12話から17話までを収録。続きは3月14日発売のハルタ72号掲載です。
寵臣リナルトをはじめとした自陣の重臣をアルブ派により失い、とうとう串刺刑で敵対貴族たちを大粛清したヴラド。
残すは本丸のアルヴのみだが最早往時の力はそこにはなく一つの区切りは間近であった。
しかし本来の敵は誰だったか。
キリスト教圏を刈り取り勢力を広げんとするイスラム教圏の雄・オスマン帝国がワラキアに圧力をかける。
キリスト教圏とはいえ後方も安全ではない。正教のワラキアとカトリックのハンガリーとでは宗派が違う。
ハンガリーは後ろ盾ながら常に槍を突きつけられた状態で、ヴラドたちの苦しい情勢は変わらない。
いよいよオスマン帝国との戦いが始まろうする。
この作品のヴラドは冷徹ながらも好漢として描かれています。
ならば、その最大の敵も好漢でなければならない。
メフメトII世をヴラドIII世のかつての友として実に印象良く描いています。
そしてこれまで女っ気がまるで感じられない漫画でしたが名ありの人物が登場。
ヴラドIII世の一人目の奥方です。後に塔から身を投げて自死する人でもあります。
ヴラドIII世の苛烈な華々しさは1462年がピークです。
歴史を元にした作品である以上ヴラドの悲惨な結末は約束されており、
その影が少しずつ見えはじめるように思えます。
作中人物の言葉を借りるのならば──
「恐れられる支配者とは孤独」
なのです。
ヴラドIII世の記録については流言飛語が含まれたプロパガンダが多く、正確な記録は少ないと聞きます。
そしてこの作品は史実とフィクションをないまぜにした大河ドラマですが、
後世の我々が知る記録と作中の虚構を橋渡しするエピソードは1巻からありました。
ヴラド自身が行ったことでないが、それを利用して結果的に自分の行為とする、といった内容です。
描き下ろしではそれに直截的に触れることでぐっと史実と虚構を近づけようとしたと感じました。
12話:32p
13話:20p
14話:26p
15話:28p
16話:34p
17話:36p
合計:176p(正味)
とこれまでに比べて連載分の掲載ページ数が少ないですが、代わりに8p分の描き下ろし番外編が収録です。
今巻も加筆修正があり特筆すべきは13話の扉絵を連載時から全く変えてきたこと。
連載版は雪の日の成人したヴラドとシュテファン、単行本では逃亡中の幼いシュテファンとヴラド。
意味するところが全然違い、対等を示唆する連載版と、ヴラドからシュテファンへの親愛を示唆する単行本とで変更の意図がうっすら見えますね。
その他の修正は主にト書きやセリフの内容、背景の建築物、ヴラドのアップの顔などとなります。
裏表紙はメフメトII世。
Kindle版にもカバー折返し・カバー下表紙の収録があります。
ハルタコミックスの電書版は解像度が高めとは言え細かい線が潰れているため可能ならば紙の方をお勧めします。
人物関係が若干複雑なためか目次横に登場人物紹介とこれまでのあらすじを掲載する親切仕様。
掲載誌ハルタでは年6回掲載で、直近だと72号(3月)・74号(5月)・76号(7月)・77号(8月)に掲載予定。
購入オプション
| 紙の本の価格: | ¥726 |
| 割引: | ¥ 73 (10%) |
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| Kindle 価格: |
¥653
(税込) |
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獲得ポイント:
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7ポイント
(1%)
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ヴラド・ドラクラ 3巻 (HARTA COMIX) Kindle版
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言語日本語
-
出版社KADOKAWA
-
発売日2020/2/15
-
ファイルサイズ114930 KB
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.8
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
民主化を成し遂げたルーマニアを旅したとき(目的は社会主義と民主化の歴史を体感することであったが)、晩秋に訪れたのもあるが、渓谷の下から見上げると、何とうら寂しく険しい場所に建っているのだろうかと思ったものだ。徒歩でしか辿り着けぬポエナリ城塞である。日本で言えば山城の概念だろう。巨大国家と戦うためには、どんな戦法が有効だったのか。歴史書にあるように、ゲリラ戦や焦土戦が主だったのは疑いないが、それにしても、軍事的に圧倒的な差を前に、余程の策略家、そして好戦家でなければ対峙することさえ不可能だったのではないかと思われた。ヴラド公の居城トゥルゴヴィシュテに入城したメフメト2世が目にしたのは、大量の、オスマン帝国傘下の兵の串刺し遺体であったという。ショック療法さえ用いるあたり、やはり戦いに長けた人物であるのだろう。フィクションであるとは言いながら、本書のヴラド公は色々な角度から本物に近いように思われる。本物のヴラド公には、彼を蹴落とそうとする当時の勢力による誹謗中傷やプラム・ストーカー氏のドラキュラの影が色濃くついてまわり、彼の本質に辿り着くのを難しくしているが、公の内外政を冷静に見ていくと、ぼんやりとした輪郭が見えてくる。本書において妻イロナの裏切りを、世の習いというように目をつぶり、密書をマーチャーシュ王に送らせつづけたのは、彼女を殺しても何の利益もないとの無機質な計算からではなかったか。ルーマニアを訪れた当時には少ない資料を読むだけでもその冷酷さが見て取れ、ゆえに避けていた人物であるが、今や「ヴラド・ドラクラ」の魅力に抗えなくなっている。 いよいよオスマン帝国との戦いが始まる。公の戦いぶりを楽しみにしている。
2020年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三巻発売おめでとうございます。
ワラキア公、政敵を薙ぎ倒し順調に国内を掌握しております。“日が経ちすぎて傷んでしまったアレにこんな使い道が”の節約魂。何だろうこの人……現代に生まれてたらホラー映画とか撮ってそう。そして何気にモテ始めるシュテファン、明らかに調子に乗っている。
メフメト二世は意外と爽やかな好青年でした。ジャンヌダルクは神の声だったけどヴラドさんは理詰めなんですね。
最後に。他の人のレビューにもありますが今回はお姫様が登場しました。公を恐ろしい方と評するイロナ・シラージさん。でもそういう彼女も割と恐ろしい方だと思います。
この人はハンガリー王の親戚らしいですが、どこかで彼がヴィシェグラード?にいた頃に結婚したみたいなことを聞いた気がする。しかし他の本に(1960年?の同盟の際)「マティアスの親戚の一人と結婚した」とも書いてあるので、別の説なのかそれともヴラドと結婚したマーチャーシュ王の親戚が二人いるのかは私には分かりません。今後どのような活躍を見せてくださるのでしょうか。
そんな感じです。続きを期待(私なんでこんなドン引きの所業する人追っかけてるんだろう……)。
ワラキア公、政敵を薙ぎ倒し順調に国内を掌握しております。“日が経ちすぎて傷んでしまったアレにこんな使い道が”の節約魂。何だろうこの人……現代に生まれてたらホラー映画とか撮ってそう。そして何気にモテ始めるシュテファン、明らかに調子に乗っている。
メフメト二世は意外と爽やかな好青年でした。ジャンヌダルクは神の声だったけどヴラドさんは理詰めなんですね。
最後に。他の人のレビューにもありますが今回はお姫様が登場しました。公を恐ろしい方と評するイロナ・シラージさん。でもそういう彼女も割と恐ろしい方だと思います。
この人はハンガリー王の親戚らしいですが、どこかで彼がヴィシェグラード?にいた頃に結婚したみたいなことを聞いた気がする。しかし他の本に(1960年?の同盟の際)「マティアスの親戚の一人と結婚した」とも書いてあるので、別の説なのかそれともヴラドと結婚したマーチャーシュ王の親戚が二人いるのかは私には分かりません。今後どのような活躍を見せてくださるのでしょうか。
そんな感じです。続きを期待(私なんでこんなドン引きの所業する人追っかけてるんだろう……)。
2021年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
息つく隙もなくヴラド公を襲う、危機に継ぐ危機。怒涛の展開に目が離せない。恐ろしいほどのこの熱量は何だろう。最後までこの物語の先を見届けたい。一冊の単価が4倍になったとしても私は買う。見たい。素晴らしい物語。
2020年2月15日に日本でレビュー済み
キリスト教に融和的だと思われた若きスルタン、メフメト2世が西方侵攻を開始。ビザンツ帝国が滅亡し、東方正教会は神の代理人である皇帝と、世界大主教を喪失。ローマ教会は危機感から十字軍結成を画策し、教皇ピウス2世が諸国を回り説得中。しかし、神聖ローマ帝国はハンガリーへ侵攻。百年戦争直後のフランスはナポリ王位の奪取を目指し、イギリスは薔薇戦争の最中。ポーランドはチュートン騎士団との抗争とモルドヴァへの介入中。イタリアの五大国はローディの和を結び半島内の表向きの平穏を確保しているが、裏では権謀術数渦巻く世界。ヴェネツィア、フィレンツェなどオスマントルコと取引している国も多かった。
そんな中、キリスト教世界の救世主とも評され、幾度もトルコの侵攻を阻んだ名将ヤノシュ・フニャディが急逝。息子マーチャーシュがハンガリー王に即位。
ヴラド・シェペシュは小国ワラキアをどうやって守り抜くのか。
せっかくなので、もう少し踏み込んでほしい部分もないではないのですが、今後の展開に期待します。
そんな中、キリスト教世界の救世主とも評され、幾度もトルコの侵攻を阻んだ名将ヤノシュ・フニャディが急逝。息子マーチャーシュがハンガリー王に即位。
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せっかくなので、もう少し踏み込んでほしい部分もないではないのですが、今後の展開に期待します。



