ヴィジョン 1 (MARVEL) (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2020/1/31
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本の長さ136ページ
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言語日本語
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出版社ヴィレッジブックス
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発売日2020/1/31
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ISBN-104864914699
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ISBN-13978-4864914697
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
1968年10月29日、ワシントンD.C.出身。
CIAの対テロリスト班に7年間、勤務した後、コロンビア大学時代にインタ-ンを勤めた(マーベルとDCの双方)コミック業界に復帰する。DCでスパイスリラー『グレイソン』の共著、『オメガメン』の再生を手掛けた後の2013年、サイモン&シュスターより、スーパーヒーローを題材に、コミックページを挟んだ意欲作『ア・ワンス・クラウディッド・スカイ』を上梓。さらに成人向けのヴァーティゴで、自身の体験に基づく『シェリフ・オブ・バビロン』を発表した。続いてマーベルに移ったキングは、全12話から成る『ヴィジョン』を完成させ、その後は再びDCで『バットマン』『ミスター・ミラクル』を担当している。
アーティスト:ガブリエル・エルナンデス・ウォルタ
1973年、スペイン出身。
長らく母国スペインで絵本作家として活躍した彼は、マーベルコミックスの編集者C.B.セブルスキーに見い出され、コミックアーティストに転身した。クライブ・バーカー、R.L.スタインら人気作家とのコラボレーションを経て、IDWでは共同原作にも挑戦した。その後はマーベルをメインに活躍、『X-MEN』『アストニッシングX-MEN』といった人気シリーズ、カレン・バンと組んでかの磁界王の闇に迫った『マグニートー』、トム・キングとのコンビで『ヴィジョン』を発表した。その後は、ドニー・ケイツと共に『ドクター・ストレンジ』を手掛けている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1968年10月29日、ワシントンD.C.出身。CIAの対テロリスト班に7年間勤務した後、コロンビア大学時代にインターンを勤めたコミック業界に復帰する。2013年、サイモン&シュスターより、スーパーヒーローを題材に、コミックページを挟んだ意欲作『ア・ワンス・クラウディッド・スカイ』を上梓。さらに成人向けのヴァーティゴで、自身の体験に基づく『シェリフ・オブ・バビロン』を発表した
ウォルタ,ガブリエル・ヘルナンデス
1973年、スペイン出身。長らく母国スペインで絵本作家として活躍した彼は、マーベルコミックスの編集者C.B.セブルスキーに見出され、コミックアーティストに転身した。『X‐MEN』『アストニッシングX‐MEN』といった人気シリーズを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より

古参ヒーローの新たなる側面
本作の主人公となるヴィジョンは、1968年に『アベンジャーズ』誌上で誕生した、マーベルユニバースの中でも古参の方となるヒーロー。悪のロボット「ウルトロン」に製作されるも、正義の心を芽生えさせアベンジャーズに加入した。
ただ、半世紀に及ぶキャリアがありながら、アンドロイド(正確にはシンセゾイド)という設定故、常に冷静で感情を露わにしないというキャラクターが定着しており、主役となる機会に恵まれなかったキャラクターでもある。その控え目な性格は、周囲との対比でこそ活きてくるバイプレイヤー的なものであり、能動的に動かすのは容易ではない。ヴィジョンの活躍の多くはアベンジャーとしてのものであり、かつての妻であるスカーレット・ウィッチとのコンビで扱われるのがその大半だった。
長い歴史と高い知名度を誇りながら、まだまだキャラクターを掘り下げる余地の残っているヴィジョンに、本作のライターを務めるトム・キングは、これまでにない方向からアプローチした。彼に自分と同じアンドロイドの家族を与えたのだ。

ヴィジョンにとっての家庭とは何か
本作に登場するヴィジョンの家族は、ヴィジョン本人と同等の能力を持ちながらも、ヒーローとして活動する事はない。ヴィジョン一家の望みはあくまでも「普通」の暮らしであり、そこで描かれるのは近所づきあいや学校生活といった当たり前の日常である。
とはいえ、いくら本人達が「普通」を望んだとしても、地球の危機を救うほどのパワーを持った彼らを、隣人がすんなりと受け入れてくれるはずもない。
かくして物語は、キングが「『ブレイキング・バッド』と『インクレディブル・ファミリー』の出会い」と呼んだ混沌に呑み込まれていく事になる……。

現代のコミックシーンを牽引する人気ライター、トム・キング
ライターのトム・キングは、名門コロンビア大学で哲学と歴史を修めた後、同時多発テロの発生を機にCIAに入局、7年にわたって対テロ作戦に従事したという異色の経歴の持ち主である。
2012年に処女小説『ア・ワンス・クラウディッド・スカイ』を上梓した彼は、2013年にDCコミックスの『タイムワープ』でコミックライターとなり、以後、『グレイソン』『オメガメン』などを手掛け、2016年にDCの主軸である『バットマン』のメインライターに就任した。マーベルでの執筆は本作が初となるが、学生時代にインターンを経験しており、X-MENシリーズで知られるクリス・クレアモントの薫陶を受けたという。
本作はトム・キングが手掛けた初のマーベルタイトルである。クロスオーバー大作『シークレット・ウォーズ』終了後の新たなマーベルユニバースを形成する「オールニュー・オールディファレント・マーベル」イベントの一環として全12話が刊行されたが、リミテッドシリーズとは銘打ってはいないものの、当初から12話の完結を視野に入れた、極めて綿密なストーリー構成が成されており、かつ独立性の高いシリーズとなっているため、予備知識を必要とせず、単独で読んでも全く問題ない。
だが肝心なことはこの『ヴィジョン』はIFストーリーではなく、れっきとしたアース-616の「正史」なのだ。この恐るべき物語がマーベルヒストリーに与える影響の大きさを窺い知るためにも、必読の書と言えるだろう。
登録情報
- 出版社 : ヴィレッジブックス (2020/1/31)
- 発売日 : 2020/1/31
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 136ページ
- ISBN-10 : 4864914699
- ISBN-13 : 978-4864914697
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活動するヴィジョンは、必要性からヴァージニア州の
閑静な住宅街に居を構え、”創造”した三人の家族と
共に人間らしく住人に溶け込もうと奮闘していた…。
ウルトロンの手で創造されたアンドロイドにして、
かつてはスカーレット・ウィッチことワンダ・
マキシモフの夫だった故に最大の被害者ともなった
という奇妙な経歴を持つアベンジャー・ヴィジョン。
想像妊娠の果てに精神の均衡を失ったワンダは
アベンジャーズを解散に追い込んだりミュータントを
絶滅寸前に追い込んだりしましたが、元夫は元夫で
「家族を持とうとしたらこんなにヤベー奴でした」
というメタな側面も垣間見せてくれる、異色の
サイコロジカルホラーコミックが本作品となります!
冒頭でさらっと「彼は過去の記憶に関する自分の
感情をHDから一掃した」とたった一行で記述、
そこから畳み掛けるように彼が自らの分身のように
家族を創造したことや、モノローグによって破滅の
未来が予見される等、不穏にもほどがある描写には
期待しかなく名作の香りが早くもプンプン。
ともあれ本編の過程で浮き彫りにされていくのは、
ヒトを遥かに超えた高度な人工知能が「必死に人間の
フリを繰り返そうとすること」への愚かさや悲哀。
無秩序から秩序を形成し、不自由が自由をもたらし、
非合理から合理を生み出し、無意味に意味を見出す…
軒先で浮くことだけを命じられた郵便受け、地球の
植物は耐えられない花瓶といったアイテムが象徴する
ように、彼らが人間であろうとすればするほど滑稽な
矛盾が露わにされていきますが、それは彼らが
分不相応な存在である以上に、翻って我々人類が
個人を確立すること、それらの集団が社会を形作る
という行為が如何におぼろげで脆いものであるかも
証明しており、彼らの懊悩を眺めることで読者が
アイデンティティに疑問を抱く構図になっています。
同時に、自己の形成とは他者を通じてのみ行われ、
社会とはその反復によって形成されるという
ロジカルな要素により、無理解・無関心が如何に
無用の恐怖と分断をもたらすかの皮肉もたっぷり。
近隣の住民が混乱に沸き立つのは、必死に人間
らしく振る舞い住人として溶け込もうと努力を
重ねるヴィジョン一家をどうにかして排除しようと
躍起になる、彼ら自身に原因の大半があるのだから
(とは言えヴィランのグリムリーパーも大概)!
アンドロイドにあるまじき嘘と偽り、ヒトの不寛容、
そうしたちょっとしたボタンのかけ違いが重なった
結果、地球レベルの危機が訪れ一巻は幕を閉じます。
この物語が果たしてどんな結末を迎えるのか、先の
読めない展開に後編が気になって仕方ありません!
「アイズナー賞受賞」「ドラマ『ワンダヴィジョン』
原案作品」といった数々の惹句が並びますが、是非
そこに乗っかってまずは手に取っていただきたい一本!
そして本書ですが、「21世紀のマーベル最高傑作」と大胆な売り文句がついていますけども……それに恥じない、本当に傑作です。「21世紀」の「マーベル」なら。
トム・キングの「悪趣味さ」と「趣味の悪さ」(字で書くと同じなんですけどね)が本書では非常に上手く作用しています。単独で見ても、そう思いますし、もともとマーベルが持っている「いやな意味での人間味」、「ホラー映画の死にキャラ並みに悪い方を選ぶ傾向」というような社風(?)とも合っていると思います。また、この悪質さが、私は「別にヴィジョンに思い入れがない」ので、あんまり気にならないのもよかった。それこそ、素直に楽しめました。逆に「ヴィジョン大好き!」という人の意見も聞いてみたい気がする。そして、いま思い入れがないと自分で書いていて気付いたけど、ヴィレッジブックスさんが妙にプッシュしてたのは、傑作なのに一般へのアピールポイントがないから、知ってほしかったのか。グウェンプールやホワイトナイトと違って、何で今回に限って押しまくってるんだ、と思っていたのです。
わずかもネタバレしたくないので内容には触れずにおきますが、前代未聞の衝撃という煽りは嘘ではありません。まあ厳密にいうと嘘で、単発のSF小説・SF映画なんかだとアリガチな気もするし、マニアに聞けば類例が幾らでも出てくるでしょう。ただ、それを単発作ではなく、「マーベルコミック」の「ヴィジョン」という、確固たる土台があって馴染みもあるキャラでやったことが、やはり前代未聞で、衝撃だと思います。馴染みがある素材だからこその、驚きと恐怖。
90年代ブームあたりから読み始めた身には、既存素材での衝撃的展開というと「ワイルドキャッツ」とか「スワンプシング」などのムーア作品が浮かびますが、これらがブラックな手品みたいなサプライズだったのに比べると、「ヒーローズ・イン・クライシス」や本書の衝撃は「お前の家、燃えてるよ」「え、嘘だろ?」「いや、本当。俺が放火したから」という限度を知らないやつの悪戯という感じで興味深いです。
この題材は、陽性な話にも、しようと思えば出来たでしょうね。キャラ設定自体にも魅力を感じます。特に、一番ズレてたようだった奥さんが一番人間っぽいのが魅力的。いや、触れずにおきましょう。
第二巻も来月には発売する予定らしいので、楽しみです。そして、たとえば解決編がしょぼい推理小説が謎部分の魅力だけで歴史に残ることがあるように、問題編の第一巻(本書)だけでも、発売した価値のある本です。