とあるバーを中心にした短編集。絡んでくるのは小説家、まだお酒の飲めない少年、常連客やバーテンダー。
どの話もいい具合に苦いです。やたら甘すぎない。ビターテイスト。
登場人物成人率99%くらい。そういう点でかなりおとな向けでした。
相手に恋心や好意を抱いていてもそれが全てうまく伝わるなんてことはそうそうないわけです。
それぞれ思惑があるわけで、となると駆け引きもあって、あちこちで切ないし苦しいし、やるせなくなる部分も。
こういう分野の作家さんは華奢な絵柄を描く方も多いですが、この作者の方はしっかりおとなの男を描いてらっしゃいます。かっこいいです、色気があります、本当に。
そして1話、高校生3人の話が入ってます。
こちらは上の設定とは切り離された独立した話で、初々しい微笑ましい内容でした。友情と恋心と、少年の心の変化具合が「青春!」です。
おとなっぽい話の合間にちょっとほんわかできます。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
