アテトーゼ型脳性マヒの当事者です。楽歩さんより、11歳上です。
障害者の自叙伝と言うと、就学の時の苦労、学校での様子、自立生活への挑戦などが、定番だと思っていましたが、この著書は、これら定番から、飛躍していて、興味をそそられました。「やれば、できる。だから、がんばろう!」ではなく、時代は、それを追い越しているのではないかと、考えさせられます。
前半では、たとえ、就学できて、当時最良と思われていた訓練を受けられても、そこには、素晴らしい環境が待っていたわけではなく、別の苦労が待っていたんだと、少し、驚きとともに読みました。
しかし、筆者はさんざんの苦労の末、自分に合う方法で、道を開いていきます。学力があればとか、コミュニケーションが取れれば、常識があればとか、そういうものではなく、人間の本質の部分が問われ、成長していきます。この部分から、私も多くのことを学ぶことができました。
その後の結婚。今でも、私を含め、結婚したいと嘆く障害者は多くいますが、一番大切なことを忘れていたようです。自分自身の魅力といったものです。自分の魅力を自然体で惜しむことなく出していくということ。筆者は、これをやっていました。また、結婚したことに自惚れるのではなく、夫のため、息子のため、一生懸命さに感動しました。
いろんなことが包み隠さず書かれている本書は、特に当事者やその関係者に、こういう人生の送り方もあるんだということを知っていただくために、おすすめします。
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