ある昼下がり、アリスが土手で遊んでいるとチョッキを着た白ウサギが時計を取り出しながら、急ぎ足に通り過ぎ、生き垣の下の穴にぴょんと飛び込みました。アリスも続いて飛び込むと、そこは…。チェシャーネコ、三月ウサギ、帽子屋、ハートの女王など、一癖もふたくせもあるキャラクターたちが繰り広げる夢と幻想の国。ユーモア溢れる世界児童文学の傑作を、原文の言葉あそびの楽しさそのままに翻訳した、画期的新訳決定版。
●ルイス・キャロル:1832年、イギリスのチェシャ州に生まれる。オックスフォード大学を卒業、同大学の数学および論理学の教授に。独特のユーモア感覚と幻想的イメージに溢れた童話『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は、イギリスはもちろん、世界中で支持されている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
キャロル,ルイス
1832‐1898。イングランド北西部チェシャー州出身。本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン。数学者であり、作家。母校オックスフォード大学で数学講師を務めていた際、学寮長リドルの次女アリスのために書き下ろした物語が、『不思議の国のアリス』(1865年)の原型となる
河合/祥一郎
1960年生まれ。東京大学およびケンブリッジ大学より博士号を取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。イギリス演劇・表象文化論専攻。著書に『ハムレットは太っていた!』(サントリー学芸賞受賞)など、気鋭のシェイクスピア研究者であり、新訳も手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)