「一人の女の子として扱ってくれて、ありがと」楽器職人見習いの上杉次郎は、ふとしたきっかけで知り合ったバイオリニストの美波葵に恋をする。少しずつ心の距離を縮めていく二人。だが、実は葵には二重人格という隠された秘密があった。性格も魅力も正反対な、二人の『彼女』と過ごす次郎。変わりゆく想いと決意は小さな奇跡を起こし、やがて物語は意外な結末を迎える。―湘南の海を舞台に繰り広げられる夢と恋。思い出す夏の日々は、甘くて、少しだけ苦い。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
喜友名/トト
作家。2014年KADOKAWA『悪の組織の求人広告』シリーズでデビュー。双葉文庫より第6回ネット小説大賞受賞作『僕は僕の書いた小説を知らない』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)