原著
に対するAmazon.com上の批判コメントは、何らかの組織票的な意味合いを感じるため、気に留める必要はないと思うが、邦訳の商品紹介の内容が期待を抱かせるものであっただけに、失望を禁じ得ない。
原著のうち6割ほどしか訳出されていないうえ、重要な第8章「Identification, assessment and treatment of individual patients」が割愛されている。「訳者がわが国の臨床の実際に合わせた解説」というのも、実際には数行〜1頁程度の感想に過ぎず、「原書以上に我が国の臨床ニーズに合ったものになった」とは到底思えない。「性差・寿命・文化的側面」に関する章にも、もう少し突っ込んだ解説が欲しかった。
実臨床に役立てるためには『不定愁訴のABC』を読めばいいし、不定愁訴に関して深く勉強するためには原著を読む必要がある。従って、この邦訳の存在意義が希薄になってしまった。
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