■所感
読み終えて、これほど胸に情熱が残った記憶はありません。
ただ証券業界の事象と用語に慣れていない場合、中盤まで若干時間がかかるかもしれません。
■概略
意図の見えない平山のスパイラル買収依頼に始まり、
理由もわからずアドバイザー降格にあい、
優良な零細企業が餌食にされかけます。
敵と謎だらけの窮地でも、一人の証券マンが救済という真実を切り開いていきます。
■文学的表現(※ネタバレ注意)
・電脳雑技集団の不気味さは際立っていました。百数十億もの粉飾決済を抱えた、なりふり構わない経営偽装。それは味方であった東京中央銀行の伊佐山や、エセホワイトナイトだったフォックス社長をも大いに混乱させる裏切り発言をし、その混乱は読者にも共鳴していたことでしょう。その謎の見せ方が魅力的で、さらに物語へ吸い込まれました。
・半沢さん、出向していてもあまりにもブレません。親会社の罠スキームを訴訟すると脅し(ICレコーダ片手)、副頭取自らの圧力を軽く論破したあと宣戦布告状態にし、あまつさえ出向社員が頭取含む常務会に乗り込んでいきます。(引
・著者の作品を何冊か読んでいますが、不思議と文脈に飽きさせない技術があるように思っています。5冊も読んでいると食傷気味になる三毛猫の推理小説もありますが、本書を含めて著者作に限ってはありません。
・東京中央銀行側の証券営業のキャラクタ(人格)が、何人かかぶってしまう時がありました。ただし、情報漏えい、裏切りの裏切りなど、キャラクタの立ち位置は(ショックを受けるほど)明確なので、そこで判断しやすいです。
■まとめ(※ネタバレ注意)
半沢「仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る」
お手本の様に、電脳が腐り落ちていきました。
自分も、仕事が周囲へ悪影響を及ぼしかけた時、この言葉を思い出したいものです。
そういう自分で、人生でありたいものです。
■PS
花ちゃん出してほしかったですね。
巻末以外、「花」という文字すらありません。
あの(言いたい放題な)読者の代弁が癒しだったんですが。
■PS2(追記20/7/19)
原作とドラマの意見・感想は別とする主義でしたが、
これからのドラマ発展を願い、敢えて書きたい。
西大阪スチール脱税、伊勢志摩ホテル再建におけるドラマは、半沢次長の鉄腕と、それを引き出す全ての演出に魂を奪われるほど感銘を受けた。
ただ、本日のスパイラル編1話を見た感想、あまりにも疲れた。
あらゆるキャラクターが大声出しすぎ、オーバーリアクション、感情をむき出しにする(目を瞑る様な)演出が現実離れしている。
不自然は不信感を生み、それが続けば見る者の心を離れさせる。
演劇を醸し出す意味では判るが、どういうわけか最近のドラマは全てそのベクトルを感じる。
あの握る本から伝わる熱い情緒を、著者がリーマンへ語り掛ける想いを、
ドラマで潰されないことを願っています。
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ドラマ「半沢直樹」原作 ロスジェネの逆襲: 2020年7月スタートドラマ「半沢直樹」原作 Kindle版
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言語日本語
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出版社ダイヤモンド社
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発売日2012/6/28
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ときは2004年。銀行の系列子会社東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。そこにIT企業の雄、電脳雑伎集団社長から、ライバルの東京スパイラルを買収したいと相談を受ける。アドバイザーの座に就けば、巨額の手数料が転がり込んでくるビッグチャンスだ。ところが、そこに親会社である東京中央銀行から理不尽な横槍が入る。責任を問われて窮地に陥った主人公の半沢直樹は、部下の森山雅弘とともに、周囲をアッといわせる秘策に出た―。直木賞作家による、企業を舞台にしたエンタテインメント小説の傑作!
--このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
著者について
"池井戸潤(いけいど・じゅん) 1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。1998年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を受賞。2011年『下町ロケット』で第145回直木賞受賞。他の代表作に『空飛ぶタイヤ』『ルーズヴェルト・ゲーム』や、この作品の前作となる半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』などがある。"
--このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池井戸/潤
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。1998年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を受賞。2011年『下町ロケット』で第145回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。1998年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を受賞。2011年『下町ロケット』で第145回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00EP942B0
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2012/6/28)
- 発売日 : 2012/6/28
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2737 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 386ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 10,950位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 7位経済・社会小説 (Kindleストア)
- - 165位直木賞受賞(126-150回)作家の本
- - 835位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2020年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久々に読み直しました。
というのも、ドラマを期待して見て、こんなにあり得ない展開で、チープな感じだっけ?と思ったからです。
後半で、やっぱり、そうならないとひっくり返せないよなと思うとこではありますが、ドラマよりは、まだ現実味があり面白いです。
ドラマは、役者さんが豪華で絵的に見てて幸せです。
逆にドラマで内容がチープだなと感じられた方は、
ぜひ、書籍で読んで頂きたいです。
ドラマが少しでも再現してくれて良き!と感じられるかなと思います。
というのも、ドラマを期待して見て、こんなにあり得ない展開で、チープな感じだっけ?と思ったからです。
後半で、やっぱり、そうならないとひっくり返せないよなと思うとこではありますが、ドラマよりは、まだ現実味があり面白いです。
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逆にドラマで内容がチープだなと感じられた方は、
ぜひ、書籍で読んで頂きたいです。
ドラマが少しでも再現してくれて良き!と感じられるかなと思います。
2020年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドラマの第2シリーズが始まりましたが、その原作となる第3巻です
今回は、IT企業の買収をめぐる親会社の銀行と、子会社の証券の争いです
前作で、役員の悪事を暴いたせいで、一旦、東京中央銀行の子会社であるセントラル証券に出向となった半沢直樹
仕事は、親会社から回される物が多いのですが、突然、IT会社からの企業買収のアドバイザーの仕事が舞い込みます
ところが、すんでのところで、親会社に仕事を奪われるのですが、何か、からくりがあるのではないか
今回も、銀行人事などものともせず、役員にも歯向かう、痛快な半沢直樹の活躍が楽しめます
今回は、IT企業の買収をめぐる親会社の銀行と、子会社の証券の争いです
前作で、役員の悪事を暴いたせいで、一旦、東京中央銀行の子会社であるセントラル証券に出向となった半沢直樹
仕事は、親会社から回される物が多いのですが、突然、IT会社からの企業買収のアドバイザーの仕事が舞い込みます
ところが、すんでのところで、親会社に仕事を奪われるのですが、何か、からくりがあるのではないか
今回も、銀行人事などものともせず、役員にも歯向かう、痛快な半沢直樹の活躍が楽しめます
2020年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子会社に出向された半沢は、部下の森山とタッグを組み、森山の親友である東京スパイラルの瀬名らと親会社の東京中央銀行の伊佐山らとの闘いを描いているが
イライラしないシーンもあり、森山と瀬名の友情が変わらないシーンや半沢が森山を気にかけているシーンが良かった
許せないのは、伊佐山や三笠よりかは諸田や平山夫妻が好きになれなかったのと、親会社が子会社の依頼された仕事を盗人猛猛しいみたいなやり方は戴けなかった。
東京スパイラル買収を阻止した半沢は、親会社の東京中央銀行に戻りますが、次の相手が今まで以上に厄介なのだと「銀翼のイカロス」のキャラクターを浮かべながら2周目も読むくらいです。
池井戸潤先生、執筆お疲れ様でした
イライラしないシーンもあり、森山と瀬名の友情が変わらないシーンや半沢が森山を気にかけているシーンが良かった
許せないのは、伊佐山や三笠よりかは諸田や平山夫妻が好きになれなかったのと、親会社が子会社の依頼された仕事を盗人猛猛しいみたいなやり方は戴けなかった。
東京スパイラル買収を阻止した半沢は、親会社の東京中央銀行に戻りますが、次の相手が今まで以上に厄介なのだと「銀翼のイカロス」のキャラクターを浮かべながら2周目も読むくらいです。
池井戸潤先生、執筆お疲れ様でした
2020年8月2日に日本でレビュー済み
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小説読むと眠くなるのでほぼ読まない人ですが購入して一日で読破しました。僕がレビュー書いている時は2話終了後でテレビドラマで俳優さんの個性がとにかつ強いので映像を頭の中で想像しながら読んで楽しみました。時代背景がちょっと古いのでテレビと比較するのはちょっと違うかな?。内容にもあったけどロスジェネはロストジェネレーション。バブル崩壊後の就職難の世代がどのように上のバブル世代をみているかというバックがあり心理描写はすこしテレビと違うけどこれは現代で言うゆとり世代が上の世代をどう思っているかにもあてはまる描写だと思います。このへんどう表現するのかドラマも楽しみです。次のイカロス編も読んでみたいと思います。
