元々文庫本を読みとても気に入っていた小説です。本が手元になくなったので再購入しましたが手軽に読めるように今度は電子本にしました。
感想はレビューに山ほどあるので割愛しますが、小説の世界に心底惹き込まれる恩田陸先生の名作だと思います。
レビュータイトルの理由は、この本の重要なキーポイントである絵画の挿絵が、紙の本ならあるのですが電子版にはないことです。
各章のテーマとして用いられているミュシャやミレーの絵画たちがなくては、この小説の魅力が半減してしまいます。恩田陸先生は、ある一枚の絵画を美術館で見たことによってこの小説の創作が湧いたそうです。それを無くしてしまっては作者に失礼ではないでしょうか。
今後訂正などによって電子版にも挿絵が入ることを願います。
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ライオンハート (新潮文庫) 文庫 – 2004/1/28
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いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ……。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って――。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。
- 本の長さ397ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/1/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101234159
- ISBN-13978-4101234151
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出版社より
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球形の季節 | 六番目の小夜子 | 不安な童話 | ライオンハート | 図書室の海 | 夜のピクニック | |
【新潮文庫】恩田陸 作品 | 奇妙な噂が広まり、金平糖のおまじないが流行り、女子高生が消えた。いま確かに何かが大きく変わろうとしていた。学園モダンホラー。 | ツムラサヨコ。奇妙なゲームが受け継がれる高校に、謎めいた生徒が転校してきた。青春のきらめきを放つ、伝説のモダン・ホラー。 | 遠い昔、海辺で起きた惨劇。私を襲う他人の記憶は、果たして殺された彼女のものなのか。知らなければよかった現実、新たな悲劇。 | 17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ……。時空を越えて邂逅する男と女。異色のラブストーリー。 | 学校に代々伝わる〈サヨコ〉伝説。女子高生は伝説に関わる秘密の使命を託された──。恩田ワールドの魅力満載。全10話の短篇玉手箱。 | 小さな賭けを胸に秘め、貴子は高校生活最後のイベント歩行祭にのぞむ。誰にも言えない秘密を清算するために。永遠普遍の青春小説。〈吉川英治文学新人賞・本屋大賞受賞〉 |
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中庭の出来事 | 朝日のようにさわやかに | 私と踊って | 猫と針 | 歩道橋シネマ | |
瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。容疑は三人の女優に掛かるが。芝居とミステリが見事に融合した著者の新境地。〈山本周五郎賞受賞〉 | ある共通イメージが連鎖して、意識の底にある謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など14編。多彩な物語を紡ぐ短編集。 | 孤独だけど、独りじゃないわ──稀代の舞踏家をモチーフにした表題作ほかミステリ、SF、ホラーなど味わい異なる珠玉の十九編。 | 葬式帰りに集まった高校時代の同窓生。やがて会話は、 15 年前の不可解な事件へと及んだ。著者が初めて挑んだ密室心理サスペンス劇。 | その場所に行けば、大事な記憶に出会える――。不思議と郷愁に彩られた表題作他、著者の色とりどりの作品世界を味わえる全18話。 |
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って―。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
恩田/陸
1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。’92(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。’92(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/1/28)
- 発売日 : 2004/1/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 397ページ
- ISBN-10 : 4101234159
- ISBN-13 : 978-4101234151
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,084位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。
カスタマーレビュー
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星5つ中の4
97 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月2日に日本でレビュー済み
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14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恩田陸さんの作風は真っ二つに分かれます。
日常の風景を生き生き描く現実的な作品と、ファンタジー夢幻に振れたはちゃめちゃな作品です。同じ作者の作品とは思えないほどかけ離れた作風でいて、どちらも捨てがたい傑作揃いなのですが、私は後者が好きです。超能力、死後の世界、宇宙からの侵略者、時空を超えた愛。「ライオンハート」は「光の帝国」「夢違い」と並んで大好きな作品です。現実とはかけ離れた美しい空間に読者を連れて行ってくれること間違いなしです。オルセー美術館所蔵の、ミレーの「虹」を見て、この絵がこの破天荒なストーリーを触発したのだということがよく分かりました。もっとこういう作品を描いてくれないかなあ。
あ、「月の裏側」「夜の底は柔らかな幻」も大好きです。
日常の風景を生き生き描く現実的な作品と、ファンタジー夢幻に振れたはちゃめちゃな作品です。同じ作者の作品とは思えないほどかけ離れた作風でいて、どちらも捨てがたい傑作揃いなのですが、私は後者が好きです。超能力、死後の世界、宇宙からの侵略者、時空を超えた愛。「ライオンハート」は「光の帝国」「夢違い」と並んで大好きな作品です。現実とはかけ離れた美しい空間に読者を連れて行ってくれること間違いなしです。オルセー美術館所蔵の、ミレーの「虹」を見て、この絵がこの破天荒なストーリーを触発したのだということがよく分かりました。もっとこういう作品を描いてくれないかなあ。
あ、「月の裏側」「夜の底は柔らかな幻」も大好きです。
2017年6月21日に日本でレビュー済み
何度も生まれ変わり、エリザベス・ボウエンとエドワード・ネイサンとして出会い、一瞬で分かれる。何度も過去や未来の夢を見る。
時系列に出会うわけではなく、未来に行ったり過去に行ったりするので、なかなか入り込めない部分もあります。なのでもう一度流し読みしました。
章ごとの扉絵に章のタイトルとなる絵画がカラーで載っていて、調べてみると意味があり、小説のストーリーとの兼ね合いが面白いです。
【エアハート嬢の到着】 扉絵:シッカート。
まさにこの絵の瞬間に二人は出会う。が、悲しい別れ。
【春】 扉絵:ジャン=フランソワ・ミレー。
主人公はミレー。この絵の風景をミレーが見た後に、二人が出会う。が、悲しい別れ。その場面を二年後に絵にしたらしい。
必ず悲しい別れは、なんだか切ないです。
【イヴァンチッツェの思い出】 扉絵:アルフォンス・ミュシャ。
主人公はロンドンの大商人・ジェフリー・ハワード。妻を殺した犯人を追ってパナマへ来る。なぜか「イヴァンチッツェの思い出」の幻や夢を見る。最後、意外な人物がエドワードとエリザベスで出会う。
【天球のハーモニー】 扉絵:ベルナルド・ブオンタレンティ。
時空を超えて二人が出会う謎が明かされる。まさにSF。
【記憶】 扉絵:フェルナン・クノップフ。
絵は、7人の同一女性(画家の妹)がひとつの風景内で立つ構図。
時空の旅をする、色んなエリザベスの残像が目撃されるところから選んだ、ストーリーにマッチした絵だと思います。
エリザベスとの出会いを夢見すぎる老人エドワードが妻をないがしろにしてしまう。。最後の出会いは感動です。
なかなか入り込めず、最後も理解できずにもう一度読み。という意味では、軽く読める作品ではなかったですが、著者の作品はだいたい、もう一度読み直すので、こんなものかと。それも著者の思惑通りかも。理解すると、なかなか奥が深く、うまくできていると思います。
ホラーっぽいのよりは、すっきりと終われてよかったです。
時系列に出会うわけではなく、未来に行ったり過去に行ったりするので、なかなか入り込めない部分もあります。なのでもう一度流し読みしました。
章ごとの扉絵に章のタイトルとなる絵画がカラーで載っていて、調べてみると意味があり、小説のストーリーとの兼ね合いが面白いです。
【エアハート嬢の到着】 扉絵:シッカート。
まさにこの絵の瞬間に二人は出会う。が、悲しい別れ。
【春】 扉絵:ジャン=フランソワ・ミレー。
主人公はミレー。この絵の風景をミレーが見た後に、二人が出会う。が、悲しい別れ。その場面を二年後に絵にしたらしい。
必ず悲しい別れは、なんだか切ないです。
【イヴァンチッツェの思い出】 扉絵:アルフォンス・ミュシャ。
主人公はロンドンの大商人・ジェフリー・ハワード。妻を殺した犯人を追ってパナマへ来る。なぜか「イヴァンチッツェの思い出」の幻や夢を見る。最後、意外な人物がエドワードとエリザベスで出会う。
【天球のハーモニー】 扉絵:ベルナルド・ブオンタレンティ。
時空を超えて二人が出会う謎が明かされる。まさにSF。
【記憶】 扉絵:フェルナン・クノップフ。
絵は、7人の同一女性(画家の妹)がひとつの風景内で立つ構図。
時空の旅をする、色んなエリザベスの残像が目撃されるところから選んだ、ストーリーにマッチした絵だと思います。
エリザベスとの出会いを夢見すぎる老人エドワードが妻をないがしろにしてしまう。。最後の出会いは感動です。
なかなか入り込めず、最後も理解できずにもう一度読み。という意味では、軽く読める作品ではなかったですが、著者の作品はだいたい、もう一度読み直すので、こんなものかと。それも著者の思惑通りかも。理解すると、なかなか奥が深く、うまくできていると思います。
ホラーっぽいのよりは、すっきりと終われてよかったです。