日本のマンガ・アニメといったオタク文化がフランスで広まった過程を書いた本です。
この本では著者については日本やフランスをはじめとする世界の文化論に留まらず、フランスの身分固定ともいえる格差社会や労働法制が強いことから正社員である労働者を雇いにくい環境があることや民間放送のチャンネル数が少なかったテレビ局の事情といった社会論についても書かれています。また日本のマンガ本をフランスで普及させることに貢献したトンカム創業者であるドミニク・ヴィレの半生についても触れられています。
この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ル・オタク フランスおたく物語 (講談社文庫) 文庫 – 2009/1/15
フランスで起こった日本アニメ旋風、その後ジャパニメーションと呼ばれ、フランスを中心にヨーロッパで日本のアニメは絶大な支持を得る。だが90年代後半を境に、日本のアニメの人気にがりが見え始めた。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/1/15
- ISBN-104062762188
- ISBN-13978-4062762182
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
一〇年ほど前、世界は「おたく」を求めていた。パリを中心に、欧米で巻き起こった二〇世紀末のジャポニズム、それに関わった者たちの姿をレポートする。フランスだけでなく、日本のアニメ産業の現状や、問題点も鋭く分析。文庫化にあたり再取材を敢行し、今日の「おたくカルチャー」のすべてがわかる決定版。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
清谷/信一
1962年生まれ。東海大学工学部卒。ジャーナリスト、作家。日本ペンクラブ会員。広告業界、ロンドン遊学を経て執筆業に。執筆業の傍ら起業、貿易・小売も営む。買い付けを兼ねて、毎年欧州、中東、南アフリカなどを主たるフィールドとして軍事を中心に海外取材活動を行う。ゲームのシナリオやTシャツのデザインなども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1962年生まれ。東海大学工学部卒。ジャーナリスト、作家。日本ペンクラブ会員。広告業界、ロンドン遊学を経て執筆業に。執筆業の傍ら起業、貿易・小売も営む。買い付けを兼ねて、毎年欧州、中東、南アフリカなどを主たるフィールドとして軍事を中心に海外取材活動を行う。ゲームのシナリオやTシャツのデザインなども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/1/15)
- 発売日 : 2009/1/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4062762188
- ISBN-13 : 978-4062762182
- Amazon 売れ筋ランキング: - 880,585位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 686位ヨーロッパの地理・地域研究
- - 977位フランス語 (本)
- - 1,076位講談社漫画文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.2
星5つ中の3.2
6 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年12月23日に日本でレビュー済み
違反を報告する
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
VINEメンバー
この本は98年に単行本として一度出版されたものに今回加筆し、文庫化したものです。前の本はタイトルがちょっと当時は文字通りオタク向けみたいに思えましたが、中身を読んでみると日本のアニメやマンガが海外、特にヨーロッパ各国に流通していく過程や文化的な摩擦、番組の一方的な改変放送の問題などを非常にきちんと調べ、現地で日本のアニメやマンガを扱う店を開いている人の実情を詳しく紹介してくれるとても真面目な、中身のある本だという印象を受けました。「文化」というものについても作者が自らの主張するところをはっきりと述べており、また、日本では一方的に美化されることの多いヨーロッパの「格差社会」の実情についてもそれらの実態がこの本を読んでいくうちに感じ取れるようになっています。
あれから10年が経ち、日本のマンガやアニメが海外で絶大な人気を博し、ニッポン文化の代表として評価されることは今やさして珍しくないほどになり、現在ならこのタイトルでも以前ほど違和感は感じない時代になったかもしれません。今回の文庫化で一章を追記し、フランスをはじめとしたヨーロッパのそれらの人たちがその後どうなったかを改めて紹介し、今後日本や海外でオタク文化がどうなっていくかについても予測を述べています。
繰り返しますが、この本はオタクという「特殊な」人について述べただけの本ではありません。日本から海外へと発信される「文化」とその過程でのさまざまな事情について真面目に調べて書かれたとても価値ある本です。今改めて読んでみてもとても面白い本なので前の本を読んだことのない人も、ヨーロッパ各国の社会や実情について興味のある人にもおすすめします。
あれから10年が経ち、日本のマンガやアニメが海外で絶大な人気を博し、ニッポン文化の代表として評価されることは今やさして珍しくないほどになり、現在ならこのタイトルでも以前ほど違和感は感じない時代になったかもしれません。今回の文庫化で一章を追記し、フランスをはじめとしたヨーロッパのそれらの人たちがその後どうなったかを改めて紹介し、今後日本や海外でオタク文化がどうなっていくかについても予測を述べています。
繰り返しますが、この本はオタクという「特殊な」人について述べただけの本ではありません。日本から海外へと発信される「文化」とその過程でのさまざまな事情について真面目に調べて書かれたとても価値ある本です。今改めて読んでみてもとても面白い本なので前の本を読んだことのない人も、ヨーロッパ各国の社会や実情について興味のある人にもおすすめします。
2010年8月23日に日本でレビュー済み
アメリカのオタクやマンガ,アニメなどについてはよくつたえられているが,フランスのオタクの日本語での紹介は貴重だ. アメリカ人は文化に対しては保守的で,マンガやアニメもアメリカナイズされなければうけいれられなかったが,ヨーロッパでは… ということだが,フランスでもやはり日本のマンガやアニメは,暴力シーンを中心に,さんざん改竄されなければうけいれられなかったようだ.
原作は 1998 年に出版されているのでだいぶふるいが,文庫として 2009 年に出版されるにあたって,ジャパンエキスポなど,最近の事情についても書かれている. しかし,そこにそれほど目をひく内容があるわけでもない.
原作は 1998 年に出版されているのでだいぶふるいが,文庫として 2009 年に出版されるにあたって,ジャパンエキスポなど,最近の事情についても書かれている. しかし,そこにそれほど目をひく内容があるわけでもない.
2010年9月13日に日本でレビュー済み
決定的に物書きとしての資質に欠くライターの仕事だな、というのが偽らざる感想。
本人はそれこそ「エスプリ」を効かせているつもりなのかも解らないが、凝り固まった私見による
本筋からの逸脱(隙あらば、すぐに得意分野の軍事方面に逸脱)、自己正当化の言説が目立つ。
正直、不快なレベルの文章力。「個人的には」と前置きすれば、何を書いても許されると思っているようだ。
皮肉にもなっていない感情的な他者批判(特に日本のキー局テレビ局員や官僚。アメリカ人などに対して)などは、
「あぁ、可哀想に。この作者もそういう勝ち組になりたかったけど、なれなかったから、
恨んでるんだな」という思いすら抱く。皮肉を皮肉として書ききれないライターは、お里が知れる。
同じようなことでも町山智浩とかなら、もう少し上手く書くものだが。
肝心の本筋も、文庫化に関して改稿がほとんど行なわれておらず、章の最後にカッコつきで
「(現在は修了)」などと、フォローにもなっていないフォローがあったりする始末。
読んでいる最中に何度ズッコケたことか。結局加筆されたのは最終章だけで、
そのあたりの放置具合もいただけない。
しかるにこの本が、文庫化までされているのはなぜか……と考えれば、「類書がない」という
一語に尽きる。書き手の主観満載の部分は極力飛ばし読んで、データと事実関係の表記だけを追えば、
フランスに伝播した日本オタク文化の年代記としては、資料になるからである。
しかし、それだけだ。
フランスとサブカルチャーに通じて、何より「文章がうまく、筆致が冷静である」書き手の類書が
もし出てくれば、この本はたちまち駆逐されるであろう。しかし、残念ながらその気配はない。
全くこの人、いいとこに目をつけやがったな、と思うより他ない。
どんどん類書が出てきて、この本(と筆者)は駆逐されてほしいが、現状「ない」のだから、仕方ない。
それまでは、フランスでの日本サブカルチャー伝播に関する資料としては、
泣く泣くこれを参照するよりないであろう。
類書よ、出よ!
そうすれば多分、10年、売れる。
本人はそれこそ「エスプリ」を効かせているつもりなのかも解らないが、凝り固まった私見による
本筋からの逸脱(隙あらば、すぐに得意分野の軍事方面に逸脱)、自己正当化の言説が目立つ。
正直、不快なレベルの文章力。「個人的には」と前置きすれば、何を書いても許されると思っているようだ。
皮肉にもなっていない感情的な他者批判(特に日本のキー局テレビ局員や官僚。アメリカ人などに対して)などは、
「あぁ、可哀想に。この作者もそういう勝ち組になりたかったけど、なれなかったから、
恨んでるんだな」という思いすら抱く。皮肉を皮肉として書ききれないライターは、お里が知れる。
同じようなことでも町山智浩とかなら、もう少し上手く書くものだが。
肝心の本筋も、文庫化に関して改稿がほとんど行なわれておらず、章の最後にカッコつきで
「(現在は修了)」などと、フォローにもなっていないフォローがあったりする始末。
読んでいる最中に何度ズッコケたことか。結局加筆されたのは最終章だけで、
そのあたりの放置具合もいただけない。
しかるにこの本が、文庫化までされているのはなぜか……と考えれば、「類書がない」という
一語に尽きる。書き手の主観満載の部分は極力飛ばし読んで、データと事実関係の表記だけを追えば、
フランスに伝播した日本オタク文化の年代記としては、資料になるからである。
しかし、それだけだ。
フランスとサブカルチャーに通じて、何より「文章がうまく、筆致が冷静である」書き手の類書が
もし出てくれば、この本はたちまち駆逐されるであろう。しかし、残念ながらその気配はない。
全くこの人、いいとこに目をつけやがったな、と思うより他ない。
どんどん類書が出てきて、この本(と筆者)は駆逐されてほしいが、現状「ない」のだから、仕方ない。
それまでは、フランスでの日本サブカルチャー伝播に関する資料としては、
泣く泣くこれを参照するよりないであろう。
類書よ、出よ!
そうすれば多分、10年、売れる。