茶道を志すものには、実に小気味よいエッセイです。また、そのとおりと大きく頷ける事や
やはり、そうあるべきだよね!と深く感心出来る内容です。
日々やはり、練習せねば上達はなく、何気ない所作のひとつひとつも鍛練の上に存在する
ものである事を再認識しました。
そして、茶会はお道具が凄くてもダメで、その空間の会話、雰囲気、すべてが上手くマッチング
してこそ成立するものであり、座の場を仕切り、客人に配慮する心の大切さが座主に求められ
る事を再認識しました。
高い値段の茶会で、場所も、道具も良いのに、何か楽しくない、物足りない茶会もあれば、
心がホッコリ温かくなり、あ~良い茶会であったと思って帰ってくる身近な茶会があるのも
納得です。さらに、「詰」の大切さ、大きく頷きながら読みました。
茶道の難しさのひとつは、その座主の心を、すべての客人が、同じ様に感じ取り、キャッチする
事が、出来ない事もあると思います。そこが、空間、間のやり取りで、極めて日本的であり、
奥の深さであると感じました。いわゆる「あうんの呼吸」です。
淡交の1月号で、著者の岡本浩一氏が、茶道文化貢献賞を大宗匠より授与されている写真
を拝見しました。このエッセイは、茶道を通して、日本の心を伝えているものであり、この伝統
と心を如何に若い世代に、伝承してゆくか!が最大のテーマだと思いました。
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