著者の花冠の国が好きだったので購入しました。
不思議の国のアリスがモチーフなので、時計を持ったウサギとか、帽子屋さんとかが出てきます。
本来のヒロインは、アリス役として出てくるはずだけど、小説の主人公はハートの国の女王に転生した、いわゆる悪役です。乙女ゲームの世界ということで、男の子キャラが複数出てきます。
主人公は今まで王女として平和を願い暮らしていたけど、女王になる時に物語の強制力なのか悪役っぽい口調になってしまいます。
ここからネタバレです。
乙女ゲームという設定だからか男キャラが複数出てくるんですが、そのためかメインのジョーカーというキャラとの恋愛の過程も少々薄味です。
騎士やラストのキャラに至っては、そんなにあっさり好意を持って良いのー？っていう感じでした。
また主人公である女王が周りくどい話し方をするため（呪いのため）理解するのに少々時間がかかってしまいました。（ジョーカーの大事なシーンだったため、余計感情移入できず…私の読解力がないだけかもです。
また最後のほうでは、自分の本意ではなく悪い言葉で話してしまうはずだったのに、会話が（居丈高ですが）普通にできてしまっている点に疑問を覚えました。
女キャラに至っては最初に登場したきり、お話の中に戻ってこなかったので…そこも少し残念です。
もしかすると、作品に対して期待しすぎたせいかな、と思いますが、あまり楽しめなかったため、こちらの評価で…。
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