り上がりのないストーリーになってしまった
神代を倒した後の「求めていた生活」が長めに描かれているのは良いと思うが、盛り上がりがなかったために、淡々とした印象が強まっている
前巻に比べればマシだが、シリーズ最終巻としては少し残念である
まあ、小手毬が幸せそうだから良いか、と思わせられたので、評価は甘め、その点は作者の勝ちかもしれない
2016年6月24日に日本でレビュー済み
能力の使用が著しく制限された社会で不遇をかこちながら生きてきた暗殺系異能力者の人生を綴るシリーズ最終巻。シリーズ開始当初のやさぐれた印象の
強かった朱雀が、いつのまにか異能力者の頂点近くに来ている流れに「こういう流れの話だったかな?」と色々思う所はあるけどオチの付け所が気になり拝読
物語は主人公の朱雀が異能力強化ドラッグに縋ったみぞれとの一戦を終えた後、「天上」の一員である天児奈から相方の煌霊である小手毬に人間に戻れる
方法が、そんな能力を持つ異能力者が存在する事を告げた場面から始まる。自らが人間に戻り、朱雀の子を産む事を望む小手毬は示された可能性を
持ち帰って検討する事もせず、その異能力者に会わせて欲しいと天児奈に申し出る。天児奈の能力で入口が開かれる空間を渡り歩いて辿り着いた先で
朱雀と小手毬を待っていたのは鎖で縛りあげられた男・真砂だった。生命の時間を自在に操る能力を持ちながら137年間も拘束され続けている真砂の
正体は鎌倉時代初期に産まれた陰陽師であり、幕末の動乱後「天上」の一員としてこれ以上歴史に関わる事を拒絶した事で拘束されてしまったらしい
真砂を拘束したのは「天上」の頂点として存在する神代という異能力者であり、「思った事がそのまま実現する」という途方も無い能力を持つ存在自体が
反則と言うべき恐るべき存在であった。神代を倒して自分を解放して欲しいと言う真砂に対し、そんな馬鹿げた相手に勝てる筈が無いと拒否する朱雀
だったが、真砂は「他人の異能力に干渉する」という朱雀の異能であればチャンスがあるとあくまで勝利の可能性がある事を示す。それでも、と躊躇し
諦めようとする朱雀に真砂は神代を倒さなくても小手毬を人間に戻す事ぐらいは叶えてやると言うが、その代わり「天上」になった事で不老不死と化した
朱雀は人間となった小手毬の寿命が尽きる様を見なければならないと告げる。それなら「天上」を辞めてしまえば良いだろうと安易に考える朱雀だったが
「天上」を辞めた人間を神代が大人しく見逃すか、という真砂の言葉に自分の選択が持つリスクを突き付けられ、何も選べなくなってしまい…
んー…まあ、無難に最終巻してたな、というのが読み終わっての第一印象。破綻は無いけど、かといって突き抜けた刺激というのも得られなかったという
辺りが正直なところ。刺激、というか衝撃という点においてはあの第一巻で受けた物を超える物が二巻以降では見られなかった、という点は否定できない
シリーズ全体の流れの上でも不遇の人間が夢を諦めないというライトノベルでは珍しいぐらいの泥臭さを描く事よりも「異能バトル」というライトノベルでは
ありがちな方向に流れた事で「個性」自体は薄れてしまったな、という事もやっぱり否定できない
この最終巻では「天上」の頂点であり、「思った事がそのまま現実化する」というほとんど神様みたいな存在である神代との対決に至る流れがメインであり、
朱雀が登りつめた「天上」という地位の「とんでもなさ」を改めて思い知らされた上で「どうせなら『最強』になりたい」と自分の真の願いと向き合った朱雀が
小手毬と最後の戦いに挑む姿を描きつつ、並行してこれまで関わり合って来た異能力者業界の裏と表に居る様々な人々との交流を描く、というバトルと
日常の二本立て、みたいな構成になっている
こう言っては何だが、「天上」の頂点・神代との対決はすっげえショボい。森田季節がこの手のバトルシーンを書くのが苦手だって事はシリーズを通して
散々思い知らされてきたけど、やっぱり迫力不足は如何ともし難い。「神様みたいな相手にどうやって立ち向かうの?」という戦う前の期待に応える程の
スリリングさは微塵も感じられなかったし、勝因となった展開でもネタばらしがあっさりし過ぎていて「ふーん?」と余韻に浸る暇も無かった。これなら
神代と戦う前に突如天児奈に襲われた場面の方が「主人公が為す術も無く追い込まれている感じ」が強く、バトルとしてはまだ楽しめた
タイトルにある「不戦無敵」が示す様に一巻の戦う場を与えられない事を愚痴り、いざ命のやり取りに挑んだら相手を殺す覚悟も相手に殺される覚悟も
足りない自分の情けなさを突き付けられる朱雀の姿の方が余程楽しませてくれたし、「現実」という姿の無い敵と戦っている場面の方が「いったい主人公は
どうなっちゃうんだろう?」という不安感が掻き立てられて安易な異能バトルなんかより余程緊迫感や切迫感が立ち込めていたし、そこがこの作品の唯一
無二の個性でもあった。二巻以降でホイホイと戦うようになってからは「ありがち感」が付き纏い、どうしても凡庸な異能バトル物と化してしまった印象が
あったと最終巻まで読み切った上で思わざるを得なかった
それでも中盤で小手毬を失い、抜け殻のようになった所を自分に想いを寄せている舞花の好意を踏みにじる様にして、自分がクズである事を自覚してなお
小手毬を選ぶ場面の様な「おお!」と唸らされる場面もあったのだが、それでも異能バトル中心にしてしまった点は返す返すも勿体ない。終盤で人生その物
が戦いであり、「七転び八起き」こそが人間の生き方であると朱雀が述懐した様にこの堕ちても這い上がる様を中心に描くべきだったのではないだろうか?
主人公がバトルを繰り返すたびに最強に近付いて行く少年マンガ的な流れに持って行く必要があったんだろうか、と疑問はそこに集中する。その流れの
果てに少年マンガ的なパワーインフレを起こして「最強キャラ」が登場し、その「最強」には見合わないショボいバトルが産まれてしまったのであれば
これは戦略ミスでは無かったのだろうか?
繰り返しになっちゃうけど、本シリーズの第一巻は紛れも無い大傑作であり、「ライトノベルでここまでやっちゃって良いんだ!」とライトノベル観をぶっ壊す
まさに「破格」の一冊であった。森田季節が抱えていたであろうライトノベル業界に対するドロドロとしたマグマの様な煮え滾る想いがそのまま詰め込まれた
様な一冊であった。今となっては、これをシリーズ化した事は本当に正しかったのだろうか?とラノベの商売と作品の質、という根源的な部分まで考えて
あれこれ悔まれて仕方ない
一巻の衝撃が凄まじ過ぎた作品をシリーズ化する事が必ずしも幸福な結果に繋がるとは限らないのではないだろうか、そんな事を考えさせられたシリーズ
最終巻であった
強かった朱雀が、いつのまにか異能力者の頂点近くに来ている流れに「こういう流れの話だったかな?」と色々思う所はあるけどオチの付け所が気になり拝読
物語は主人公の朱雀が異能力強化ドラッグに縋ったみぞれとの一戦を終えた後、「天上」の一員である天児奈から相方の煌霊である小手毬に人間に戻れる
方法が、そんな能力を持つ異能力者が存在する事を告げた場面から始まる。自らが人間に戻り、朱雀の子を産む事を望む小手毬は示された可能性を
持ち帰って検討する事もせず、その異能力者に会わせて欲しいと天児奈に申し出る。天児奈の能力で入口が開かれる空間を渡り歩いて辿り着いた先で
朱雀と小手毬を待っていたのは鎖で縛りあげられた男・真砂だった。生命の時間を自在に操る能力を持ちながら137年間も拘束され続けている真砂の
正体は鎌倉時代初期に産まれた陰陽師であり、幕末の動乱後「天上」の一員としてこれ以上歴史に関わる事を拒絶した事で拘束されてしまったらしい
真砂を拘束したのは「天上」の頂点として存在する神代という異能力者であり、「思った事がそのまま実現する」という途方も無い能力を持つ存在自体が
反則と言うべき恐るべき存在であった。神代を倒して自分を解放して欲しいと言う真砂に対し、そんな馬鹿げた相手に勝てる筈が無いと拒否する朱雀
だったが、真砂は「他人の異能力に干渉する」という朱雀の異能であればチャンスがあるとあくまで勝利の可能性がある事を示す。それでも、と躊躇し
諦めようとする朱雀に真砂は神代を倒さなくても小手毬を人間に戻す事ぐらいは叶えてやると言うが、その代わり「天上」になった事で不老不死と化した
朱雀は人間となった小手毬の寿命が尽きる様を見なければならないと告げる。それなら「天上」を辞めてしまえば良いだろうと安易に考える朱雀だったが
「天上」を辞めた人間を神代が大人しく見逃すか、という真砂の言葉に自分の選択が持つリスクを突き付けられ、何も選べなくなってしまい…
んー…まあ、無難に最終巻してたな、というのが読み終わっての第一印象。破綻は無いけど、かといって突き抜けた刺激というのも得られなかったという
辺りが正直なところ。刺激、というか衝撃という点においてはあの第一巻で受けた物を超える物が二巻以降では見られなかった、という点は否定できない
シリーズ全体の流れの上でも不遇の人間が夢を諦めないというライトノベルでは珍しいぐらいの泥臭さを描く事よりも「異能バトル」というライトノベルでは
ありがちな方向に流れた事で「個性」自体は薄れてしまったな、という事もやっぱり否定できない
この最終巻では「天上」の頂点であり、「思った事がそのまま現実化する」というほとんど神様みたいな存在である神代との対決に至る流れがメインであり、
朱雀が登りつめた「天上」という地位の「とんでもなさ」を改めて思い知らされた上で「どうせなら『最強』になりたい」と自分の真の願いと向き合った朱雀が
小手毬と最後の戦いに挑む姿を描きつつ、並行してこれまで関わり合って来た異能力者業界の裏と表に居る様々な人々との交流を描く、というバトルと
日常の二本立て、みたいな構成になっている
こう言っては何だが、「天上」の頂点・神代との対決はすっげえショボい。森田季節がこの手のバトルシーンを書くのが苦手だって事はシリーズを通して
散々思い知らされてきたけど、やっぱり迫力不足は如何ともし難い。「神様みたいな相手にどうやって立ち向かうの?」という戦う前の期待に応える程の
スリリングさは微塵も感じられなかったし、勝因となった展開でもネタばらしがあっさりし過ぎていて「ふーん?」と余韻に浸る暇も無かった。これなら
神代と戦う前に突如天児奈に襲われた場面の方が「主人公が為す術も無く追い込まれている感じ」が強く、バトルとしてはまだ楽しめた
タイトルにある「不戦無敵」が示す様に一巻の戦う場を与えられない事を愚痴り、いざ命のやり取りに挑んだら相手を殺す覚悟も相手に殺される覚悟も
足りない自分の情けなさを突き付けられる朱雀の姿の方が余程楽しませてくれたし、「現実」という姿の無い敵と戦っている場面の方が「いったい主人公は
どうなっちゃうんだろう?」という不安感が掻き立てられて安易な異能バトルなんかより余程緊迫感や切迫感が立ち込めていたし、そこがこの作品の唯一
無二の個性でもあった。二巻以降でホイホイと戦うようになってからは「ありがち感」が付き纏い、どうしても凡庸な異能バトル物と化してしまった印象が
あったと最終巻まで読み切った上で思わざるを得なかった
それでも中盤で小手毬を失い、抜け殻のようになった所を自分に想いを寄せている舞花の好意を踏みにじる様にして、自分がクズである事を自覚してなお
小手毬を選ぶ場面の様な「おお!」と唸らされる場面もあったのだが、それでも異能バトル中心にしてしまった点は返す返すも勿体ない。終盤で人生その物
が戦いであり、「七転び八起き」こそが人間の生き方であると朱雀が述懐した様にこの堕ちても這い上がる様を中心に描くべきだったのではないだろうか?
主人公がバトルを繰り返すたびに最強に近付いて行く少年マンガ的な流れに持って行く必要があったんだろうか、と疑問はそこに集中する。その流れの
果てに少年マンガ的なパワーインフレを起こして「最強キャラ」が登場し、その「最強」には見合わないショボいバトルが産まれてしまったのであれば
これは戦略ミスでは無かったのだろうか?
繰り返しになっちゃうけど、本シリーズの第一巻は紛れも無い大傑作であり、「ライトノベルでここまでやっちゃって良いんだ!」とライトノベル観をぶっ壊す
まさに「破格」の一冊であった。森田季節が抱えていたであろうライトノベル業界に対するドロドロとしたマグマの様な煮え滾る想いがそのまま詰め込まれた
様な一冊であった。今となっては、これをシリーズ化した事は本当に正しかったのだろうか?とラノベの商売と作品の質、という根源的な部分まで考えて
あれこれ悔まれて仕方ない
一巻の衝撃が凄まじ過ぎた作品をシリーズ化する事が必ずしも幸福な結果に繋がるとは限らないのではないだろうか、そんな事を考えさせられたシリーズ
最終巻であった