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登録情報
- 言語: : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 90 g
- EAN : 4562474203623
- バリアフリー音声ガイド: : 日本語
- メディア形式 : 色, ドルビー
- 時間 : 1 時間 59 分
- 発売日 : 2019/9/11
- 出演 : 野村萬斎, 香川照之, 及川光博, 片岡愛之助, 音尾琢真
- 販売元 : TCエンタテインメント
- ASIN : B07RP8845G
- ディスク枚数 : 1
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 3,060位DVD (の売れ筋ランキングを見るDVD)
- - 103位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
商品の説明
内容紹介
原作・池井戸潤×主演・野村萬斎
大ヒットメーカーと、豪華出演陣が贈る超王道エンターテインメント!
【特典映像】
特報・予告・TVスポット
【作品ポイント】
■興収20億を超える、大ヒット作品! ! 働く人たちの活力になる痛快企業犯罪エンターテインメント!
■「オレたちバブル入行組」などの半沢直樹シリーズや「陸王」など数多くの大人気作を生み出した池井戸潤原作!
企業の矛盾、そして働く人々の葛藤や絆など身近な視点を題材に、痛快でありながら、エンターテインメントとミステリーが絶妙に融合した小説を生み続ける作家・池井戸潤。
その作品群の中でも“傑作"との呼び声が高いクライムノベル『七つの会議』(集英社文庫刊)がついに映画化!
■超豪華な俳優陣が集結! !
主演は狂言界の至宝にして、俳優としても唯一無二の存在感を放つ、野村萬斎。
捉えどころのない自由奔放な顔と、信念を貫く強い心を併せ持つ主人公・八角に挑む。
更に、香川照之、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也ほか、今までの池井戸作品を支えたおなじみの俳優たちが物語に厚みを加える。
■監督は、池井戸作品のドラマ化を数多く成功に導いた福澤克雄!
「私は貝になりたい」、「祈りの幕が下りる時」を手掛け、その確かな演出力とエモーショナルな映像表現が高く評価された福澤克雄。複雑な心情の変化を緻密に、ストーリー展開をダイナミックに描き出す。
■日本人に問う、「働く事」の正義とは?
「結果がすべて」そんな考え方が今なお続く会社が物語の舞台。
きっかけは社内で起きたパワハラ騒動だったが、そこに隠されたある謎が、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがすことに……。働くことの「正義」とは?
仕事のありかたを見つめなおす作品となっている。
■主題歌は、ボブ・ディラン「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」
ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト"ボブ・ディランのバラードが主題歌。
日本映画への楽曲提供はノーベル文学賞受賞後、初。愛そのものを唄い上げた名曲が闘いを終えた人々への鎮魂歌として響き渡る。
【作品内容】
正義を、語れ。
働く事の「正義」とは?そして、守るべき信念とは何か?
現代に生きる全ての日本人に捧ぐ、企業犯罪エンターテインメント 。
「陸王」、「下町ロケット」、「オレたちバブル入行組」などの半沢直樹シリーズほか代表作を生み続ける作家・池井戸潤。
今までの池井戸作品を支えた重厚かつ、超豪華な俳優陣やキャストが再タッグし、日本映画界の歴史に新たな“伝説"を刻む!
【あらすじ】
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員"。
トップセールスマンである課長の坂戸宣彦(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。
絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果第一主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。
訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。
そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島万二(及川光博)が新課長として着任する。会社の“顔"である一課で、成績を上げられず場違いにすら感じる原島。
誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。
だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。
【キャスト】
野村萬斎
香川照之 及川光博 片岡愛之助
音尾琢真 藤森慎吾 朝倉あき 岡田浩暉 木下ほうか 吉田羊
土屋太鳳 小泉孝太郎 溝端淳平 春風亭昇太 立川談春 勝村政信
世良公則 鹿賀丈史 橋爪功 北大路欣也
【スタッフ】
主題歌:ボブ・ディラン「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
原作:池井戸潤
監督:福澤克雄
音楽:服部隆之
脚本:丑尾健太郎 李正美
製作プロダクション:マックロータス
製作幹事:TBSテレビ
製作:「七つの会議」製作委員会
【仕様】
2019年/日本/カラー/本編119分+特典映像(収録分数未定)/16:9LB/片面二層/音声:ドルビーデジタル5.1chサラウンド/バリアフリー日本語字幕/バリアフリー日本語音声ガイド/1枚組
※内容・仕様は変更となる場合がございます。
(C)︎2019 映画「七つの会議」製作委員会
発売元:TBS
販売元:TCエンタテインメント
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
池井戸潤原作、野村萬斎主演による企業犯罪エンタテインメント。東京建電・営業一課の万年係長・八角民夫は“ぐうたら社員”。営業部長が進める結果第一主義の方針の下、ほかの社員が寝る間を惜しんで働く中、八角はひとり飄々と日々を送っていたが…。
内容(「Oricon」データベースより)
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。ある日突然、社内で起こったトップセールスマンである課長・坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。絶対的な存在の営業部長・北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた…。
メーカーより

原作・池井戸潤×主演・野村萬斎
大ヒットメーカーと、豪華出演陣が贈る超王道エンターテインメント!
正義を、語れ。
働く事の「正義」とは?そして、守るべき信念とは何か?
現代に生きる全ての日本人に捧ぐ、企業犯罪エンターテインメント 。
「陸王」、「下町ロケット」、「オレたちバブル入行組」などの半沢直樹シリーズほか代表作を生み続ける作家・池井戸潤。
今までの池井戸作品を支えた重厚かつ、超豪華な俳優陣やキャストが再タッグし、日本映画界の歴史に新たな“伝説”を刻む!


豪華版には”七つ”の豪華特典映像
(一)メイキング
(二)完成報告記者会見
(三)完成披露試写会舞台挨拶
(四)初日舞台挨拶
(五)大ヒット御礼舞台挨拶
(六)ナビ番組
(七)特報・予告・TVスポット
あらすじ
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。
トップセールスマンである課長の坂戸宣彦(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。
そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島万二(及川光博)が新課長として着任する。会社の“顔”である一課で、成績を上げられず場違いにすら感じる原島。
誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。
だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

「オレたちバブル入行組」などの半沢直樹シリーズや「陸王」など数多くの大人気作を生み出した池井戸潤原作!
企業の矛盾、そして働く人々の葛藤や絆など身近な視点を題材に、痛快でありながら、エンターテインメントとミステリーが絶妙に融合した小説を生み続ける作家・池井戸潤。 その作品群の中でも“傑作”との呼び声が高いクライムノベル『七つの会議』(集英社文庫刊)がついに映像化!

今までの池井戸作品を支えた超豪華な俳優陣が集結!!
主演は狂言界の至宝にして、俳優としても唯一無二の存在感を放つ、野村萬斎。捉えどころのない自由奔放な顔と、信念を貫く強い心を併せ持つ主人公・八角に挑む。 更に、香川照之、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也ほか、今までの池井戸作品を支えたおなじみの俳優たちが物語に厚みを加える。

監督は、池井戸作品のドラマ化を数多く成功に導いた福澤克雄!
「私は貝になりたい」、「祈りの幕が下りる時」を手掛け、その確かな演出力とエモーショナルな映像表現が高く評価された福澤克雄。複雑な心情の変化を緻密に、ストーリー展開をダイナミックに描き出す。

日本人に問う、「働く事」の正義とは?
「結果がすべて」そんな考え方が今なお続く会社が物語の舞台。きっかけは社内で起きたパワハラ騒動だったが、そこに隠されたある謎が、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがすことに……。働くことの「正義」とは? 仕事のありかたを見つめなおす作品となっている。
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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No1レビュアー殿堂入りNo1レビュアー
Amazonで購入
2013年放送のNHK連続ドラマの延べ四時間に比べ、半分の二時間の映画でどう纏めるのか、何処に力点を置いてメッセージ性を出すのかに注目して観たが、本作は立派に成功したと言える。
短い分だけドラマよりテンポ良く、脚本は切れ味良くて劇的、問題提起の根深さでも上回る。さすが日曜劇場で池井戸潤と言う金鉱を掘り当てたTBSと、ドラマ映画化に強い東宝のタッグこそが為せるクオリティには正直に脱帽する。
監督の福澤克雄に、脚本の丑尾健太郎、音楽の服部隆之の鉄板トリオに、東宝の重厚な映像描写技術を惜し気もなく投じたのが吉と出た。
過去の日曜劇場/池井戸作品に出演したオールスターキャストによって俳優陣は豪華にしても、逆に演出は都会的でシャープな映像と、映画らしい巧みな伏線だけに抑えて、全体を落ち着かせたのは正解だ。
この映画が本当に素晴らしいのは「日本独特の悪意」を明確に描く事だ。誰もが組織の中での立身出世欲には流されるが、決して私利私欲では動いていない。上司に逆らい、干されて閑職に飛ばされる恐怖に抗えない組織文化、そしてそのサラリーマン力学を巧みに操る経営者こそが最大の問題として明瞭にメッセージされたのが極めて重要だ。
この点では下町ロケット/ガウディ編での阿部寛と小泉孝太郎の技術者論戦に匹敵する重さがあり、それらの日本企業文化の本質を突いた台詞は、ラストシーンで野村萬斎の口から語られるのでお楽しみに。なかなか鋭い指摘にストンと腹に落ちるだろう。
また、ドラマでは東山紀之演じる原島課長を単独主人公にして、家族と部下だけを支えにした孤独なる苦悩を前面に出したが、映画ではなんと八角万年係長役の野村萬斎と、北川営業部長の香川照之、そして原島課長の及川光博のトリプル主役とし、三人それぞれの組織における流儀が均等に楽しめる。
その分、社内情報通の佐野カスタマー室長の扱いが薄いのだけが残念だが、群像劇の観点からはドラマより効果的で、「正義を語れ」が単調で浅く聞こえるリスクを上手く防いでいる。
この映画で池井戸作品初出演なのが野村萬斎、橋爪功、鹿賀丈史だが、いずれも重要な役どころを好演、チョイ役の勝村政信、吉田羊、溝端淳平は予想通り、一番の心配だった前半部キーマンの一人である経理課長代理を演じた藤森慎吾は期待以上の嵌まりで安心した。一方の常連組では勿体ない使い方も多く見られるが、これが福澤組の結束なのだろう。
オフィスや工場、町工場の適切なロケハン、部品強度測定器からドーナツ等の小道具の作り込みも素晴らしく、特にスーツからネクタイ迄、ポストや部門別に見たサラリーマン独特の細かい考証すらも安定した技量が光る製作スタッフには改めて賛辞を送りたい。
本作はシンプルに日本の急所を衝いたなかなかの力作で、サラリーマン処世術も示唆してくれる。が、それは以前の我慢型の防衛術ではなく、株主訴訟や内部告発制度、ESG投資等を駆使した戦略型の格闘術の時代であると解る。主題は「正義」ではなく「知恵と勇気」なのだ。
日曜劇場の爽快感には欠けるので主婦や学生には受けそうにないが、半沢直樹や佃航平等のスーパーマンでない普通のサラリーマンには大きなエールとなる、意欲的かつ大胆不敵な傑作だ。
短い分だけドラマよりテンポ良く、脚本は切れ味良くて劇的、問題提起の根深さでも上回る。さすが日曜劇場で池井戸潤と言う金鉱を掘り当てたTBSと、ドラマ映画化に強い東宝のタッグこそが為せるクオリティには正直に脱帽する。
監督の福澤克雄に、脚本の丑尾健太郎、音楽の服部隆之の鉄板トリオに、東宝の重厚な映像描写技術を惜し気もなく投じたのが吉と出た。
過去の日曜劇場/池井戸作品に出演したオールスターキャストによって俳優陣は豪華にしても、逆に演出は都会的でシャープな映像と、映画らしい巧みな伏線だけに抑えて、全体を落ち着かせたのは正解だ。
この映画が本当に素晴らしいのは「日本独特の悪意」を明確に描く事だ。誰もが組織の中での立身出世欲には流されるが、決して私利私欲では動いていない。上司に逆らい、干されて閑職に飛ばされる恐怖に抗えない組織文化、そしてそのサラリーマン力学を巧みに操る経営者こそが最大の問題として明瞭にメッセージされたのが極めて重要だ。
この点では下町ロケット/ガウディ編での阿部寛と小泉孝太郎の技術者論戦に匹敵する重さがあり、それらの日本企業文化の本質を突いた台詞は、ラストシーンで野村萬斎の口から語られるのでお楽しみに。なかなか鋭い指摘にストンと腹に落ちるだろう。
また、ドラマでは東山紀之演じる原島課長を単独主人公にして、家族と部下だけを支えにした孤独なる苦悩を前面に出したが、映画ではなんと八角万年係長役の野村萬斎と、北川営業部長の香川照之、そして原島課長の及川光博のトリプル主役とし、三人それぞれの組織における流儀が均等に楽しめる。
その分、社内情報通の佐野カスタマー室長の扱いが薄いのだけが残念だが、群像劇の観点からはドラマより効果的で、「正義を語れ」が単調で浅く聞こえるリスクを上手く防いでいる。
この映画で池井戸作品初出演なのが野村萬斎、橋爪功、鹿賀丈史だが、いずれも重要な役どころを好演、チョイ役の勝村政信、吉田羊、溝端淳平は予想通り、一番の心配だった前半部キーマンの一人である経理課長代理を演じた藤森慎吾は期待以上の嵌まりで安心した。一方の常連組では勿体ない使い方も多く見られるが、これが福澤組の結束なのだろう。
オフィスや工場、町工場の適切なロケハン、部品強度測定器からドーナツ等の小道具の作り込みも素晴らしく、特にスーツからネクタイ迄、ポストや部門別に見たサラリーマン独特の細かい考証すらも安定した技量が光る製作スタッフには改めて賛辞を送りたい。
本作はシンプルに日本の急所を衝いたなかなかの力作で、サラリーマン処世術も示唆してくれる。が、それは以前の我慢型の防衛術ではなく、株主訴訟や内部告発制度、ESG投資等を駆使した戦略型の格闘術の時代であると解る。主題は「正義」ではなく「知恵と勇気」なのだ。
日曜劇場の爽快感には欠けるので主婦や学生には受けそうにないが、半沢直樹や佃航平等のスーパーマンでない普通のサラリーマンには大きなエールとなる、意欲的かつ大胆不敵な傑作だ。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本映画、演劇界を代表する濃厚かつクドい顔面圧力の俳優陣の演技合戦が見所。
『半沢直樹』のようなスカッとする展開を期待していた反面、モヤモヤとした結末に肩透かしを食らいました。
予告編や冒頭のパワハラ紛いの言動から香川照之が大和田常務並の顔芸を披露したり、土下座させられるとばかり‥‥黒幕は意外な人物だった。
上位下達の日本企業とそこで働くサラリーマンの悲哀、組織の論理でデータ偽装や隠蔽を嫌とは言わせないし、言える空気を醸成させない、拒めばレールから外れて会社組織での“死”を迎える。
主人公の万年係長「居眠り八角」こと八角民夫を演じるのは狂言師の野村万斎だが、クセのある演技や台詞回しでドラマ版の吉田鋼太郎が見せていた黒幕感とは別な飄々とした、どこか翳を宿した雰囲気を漂わせている。
『半沢直樹』や『下町ロケット』と言えばおっさんたちが唾飛ばして怒鳴り合う過剰演技、過剰演出に慣れ切っていて“アレ”を当然だと感じていましたが、意外や意外、静かな演出もできるんですね、福澤監督。
まあ『私は貝になりたい』や『祈りの幕が下りる時』も撮ってますし、当然と言えば当然。
福澤組のお家芸である俳優の顔面どアップはやはり劇場のシネスコ大画面で見ることを想定していると感じました。
香川照之、片岡愛之助、鹿賀丈史といった顔面圧力の高い俳優を擁した「御前会議」のシーン、座っているだけなのに存在感が半端じゃない「御前様」役の北大路欣也にビビりまくる観客も含めた一堂。
何だ、あの眼力は!(くら寿司CM風に)
池井戸ドラマ、福澤組の常連俳優が総出演(殆どが顔見せ程度のチョイ役だけど)しているが、男臭い俳優陣の中で一際輝いていたのは朝倉あきだろう。
古巣の東宝芸能退社で干されたかと思ったが『下町ロケット』のアキちゃん役で見事カムバック。原島の相棒兼ヒロイン枠であり「寿退社」を控えた営業課員。
パワハラ問題と平行するドーナツ泥棒探しは最初は八角が怪しいと疑われているが‥‥
福澤組のヒロイン枠は「ただいるだけ」が多いけど、お飾りヒロインの枠に収まり切らない逸材だ。
八角が国土交通省の調査委員会で証言する終盤、日本を代表する大物俳優がまさかのゲスト出演をしていて「おぉっ!」と声が出ました。
『半沢直樹』のようなスカッとする展開を期待していた反面、モヤモヤとした結末に肩透かしを食らいました。
予告編や冒頭のパワハラ紛いの言動から香川照之が大和田常務並の顔芸を披露したり、土下座させられるとばかり‥‥黒幕は意外な人物だった。
上位下達の日本企業とそこで働くサラリーマンの悲哀、組織の論理でデータ偽装や隠蔽を嫌とは言わせないし、言える空気を醸成させない、拒めばレールから外れて会社組織での“死”を迎える。
主人公の万年係長「居眠り八角」こと八角民夫を演じるのは狂言師の野村万斎だが、クセのある演技や台詞回しでドラマ版の吉田鋼太郎が見せていた黒幕感とは別な飄々とした、どこか翳を宿した雰囲気を漂わせている。
『半沢直樹』や『下町ロケット』と言えばおっさんたちが唾飛ばして怒鳴り合う過剰演技、過剰演出に慣れ切っていて“アレ”を当然だと感じていましたが、意外や意外、静かな演出もできるんですね、福澤監督。
まあ『私は貝になりたい』や『祈りの幕が下りる時』も撮ってますし、当然と言えば当然。
福澤組のお家芸である俳優の顔面どアップはやはり劇場のシネスコ大画面で見ることを想定していると感じました。
香川照之、片岡愛之助、鹿賀丈史といった顔面圧力の高い俳優を擁した「御前会議」のシーン、座っているだけなのに存在感が半端じゃない「御前様」役の北大路欣也にビビりまくる観客も含めた一堂。
何だ、あの眼力は!(くら寿司CM風に)
池井戸ドラマ、福澤組の常連俳優が総出演(殆どが顔見せ程度のチョイ役だけど)しているが、男臭い俳優陣の中で一際輝いていたのは朝倉あきだろう。
古巣の東宝芸能退社で干されたかと思ったが『下町ロケット』のアキちゃん役で見事カムバック。原島の相棒兼ヒロイン枠であり「寿退社」を控えた営業課員。
パワハラ問題と平行するドーナツ泥棒探しは最初は八角が怪しいと疑われているが‥‥
福澤組のヒロイン枠は「ただいるだけ」が多いけど、お飾りヒロインの枠に収まり切らない逸材だ。
八角が国土交通省の調査委員会で証言する終盤、日本を代表する大物俳優がまさかのゲスト出演をしていて「おぉっ!」と声が出ました。
ベスト1000レビュアー
Amazonで購入
二十年ぶりに映画館まで足を運んで診ました。
池井戸潤ファンです。
半沢直樹シリーズ、空飛ぶタイヤ、ルーズベルトゲーム、陸王、下町ロケット、花咲舞が黙ってない、鉄の骨、株価暴落全て原作込みで全部読んで観てます。
池井戸潤シリーズのキャストが多く出ています。
最後の最後はちょっとびっくりでした。
ネタバレになるのでレビューしませんが。
しかし、映画版空飛ぶタイヤはショボかったですがこれは非常に良かった。
原作とは大筋は一緒ですが少し違います。
原島課長が隅の方に追いやられて、居眠り八角=が主人公となっています。
原島課長役はミッチーがばっちりでした。
日本社会の闇までメスを入れたこのストーリーはグイグイと視聴者を惹きつける内容です。
大なり小なりあるでしょう。
それと闘い続けた八角さんの思いを考えるとゾッとします。
こういう話は大好きです。
池井戸潤ファンです。
半沢直樹シリーズ、空飛ぶタイヤ、ルーズベルトゲーム、陸王、下町ロケット、花咲舞が黙ってない、鉄の骨、株価暴落全て原作込みで全部読んで観てます。
池井戸潤シリーズのキャストが多く出ています。
最後の最後はちょっとびっくりでした。
ネタバレになるのでレビューしませんが。
しかし、映画版空飛ぶタイヤはショボかったですがこれは非常に良かった。
原作とは大筋は一緒ですが少し違います。
原島課長が隅の方に追いやられて、居眠り八角=が主人公となっています。
原島課長役はミッチーがばっちりでした。
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大なり小なりあるでしょう。
それと闘い続けた八角さんの思いを考えるとゾッとします。
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