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ランド 世界を支配した研究所 (文春文庫) 文庫 – 2011/6/10

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商品の説明

内容紹介

■『朝日』・『日経』・『讀賣』・『東京(中日)』・その他各紙書評、

『日経ビジネス』ほかビジネス各誌書評掲載!

ビジネスパースン必読の書。■。

ゲーム理論、相互確証破壊、インターネット、市場原理主義、ネオコン、イラク戦争……現代史を彩る理論と人間は、ここからやってきた!

日本空爆戦略を指揮した男たちが作り上げた軍事シンクタンク――ランド研究所。それはその後、得意の「システム分析」を中心に、様々な分野でアメリカをリードし続けてきました。軍事では「ICBM」、「核抑止力」、「フェイルセーフ」……。経済の面では「合理的選択理論」や「ゲーム理論」……。ケネス・アロー、ポール・サミュエルソンといったノーベル賞経済学者たち、政治の分野でも、ドナルド・ラムズフェルドやコンドリーザ・ライスなどランドには多くの人材が在籍していました。

議論や理念、そして人間の感情までも数値と方程式におきかえ、アメリカを動かし、世界を支配してきた研究所。
その全貌をはじめて明らかにした衝撃のノンフィクションです。

■著者:アレックス・アベラ
キューバ生まれ。10 歳のときに家族とともにアメリカに移住。コロンビア大学を卒業ののち、カリフォルニアで新聞記者の職に就く。ニュースチャンネルのプロデューサーなどを経て、現在「ロサンゼルス・タイムズ」の寄稿記者。

■訳者:牧野洋
1983 年、慶応大学経済学部卒業。日本経済新聞社入社。88 年、コロンビア大ジャーナリズムスクール卒業、修士号取得。ニューヨーク駐在、編集委員などを経て、2007 年独立。自著に『不思議の国のM&A』(日
本経済新聞出版社)。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

対日空爆戦略を指揮した男たちが作り上げた軍事シンクタンク―「ランド研究所」。政治から経済まで様々な分野でアメリカ戦後史を陰に陽にリードし続けた天才たちの遺産は、ゲーム理論、システム分析、インターネット、合理的選択理論と、今なお私たちのマインドを支配し続けている。初の本格ノンフィクション。

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登録情報

  • 文庫: 510ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/6/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4167651742
  • ISBN-13: 978-4167651749
  • 発売日: 2011/6/10
  • 梱包サイズ: 15.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9 15件のカスタマーレビュー
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形式: 文庫
アメリカにあって日本にないものというと、ランドやヘリテージなどの「シンクタンク」だろうか? 研究所というのは日本でも大学や銀行証券などの付属機関として〇〇研究所という名称で一応存在もしているが、その規模や政治・政策実現への影響力を考えるとやはり「ない」というしかないかという読後感が残る一冊だった。

 1946年に発足したランドコーポレーションというのは、レーガン政権時代の頃からよく聞いていたが、「ランド」が「リサーチ&ディベェロフメント」(研究と開発)から由来しているとか、サンタモニカにあるということは知らなかった。ベトナム戦争当時、国防総省の機密資料をランドの金庫から盗み出して告発したエルスバーグもランドの研究員だったとのこと。

  本書には、さまざまなランドの関係者が登場してくるが、アルバート・ウォルステッターなる核戦略家を中心に描かれている。この名前も知らなかった。ハーマン・カーンは日本でも翻訳書(『考えられないことを考える 現代文明と核戦争の可能性』ぺりかん社)が出て知られていたが、彼もランド出身。後にランドを出てバドソン研究所をつくっていたようだが。

   アルバートは元トロツキストでネオコンとのこと。ソ連に対する強烈な批判精神を有していて、ポール・ウォルフォウィッツやリチャード・パールなどとの興味深い「ネ
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形式: 単行本
 シンクタンクの元祖、未来のノーベル賞ホルダーが切磋琢磨した場、アメリカ
政界向け人材供給源(結果として、時の政権への(当然、その時々で程度の差は
ある)政策にも関与している)、ネオコンの源流・・・となっているランド研究所
約60年の歴史に迫った一冊。

 ランド研究所が何故に出来たのか、というところ(戦争を如何に効率的に行う
か、という命題の研究だった)から、ウォルステッターの登場と隆盛(アメリカ
の核戦略の主流を担った)、ベトナム戦争にどう絡んだのか、空軍依存から民間
プロジェクト受注への転換(医療保険制度やニューヨーク市との合同事業)
そしてネオコン主流派を輩出した現代までを400p超で描いています。

 しかし、前述したとおり盛りだくさんのエピソードです。なのに各章は平均20p弱
短いものだと10p未満もあります。となれば必然的に一つ一つのボリュームは
小さくなってしまいます。

 ランドの研究、若しくはランド出身者(一部関係者)が、政策立案に関与・
政策当事者になったことはこの本から読み取れるのですが、それが実際のところ
何処までの影響力を持ったのか?という点については、今一はっきりしない感を
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形式: 単行本
 RAND(Research ANd Development)研究所。そんな何の変哲もない名前の組織は通常存在しない。何らかの特殊業務を行う場合を除いては。ランド研究所は第2次大戦後に、ソ連に対抗するために効果的な戦略空軍基地のあり方を研究するために生まれ、現在に至る。

 ランドの基本は数値的・合理的・実証的主義である。人間性までも数値化する。数値化できない物は無視し、物事を単純化することで理論を生み出し、政策に関与してきた。ランドが生み出した理論だけでも、ゲーム理論、モンテカルロ法、フェイルセーフ、システム分析、全面核戦争に至らぬための限定戦争(付随してカウンターフォース)などがある。

 名の知れた在籍者だけでも、原爆開発やゲーム理論を生み出したフォン・ノイマン、後にハドソン研究所を設立するハーマン・カーン、軍事革命理論(RMA)を体系化したアンドリュー・マーシャルなどがいる。本書では、核戦略家のアルバート・ウォルステッターを中心にランド研究所とアメリカ情勢を解説している。

 ランドが取り組む課題は、戦略空軍→空軍→国防総省→民政問題→外国の民政問題と変化するが、軍や政府との強力な関係は続いている。共産党ハト派アイゼンハワー政権の下では冷や飯を食わされていたようだが、民主党タカ派のケネディ大統領が誕生すると一気にラ
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形式: 単行本
 第二次大戦後に、アメリカ空軍の理論的主柱となるために創設されたシンクタンクの歴史と関連する人々の行動を羅列した作品。ランドが空軍の下部組織的なシンクタンクから始まり、独立し拡大していく過程で発生した内部対立を原動力として、一部の研究者が政権に入り逆に空軍の上位に立ってランドに仕事を発注させるようになる。しかしこれは自らの仕事を安定供給する方向で報告書を作成することにもつながっていく。そういったところは読み取れるのだが、著者が自分のどんな意見を伝えたくて本書を上梓したのかが、明確に伝わってこない。
 はじめは空軍寄りでランドの意義を描いていたかと思うと、ランド内の対立を描き出し、ケネディの話をしていたと思ったらジャクソンやニクソンの話題になっていて、ふと気づいたらまたケネディに戻っている。ウォルステッターを描く立場もはっきりせず、陰謀史観的に語ったかと思うと、純粋な研究者の様にみなしたりもする。とにかく視点がはっきりせず、思いついたことをそのまま書いたように話題が点々とするので、全体像を順序だてて把握するのに苦労する。もう少し事実を整理して話題を絞り、構成に配慮すべきだったと思う。あるいは、こういう羅列していく形式がノンフィクションというものなのかも知れない。
 色々不満を並べたが、ランドが現在までのアメリカの政策にどのような影響を与えてきたのかを通して理解するには、良い作品だと思う。
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