人生って大きな不幸と小さな幸せの積み重ねなんだなと思う。
少年たちは大人の悪に引き込まれそこから抜け出そうと子供なりに一生懸命に足掻く。
主人公二人の少年は二人とも大きな不幸という闇に飲み込まれているが、
お互いに思い合い、信じ合い、友情を結んでいる小さな幸福と希望が感じ取れる。
本巻ではお金のために苦しんで窃盗団の手伝いをしているランディと幼い頃に母を失いランディを心底大事に思っているアールがランディを窃盗団から足抜けさせるまでのエピソードが描かれている。
その形は決して幸いという形ではないものの、決してハッピーな形で終わらないリアルな現実を筆者は冷静な視線で描いていると思う。
ある意味転機であると思われるストーリー展開だが、この転機はまだまだアールとランディの人生の序盤に過ぎないのではないかと思われる。
美しい世界観を持つ筆者の、センスの良い画風と景色や人物に騙されてはいけない。
二人の人生は全くもって闇の中で、手探りで小さな希望の光を追い求め彷徨う苦渋に満ちた世界が日常なのだ。
怒りや悲しみ、心の痛みを抱えて苦しむ二人である。
そんな中でランディにとってのアール、アールにとってのランディは微かな希望の道標だ。
そんな二人の第一幕が幕を閉じ、新たな門出となる本巻を見逃すな!!
レッド・ベルベット(2) (ワイドKC) (日本語) コミック – 2019/12/23
多田 由美
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
購入を強化する
-
本の長さ160ページ
-
言語日本語
-
出版社講談社
-
発売日2019/12/23
-
寸法15 x 1 x 21 cm
-
ISBN-104065171504
-
ISBN-13978-4065171509
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
1分以内にKindleで レッド・ベルベット(2) (モーニングコミックス) をお読みいただけます。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
商品の説明
著者について
多田 由美
1963年生まれ。大阪府出身。1986年、「月刊ASUKA」(KADOKAWA刊)でデビュー。以後、『トゥルー・ブルーは決して色あせない』『ディア・ダイアリー ―多田由美 短編集―』など短編集を数多く手がけ、イラストレーターとしての活動も行う。現在は神戸芸術工科大学芸術工学部まんが表現学科にて准教授を務めている。
1963年生まれ。大阪府出身。1986年、「月刊ASUKA」(KADOKAWA刊)でデビュー。以後、『トゥルー・ブルーは決して色あせない』『ディア・ダイアリー ―多田由美 短編集―』など短編集を数多く手がけ、イラストレーターとしての活動も行う。現在は神戸芸術工科大学芸術工学部まんが表現学科にて准教授を務めている。
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.8
星5つ中の4.8
21 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。