この本はリバースイノベーションという手法について詳細に具体的に説明している本です。
グローバル企業が先進国に進出する場合、自社の製品の機能を少しだけカスタマイズして展開すれば充分成果を挙げることができました。
でも新興国に進出する場合はそれではだめですよ、なぜなら新興国は1人あたりの使えるお金だったりが先進国とは全然違うからですと主張しています。
企業はこれまでと全然違うやり方、リバースイノベーションの手法で取り組む必要があります。
本国ではなくて新興国に新たなチームを作って、その国の人が求めるものを綿密に調査し、新たな価値を創る「イノベーション」を起こす必要があるのです、と。
リバースイノベーションの概念、実現するための具体的な手順について詳細に説明し、そのあと実際にリバースイノベーションを行った企業の実例を8つ程紹介しています。
面白かったのは、ここにリバースイノベーションに成功した実例として紹介されている企業の経営者達は、作者からリバースイノベーションについて教えてもらったわけではないということです。
彼らはいままで行ってきたグローカリゼーションの手法で新興国に進出し、その結果痛烈な失敗をします。
どうすれば新興国で成果を挙げることができるか真剣に考えた結果、リバースイノベーションと名付けられたスタイルに行き着き、大きな成功を納めました。
新しい時代に生き残るために、ビジネスのの世界の最高峰にいるグローバル企業達がたどり着いた回答が、リバースイノベーションというかたちで一致していたのです。
本書のタイトルとなっているリバースイノベーションという手法の正当性は、学術的な分析や論文ではなく、新興国で大きな成功を納めた企業達の実例によって担保されます。
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リバース・イノベーション 単行本(ソフトカバー) – 2012/9/28
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これまで誰も提示したことのない戦略の新領域「リバース・イノベーション」の、世界で最初、かつ現時点で唯一の本です。
リバース・イノベーションとは、新興国市場向けに開発を行った商品を、先進国でも展開し、グローバル市場のシェアを拡大する戦略のことです。これまでのグローカリゼーションが、先進国で製品開発を行い、その商品をマイナーチェンジした廉価版を新興国向けに投入してきたのに対し、リバース・イノベーションでは、新興国市場に合った商品を一から生み出す「イノベーション」を行い、その商品をリバース(逆戻り=逆流)させ、先進国に投入するのです。
リバース・イノベーションは、従来の流れとまさに逆のコンセプトであり、時に大きな破壊力を生み出します。
本書はリバース・イノベーションのインパクトとメカニズムをシンプルな理論と豊富な驚くべき企業事例で紹介しています。
もはや先進国からの単なる輸出で勝てる時代ではありません。
新興国で成長した「新興国の巨人」が先進国に攻めてくる前に、新興国でイノベーションを起こして、新興国市場を攻略し、その勢いを利用してグローバル市場へ展開する必要があるのです。
全世界的べストセラー! ! 世界トップ3の経営思想家(2011年Thinkers50)が、近未来の競争のルールを提示します。
リバース・イノベーションとは、新興国市場向けに開発を行った商品を、先進国でも展開し、グローバル市場のシェアを拡大する戦略のことです。これまでのグローカリゼーションが、先進国で製品開発を行い、その商品をマイナーチェンジした廉価版を新興国向けに投入してきたのに対し、リバース・イノベーションでは、新興国市場に合った商品を一から生み出す「イノベーション」を行い、その商品をリバース(逆戻り=逆流)させ、先進国に投入するのです。
リバース・イノベーションは、従来の流れとまさに逆のコンセプトであり、時に大きな破壊力を生み出します。
本書はリバース・イノベーションのインパクトとメカニズムをシンプルな理論と豊富な驚くべき企業事例で紹介しています。
もはや先進国からの単なる輸出で勝てる時代ではありません。
新興国で成長した「新興国の巨人」が先進国に攻めてくる前に、新興国でイノベーションを起こして、新興国市場を攻略し、その勢いを利用してグローバル市場へ展開する必要があるのです。
全世界的べストセラー! ! 世界トップ3の経営思想家(2011年Thinkers50)が、近未来の競争のルールを提示します。
- 本の長さ408ページ
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2012/9/28
- ISBN-104478021651
- ISBN-13978-4478021651
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
リバース・イノベーションとは「途上国で最初に生まれたイノベーションを先進国に逆流させる」という、従来の流れとまったく逆のコンセプトであり、時に大きな破壊力を生み出す。そのインパクトとメカニズムを、シンプルな理論と豊富な企業事例で紹介。
著者について
【著】
ビジャイ・ゴビンダラジャン
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスのアール C. ドーム1924教授。国際経営論担当。ゼネラル・エレクトリック(GE)で初の招聘教授兼チーフ・イノベーション・コンサルタントを務めた。
クリス・トリンブル
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスで教鞭をとる。
【訳】渡部典子
【解説】小林喜一郎 慶應義塾大学ビジネス・スクール教授
ビジャイ・ゴビンダラジャン
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスのアール C. ドーム1924教授。国際経営論担当。ゼネラル・エレクトリック(GE)で初の招聘教授兼チーフ・イノベーション・コンサルタントを務めた。
クリス・トリンブル
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスで教鞭をとる。
【訳】渡部典子
【解説】小林喜一郎 慶應義塾大学ビジネス・スクール教授
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ゴビンダラジャン,ビジャイ
世界有数の戦略とイノベーションの専門家の一人、アメリカ東部にあるダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスの国際ビジネス学部アール C.ドーム1924教授
トリンブル,クリス
ヴァージニア大学科学部を卒業した後、ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスでMBAを取得。若いころアメリカ海軍で潜水艇将校を務めていたとき、大規模組織内のイノベーションに興味を持った。現在はダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスで教鞭をとる
渡部/典子
ビジネス書の翻訳、執筆、編集等に従事。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。研修サービス会社等を経て独立
小林/喜一郎
慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授。1980年慶應義塾大学経済学部卒業。1989年慶應義塾大学経営学修士(MBA)。1989年より1993年まで、(株)三菱総合研究所経営コンサルティング部主任研究員。1996年慶應義塾大学経営学博士(Ph.D.)。1997年ハーバード・ビジネス・スクール訪問研究員。2000年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授、2006年教授となる。その間2001~2006年フランスReims Management School客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
世界有数の戦略とイノベーションの専門家の一人、アメリカ東部にあるダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスの国際ビジネス学部アール C.ドーム1924教授
トリンブル,クリス
ヴァージニア大学科学部を卒業した後、ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスでMBAを取得。若いころアメリカ海軍で潜水艇将校を務めていたとき、大規模組織内のイノベーションに興味を持った。現在はダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスで教鞭をとる
渡部/典子
ビジネス書の翻訳、執筆、編集等に従事。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。研修サービス会社等を経て独立
小林/喜一郎
慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授。1980年慶應義塾大学経済学部卒業。1989年慶應義塾大学経営学修士(MBA)。1989年より1993年まで、(株)三菱総合研究所経営コンサルティング部主任研究員。1996年慶應義塾大学経営学博士(Ph.D.)。1997年ハーバード・ビジネス・スクール訪問研究員。2000年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授、2006年教授となる。その間2001~2006年フランスReims Management School客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2012/9/28)
- 発売日 : 2012/9/28
- 単行本(ソフトカバー) : 408ページ
- ISBN-10 : 4478021651
- ISBN-13 : 978-4478021651
- Amazon 売れ筋ランキング: - 86,334位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 507位オペレーションズ (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.9
星5つ中の3.9
72 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年10月12日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2014年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イノベーションのヒントは途上国にある。先進国で求められる事とは違うことを求められるからこそのアイディアの源泉、チャンスがある。
この本を一言で表すとこんな感じかもしれない。
そして、リバースイノベーションを無視することは途上国で闘っていくことだけではなく、先進国で闘っていくことへも影響がある。
今までとは違った考え方が必要なのがリバースイノベーション。厳しいし、難しい部分はある。これまで正しいと思われてきた方法論が通じない世界。
ただ、先進国で提供している商品の中から、安い価格帯のものを提供すれば済む問題ではない。
リバースイノベーションでは、お金、組織、人材、研究開発手法、プロジェクトの進め方などで、今までとは違ったやり方が必要になる。
今までのやり方とはどう違って、どう行えばリバースイノベーションを行うことが出来る可能性が高まるのかについて、事例を交えて紹介していく。
途上国に進出する必要がある企業以外でも、新しい商品開発を行う必要のある全ての企業にとって、参考に出来る箇所が一つはあるだろう一冊。
【引用】
グローバル企業はリバース・イノベーションとグローカリゼーションを同時に実行することを学ばなければならない。
機会と見なせば、ある制約条件から画期的な考え方がひらめいたりする。制約条件の多い環境が、臨機応変で打たれ強い人々を生み出すのは、必然ともいえる。
【手に入れたきっかけ】
Kindleキャンペーンで気になったので。
この本を一言で表すとこんな感じかもしれない。
そして、リバースイノベーションを無視することは途上国で闘っていくことだけではなく、先進国で闘っていくことへも影響がある。
今までとは違った考え方が必要なのがリバースイノベーション。厳しいし、難しい部分はある。これまで正しいと思われてきた方法論が通じない世界。
ただ、先進国で提供している商品の中から、安い価格帯のものを提供すれば済む問題ではない。
リバースイノベーションでは、お金、組織、人材、研究開発手法、プロジェクトの進め方などで、今までとは違ったやり方が必要になる。
今までのやり方とはどう違って、どう行えばリバースイノベーションを行うことが出来る可能性が高まるのかについて、事例を交えて紹介していく。
途上国に進出する必要がある企業以外でも、新しい商品開発を行う必要のある全ての企業にとって、参考に出来る箇所が一つはあるだろう一冊。
【引用】
グローバル企業はリバース・イノベーションとグローカリゼーションを同時に実行することを学ばなければならない。
機会と見なせば、ある制約条件から画期的な考え方がひらめいたりする。制約条件の多い環境が、臨機応変で打たれ強い人々を生み出すのは、必然ともいえる。
【手に入れたきっかけ】
Kindleキャンペーンで気になったので。
2015年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国やインドでGE社等が新興国での製品を開発し、グローバルに成功した例を分析しています。
楽しみましたし、有益でした。
“インドビジネスの為”ではなく、“グローバルビジネスで生き延び、成長する為”
として、重要な内容だと思いました。
発行から3年近く経っており、その後、色々な機会で聞いた事のある話もありましたし、
そもそも、Reverse Innovationという言葉が、繰り返し聞いた言葉ですね。
しかし、“教科書”のように、纏まっている点が、今後にも生きると思いました。
例えば、下記で、各種活動の状況を再確認出来ました。
レベル1の思考:重要なのは富裕国だけ
レベル2の思考:貧困国では、最上位のみに、富裕国の製品を展開すれば良い
レベル3の思考:新興国市場には、富裕国製品をカスタマイズする必要がある
レベル4の思考:新興国のニーズは富裕国とは違うので、一から設計しなおす必要がある
レベル5の思考:問題はローカルではなく、グローバルだ
楽しみましたし、有益でした。
“インドビジネスの為”ではなく、“グローバルビジネスで生き延び、成長する為”
として、重要な内容だと思いました。
発行から3年近く経っており、その後、色々な機会で聞いた事のある話もありましたし、
そもそも、Reverse Innovationという言葉が、繰り返し聞いた言葉ですね。
しかし、“教科書”のように、纏まっている点が、今後にも生きると思いました。
例えば、下記で、各種活動の状況を再確認出来ました。
レベル1の思考:重要なのは富裕国だけ
レベル2の思考:貧困国では、最上位のみに、富裕国の製品を展開すれば良い
レベル3の思考:新興国市場には、富裕国製品をカスタマイズする必要がある
レベル4の思考:新興国のニーズは富裕国とは違うので、一から設計しなおす必要がある
レベル5の思考:問題はローカルではなく、グローバルだ