歌集。
短歌で綴る恋愛物語。
少女漫画を短歌で表す。
二部は歌人の日常を歌う。
前半の連作は、恋愛ドラマを観ているよう。
ユウかミカかと聞かれたら断然ユウに肩入れする私。
でも、世の中はミカのような子が圧倒的にいろんなものをかっさらっていく。
狡いのか強いのかわからないけれど。多分、これがドラマなら、
シュウもシュウよねとディする自分が見えるようだった。
中盤は少女漫画への溢れる愛が歌われている。
少女漫画の名作を一つの短歌で表すと・・・
私はほとんど漫画を読まない。
皆が少女漫画に夢中なころ、たしかに
少しは読んだけれど、あまりタイトルも覚えていないのだけれど
それでも、近年の実写化なんかで知っているものも。
熱く熱く歌うその歌はたった一行で
私を漫画を読んだ気にさせる。熱い思いだわ、全く。
きらきらのおめめの向こうに向日葵が映るようだ。
二部は作者の日常のようである。
祖父母のこと、妹のこと、恋人のこと、恋人が夫になる日のこと。
それも、歌人の好きな少女漫画の中の世界に
リアリティがスパイスに加わったようだ。
夏が始まる前に新しい下着を買い求める歌がなんか好き。
確かに、丁寧過ぎて恥ずかしいことあるよね。
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