1960年代から1990年代まで約30年間での著者の経験を通じて、当時の米国東海岸や西海岸の情景や名前を聞いたことがある企業(サンマイクロシステム、シリコングラフィックスなど)や人物(マービン・ミンスキーなど)が登場したり、起きたことが詳細に描写されて写真もあるので、当時のことが分かって面白かった。(昔のことをこれほど覚えているのが不思議ではあるが)
パーソナルコンピュータが開発されるのと同時期にさらに困難なバーチャルリアリティ技術に当初から取り組んでいて、世界中からデモの引き合いがあり装置が大掛かりだったので依頼主が費用を負担してトラックで輸送していた話は驚きだった。(マイケル・ジャクソンにもデモしたようだ)
VRだけでなく、1990年代初めのWWW(ワールドワイドウェブ)が一方向のリンクになってしまったことへの後悔やAI信者への警笛などの話も興味深く、人間中心の著者の考え方をもっと知りたいと思った。
この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
万物創生をはじめよう――私的VR事始 単行本 – 2020/6/18
購入を強化する
***********************************
■第一次VRブームの立役者であるラニアーが、VRの来歴と次世代への展望を (意外にも初めて)書き尽くした真骨頂の一冊。人間とVRの関係の本質について、 先駆者ならではの思索を綴る。異能の者たち(男性ばかりではない)がひしめく 80年代~90年代初頭のシリコンバレーの情景も、アップルやマイクロソフトの ようなIT覇者とは異なる視点からいきいきと振り返る。
■VRは人間の“主観"に軸足を置くテクノロジーだ。個人が主観的に経験している 世界全体(いわば環世界)を拡張し、他人のそれと融け合わせることさえ可能にする。 本書が語るその体験はまるで楽器の演奏のように身体的で、人間とは何かを再確認させ、考えさせる。
■ラニアーはVR史の最初期からそこに未来を見ていた稀代のプロモーターだった。この型破りな本の中には、どんな読者にとっても、VRだけでなくテクノロジー全般への認識を塗り変えられるような発見があるだろう。
■ニューメキシコの砂漠の隅っこにドームの自宅を建てた少年としてはじまる著者のキャリアは、文句なしに非凡でおもしろい。徒手空拳のエンジニアたちがガレージでイノベーションを生み出していた、かつてのアメリカの底力を体現している。
■第一次VRブームの立役者であるラニアーが、VRの来歴と次世代への展望を (意外にも初めて)書き尽くした真骨頂の一冊。人間とVRの関係の本質について、 先駆者ならではの思索を綴る。異能の者たち(男性ばかりではない)がひしめく 80年代~90年代初頭のシリコンバレーの情景も、アップルやマイクロソフトの ようなIT覇者とは異なる視点からいきいきと振り返る。
■VRは人間の“主観"に軸足を置くテクノロジーだ。個人が主観的に経験している 世界全体(いわば環世界)を拡張し、他人のそれと融け合わせることさえ可能にする。 本書が語るその体験はまるで楽器の演奏のように身体的で、人間とは何かを再確認させ、考えさせる。
■ラニアーはVR史の最初期からそこに未来を見ていた稀代のプロモーターだった。この型破りな本の中には、どんな読者にとっても、VRだけでなくテクノロジー全般への認識を塗り変えられるような発見があるだろう。
■ニューメキシコの砂漠の隅っこにドームの自宅を建てた少年としてはじまる著者のキャリアは、文句なしに非凡でおもしろい。徒手空拳のエンジニアたちがガレージでイノベーションを生み出していた、かつてのアメリカの底力を体現している。
- 本の長さ496ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2020/6/18
- 寸法14 x 3 x 19.4 cm
- ISBN-104622089076
- ISBN-13978-4622089070
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
出版社からのコメント
合理化・客観化ばかりが叫ばれるが、「主観」の役割に新たな光を当てるテクノロジーが、遠からずこんな世界を変え始めるかもしれない。VRはその急先鋒。オンラインで人がつながる手段としても、SNSよりずっと健全かも……VRの人間臭い本質を語ってピカ一の本。
定価(本体3,600円+税)
定価(本体3,600円+税)
内容(「BOOK」データベースより)
平凡な会社員の生活がバーチャルリアリティ(VR)空間と現実世界にまたがる―こんな時代の到来を、40年前に誰が確信していただろう…この人以外に。第一次VRブームの立役者であるラニアーが、VRの来歴と次世代への展望を(意外にも初めて)書き尽くした真骨頂の一冊。人間とVRの関係の本質について、先駆者ならではの思索を綴る。異能の者たち(男性ばかりではない)がひしめく80年代~90年代初頭のシリコンバレーの情景も、アップルやマイクロソフトのようなIT覇者とは異なる視点からいきいきと振り返る。
著者について
ジャロン・ラニアー(Jaron Lanier)
科学者/エンジニア/ミュージシャン/作家。80年代にVRテクノロジーの
スタートアップであるVPLリサーチを創業し、VR製品を初めて製品化。アバ
ターやマルチパーソナルなVR体験、外科手術シミュレーションなど、主要な
VRアプリケーションの原型を開発した。その後もVR技術の唱導やデジタル
環境のあり方への提言を続けている。2006年よりマイクロソフトの社外研究
者(2009年よりマイクロソフトリサーチ所属)。2018年にWIRED誌は「The 25
most influential people in the previous 25 years of tech history」の一人
に挙げている。著書に、『人間はガジェットではない』、Who Owns the Future、
『今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由』がある。
ミュージシャンとしてはピアノ、テルミンなどの電子楽器のほか、民族楽器を
愛好して1000種以上を収集している(尺八が最愛の楽器の一つ)。演奏にVR
を先駆的に用いた彼のバンドChromatophoriaは、モントルー・ジャズ・フェス
ティバルにも出演した。
谷垣暁美(たにがき・あけみ)
翻訳者。訳書に、アーシュラ・K・ル=グウィン『暇なんかないわ 大切なこと
を考えるのに忙しくて』、〈西のはての年代記〉シリーズ、『ラウィーニア』(以
上、河出書房新社)、ウィリアム・トレヴァー『恋と夏』(国書刊行会)、ジェ
フリー・フォード『言葉人形』(東京創元社)、ジェルジ・ブザーキ『脳のリズ
ム』(渡部喬光監訳)、ジョン・コーエン『流産の医学』(藤井知行監修)、デイ
ヴィッド・ヒーリー『抗うつ薬の功罪』(田島治監修)、ジョゼフ・ルドゥー
『シナプスが人格をつくる』(森憲作監修)(以上、みすず書房)、ほか多数。
科学者/エンジニア/ミュージシャン/作家。80年代にVRテクノロジーの
スタートアップであるVPLリサーチを創業し、VR製品を初めて製品化。アバ
ターやマルチパーソナルなVR体験、外科手術シミュレーションなど、主要な
VRアプリケーションの原型を開発した。その後もVR技術の唱導やデジタル
環境のあり方への提言を続けている。2006年よりマイクロソフトの社外研究
者(2009年よりマイクロソフトリサーチ所属)。2018年にWIRED誌は「The 25
most influential people in the previous 25 years of tech history」の一人
に挙げている。著書に、『人間はガジェットではない』、Who Owns the Future、
『今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由』がある。
ミュージシャンとしてはピアノ、テルミンなどの電子楽器のほか、民族楽器を
愛好して1000種以上を収集している(尺八が最愛の楽器の一つ)。演奏にVR
を先駆的に用いた彼のバンドChromatophoriaは、モントルー・ジャズ・フェス
ティバルにも出演した。
谷垣暁美(たにがき・あけみ)
翻訳者。訳書に、アーシュラ・K・ル=グウィン『暇なんかないわ 大切なこと
を考えるのに忙しくて』、〈西のはての年代記〉シリーズ、『ラウィーニア』(以
上、河出書房新社)、ウィリアム・トレヴァー『恋と夏』(国書刊行会)、ジェ
フリー・フォード『言葉人形』(東京創元社)、ジェルジ・ブザーキ『脳のリズ
ム』(渡部喬光監訳)、ジョン・コーエン『流産の医学』(藤井知行監修)、デイ
ヴィッド・ヒーリー『抗うつ薬の功罪』(田島治監修)、ジョゼフ・ルドゥー
『シナプスが人格をつくる』(森憲作監修)(以上、みすず書房)、ほか多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ラニアー,ジャロン
科学者/エンジニア/ミュージシャン/作家。80年代にVRテクノロジーのスタートアップであるVPLリサーチ社を創業。VPL社はVRを世界で初めて商業製品化した企業の一つとなり、アバターやマルチパーソナルなVR体験、外科手術シミュレーションなど、主要なVRアプリケーションの原型を開発した。その功績から「VRの父」とも呼ばれ、VPL社を退いて以降もVRテクノロジーの唱導やデジタル環境のあり方への提言を続けている。シリコングラフィックス社の客員研究員などを経て、2006年よりマイクロソフト社の社外研究者、およびカリフォルニア大学バークレー校起業家・技術センター(CET)客員教授などを務める。2009年よりマイクロソフトリサーチ所属。09年、IEEE(米国電気電子学会)のLifetime Career Awardを受賞。ニュージャージー工科大学で名誉博士号を取得したほか、カーネギーメロン大学のWatson Awardを受賞。2018年にWIRED誌は「The 25most influential people in the previous 25 years of tech history」の一人に挙げている。2014年、ドイツ出版協会平和賞受賞。ミュージシャンとしてはピアノ、テルミンなどの電子楽器のほか、民族楽器を愛好して1000種以上の民族楽器を収集している(尺八が最愛の楽器に一つ)。演奏にVRを先駆的に用いた彼のバンドChromatophoriaは、モントルー・ジャズ・フェスティバルにも出演した
谷垣/暁美
翻訳者。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
科学者/エンジニア/ミュージシャン/作家。80年代にVRテクノロジーのスタートアップであるVPLリサーチ社を創業。VPL社はVRを世界で初めて商業製品化した企業の一つとなり、アバターやマルチパーソナルなVR体験、外科手術シミュレーションなど、主要なVRアプリケーションの原型を開発した。その功績から「VRの父」とも呼ばれ、VPL社を退いて以降もVRテクノロジーの唱導やデジタル環境のあり方への提言を続けている。シリコングラフィックス社の客員研究員などを経て、2006年よりマイクロソフト社の社外研究者、およびカリフォルニア大学バークレー校起業家・技術センター(CET)客員教授などを務める。2009年よりマイクロソフトリサーチ所属。09年、IEEE(米国電気電子学会)のLifetime Career Awardを受賞。ニュージャージー工科大学で名誉博士号を取得したほか、カーネギーメロン大学のWatson Awardを受賞。2018年にWIRED誌は「The 25most influential people in the previous 25 years of tech history」の一人に挙げている。2014年、ドイツ出版協会平和賞受賞。ミュージシャンとしてはピアノ、テルミンなどの電子楽器のほか、民族楽器を愛好して1000種以上の民族楽器を収集している(尺八が最愛の楽器に一つ)。演奏にVRを先駆的に用いた彼のバンドChromatophoriaは、モントルー・ジャズ・フェスティバルにも出演した
谷垣/暁美
翻訳者。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2020/6/18)
- 発売日 : 2020/6/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 496ページ
- ISBN-10 : 4622089076
- ISBN-13 : 978-4622089070
- 寸法 : 14 x 3 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 478,847位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 168位マルチメディア
- - 348位メカトロ・ロボット工学
- - 618位情報学・情報科学全般関連書籍
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.1
星5つ中の4.1
6 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年8月20日に日本でレビュー済み
違反を報告する
Amazonで購入
役に立った
2021年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジャロン・ラニアーの本は毎回面白いと感じているので、深く考えずに本書も購入しましたが、期待を上回る面白さでした。本書はVRの歴史を解説した本であるとともに、VRを生み出してきたラニアー自身の幼少時からの自伝でもあります。その意味では、あたかもラニアーの人生をVRで追体験しているかのようでありました。
本書ではラニアーが考えるVRの定義がたくさん紹介されていますが、私が個人的に最も印象に残った定義は「VR=-AI」です。どういうことか。私なりの理解ですが、AIは便利ではあるものの、ある意味人間の思考能力や感性を鈍らせる存在である。それに対してVRとは、人間の世界認識能力、感性を研ぎ澄まさせる存在だというところでしょうか。VR技術が進歩してよりリアルに近づくほど、人間はそれがどこかおかしいことに気づく、つまりVRはいつまでたっても完全に人間を欺くことはできず、VRの進歩は人間の感性が研ぎ澄まさせることと軌を一にしているということです。
現在世の中ではどちらかといえばAI礼賛にあふれていますが、VR(もしくはAR)も企業経営などに活用させる余地は多々あるのではないかと感じました。とても面白かったです。
本書ではラニアーが考えるVRの定義がたくさん紹介されていますが、私が個人的に最も印象に残った定義は「VR=-AI」です。どういうことか。私なりの理解ですが、AIは便利ではあるものの、ある意味人間の思考能力や感性を鈍らせる存在である。それに対してVRとは、人間の世界認識能力、感性を研ぎ澄まさせる存在だというところでしょうか。VR技術が進歩してよりリアルに近づくほど、人間はそれがどこかおかしいことに気づく、つまりVRはいつまでたっても完全に人間を欺くことはできず、VRの進歩は人間の感性が研ぎ澄まさせることと軌を一にしているということです。
現在世の中ではどちらかといえばAI礼賛にあふれていますが、VR(もしくはAR)も企業経営などに活用させる余地は多々あるのではないかと感じました。とても面白かったです。









