これを読んで、この著者の他の本も買いました。
上質な幻想小説ですが、5年前の私なら読みきれなかったかもしれません。
「一般的なエンターテイメント」に飽きているときに読むと楽しめます。
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ラピスラズリ (ちくま文庫) Kindle版
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言語日本語
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出版社筑摩書房
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発売日2012/1/10
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ファイルサイズ310 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
冬のあいだ眠り続ける宿命を持つ“冬眠者”たち。ある冬の日、一人眠りから覚めてしまった少女が出会ったのは、「定め」を忘れたゴーストで―『閑日』/秋、冬眠者の冬の館の棟開きの日。人形を届けにきた荷運びと使用人、冬眠者、ゴーストが絡み合い、引き起こされた騒動の顛末―『竃の秋』/イメージが紡ぐ、冬眠者と人形と、春の目覚めの物語。不世出の幻想小説家が、20年の沈黙を破り発表した連作長篇小説。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
内容(「MARC」データベースより)
銅版、閑日、竈の秋、トビアス、青金石のイメージが綴る、人形と冬眠者と聖フランチェスコの物語。「山尾悠子作品集成」から3年、不世出の幻想小説が再び世に問う書き下ろし連作長篇集。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山尾/悠子
1955年岡山県生まれ。作家。同志社大学文学部卒。75年に「仮面舞踏会」(『SFマガジン』早川書房)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
1955年岡山県生まれ。作家。同志社大学文学部卒。75年に「仮面舞踏会」(『SFマガジン』早川書房)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B079WRYDB3
- 出版社 : 筑摩書房 (2012/1/10)
- 発売日 : 2012/1/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 310 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 185ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 88,547位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月22日に日本でレビュー済み
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19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この人の本は、むかし函入の立派な物を買ったのに、読まなかった。それがみつからないので、文庫でもとめて、初めて読む。硬質の語りや言葉にまったく魅力がなく、少しも面白いと思わなかった。漢字であるところを、意味もなくひらいてあるのも、違和感がある。なぜ読まなかったか、わかるような気がした。全頁、心惹かれるフレーズも、筋運びの妙も読後の感動も何もないのだ。読み終わるのが惜しい、の真逆の本に初めて出会った。
2014年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
その流麗な文章と寡作とで知られた幻想文学の山尾悠子。前から一度読んでみたいと思いながらなかなか手を出せなかったのですが、ようやく読みました。
が、やっぱり前評判どおり難解さ。。。(笑)
時系列的なストーリー展開が無い上に、登場人物が突然入れ替わったりして、読んでいる間中、一瞬たりとも気を抜くことができない^^;
しかしながら、一つ一つの場面の描写は幻想的で耽美の限りを尽くしていて、難解さを超越して惹きつけられてしまいました。
ストーリーを読ませるというより、作者の心象世界に読む人を引き込むという感じなんでしょうか?
難しかったけど、この作者の他の作品も読んでみたい、そう思いました。
が、やっぱり前評判どおり難解さ。。。(笑)
時系列的なストーリー展開が無い上に、登場人物が突然入れ替わったりして、読んでいる間中、一瞬たりとも気を抜くことができない^^;
しかしながら、一つ一つの場面の描写は幻想的で耽美の限りを尽くしていて、難解さを超越して惹きつけられてしまいました。
ストーリーを読ませるというより、作者の心象世界に読む人を引き込むという感じなんでしょうか?
難しかったけど、この作者の他の作品も読んでみたい、そう思いました。
2013年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
列車の到着を待つ旅路、訪れた深夜の画廊、小説の挿絵と思しき三枚組の銅版画、
「これは落ち葉枯れ葉のものがたり」。
「――眠たい夜、以前あったことを再び繰り返しているような感覚にとらわれながら、
真っ暗な操車場の方角に月を見た。殺されたわけではない、生きたまま森の枯れ葉の海に
埋め捨てられた冬眠者たちはその後どうなったのだろう。春が来るまでそのまま眠りつづけ、
朽ち葉に覆われた湿っぽい腐葉土のなかに潜む虫や微生物たちとおなじ種類の眠りを眠り、
そして目覚めたときにもかれらは同じにんげんのままでいられたのだろうか。こびりつく
枯れ葉だらけの腐った衣装を引き摺って起き上がり、そして奪われた城館の奪還をめざして
歩き出すだけの理性がそこにはまだ存在したのだろうか。
同じことを以前にも考えたことがあるような気がした」。
そう、「同じこと」。
それは一回性の偶然か、世界の孕む必然か。
冬の語源は「殖ゆ」、らしい、ただしそんな豊穣の予感とは一見果てしなく無縁、
あたかも炎のように燃え立つ枯れ葉、秋の終わり、あるいは明けることを知らぬまま、
凍てつき閉ざされた眠りの季節、冬。
ゴーストに地縛された世界、「にんげん」が入れ替わろうともひたすらに繰り返される
「同じこと」、「誰の記憶の底にも共通してあるものだった。なぜなら同じことがきっと
何度も繰り返されたのであって」――。
ねじれる時間、止まった時間、世界は変わる、そして世界は変わらない。
誰が死のうが生きようが、世界は何も変わらない。
過剰なまでに漲る緊張、ソリッドに研ぎ澄まされた文体、少なくとも私のデータベースに
あるどの文体とも似ず、明晰に書く才を持ちただしそれを拒絶する、あからさまに意識的に
不自然な会話、世界の造りだけを取り出せば宮沢賢治に少し重なり、だが彼女固有としか
表現しようのない文体。
冒頭まもなく、例の版画を説明する。「今では骨董としての価値しかなさそうな古色蒼然と
した腐蝕銅版画――それは店の奥まったスペースにわざとのようにひっそりと掲げられ、
他の展示物に較べればごく小振りであるうえに説明のプレートもなく、ほとんどの客は
見過ごしてしまうだろうと思われた」。
どこかこの小説と似ていないだろうか。
万人受けはしない、すんなりと入ってはこない文章、ざらつく陰影。
秋色に燃え立つ枯れ葉、赤く滴る苺ジャム、そして切り裂くラピスラズリ。
この衝撃、この恍惚。
「これは落ち葉枯れ葉のものがたり」。
「――眠たい夜、以前あったことを再び繰り返しているような感覚にとらわれながら、
真っ暗な操車場の方角に月を見た。殺されたわけではない、生きたまま森の枯れ葉の海に
埋め捨てられた冬眠者たちはその後どうなったのだろう。春が来るまでそのまま眠りつづけ、
朽ち葉に覆われた湿っぽい腐葉土のなかに潜む虫や微生物たちとおなじ種類の眠りを眠り、
そして目覚めたときにもかれらは同じにんげんのままでいられたのだろうか。こびりつく
枯れ葉だらけの腐った衣装を引き摺って起き上がり、そして奪われた城館の奪還をめざして
歩き出すだけの理性がそこにはまだ存在したのだろうか。
同じことを以前にも考えたことがあるような気がした」。
そう、「同じこと」。
それは一回性の偶然か、世界の孕む必然か。
冬の語源は「殖ゆ」、らしい、ただしそんな豊穣の予感とは一見果てしなく無縁、
あたかも炎のように燃え立つ枯れ葉、秋の終わり、あるいは明けることを知らぬまま、
凍てつき閉ざされた眠りの季節、冬。
ゴーストに地縛された世界、「にんげん」が入れ替わろうともひたすらに繰り返される
「同じこと」、「誰の記憶の底にも共通してあるものだった。なぜなら同じことがきっと
何度も繰り返されたのであって」――。
ねじれる時間、止まった時間、世界は変わる、そして世界は変わらない。
誰が死のうが生きようが、世界は何も変わらない。
過剰なまでに漲る緊張、ソリッドに研ぎ澄まされた文体、少なくとも私のデータベースに
あるどの文体とも似ず、明晰に書く才を持ちただしそれを拒絶する、あからさまに意識的に
不自然な会話、世界の造りだけを取り出せば宮沢賢治に少し重なり、だが彼女固有としか
表現しようのない文体。
冒頭まもなく、例の版画を説明する。「今では骨董としての価値しかなさそうな古色蒼然と
した腐蝕銅版画――それは店の奥まったスペースにわざとのようにひっそりと掲げられ、
他の展示物に較べればごく小振りであるうえに説明のプレートもなく、ほとんどの客は
見過ごしてしまうだろうと思われた」。
どこかこの小説と似ていないだろうか。
万人受けはしない、すんなりと入ってはこない文章、ざらつく陰影。
秋色に燃え立つ枯れ葉、赤く滴る苺ジャム、そして切り裂くラピスラズリ。
この衝撃、この恍惚。