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下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち 単行本 – 2007/1/31

5つ星のうち 3.6 89件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容紹介

格差社会の学力低下・ニート問題を一刀両断子どもや若者が積極的に「学び」「労働」から逃げはじめた。いまもっとも注目される「知の格闘家」ウチダ教授が新たに現れた格差社会の弱者たちを鮮やかに斬る!

内容(「BOOK」データベースより)

リスク社会に生み出される大量の弱者たち。“自分探し”の果てに。学力低下、ニート増加の深層。

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登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/1/31)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062138271
  • ISBN-13: 978-4062138277
  • 発売日: 2007/1/31
  • 商品パッケージの寸法: 18.6 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6 89件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 93,634位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

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まずこの本の購入前のご注意です。

仮説→調査→検証 はご期待なさらないでください。

本書はあくまで,最近いろいろ話題になっている本に想を得ながら,頭の中で組み立てた内田樹に見えた現在の本です。

学術書ではありません。専門分野の易しい解説でもありません。おじさんが「うぐぐぐむむむ」と考えたことの講演をとりまとめたものです。

家族がニートになったとかでお悩みの方は手にとってもお役に立ちません。

著者はなぜ働かなくなったのか,学ばなくなったのかを考えただけで,現状そうなってしまった人への解決案とかは提示していません。

また,自分が今,学びたくねー,働きたくねーの方は,

「自分はちょっと違うなぁ」と違和感を感じることでしょう。

あくまで,おじさんが読んだ書物と接する学生から得た印象で論じる「下流志向」です。

とここまでお断りしたら,もう褒めても良いでしょうか?

面白かったのですよ。

大抵の現状を切る系統の本って読んでいて,思い込みすぎとか,うそくせーとか,これじゃ新聞の社説だよーとかになってしまうのですが,

この本は縦横無尽な論じ
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形式: 単行本
 学ばないのも、働かないのも、自分を「消費者」と位置づけているからだ、という主張に、ナゾが解けたような気分になった。
 勉強は、最初から消費者として見れば「割に合わない」。これ勉強して何になるのか?が示されていないから。しばらく学んでみないと学びの意義は実感できない。そしてそんな曖昧な商品には、賢い消費者は手を出さない。
 大抵の労働も、消費者として見ればやはり割に合わない。サラリーマンは自分が提供した労働以上の給料はもらえない。そうでなきゃ会社に利益が残らず、会社の経営は成り立たないのだから、当たり前だ。そしてそんな自分が損する取引には、賢い消費者は手を出さない。
 彼らは怠けているのではなく、勉強も労働も、こういう合理的判断に基づいて積極的に拒否しているのだ、と言われて、深く納得。そしてこういう「消費者」であることに徹した態度によって、学校も行かず就職もせず、自分からわざわざアッサリ経済的貧困に陥っていく。これが「下流志向」。自分では何も生み出さず、何も作らず、目の前にある商品を、その時点で割に合うかどうかで選ぶだけ。
 どこかで視点を切り替えないと、世の中は没落貴族のような賢い消費者だらけになってどんどん地盤沈下していくのだろう。だけど、学ぶ喜び、働く喜び、というコトバがかなり空々しく聞こえるのも事実だ。生産者、労働者としての充実感って、あんまりその辺でお目にかからない。むしろ虚しさのほうがずっと目に付く機会が多い。
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形式: 単行本
共感できた部分は以下の二つです。

(1)「ニートを選ぶ理由は損得勘定をした結果である。」

安い給料で苦痛でしかない仕事をやるくらいなら働かないことを選ぶ、
という若者の気持ちは私も理解できます。私も昔そう思ったことがありました。
ただ、私の場合は頼れる親がいなかったので、ニートにはなりたくてもなれなかった。
でも頼らせてくれる存在があったなら自分もそうなっていたかもしれない。
しかし、長期的視野で見るとやはりニートは損。目先の損得に惑わされないほうが
いいと若者にはいいたいですね。

(2)もう一つは、「高齢者ニート」を自己責任の名の下に糾弾し野垂れ死にさせるの
ではなく、助けよう、という考え方にも共感しました。
人間誰しも間違えることはあるし、社会的弱者に対して自業自得呼ばわりして
助けないというのは社会のあり方としてどうかと思います。

もっとも、全ての若者が自分からニートを選んでいるというわけではないと思うので
その点に関してはちょっとどうなのかな?と思いました。
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 個人的には第2章の「リスク社会の弱者たち」の論考が非常に
示唆に富んで興味深い。筆者は、「『リスク化』とは社会の不確実
性が増し、個人にとっては将来の生活予測可能性が低くなるという
こと(中略)これだけの努力をすれば、これだけのリターンが保証
されるという安定的な関係が崩れ始めること、これがリスク社会の
特徴」だと云う。そして努力と成果の相関が不確実になる当時に
二極化が進行」し、それが『努力が報われたもの』と『努力が報わ
れなかったもの』の間に歴然たる階層格差を生じ」させる。
 
 大学で職員をしている身として、同じ大学で学び、能力的にも
著しい差があると思われない学生の中で、ある者たちは大企業の
内定をいくつも手にし、ある者たちは一つも内定をとれず途方に
暮れる・・・このちょっとしたボタンの掛け違いのような差が、
年月を経て縮まるどころか巨大な格差となることを思うと、
やりきれない気持ちになります。

 社会経験がなく、一人暮らしで親からのアドバイスなどを
受けられない学生の選択を自己責任として見過ごしていてよい
ものか、周囲の大人が少しづつでもお節介を焼いてもよいの
ではないかと考えさせられました。
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