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ユゴーの不思議な発明 単行本 – 2007/12/18
ブライアン セルズニック (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
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★2008年The Caldecott Medal コールデコット賞(絵本対象)受賞!
・2007年全米図書賞ファイナリスト
・2007年クィル賞(Quill Award) Children's Chapter / Middle Grade 部門受賞
・2007年度ニューヨークタイムズベストイラスト賞
世界20カ国でベストセラーになった本格ファンタジー、日本語版刊行!
舞台は1930年代のパリ。主人公はパリ駅の時計台に隠れ住む12歳の孤児ユゴー。彼は、父が遺したからくり人形に隠された秘密を探っていくうちに、不思議な少女イザベルに出会う。からくり人形には二人の運命をも変えていく秘密が隠されていたのだ。……からくり人形のぜんまいが動き始めるとき、眠っていた物語が動き出す!
- 対象読者年齢8 ~ 11 歳
- 本の長さ542ページ
- 言語日本語
- 寸法840 x 580 x 190 cm
- 出版社アスペクト
- 発売日2007/12/18
- ISBN-10475721426X
- ISBN-13978-4757214262
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商品の説明
著者からのコメント
いままで、こんな本があっただろうか! 160枚近いイラストのなかに、物語がちりばめられている。
まるで映画のフィルムのコマを並べたような絵が続くかと思うと、街の風景や、大時計の裏側が出てきたり、文章が数ページ続いたかと思うと、また絵が出てきて、今度は数行のページが現れたり......この流れとリズムがとても楽しい。そして、なにより、ストーリーが素晴らしい。(中略) しかし、この本にはこれだけのイラストがなくてはいけない。膨大な量のイラストがあってこその本なのだ。それはもう読者もよくわかっていると思う。そして、最後の最後にまたひとつ、あっとおどろく仕掛けがあって......まったく、ブライアン・セルズニックときたら、やってくれるなあ。
出版社からのコメント
以下の文章を心のどこかに留めておいてもらうと、本書を読んだあとの感動がさらに増すことを保証します。
「…しかし、われらのモントルイユの師は、そのような死後の名声を考える人間ではありませんでした。彼は自分の秘密を惜しげもなくみんなに教え、そして破産に至りました。しかし誰かがそれを真似ようとしても、彼のような傑作を作り出すことはできませんでした。それは、残された彼の映画作品群が証明しています。映画史の中で、彼に似た作品を作った者はいません。優しい星空と太陽の微笑みの中で、妖精たちの王国を追い続けることができたのは彼だけでした。 ―ルネ・クレール」(マドレーヌ・マルテット=メリエス著、フィルムアート社刊、『魔術師メリエス』序文より)
内容(「BOOK」データベースより)
抜粋
これからはじまる物語の舞台は1931年のパリ。まず登場するのはユゴー・カブレという少年だ。あるとき、といってもずいぶん昔のことだが、ユゴーが偶然目にした1枚の不思議な絵、その絵がユゴーの人生を大きく変えることになる。
ページをめくる前に、まず想像してほしい。自分が闇の中にすわっているところを。闇は闇でも、映画がはじまる前の暗闇だ。やがてスクリーンに太陽が昇る。そしてパリの街の真ん中にある、鉄道の駅がぐんぐん近づいてくる。ドアが開いて人でごったがえ構内に入っていくと、人ごみの中に少年がいる。少年は駅の中を歩いていく。そのあとを追っていこう。なぜなら、その少年こそ、ユゴー・カブレなのだから。少年の頭の中には秘密がいっぱい詰まっている。さあ、ユゴーの物語のはじまりだ。
H・アルコフリズバ教授
著者について
『ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜』(光村教育図書)でコールデコット賞オナーと、`Walt Whitman” でニューヨーク・タイムズ・ベスト・イラストレイティッド賞を受賞(両方とも、バーバラ・ケリー文)。When Marian Sang: The True Recital of Marian Anderson Pam Munoz Ryanで、サイバート賞オナーを受賞。その他、絵本や読み物で多くの賞を受賞。ニューヨーク州ブルックリン、カリフォルニア州サンディエゴ在住。
本書に関して、原作者セルズニックはこう語っている。
「数年前、ゲイビー・ウッドの『生きている人形(Edison's Eve:A Magical History of the Quest for Mechanical Life)』(青土社)を読みました。この本は、精巧に作られたゼンマイ式のからくり人形(オートマタとと呼ばれている)のコレクションについて書かれています。このコレクションはパリの美術館に寄贈されたのですが、湿気の多い屋根裏部屋に放りこまれたまま、捨てられることになってしまうのです。わたしはふと、この錆びて壊れた人形たちを見つける少年を想像しました。その瞬間、ユゴーとユゴーの物語が生まれたのです」
【訳者プロフィール】金原瑞人(かねはらみずひと)
翻訳家・法政大学教授。訳書に『青空のむこう』(求龍堂)『ブラッカムの爆撃機』(岩波書店)『国のない男』(NHK出版)『バーティミアス』(理論社)『エリオン国物語』(アスペクト)など。著書に『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』(牧野出版)『12歳からの読書案内』(すばる舎)など。
金原瑞人氏、「訳者あとがき」より
いままで、こんな本があっただろうか! 160枚近いイラストのなかに、物語がちりばめられている。
まるで映画のフィルムのコマを並べたような絵が続くかと思うと、街の風景や、大時計の裏側が出てきたり、文章が数ページ続いたかと思うと、また絵が出てきて、今度は数行のページが現れたり……この流れとリズムがとても楽しい。そして、なにより、ストーリーが素晴らしい。(中略) しかし、この本にはこれだけのイラストがなくてはいけない。膨大な量のイラストがあってこその本なのだ。それはもう読者もよくわかっていると思う。そして、最後の最後にまたひとつ、あっとおどろく仕掛けがあって……まったく、ブライアン・セルズニックときたら、やってくれるなあ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
『ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜』(光村教育図書)でコールデコット賞オナーと、“Walt Whitman”でニューヨーク・タイムズ・ベスト・イラストレイティッド賞を受賞(両方とも、バーバラ・ケアリー文)。When Marian Sang:The True Recital of Marian Anderson Pam Munoz Ryanで、サイバート賞オナーを受賞。『ユゴーの不思議な発明』で2007年度クィル賞を受賞。その他、絵本や読み物で多くの賞を受賞。ニューヨーク州ブルックリン、カリフォルニア州サンディエゴ在住
金原/瑞人
翻訳家・法政大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : アスペクト (2007/12/18)
- 発売日 : 2007/12/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 542ページ
- ISBN-10 : 475721426X
- ISBN-13 : 978-4757214262
- 対象読者年齢 : 8 ~ 11 歳
- 寸法 : 840 x 580 x 190 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 665,107位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 6,588位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 14,173位英米文学研究
- - 14,434位英米文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は400点以上。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。
(写真撮影:根津千尋)
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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ネタバレにならないように中身への言及は避けますが、親御さんたちが安心してお子様にお勧めできる内容です。一番の特徴は、鉛筆で書かれた絵がたくさん入っていることで、文章を読み、絵を見ながらストーリーを追っていくという形式になっていることです。やや分厚い本ですが、文章を読み慣れた方なら数時間で読み切るでしょう。
映画では演技者に起因した、誇張されたキャラクターが出てきますが、原本はそのようなことはありません。それ以外は、しかし映画は非常に原作に忠実だなあと思いました。
この本をお読みになる方は、きっと映画 ヒューゴの不思議な発明 [DVD ]を見ていることだと思いますが、どちらが先になるかは分かりませんが、両方味わって欲しいなあと思います。また、さらに、メリエスの映画そのもの、たとえば ジョルジュ・メリエスの月世界旅行 他三編/映画創世期短編集 [DVD ]も、ぜひ、ご覧になって欲しいなあと思います。
久しぶりに、悪人の出ない、ほのぼのとするよい作品を読んだ気持ちです。
辞書のような分厚さと重さをもった黒い本というだけでも異質ですが、
中身もかなり異質。なんとページの大半はモノクロームの鉛筆画なのですから。
連続する絵と絵の間に文章が入るという実験的な構成は、一見すると奇をてらった
かのようにも見えるでしょう。しかし、けっしてそれだけではありません。
物語のモチーフである創世記の映画にちなんで必然的に生まれた表現形式なのです。
その意味で、二重にクリエイティブな作品ともいえますね。
ボクは冒頭のシーンからドキッとさせられ、画面から眼をそらせなくなりました。
少年の謎の行動と気難しそうな玩具屋の老人。それぞれの視線が交錯する
瞬間までの五十数ページはかなりスリリングな展開です。
そこで好奇心というゼンマイがフルに巻かれてしまい、後戻りできなくなりました。
新たな読書体験をしたい方、映画マニアの方、ミステリー好きな方におすすめ。
といっても、2cmを越える厚さなので文庫本としては大きいですが、
元になっている新書版のボリュームがかなりあったのでそう感じました。
映画がきっかけで、再読したくなり、せっかくならとこちらを購入。
以下は新書版でのレビューです。
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辞書のような分厚さと重さをもった黒い本というだけでも異質ですが、
中身もかなり異質。なんとページの大半はモノクロームの鉛筆画なのですから。
連続する絵と絵の間に文章が入るという実験的な構成は、一見すると奇をてらった
かのようにも見えるでしょう。しかし、けっしてそれだけではありません。
物語のモチーフである創世記の映画にちなんで必然的に生まれた表現形式なのです。
その意味で、二重にクリエイティブな作品ともいえますね。
ボクは冒頭のシーンからドキッとさせられ、画面から眼をそらせなくなりました。
少年の謎の行動と気難しそうな玩具屋の老人。それぞれの視線が交錯する
瞬間までの五十数ページはかなりスリリングな展開です。
そこで好奇心というゼンマイがフルに巻かれてしまい、後戻りできなくなりました。
新たな読書体験をしたい方、映画マニアの方、ミステリー好きな方におすすめ。
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以上
サイズ以外はほぼ一緒なので、持ち歩いて手軽に楽しむなら文庫版もありです。
映画はカラフルで夢のような世界、原作がみごとに映像化されてました。
それだけに全部モノクロの本書は、絵の部分では物足りなく感じるかもしれません。
でも、これらの絵を描いたのは誰かを思い直せば・・・二重三重の仕掛けに脱帽。
映画の創生期において様々な技術を開発し、特にカットを積み重ねて作品を作るという技術を導入した)
の自伝/オマージュを封入した作品である。
他の評者も書いているように読み始めるとちょうど2時間ほどで読み終えられる長さで、
黒炭で描いた、アニメーションの原画のような独特の作風(色のついていないフレデリック バックといった感じ?)の絵が、
まさにアニメーションの原画をめくる様にページをめくるごとに少しずつ動きながら話が続いていき、不思議な読書感を味わうことが出来る。
絵本に分類されているそうであるが、実際は、絵本とグラフィックノベルの中間でよりグラフィックノベルよりの感じだが、
絵と文章の住み分けが絶妙で、集中力を切らすこと無く最後まで読ませる作品に仕上がっている。
また、大人も、こどもも同様に楽しめる内容だと思う。
様々な賞に輝く映画監督として、また古い映画の保存や修復に最も真剣に取り組んでいる篤志家
としても有名なマーチン・スコセッシが監督でこの作品が映画化されたということで期待させられるのだが、
予告編を見て、かなり原作と映画では作品のtextureが違うなと感じた。
映画と原作の世界観は完全に別物だと思う。
映画と同じ時間で読み切れる作品なので、
映画を見た人もこの作品の独特の世界観を楽しんで欲しい。
こんなに絵の多い本だと思われないで敬遠されちゃうんじゃないでしょうか。
最初横書きと絵の多さに驚きますが、すぐ引き込まれます。
まずカットが美しく素晴らしい。
いろんな映画を彷彿とさせる諸々も美しい。
そしてジョルジュ・メリエスが実在するように、
実在の物事がサブリミナルのように織り込まれてくるのも小気味よい。
初期の映画の持つ「夢」をもう一度見せてくれる。
フィルムの回る音が聞こえるような愛すべき作品。
マーティン・スコセッシ監督による映画化が決定したそうだが、このイラストと実写をあわせたものになるのだらうか、今からとても楽しみである。