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ルーマニア・マンホール生活者たちの記録 単行本 – 2003/6

5つ星のうち 4.7 12件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容紹介

EUは東欧に拡大を続けているが、その一方で貧富の差が広がるばかり。ルーマニアのブカレストのホームレスたちのマンホール内生活に潜入し、地下での暮らしを詳述したドキュメンタリー。欧州最底辺を探り、21世紀欧州の実情を赤裸々に暴く。
鎌田慧氏推薦。


出版社からのコメント

朝日新聞、東京新聞各紙書評で絶賛された、新世代による斬新なルポルタージュ。欧州の多様性とその内部にひそむ混沌と矛盾を克明に描き、旧社会主義国の困難な再建をホームレスの視点から明らかにする。民族差別、社会階層の対立、外国人排斥、家庭崩壊、アルコール中毒など、欧州がひた隠しにする事実を描ききっています。

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登録情報

  • 単行本: 206ページ
  • 出版社: 現代書館 (2003/06)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4768468586
  • ISBN-13: 978-4768468586
  • 発売日: 2003/06
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 12.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7 12件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 894,179位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

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トップカスタマーレビュー

投稿者 mark* トップ500レビュアー 投稿日 2013/2/24
形式: Kindle版 Amazonで購入
読んで楽しいという本では無いが,知るべき事実がある。

著者はルーマニア語を習い,ルーマニアに2年暮らして,マンホール生活者と交流している。 時期は 2001〜2年。 現在も EU最貧国と言われるルーマニアだが,これは EU 加盟前の話。

マンホールに住む子供達は自分達が「チャウシェスクの息子」と呼ばれていることさえ知らない。 物乞いや掻っ払いで金を得て,シンナーだけが安息という子供が殆どだ。

ルポの最初に(清潔好きの日本人なら)かなり引いてしまう環境で暮らす,一番絶望的な子が出てくるが,そこを耐えて読み進むと,明るい話題も少し出てくる。

ルーマニア人の中間層は,マンホールに住む子を差別するか,存在を知らないか,知らないふりをする。 ロマ族(ジプシー)は更に差別される。

ある日,そこに住む人々が目障りだからという理由でマンホールのフタが溶接されて,ルポは終わる。

世界中に拡がる経済格差。 貧困者が貧困から抜け出すのは絶望的に難しい。

自分自身の経験でも,貧困から抜け出せたのは,自分の努力(もちろんした)と高度経済成長のお陰だったと思う。 これからの世界には高度経済成長も無い。 格差を減らすには,政治的手段しか無いと思う。
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投稿者 カスタマー 投稿日 2003/8/18
形式: 単行本
世界には貧困にあえぐ人がたくさんいて、住むべき家を持たない人もたくさんいて、そういった事実は自分なりに認識しているつもりだった。タイトルで既に「ルーマニアにはマンホールで暮らす人たちがいるらしい」ということは分かるけれど、実際本書を読んでみると読む前の想像をはるかに超えた現実を突きつけられる。
10年もの間、暗くて汚れたマンホールで暮らすのはどんな風だろう。そしてこれから先もそんな人生を生きていかなければならないとしたら?想像するのも上手くいかないような暮らしが、この世界に実際にある。彼らがほんの時折著者にみせる、年齢に相応しい屈託のなさや力強さがキラキラとして見える分、現状に抗う力を失っている普段の様子は彼らの体に残る傷のように痛々しく哀しい。
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形式: 単行本
 ルーマニアの首都ブカレストのマンホールに住む子供たちの姿を1年以上に渡って取材したルポルタージュ。著者はこの取材のためにルーマニアに移住し、ルーマニア語を身に付けたという。
 実際にマンホールに潜り、著者は子供たちと関係を築いていく。通訳なしでのルーマニア語による取材だったから、子供たちが心を開いてくれるようになる。その過程が瑞々しい文章で描かれていて感動的である。
 特筆すべきはその取材力だけではなく、その卓越した表現力である。新聞記事のような平たい文章が多い海外ルポものの氾濫の中で、この作品はまるで一流の小説家が描いたような豊富な語彙と名文によって生き生きと綴られている。
 近年の海外ルポ群の中において、この作品が名作であることを私は疑わない。
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形式: 単行本
社会主義の独裁者・チャウチェスクが革命の果てに処刑され、
自由経済主義の風が吹いた。
ルーマニア市民のみならず、世界中が明るく新しい国になることを
祈願した。

しかし、もともと経済的に豊かではなかったルーマニアは、自由経済で
貧富の差が開いてしまった。
都市部に孤児や貧困層の家出少年たちが集まって、マンホールに暮らす
「浮浪児」と化した。
物乞いや万引き、残飯あさりなどで命をつなぐ彼らは、孤児院は嫌だという。
孤児院には苛烈な差別と暴力と理不尽がある。
貧しい実家には、酒浸りで子供に暴力をふるう無職の父親がいる。
父親も社会の下層に位置する経済的な被害者なのだ。

彼らは「自由」を求めて劣悪な環境のマンホールに暮らす。
それは、人間として、最後の尊厳を守りたいという明確な意思表示だ。
虐待と暴力の果てに、文字通り、満身創痍の彼らは「シンナー」に
依存することで苦痛に満ちた現実を忘れようとする。

劣悪な環境に生まれ落ち、詩的な感受性をもった純粋な魂を宿しながらも
傷つき、悪徳に染められていく。
社会の最底辺ではかなくも朽ちていく子供たち。

絶望的な状況
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