自分の体を「築60年の、ろくにメンテナンスしていない建物」にたとえている。
その建物の、内臓が怒っている。脳のことばっかり気にして、さっぱり胃や腸や、肝臓のことを考えないバカ家主に怒り心頭。
「脳なんか、後回しでいいのよ。血液と内臓よ、あんたらを生かしてやってるのは。その証拠に、脳が半分しか働いていない大バカ者でも、内臓が丈夫なら元気に生きてるでしょうが。」
これ、ホントだなあ。還暦前後からいままで、何人かの友人がなくなったが、脳が原因の者など、一人もいなかった。
本書でいちばん印象にのこり、「さすが、平の姐さん」と思わせてくれたのが、加齢臭をめぐる考察。
父のにおい、兄のにおいという身近なところで、耐えられない、吐き気のするような加齢臭を体験するなまなましい表現には、まいってしまう。男の加齢臭というのはそんなにくさいのかな。
平によれば、加齢臭は女性にもあるのだという。男ほどではないみたいだが、先輩から洋服などもらうと、においが気になって着られない場合があるらしい。
そこで、平語録。
「加齢臭なんか、元気でいることと比べたら、屁みたいなもの」
「加齢臭も『人間くささ』のひとつだ。受け入れましょう」
『老後は人生がくれたご褒美』
いいことばだなあ。人生がくれたご褒美に、乾杯。
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レッツゴー・ばーさん! (単行本) 単行本 – 2014/12/8
平 安寿子
(著)
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老化も含めて60歳は自由だ! そう思えば将来(不安はゼロではない)もどーんと受け止められる。人生をきれいに生き尽くせるかは50代が勝負! ユーモアあふれる短編連作。
- 本の長さ197ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2014/12/8
- ISBN-104480804544
- ISBN-13978-4480804549
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
準備はいい?女子必読!身につまされながらも思わず笑っちゃう連作短篇を10篇収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
平/安寿子
1953年広島市生まれ。フリーライターを経て、1999年『素晴らしい一日』にて第七十九回オール讀物新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1953年広島市生まれ。フリーライターを経て、1999年『素晴らしい一日』にて第七十九回オール讀物新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2014/12/8)
- 発売日 : 2014/12/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 197ページ
- ISBN-10 : 4480804544
- ISBN-13 : 978-4480804549
- Amazon 売れ筋ランキング: - 133,658位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 4,539位日本文学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
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2015年4月12日に日本でレビュー済み
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ベスト500レビュアー
「老い」描写が面白い。「どっちを選ぶか」時に長所短所をあげた上で、「私はこっち」も明解。
脳が大バカでも内臓丈夫なら元気
初期DNAプログラム時間より長く生きている
出来るのは微調整で全体がぽんこつ
等のフレーズが至言に思えるw
が、エッセイにしてくれた方が読みやすかった気がする。小説仕立てだと、どうしても本論展開を求めてしまうのでw
ひとつ本書にケチつけるなら「病む」と「老化」と同じ事を老いる前でも一通り全部引き受ける事になるよ。と言いたいかな。病って「老い」の先取りなんだなあ…、と実感。
全部「じーさんばーさん」特有症状じゃないのよw健康だと60代まで感じずに済むのかあ…。しかも事前対策とれるんだなあ。
これは単なる僻みです。
脳が大バカでも内臓丈夫なら元気
初期DNAプログラム時間より長く生きている
出来るのは微調整で全体がぽんこつ
等のフレーズが至言に思えるw
が、エッセイにしてくれた方が読みやすかった気がする。小説仕立てだと、どうしても本論展開を求めてしまうのでw
ひとつ本書にケチつけるなら「病む」と「老化」と同じ事を老いる前でも一通り全部引き受ける事になるよ。と言いたいかな。病って「老い」の先取りなんだなあ…、と実感。
全部「じーさんばーさん」特有症状じゃないのよw健康だと60代まで感じずに済むのかあ…。しかも事前対策とれるんだなあ。
これは単なる僻みです。