2016年、リー・クアンユー氏が亡くなったとの新聞記事に、次のような内容があった。
「西欧で根付いた民主主義体制は、アジアでは安定した政治を生み出さない」(1990年5月、シンポジウム席上で)
「(日本は)先の戦争の問題を感情的、心理的に清算しておらず、信用がない」(2008年2月、研究機関の会合で)
「十年以内に、中国は日本より大きな艦隊を所有する。それを計算に入れることだ」(2010年9月、沖縄県・尖閣諸島付近で起きた漁船衝突事件での日本側対応について産業界会合で)
「(移民を積極的に受け入れない日本の将来に)極めて悲観的だ。もし、私が英語を話せる日本人の若者なら、国外移住の道を選ぶだろう」(2013年発刊の著書で)
この2013年の発言部分は、この本の発刊時に当たるので、シンガポールから日本を見た発言があるのかと期待したが、「世界を語る」であって、主に米国と中国について語られており、日本への記述は少ない。
ただ、日本の倍に近い「1人当たりGDP」を持つ国をいかなる視点で作り上げていったかは参考になった。
「鳥の目と虫の目を持つ」リー・クアンユー氏、民主主義には懐疑的である。
「衆愚政治の怖さ」を知り尽くしており、「中国は民主化するか?」との質問に「答えはNOだ。中国は自由民主主義にはならない。もし、そうなったら国が崩壊する。その点については間違いない。」との返事。
「西欧で根付いた民主主義体制は、アジアでは安定した政治を生み出さない」との言葉と併せて、「民主主義こそ最高と考えている者」に異論として参考になる書である。日本についての記述が少なかったので☆一つ減らした。
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リー・クアンユー、世界を語る 単行本 – 2013/10/15
世界各国の指導者たちから今なお絶大な尊敬を集める、シンガポール建国の父・リー・クアンユー。
国際的な難題に直面する現代において、リーの洞察力や独創性、そして戦略的思考がますます注目されています。
本書は、世界情勢(国家間の対立や経済動向、グローバル化と民主主義など)の現在と未来の展望について、長時間にわたるリーへのインタビューと過去の著作をもとに、そのエッセンスをまとめたものです。
話し言葉によるわかりやすい表現と鋭い指摘の数々に、読者は大いに触発されることでしょう。
たとえば、いま最もホットな米中関係の展望から、イスラム原理主義の未来まで、具体的に語られています。
また、ヘンリー・キッシンジャーによる序文や、巻頭に寄せられた、リー・クアンユーを師と仰ぐ世界の指導者たち(バラク・オバマを含む歴代米大統領、シラク仏大統領、習近平国家主席、サミュエル・パルミサーノIBM会長、ロバート・ゼーリック世界銀行元総裁ら)の言葉も、リーの偉大さを際立たせています。
国際的な難題に直面する現代において、リーの洞察力や独創性、そして戦略的思考がますます注目されています。
本書は、世界情勢(国家間の対立や経済動向、グローバル化と民主主義など)の現在と未来の展望について、長時間にわたるリーへのインタビューと過去の著作をもとに、そのエッセンスをまとめたものです。
話し言葉によるわかりやすい表現と鋭い指摘の数々に、読者は大いに触発されることでしょう。
たとえば、いま最もホットな米中関係の展望から、イスラム原理主義の未来まで、具体的に語られています。
また、ヘンリー・キッシンジャーによる序文や、巻頭に寄せられた、リー・クアンユーを師と仰ぐ世界の指導者たち(バラク・オバマを含む歴代米大統領、シラク仏大統領、習近平国家主席、サミュエル・パルミサーノIBM会長、ロバート・ゼーリック世界銀行元総裁ら)の言葉も、リーの偉大さを際立たせています。
- 本の長さ217ページ
- 言語日本語
- 出版社サンマーク出版
- 発売日2013/10/15
- ISBN-104763133217
- ISBN-13978-4763133212
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
中国の野望とは?米中は激突するのか?世界各国の指導者たちから今なお尊敬を集めるシンガポール建国の父が冷徹に読み解く、世界の未来。
著者について
グラハム・アリソン
ハーバード大学公共政策大学院(ケネディスクール)ベルファー科学・国際関係研究所所長・教授。
ロバート・D・ブラックウィル
外交問題評議会(CFR)ヘンリー・A・キッシンジャー外交政策上級研究員。
アリ・ウィン
ベルファー科学・国際関係研究所研究員。
訳者
くらた・まき
上智大学外国語学部卒業。シンクタンク勤務を経て翻訳者に。主な訳書に、キャロライン・メイス『癒しはどこからやってくる?』(サンマーク出版)、スティーブン・ホーキング『宇宙の始まりと終わり』(青志社)、ピーター・グリーナウェイ『レンブラントの夜警』(ランダムハウス講談社)、ジョン・グレイ『男は火星人 女は金星人』(ソニー・マガジンズ)、アイリーン・トリンブル『シュガー・ラッシュ』(偕成社)などがある。翻訳専門校フェロ ー・アカデミー講師。
ハーバード大学公共政策大学院(ケネディスクール)ベルファー科学・国際関係研究所所長・教授。
ロバート・D・ブラックウィル
外交問題評議会(CFR)ヘンリー・A・キッシンジャー外交政策上級研究員。
アリ・ウィン
ベルファー科学・国際関係研究所研究員。
訳者
くらた・まき
上智大学外国語学部卒業。シンクタンク勤務を経て翻訳者に。主な訳書に、キャロライン・メイス『癒しはどこからやってくる?』(サンマーク出版)、スティーブン・ホーキング『宇宙の始まりと終わり』(青志社)、ピーター・グリーナウェイ『レンブラントの夜警』(ランダムハウス講談社)、ジョン・グレイ『男は火星人 女は金星人』(ソニー・マガジンズ)、アイリーン・トリンブル『シュガー・ラッシュ』(偕成社)などがある。翻訳専門校フェロ ー・アカデミー講師。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
アリソン,グラハム
ハーバード大学公共政策大学院(ケネディスクール)ベルファー科学・国際関係研究所所長・教授
ブラックウィル,ロバート・D.
外交問題評議会(CFR)ヘンリー・A・キッシンジャー外交政策上級研究員
ウィン,アリ
ベルファー科学・国際関係研究所研究員
倉田/真木
上智大学外国語学部卒業。シンクタンク勤務を経て翻訳者に。翻訳専門校フェロー・アカデミー講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ハーバード大学公共政策大学院(ケネディスクール)ベルファー科学・国際関係研究所所長・教授
ブラックウィル,ロバート・D.
外交問題評議会(CFR)ヘンリー・A・キッシンジャー外交政策上級研究員
ウィン,アリ
ベルファー科学・国際関係研究所研究員
倉田/真木
上智大学外国語学部卒業。シンクタンク勤務を経て翻訳者に。翻訳専門校フェロー・アカデミー講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : サンマーク出版 (2013/10/15)
- 発売日 : 2013/10/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 217ページ
- ISBN-10 : 4763133217
- ISBN-13 : 978-4763133212
- Amazon 売れ筋ランキング: - 132,652位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
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カスタマーレビュー
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2018年10月10日に日本でレビュー済み
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2021年3月10日に日本でレビュー済み
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台湾民主化の父、台湾第4代総統・李登輝氏が昨年(2020年)10月に亡くなった。
李登輝氏といえば、同じく李姓をもち、
「二人の李」と呼ばれた、
シンガポールの初代首相、リー・クアンユー(李光耀)氏。
二人は親友だったと言う。
この二人の李について最近興味が湧いてきたので、
かたっぱしから本を読んでいるところで、
本書もその一冊。
アメリカにも媚びず、中国にもおもねらず。
時に独裁的と批判されはしたけれども、
強靭なリーダーシップを発揮し、
独自路線を突っ走った。
現在のシンガポールがガーデン・シティと呼ばれ、
富裕層の海外移住先としても人気の国である
アジアの先進国となったのも、
彼のリーダーシップによるところが大きいだろう。
彼は中国の荀子を思わせる性悪説論者で、
つまり人間というものに無用な夢を抱かない現実主義者。
だからこそシンガポールをここまで引っ張り切れたのだと思う。
リーダー不在と言われる今のぬるま湯日本に住む者のひとりとして
このタイミングで目を通してよかったと思えた一冊である。
李登輝氏といえば、同じく李姓をもち、
「二人の李」と呼ばれた、
シンガポールの初代首相、リー・クアンユー(李光耀)氏。
二人は親友だったと言う。
この二人の李について最近興味が湧いてきたので、
かたっぱしから本を読んでいるところで、
本書もその一冊。
アメリカにも媚びず、中国にもおもねらず。
時に独裁的と批判されはしたけれども、
強靭なリーダーシップを発揮し、
独自路線を突っ走った。
現在のシンガポールがガーデン・シティと呼ばれ、
富裕層の海外移住先としても人気の国である
アジアの先進国となったのも、
彼のリーダーシップによるところが大きいだろう。
彼は中国の荀子を思わせる性悪説論者で、
つまり人間というものに無用な夢を抱かない現実主義者。
だからこそシンガポールをここまで引っ張り切れたのだと思う。
リーダー不在と言われる今のぬるま湯日本に住む者のひとりとして
このタイミングで目を通してよかったと思えた一冊である。
2020年3月9日に日本でレビュー済み
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リー・クアンユー。シンガポールの宰相を長年務めた人物で、一都市国家のシンガポールを世界の金融&情報ハブまで育て上げた人物である。その見識は欧米の名だたる政治家をも唸らせ、、師として助言を仰ぐ者も多いとされる。
そんなリーと米国人の著者の対談を本として出版したのが本書。出版が2013年と、死のほんの2年前に書かれた対談である。
本書の前半は、アメリカがこの先アジアでいかに振る舞うまうべきか?という点である。リーは中国、アメリカ、インド、イスラム世界の良い点と問題点をあげていく。当時の世界を驚くほど端的にとらえ、説得力のある表現で世界を描いていく。そして、世界の繁栄と平和の継続には、それぞれの多様性の容認が必要だと語る。
後半はそのリーがシンガポールをいかに育て上げたか?そしてリーの政治信条などに切り込んでいく。“性悪説”を唱え、かつ人を最大の資源と考え、教育の普及と人材登用に力を注ぐ。しかし、完全な平等はありえないので、格差も容認する、というごく当たり前のことを粘り強く、問いかけ続けてきた。それに必要なのはクリーンであること。
残念ながらリーは2015年に鬼籍に入った。さらに残念なことに、その後の世界はリーの考えとは逆の方向に行っている。Brexit、トランプ政権誕生、香港民主化闘争など。そして、今まさに世界を混乱に落とし込んでいるコロナウィルス騒動で、その方向性はさらに加速するかもしれない。リーがご存命なら、今の世相をどう斬るのだろうか?
そんなリーと米国人の著者の対談を本として出版したのが本書。出版が2013年と、死のほんの2年前に書かれた対談である。
本書の前半は、アメリカがこの先アジアでいかに振る舞うまうべきか?という点である。リーは中国、アメリカ、インド、イスラム世界の良い点と問題点をあげていく。当時の世界を驚くほど端的にとらえ、説得力のある表現で世界を描いていく。そして、世界の繁栄と平和の継続には、それぞれの多様性の容認が必要だと語る。
後半はそのリーがシンガポールをいかに育て上げたか?そしてリーの政治信条などに切り込んでいく。“性悪説”を唱え、かつ人を最大の資源と考え、教育の普及と人材登用に力を注ぐ。しかし、完全な平等はありえないので、格差も容認する、というごく当たり前のことを粘り強く、問いかけ続けてきた。それに必要なのはクリーンであること。
残念ながらリーは2015年に鬼籍に入った。さらに残念なことに、その後の世界はリーの考えとは逆の方向に行っている。Brexit、トランプ政権誕生、香港民主化闘争など。そして、今まさに世界を混乱に落とし込んでいるコロナウィルス騒動で、その方向性はさらに加速するかもしれない。リーがご存命なら、今の世相をどう斬るのだろうか?
2015年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今年2015年3月23日に亡くなったシンガポール建国の父である
リー・クアンユーの発言をまとめたものです。
その見識の深さと現実主義的な思考は、読んでいて非常に勉強になります。
中国の未来
「中国には4,000年の歴史を誇る文化があり、 有能な13億の国民がいる。
そんな国が世界ナンバーワン国家になる野心を持たないわけがない」
「 中国は競争力を身に付けるために、
子供たちの教育に力を入れている。
科学技術に特に秀でた者を選び、経済や経営、
英語を学ばせている」
「中国が重要視するのは自分たちの影響力経済を通じて広げることだ」
「 障害は、中国語が習得するのが極めて難しい言語であることだ。
シンガポールのように使用言語に英語を採用しない限り、
国外の有用な人材を登用する際に生じる言語障壁や
付随する問題を乗り越えられるかどうかわからない」
「 シンガポールは儒教の教えの多くを中国と共有してはいるが、
過去40年間にわたり英語を第一言語にし、中国を第二言語として
確立する取り組みをしてきた。
その理由は何か?
それは世界言語と言う面だけでなく英語の思考法によって、
新しい発見や発明につながる効用も考慮し、
世界に向けて門戸を解放するためだ」
「中国は民主主義にはならない。
なったら国が崩壊する。その点については間違いない」
アメリカの未来
「 アメリカは債務超過や赤字に悩まされているが、
だからといって二流国家に転落する事は無い。
歴史を振り返ると、アメリカは改革や再生能力が高いことがわかる」
「 歴史を振り返ると、繁栄した帝国はいずれも、民族や言語、
宗教や文化の異なる人々を受け入れ、取り込んでいる」
「 アメリカには、人生に対してやればできるという姿勢がある。
(中略)
アメリカ経済が傑出しているのは、
起業家精神が社会に根付いているからだ
(中略)
また、高い理念によって国が動いていることも忘れてはならない」
「 むしろ、国家の発展に必要なのは民主主義ではなく、
規律だと思っている。
民主主義が蔓延しすぎると、無統制や無秩序につながり、
国家の発展を妨げるからだ」
「 アメリカがヨーロッパと同じ考え方をするなら、
二の舞になる可能性がある。
(中略)社会保障の網を広げ、失業者に給付するようになったら、
メディケア(高齢者向け医療保険制度)は10年で
さらに1兆2,000億ドルの経費が必要になるだろう。
私には、どこからそんな費用を工面できるのか見当がつかない」
国家の経済成長の未来
「 私が国政に着ていした時、問題だったのは、
シンガポールはどうしたら天然資源や人材や
領土に恵まれた近隣諸国に
伍して生きていけるだろうかということだ。
では、わが国はそれらの国々との差別化を、
どうやってはかったのか?
まず周辺国の制度がクリーンではなかったので、
わが国は制度をクリーンにした。
周辺国の法治制度は不安定だったが、
我が国の法治制度はゆるぎなかった。
おかげで、わが国が投資家にとって
信用・信頼のできる投資先になった」
「 要は、急がば回れだ。固有の民族や文化、宗教、
さらには言語まで捨てたがる者は1人もいない。
ただ、一国家として存続するためには、
ある種の特色、共通の国民性を持つ必要がある。
圧力をかけると、問題にぶつかる。ただ、優しく、
そして少しずつ働きかければ、
同化せずとも、やがて融合するのがものの道理だ。
もし私がシンガポール国民に英語を押し付けようとしてたら
あちこちで抵抗にあったことだろう。
もし私が中国を押し付けようとしていたら、
すぐさま暴動が起こって悲惨な事態を招いていたことだろう。
ただ、私は一人一人の子供の親に、
英語と各自の母語のどちらを選んでも良いと言う選択肢を提示した」
リー・クアンユーの発言をまとめたものです。
その見識の深さと現実主義的な思考は、読んでいて非常に勉強になります。
中国の未来
「中国には4,000年の歴史を誇る文化があり、 有能な13億の国民がいる。
そんな国が世界ナンバーワン国家になる野心を持たないわけがない」
「 中国は競争力を身に付けるために、
子供たちの教育に力を入れている。
科学技術に特に秀でた者を選び、経済や経営、
英語を学ばせている」
「中国が重要視するのは自分たちの影響力経済を通じて広げることだ」
「 障害は、中国語が習得するのが極めて難しい言語であることだ。
シンガポールのように使用言語に英語を採用しない限り、
国外の有用な人材を登用する際に生じる言語障壁や
付随する問題を乗り越えられるかどうかわからない」
「 シンガポールは儒教の教えの多くを中国と共有してはいるが、
過去40年間にわたり英語を第一言語にし、中国を第二言語として
確立する取り組みをしてきた。
その理由は何か?
それは世界言語と言う面だけでなく英語の思考法によって、
新しい発見や発明につながる効用も考慮し、
世界に向けて門戸を解放するためだ」
「中国は民主主義にはならない。
なったら国が崩壊する。その点については間違いない」
アメリカの未来
「 アメリカは債務超過や赤字に悩まされているが、
だからといって二流国家に転落する事は無い。
歴史を振り返ると、アメリカは改革や再生能力が高いことがわかる」
「 歴史を振り返ると、繁栄した帝国はいずれも、民族や言語、
宗教や文化の異なる人々を受け入れ、取り込んでいる」
「 アメリカには、人生に対してやればできるという姿勢がある。
(中略)
アメリカ経済が傑出しているのは、
起業家精神が社会に根付いているからだ
(中略)
また、高い理念によって国が動いていることも忘れてはならない」
「 むしろ、国家の発展に必要なのは民主主義ではなく、
規律だと思っている。
民主主義が蔓延しすぎると、無統制や無秩序につながり、
国家の発展を妨げるからだ」
「 アメリカがヨーロッパと同じ考え方をするなら、
二の舞になる可能性がある。
(中略)社会保障の網を広げ、失業者に給付するようになったら、
メディケア(高齢者向け医療保険制度)は10年で
さらに1兆2,000億ドルの経費が必要になるだろう。
私には、どこからそんな費用を工面できるのか見当がつかない」
国家の経済成長の未来
「 私が国政に着ていした時、問題だったのは、
シンガポールはどうしたら天然資源や人材や
領土に恵まれた近隣諸国に
伍して生きていけるだろうかということだ。
では、わが国はそれらの国々との差別化を、
どうやってはかったのか?
まず周辺国の制度がクリーンではなかったので、
わが国は制度をクリーンにした。
周辺国の法治制度は不安定だったが、
我が国の法治制度はゆるぎなかった。
おかげで、わが国が投資家にとって
信用・信頼のできる投資先になった」
「 要は、急がば回れだ。固有の民族や文化、宗教、
さらには言語まで捨てたがる者は1人もいない。
ただ、一国家として存続するためには、
ある種の特色、共通の国民性を持つ必要がある。
圧力をかけると、問題にぶつかる。ただ、優しく、
そして少しずつ働きかければ、
同化せずとも、やがて融合するのがものの道理だ。
もし私がシンガポール国民に英語を押し付けようとしてたら
あちこちで抵抗にあったことだろう。
もし私が中国を押し付けようとしていたら、
すぐさま暴動が起こって悲惨な事態を招いていたことだろう。
ただ、私は一人一人の子供の親に、
英語と各自の母語のどちらを選んでも良いと言う選択肢を提示した」
2019年2月10日に日本でレビュー済み
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シンガポール建国の父と言われるリー・クアンユーの考えがまとまった本です。
アメリカ、中国、シンガポールについて2013年時点での考えを述べていますが、少しも古臭くなっていないことにまず驚かされました。まるで今(2019年)の世界を見てから情勢について述べているのではないかと感じるほど、各国の状況について詳しく把握されています。
アメリカ、中国、シンガポールについて2013年時点での考えを述べていますが、少しも古臭くなっていないことにまず驚かされました。まるで今(2019年)の世界を見てから情勢について述べているのではないかと感じるほど、各国の状況について詳しく把握されています。







