塩野氏のライフワークと言うべき、「ローマ人の物語」
単行本全15巻。
文庫版は全43巻!!
文庫版はものすごく薄くて、物理的に電車の中などで読みやすい。
持ち運びが簡単であるべき、という文庫版の「由来」を紹介する巻頭の読者へのメッセージを遵守した造りだ。
塩野氏ご本人は「歴史書」というスタンスでなく、小説家としての歴史記述であるとしているが、資料の不足は創作力で補う本作は、わかりやすい、とっつきやすいという読みやすさの点で、ローマ帝国史として秀逸であると思う。
故高坂正堯氏の「文明の興亡」論の流れを汲むことは間違いないと思うのであるが、「現実主義」、「マキアヴェッリズム」をキーワードとして意識すると、さらに読みやすく腹におちる。
経営に携わる人、組織の長たる人、読むことで得られるものはとてつもなく多いと思う。
スタートを飾る第1巻は、「ローマ帝国前史」(の前半)。
情緒的な著述ではないにも関わらず、読む方としては「血沸き、肉躍る」感じが味わえる。
すでに購入や図書館で借りたりして、単行本で読み終わった著作ではあるものの、子のためにも、全巻改めて文庫で揃えようと思う。
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2002/6/1
塩野 七生
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
-
本の長さ208ページ
-
言語日本語
-
出版社新潮社
-
発売日2002/6/1
-
寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
-
ISBN-104101181519
-
ISBN-13978-4101181516
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、Get your Kindle here Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、Get your Kindle here Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
前753年、一人の若者ロムルスと彼に従う3千人のラテン人によりローマは建国された。7代続く王政の下で国家としての形態をローマは整えてゆくが、前509年、共和政へ移行。その後、成文法制定のために先進国ギリシアへ視察団を派遣する。ローマ人は絶頂期のギリシアに何を見たのか―。比類なき大帝国を築きあげた古代ローマ。その一千年にわたる興亡の物語がいま幕を開ける。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
塩野/七生
1937年7月7日、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の一千年を描く「ローマ人の物語」にとりくむ。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労賞を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1937年7月7日、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の一千年を描く「ローマ人の物語」にとりくむ。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労賞を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2002/6/1)
- 発売日 : 2002/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 208ページ
- ISBN-10 : 4101181519
- ISBN-13 : 978-4101181516
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 17,101位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 3位古代ローマ史
- - 17位ヨーロッパ史一般の本
- - 326位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.3
星5つ中の4.3
128 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ローマ人の物語を読むのは、4回以上であると思う。1度読んで読み返して、一端は捨てるのだけれど、また買って読んでいる。そういう願望を与える書である。古代において、イギリス、北アフリカの広大な地域を、長期に支配した民族。古代からすでに、共和制を作った民族。政治形態、軍事システム、人物とどれをとっても面白い。その、ボリュームのある歴史を、軽快な口調で、かつ、時には鋭く説く、著者の語り口が絶妙である。時が経てば、また読みたくなるかも知れない。