塩野氏のライフワークと言うべき、「ローマ人の物語」
単行本全15巻。
文庫版は全43巻!!
文庫版はものすごく薄くて、物理的に電車の中などで読みやすい。
持ち運びが簡単であるべき、という文庫版の「由来」を紹介する巻頭の読者へのメッセージを遵守した造りだ。
塩野氏ご本人は「歴史書」というスタンスでなく、小説家としての歴史記述であるとしているが、資料の不足は創作力で補う本作は、わかりやすい、とっつきやすいという読みやすさの点で、ローマ帝国史として秀逸であると思う。
故高坂正堯氏の「文明の興亡」論の流れを汲むことは間違いないと思うのであるが、「現実主義」、「マキアヴェッリズム」をキーワードとして意識すると、さらに読みやすく腹におちる。
経営に携わる人、組織の長たる人、読むことで得られるものはとてつもなく多いと思う。
スタートを飾る第1巻は、「ローマ帝国前史」(の前半)。
情緒的な著述ではないにも関わらず、読む方としては「血沸き、肉躍る」感じが味わえる。
すでに購入や図書館で借りたりして、単行本で読み終わった著作ではあるものの、子のためにも、全巻改めて文庫で揃えようと思う。
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