魔女、殺し屋、幽霊、悪魔、麻薬の売人、ヤクザ、漫画家、メンヘラ、ゾンビ、殺人鬼、元プロレスラー(?)、少年探偵団、ロボット刑事……「なんでもアリ」がこれでもかと詰まった小さな島で繰り広げられる群像劇。散りばめられた伏線と人間模様が絡みあって見事に形を成していくのはキモチ良く、作者のストーリーテラーとしての確かな力量を感じさせてくれます。
軽薄で酷薄で殺伐としていて乾いてるのにどこか人情味のある不思議な味わいもまた、道満先生ならでは。恐ろしい出来事と隣り合わせにありながら、ささやかで愛らしいロマンスが紡ぎ出されていくのだからなんともスゴい。
万人向けとは言えないかも知れませんが、素晴らしい完成度の「作品」だと思います。全3巻で比較的手軽に読めますし、おススメです。
ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス) (日本語) コミック – 2010/11/19
道満 晴明
(著)
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3巻中1巻: ヴォイニッチホテル
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本の長さ200ページ
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言語日本語
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出版社秋田書店
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発売日2010/11/19
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ISBN-10425325571X
-
ISBN-13978-4253255714
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月28日に日本でレビュー済み
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6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
箱庭的世界の中で進行するコミカルでどことなくミステリアスな物語。
ちょっぴりグロテスクだったりエッチだったりするシーンもあるけど、絵柄があっさりしているので不快感はなくあっさり読めます。3巻で完結するのも長すぎず短すぎずちょうど良いです。
ストーリーは全て登場人物の会話だけで進行していきます。一応主人公らしき人物はいるにはいますが、主人公が中心の構成ではないので脇役のようでもあります。個性が強すぎるキャラクター達がひたすら独特の掛け合いをしながら物語が展開していくので、読者はそれらの断片的な会話を寄せ集めて背後にあるストーリーを思い描くことになります。登場人物の多くは誰かとカップリングのような関係にあり微笑ましいです。
1巻から広がっていった話は3巻でひとつずつ閉じていき、一本の映画を観終わったような読後感が残ります。
ちょっぴりグロテスクだったりエッチだったりするシーンもあるけど、絵柄があっさりしているので不快感はなくあっさり読めます。3巻で完結するのも長すぎず短すぎずちょうど良いです。
ストーリーは全て登場人物の会話だけで進行していきます。一応主人公らしき人物はいるにはいますが、主人公が中心の構成ではないので脇役のようでもあります。個性が強すぎるキャラクター達がひたすら独特の掛け合いをしながら物語が展開していくので、読者はそれらの断片的な会話を寄せ集めて背後にあるストーリーを思い描くことになります。登場人物の多くは誰かとカップリングのような関係にあり微笑ましいです。
1巻から広がっていった話は3巻でひとつずつ閉じていき、一本の映画を観終わったような読後感が残ります。
2015年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3巻完結してから1巻のレビューを書くのは、やや反則気味な気もする。
しかし、何が伏線なのかも、事実とファンタジーの区別も曖昧に、誰かの日記を盗み読むようなこの作品、読み終えたあとから、その後も、その前も、気になって仕方ない。
私が、名作と認定する。
そして、いわゆる漫画ファンならずとも多くの人に知ってもらいたくて、レビューを書く。
エキセントリックなのにほのぼのしたストーリーや、ヤクザに殺し屋、亡霊からロボットまで魅力あふれるキャラクターは、他の方のレビューに譲る。
とにかく、タイトルのホテル名は「ヴォイニッチ手稿」から、島の名前はガリバー旅行記からと、筆者の広範で深い教養が伺える。
一方で、ガキ水やトークサイコロといった、「テレビにわっと出てすぐ消えたもの」を小道具に使ったり、なんとも意表をつくギャグセンス。
押し付けがましくなく、テンポよく、ときにはふっつり話を切って。
エスプリとか粋とかいうのが、この作品を語るのにぴったりな言葉だと思う。この作品の成立そのものが、21世紀のファンタジーだ。
しかし、何が伏線なのかも、事実とファンタジーの区別も曖昧に、誰かの日記を盗み読むようなこの作品、読み終えたあとから、その後も、その前も、気になって仕方ない。
私が、名作と認定する。
そして、いわゆる漫画ファンならずとも多くの人に知ってもらいたくて、レビューを書く。
エキセントリックなのにほのぼのしたストーリーや、ヤクザに殺し屋、亡霊からロボットまで魅力あふれるキャラクターは、他の方のレビューに譲る。
とにかく、タイトルのホテル名は「ヴォイニッチ手稿」から、島の名前はガリバー旅行記からと、筆者の広範で深い教養が伺える。
一方で、ガキ水やトークサイコロといった、「テレビにわっと出てすぐ消えたもの」を小道具に使ったり、なんとも意表をつくギャグセンス。
押し付けがましくなく、テンポよく、ときにはふっつり話を切って。
エスプリとか粋とかいうのが、この作品を語るのにぴったりな言葉だと思う。この作品の成立そのものが、21世紀のファンタジーだ。