ワックス 中級編

1. 滑走面のクリーニング

ワックスがけの下準備。
滑走面の汚れや油分、古いワックスを浮かび上がらせて取り除くため滑走面全体にクリーナー(リムバー)をスプレーする。


クリーナー(リムバー)をスプレーしたら、すぐにウエスまたはペーパータオルなどで拭き取る。
この時あまり多くクリーナーを使うとかえって滑走面を痛めてしまうので全体に軽く吹き付けるくらいにする。

2. ホットワクシング(滑走用)

滑走用ワックスは気温・雪温によっていくつかの種類に分かれているため、各メーカーの説明に従って最適なものを選択する。


固形ワックスをアイロンに軽くあて、表面を少し溶かす。


溶かしたワックス部分を滑走面に生塗りしていく。


ワックスを塗り終わったら滑走面の焼けを防ぐため、ワックスペーパーを敷いてアイロン掛けをする。
120度くらいのアイロン(ワックスに設定温度の指定がある場合はその温度に設定)をペーパーの上からスライドさせていく。
この時あまり滑走面に押さえつけずに、アイロンの自重でワックスを浸みこませるように動かす。

ペーパーの上のアイロンの滑りが悪かったら、ペーパーの上からホットワックスを追加し滑りを良くする。
片手にペーパーを持ち、アイロンと同じ速さでペーパーを引っ張るのがコツ。
アイロンの動きを止めると滑走面が焦げるため注意すること。

3. スクレーピング

ワックスは滑走面に浸透した分だけで雪面を滑らせる。
ワックスをしっかり浸透させるため、少なくとも30分程度置いて滑走面を常温まで冷ます。

滑走面が常温になったら、プラスチックスクレーパーで余分なワックスを削り取っていく。
余分なワックスはかえって滑走の抵抗となるので、削りカスが出なくなるまでしっかり削る。
削る際はスクレーパーを45度ぐらいに前に傾け、ノーズからテール向けて押しながら削っていく。

ただし、新品のスクレーパーは力を入れ過ぎるとソールまで削ってしまうので注意すること。


ワックスの削りカスがほとんど出なくなったら、スクレーピングは終了。

4. ブラッシング

スクレーパーで取りきれなかったワックスをブラシで掻き出す。
この時もノーズからテールへ。
体重をかけ、滑走面に強く押し付けてブラッシングをする。


最初はナイロンブラシ、次に馬毛ブラシの順でブラッシングすると滑らかに仕上がる。
馬毛ブラシにはナイロンブラシによる静電気を取り除く利点もある。


ブラッシングで掻き出したカスをフィニッシュマットで取り除けば完成。


執筆協力

チューンナップ工房 【波と雪の製作所】