「残念ながら、短期間で終わる保証はないと思います」
デモクラシーの帝国アメリカの剥き出しの武力による自由(流動性)の押しつけ(グローバリゼーション)に対する藤原帰一氏のコメントである。
信頼のベースを人格からシステムへと移行させた近代社会では、
正統性(自発的な服従契機)こそがシステム(不特定多数の匿名者)に対する信頼の源泉となる(宮台真司氏)。
テロとの戦いを神から与えられた使命と思い込めるブッシュは、アメリカのイニシアチブに任せれば、秩序ができ安定するのだから、
国連に期待するのはやめようと考え(アンドリュー・デウィット)、国連の力を完全に無視できることを示してしまった・・・
無力感による服従、屈辱的な服従(金子勝氏)が蔓延する今日、正統性が調達されていない以上、
「多様性を認めない文化は逝ってよし」+「合意の時代から力の時代へ」なるネオコンこそが逝ってしまう(宮台真司氏)はずなのだが、
チョムスキー氏のように、偏見を是正するかもしれない議論は、アメリカの圧倒的大多数が自ら避け(藤原帰一氏)、知らぬが仏を決め込むのである。
アメリカの議員の中で、パスポートを持っているのは、半数にも満たず(ボクは本気で驚いた!)、
説得した者勝ち、騙した者勝ちと開き直ることができるのが、今日的ネオコンである。
EUは、こうした事実を前提にして外交している(宮台真司氏)が、9・11直後における我が国の論調、
『よし、戦おうじゃないか。さあ、姿を見せろ、と言いたくもなる。(朝日新聞 天声人語 2001・9・13)』
を見るにつけても、この国の指導層は、あまりにも愚昧である。
不安の正体・・・それは、忙しすぎる世情、情報過多にも起因するが、己の価値観を見つめ直す契機を持たず、
知らぬが仏を決め込み、現状維持を旨とする心根が張り巡らすバカの壁のことである。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。