対応機種 | パソコン, ノートパソコン |
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カラー | ブラック |
電池付属 | いいえ |
電池使用 | いいえ |
ブランド名 | Logicool(ロジクール) |
メーカー | Logicool(ロジクール) |
製品型番 | C920n |
付属品 | 本体 |
接続方式 | USB |
製品サイズ | 7.1 x 9.4 x 4.33 cm; 162 g |
商品重量 | 0.16 キログラム |
カスタマーレビュー

コロナ騒動で人気のWEBカメラは軒並み在庫切れになり、価格も高騰。狙っていたLogicool C920n/C922nもAmazonで長期間在庫切れ状態が続き、価格も4月には3万円前後と高騰。あー、もっと早くに買っておけば良かったと大後悔。そんな中、4月25日にAmazon価格をチェックしたところ、C920nの価格が8224円に値下がりしていたので、即注文(C922nで機能追加された720P/60fpsやXSplitは使用しないので、価格の下がったC920nの方を購入)。しかし、その後入荷待ち状態が続き、1ヶ月後の5月24日に自宅に到着。即刻使用し始めたので、使ってみた感想を記載します。【梱包】通常のAmazon Prime商品同様、商品パッケージが保護用別段ボール内に入った状態で届いた。商品パッケージ、保護用段ボール共に目立ったダメージ無し。商品パッケージ内のカメラ本体には各所に保護用シールや保護シートが貼られており、本体が傷つくのを防いでいる。保護シール、保護シートを剥がし終えたC920nの本体は傷一つ無く非常に良好な状態で、その表面の美しさに感動を覚た。【形状・デザイン】小型かつ洗練されたフォルムであり、高級感満載。デザイン的にも文句のつけようがない完成度の高さである。①カメラ部サイズ:W/H/D=95mm/29mm /24mm。とても小型で、想像していたサイズの半分程度の大きさ。LCDモニタやノートPC上に取り付けても全く違和感が無い。②クリップ部深さ:カメラをモニタ上に設置する際に使用するクリップ部の深さ(突起部内壁の長さ)は実測で約11mm。よって、モニタ上部のベゼルの幅が11mm以上あるLCDモニタであれば、クリップ部材が画像表示画面まではみ出して表示部を遮る心配は無い。WEB上の製品紹介情報ではクリップ部の深さが不明なので(結構深いように見える)、実際は11mmしかないことを説明しておいて欲しい(クリップ部材が画面に被さるのはいやだったので、実物を見るまでこの部分が一番の心配事でした)③クリップ部内壁処理:クリップ部の内壁にはラバーシートが貼られていて、カメラ取り付けの際に、相手側の機材が傷つかないよう配慮されている。④LED照明:カメラが起動すると、レンズの左右に円弧状に配置されたLEDが青色に光る。LEDは、明るすぎず、暗すぎず、適正な輝度で発光するので眩しくなく、作業の邪魔にならない。LEDが点灯すると、高級感がUPするので、個人的には、かなり気に入っている。④重量:163g。 iPhone8が148g、iPhone XSが177gだから、丁度その中間ぐらいの重さ。小型の割にずっしり重く、安定感がある。【カメラ性能】オートフォーカスとデジタルズームには若干の不満が残るが、その他は、文句のつけようが無い性能。カメラ性能は非常に高いと思われる。①画角:78°。1人用のWEB会議目的で購入したので、100°以上の画角を持つ超広角WEBカメラは、周囲の不要な風景を写しすぎるためNG。自分的には78°は最適な画角。専用アプリ(下記参照)を使えば、デジタルズーム機能を使って、画角をもっと狭めることができる。②解像度とフレームレート:1080P/30fps、720P/30fpsの2択。1080P/30fps はWEB会議には十分な解像度。720P/60fpsが必要な方はC922nを選択するのが良いが、その他のカメラ仕様はC920n、C922nで同じ。③色味:非常にナチュラルな印象。若干白っぽいという意見もある(自分はあまり気にならない)。もっと暖色系が好みの方は、専用アプリを使って色味(ホワイトバランスの色温度)を自在に変更することができる。④オートフォーカス:C920nを選定した理由の1つがオートフォーカス対応であったこと。実際に動作させてみると、しばしば不安定で、フォーカスが定まらない場合がある。オートフォーカスを選択した場合、4~5cm程度の近距離までフォーカスするが、近距離撮影では焦点合わせに時間がかかる場合がある。また、近距離撮影から通常撮影(レンズから60cm程度以上離れた撮影)に戻すと、フォーカスが追随しない場合がある。専用アプリを使えば、オートフォーカスをON/OFFすることが可能。オートフォーカス機能をOFFした場合は、専用ソフト上のスライドバーを使って手動でフォーカスを設定出来る。オートフォーカスOFFでもレンズから60cm程度以上離れた撮影では十分なフォーカスが得られるし、近距離撮影ではレンズから約4cmの距離で撮影ができる。⑤角度調整:上下には角度調整可能だが、左右は固定されており角度調整が出来ない。個人的には、左右の角度調整は使わないので上下さえできれば問題無し。⑥ズーム:C920nでは、光学ズームではなくデジタルズームを採用していため、ズームすればするほど、画像が粗くなる。専用ソフトを使えば、デジタル的にズームイン、ズームアウトができる。ズームイン時は上下・左右に画像フレーム位置を調整できる。【マイク性能】これまでWEB会議ではカメラ・マイクロホン内蔵のノートPCを使っていたが、マイクロホンの指向性が高く、常にモニタの方向を向いて喋らないと音量が極端に下がり相手に音声が伝わらなかった。C920n購入後は、デスクトップPC+LCDモニタ+C920nの組み合わせで使用しているが、マイクロホン性能は、C920nが圧倒的に勝っており、小声でも(大きな声で喋らずとも)、また、マイクロホンの方に顔を向けていなくとも十分に集音してくれる。WEB会議用として会話音声を拾うには十二分な性能である。音楽配信用途には、実力不足かもしれないが、個人的には大満足。【専用アプリ】私の知る限り、C920n用の専用アプリは、『Logicool Capture』、『G-Hub』、『カメラ設定(Camera Setting)』の3種類が用意されている。『G-Hub』、『カメラ設定(Camera Setting)』は、画像調整専用アプリだが、Logicool Captureでは、各種画像調整の他に録画機能、ストリーミングが用意されていて多機能である。『G-Hub』、『カメラ設定(Camera Setting)』で調整した画像は、自動的にZoomやMicrosoft TeamsなどのWEB会議用アプリに引き継がれるが、『Logicool Capture』の場合は、WEB会議アプリ側がら、カメラとして『Logicool Capture』を指定しないと、『Logicool Capture』で調整した画像を表示できず、C920nのデフォルト設定画像がそのまま表示されてしまうので注意が必要である。『G-Hub』だが、C920nは認識するものの、何故か各種調整項目がグレーアウトして画像調整が出来なかったので、今回は『カメラ設定(Camera Setting)』アプリと『Logicool Capture』を使って画像調整機能を確認した。<アプリインストール方法>『Logicool Capture』はLogicoolのWEBページからダウンロード・インストールするだけで即動作するので、非常に簡単で説明不要。一方、『カメラ設定(Camera Setting)』はダウンロード方法が厄介である。まず、LogicoolのWEBページからウエブカメラのページを開き、『サポート』⇒『ソフトウエアのダウンロード』⇒『ウエブカメラおよびカメラシステム』⇒『HD Pro ウエブカメラ C920』⇒『ダウンロード』⇒『すべてのダウンロードを表示』をクリックし、WindowsもしくはMacのOSを指定する。ダウンロード可能な各種ソフトウエアが表示されるので、その中から『カメラ設定』を見つけて、『今すぐダウンロード』をクリックし、exeファイルをダウンロードする。<アプリの概要>1)『カメラ設定(Camera Setting)』アプリカメラ設定アプリには、『ホーム』タグと『高度な』タグの2つのタグがあり、『ホーム』タグでは、①画面アスペクト比(標準/ワイドスクリーン)選択、②アンチフリッカー(60Hz/ 50Hz)選択、③デフォルトに戻す、の3項目の選択が可能。『高度な』タグでは、①輝度、②色の強さ、③コントラスト、④ホワイトバランス(自動/手動)、⑤自動フォーカス(ON/OFF:OFF選択で手動フォーカス)、⑥デフォルトに戻す、の6項目で選択・調整が可能。2つのタブで共通の動画表示ウインドウ中にはズーム機能が備わっているが、何故か機能しない(本来は+/-ボタンでズームイン、ズームアウトできるはずなのだが・・・・)。ズーム機能はC920nには対応していないのか?画像調整はLogicool Captureを使えと言うことなのだろう。2)Logicool CaptureG-Hubやカメラ設定アプリでは、C920nの画像調整のみが可能だが、Logicool Captureでは、画像調整の他にも録画機能や、YouTube、Twitch等ストリーミングプラットフォーム用カメラとしての機能も提供していて非常に多機能。『カメラ設定』アプリで出来る画像調整はすべて包含している。前述の通り、Logicool Captureで設定した画像情報は、WEB会議アプリ側で、カメラとしてLogicool Captureを指定しない限り反映されないので注意が必要である。Microsoft Teamsの場合、会議参加前であれば『今すぐ参加』ボタンの下に表示される『カスタムセットアップ』をクリックして『デバイスの設定』を表示させ、『カメラ』をHD Pro Webcam C920からLogicool Captureに変更する。会議開始後であれば、『・・・』から『デバイスの設定』を選択し、以下同様の操作を行う。Zoomの場合、ミーティングを開始すると下部に表示される『ビデオの開始』⇒『カメラの選択』でLogicool Captureを選択する。Logicool Captureでは、2台のカメラを接続したり、各種フィルタが使えたりと画像調整以外の機能も多数搭載されているが、背景ぼかしとバーチャル背景には対応していない。これら機能を使うには、有料のXSplitプレミアム(3ヶ月ライセンス:$24.95、12ヶ月ライセンス:$59.95、36ヶ月ライセンス:$149.95、ライフタイムライセンス:$199)等を購入する必要がある。C922nではXSplitプレミアムが3ヶ月無料で使えるライセンス付きなので、XSplitプレミアムをライフタイムライセンス以外で使うことが決定している場合は、C922nを購入した方がお得である。一方、WEB会議等で使用されるZoomやMicrosoft Teamsには背景ぼかしや、バーチャル背景が既に実装されているので、XSplitを購入せずとも背景ぼかしやバーチャル背景の機能を無料で使うことができる。【プライバシー保護】C920nではC920sで採用されているプライバシーシャッター(手動開閉式)が搭載されていないため、プライバシー保護が気になるところである。そこで、C920nのプライバシー保護についても分かる範囲で記載しておく。C920nのプライバシー保護は、ハードウエアや専用アプリからはできないが(USBケーブルを抜き差しする方法は避けたい)、Windows10の設定を使えば、簡単にプライバシーを保護することができる。特定のアプリ以外にはカメラを使わせたく無い場合(アプリが勝手にカメラを使うことを禁止したい場合)、Windows10の『設定』⇒『プライバシー』⇒『カメラ』を選択し、『このデバイスへのカメラのアクセスを許可する』のスイッチをOFFにしておき、カメラを使いたい時のみONにすれば良い。このスイッチがOFF設定の場合、Windows Hello以外はカメラにアクセスできないので、プライバシーが保護される。また、カメラが起動すると、レンズ両側にある円弧状のLEDが青色に光るので、目視でカメラの起動が判定ができ、プライバシー保護の補助的役割を担うことが出来る。【総評】C920nはWEBカメラの中では高めの価格設定だが、品質的に安定しており、多くのユーザーの使用実績もあるので、安価なWEBカメラで失敗したくない方は絶対的に買いである。専用アプリも充実しているため、運用面でも心配がない。コロナの影響でまだ品薄状態が継続しており、価格も上下しているため、C920nを狙うなら8000円台になった時を見計らって購入するのが賢明だろう。
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