下巻ではとうとうリーマンが破綻し、AIG、モルガンスタンレー、メリルリンチ、はては
ゴールドマンサックスが危機に瀕する。
その時その場にいた人々は何を話し、何を決断したのか。
驚いたのは自分の会社、米国のみならず世界経済が破綻するのではないかと
思われるような大問題に直面しているにも関わらず、各企業のCEOや代表者は
自社の利益を最大限に考えて行動していたことだ。
少しでも安く買う。少しでも高く売る。高く売るためなら企業間で締結された契約を翻すことも辞さない。
リーマンだけが政府によって救済されず破綻した。
財務長官ポールソンは政府による救済はありえないというメッセージの象徴として
リーマンを救済しなかったそうなのだが、要は救済に値しなかったのだろうなという
心象を持った。バフェットも「分からないことが多すぎる」として融資を断っている。
構成上致し方ないことだとは思うが、とにかく固有名詞が沢山出てくる。人、会社の名前。
それを削除すると本が半分の厚さになるのではないかというくらいだ。
ただ、2回3回と読む価値のある本であるため、何回か読めばこの問題はクリアできると思った。
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