ヤービ、「あきの気持ちを知る」など物事の表と裏を丁寧に真剣に伝えようとする作者の姿勢に
心を打たれました。
子供たちそれぞれの成長とそれを見守る大人たちの視点に共感し、冒険を巡るワクワクと子供たちが
どんどん成長していく嬉しさに胸の奥が温かくなる想いで読ませてもらいました。そして私自身も
救われるような想いで物語に没入しておりました。
素敵な挿絵も物語を彩っており、ヤービのいるマッドガイドウォーターの世界に行ってみたい!という
強い憧れの気持ちを抱かせてくれる、そんな1冊でした。
ヤービの深い秋 (福音館創作童話シリーズ) (日本語) 単行本 – 2019/8/28
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本の長さ240ページ
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言語日本語
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出版社福音館書店
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発売日2019/8/28
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寸法20.6 x 15.5 x 1.8 cm
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ISBN-104834084779
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ISBN-13978-4834084771
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
秋の森深く。幻のきのこを探して、ヤービたちと大きい人たち2組の冒険がはじまる。
著者について
梨木香歩
1959年生まれ。作家。著書に『西の魔女が死んだ』『裏庭』『家守奇譚』『沼地のある森を抜けて』『冬虫夏草』『丹生都比売』『春になったら莓を摘みに』『渡りの足跡』『鳥と雲と薬草袋』(以上、新潮社)、『村田エフェンディ滞土録』『雪と珊瑚と』(以上、角川書店)、『海うそ』『僕は、そして僕たちはどう生きるか』(以上、岩波書店)、『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』(以上、朝日新聞出版)、『水辺にて』(筑摩書房)などがある。
小沢さかえ
1980年生まれ。京都造形芸術大学芸術学部洋画コース卒業。2004年から2008年まで、ウィーン造形美術大学に留学。台湾、香港での個展や、国立国際美術館でのグループ展への参加、国内では主にMORI YU GALLERY などで展示発表を行う。絵本作品に『ほしをもったひめ―セルビアのむかしばなし』(文・八百板洋子)『チャーちゃん』(文・保坂和志、以上福音館書店)がある。
1959年生まれ。作家。著書に『西の魔女が死んだ』『裏庭』『家守奇譚』『沼地のある森を抜けて』『冬虫夏草』『丹生都比売』『春になったら莓を摘みに』『渡りの足跡』『鳥と雲と薬草袋』(以上、新潮社)、『村田エフェンディ滞土録』『雪と珊瑚と』(以上、角川書店)、『海うそ』『僕は、そして僕たちはどう生きるか』(以上、岩波書店)、『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』(以上、朝日新聞出版)、『水辺にて』(筑摩書房)などがある。
小沢さかえ
1980年生まれ。京都造形芸術大学芸術学部洋画コース卒業。2004年から2008年まで、ウィーン造形美術大学に留学。台湾、香港での個展や、国立国際美術館でのグループ展への参加、国内では主にMORI YU GALLERY などで展示発表を行う。絵本作品に『ほしをもったひめ―セルビアのむかしばなし』(文・八百板洋子)『チャーちゃん』(文・保坂和志、以上福音館書店)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
梨木/香歩
1959年生まれ。作家。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『舟生都比売 梨木香歩作品集』『裏庭』『家守綺譚』などがある
小沢/さかえ
1980年生まれ。画家。京都造形芸術大学芸術学部洋画コース卒業。2004年から2008年まで、ウィーン美術アカデミーに留学。主にMORI YU GALLERYで展示を行うほか、国立国際美術館でのグループ展に参加。また、台湾、香港でも個展を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1959年生まれ。作家。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『舟生都比売 梨木香歩作品集』『裏庭』『家守綺譚』などがある
小沢/さかえ
1980年生まれ。画家。京都造形芸術大学芸術学部洋画コース卒業。2004年から2008年まで、ウィーン美術アカデミーに留学。主にMORI YU GALLERYで展示を行うほか、国立国際美術館でのグループ展に参加。また、台湾、香港でも個展を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 福音館書店 (2019/8/28)
- 発売日 : 2019/8/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4834084779
- ISBN-13 : 978-4834084771
- 寸法 : 20.6 x 15.5 x 1.8 cm
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- 109,456位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,134位童話・こどもの文学
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月2日に日本でレビュー済み
待望の第2巻だ。第1巻ではヤービたち、小さな生き物と、語り手のウタドリさんの物語だったが、今回は、実は男子寮も備えたフリースクールの先生だったウタドリさん、その教え子、孤独の影があるギンドロ、庭師のカンヌキさんたちとの生活も語られる。
それぞれの世界が秋を迎える。この本のテーマと言っていい「秋のきもち」。ウタドリさんは語る。「自然はいつも変化しています。変化を感じて、ちょっと悲しくなるようなきもちを持つことは、悪いことではないと思ってます。世界が、より味わい深く感じられますからね」
ヤービたちと、ウタドリさん、ギンドロ、カンヌキさんたちは、別の目的で同じ森に入って行く。そこではそれぞれが、自分の心の深い深い場所、そこへの道をたどることになる。やがていちばん深い場所で、懸命に困難に立ち向かうことで、世界は大きく変わっていく。
読み始めたらやめられない物語も素晴らしいが、小沢さかえさんの挿絵も魅力的。なんと、本の箱の内側にまでステキな絵を見つけた。なんと、もったいない、と箱の中をのぞき込むのも物語のひとつかな。
いとおしい物語。自分の心の、ふだん、忘れている深い場所、そこへ誘ってくれる印象深い本です。
それぞれの世界が秋を迎える。この本のテーマと言っていい「秋のきもち」。ウタドリさんは語る。「自然はいつも変化しています。変化を感じて、ちょっと悲しくなるようなきもちを持つことは、悪いことではないと思ってます。世界が、より味わい深く感じられますからね」
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読み始めたらやめられない物語も素晴らしいが、小沢さかえさんの挿絵も魅力的。なんと、本の箱の内側にまでステキな絵を見つけた。なんと、もったいない、と箱の中をのぞき込むのも物語のひとつかな。
いとおしい物語。自分の心の、ふだん、忘れている深い場所、そこへ誘ってくれる印象深い本です。
2020年5月16日に日本でレビュー済み
フリースクール教師のウタドリは、いつものように休日にマッドガイド・ウォーターでボートを浮かべていたところ、そこに住む、不思議な生き物の友人ヤービから、ややこし森で採れる、不思議な夢を見られるきのこ「ユメミダケ」について聞かされる。彼女は、その少し前に、帰省先から戻ってきた生徒の一人ギンドロから、付添なしでは行かれないテーブル森林渓谷(=ややこし森)に行きたいと言われていた。ギンドロを産んですぐに意識不明になった彼の母親の容態がここのところ良くないと知った彼女は、庭師のカンヌキとともに彼をそこに連れて行こう考える。カンヌキは、テーブル森林渓谷のことなら何でも知っていて、テーブル・マッシュルーム(=ユメミダケ)の専門家だったという、スクールの創始者ビッグ・オークに同行したことがあった。
時を同じくしてヤービも、友人トリカの母親の頭痛薬にするためにユメミダケを採りにややこし森への冒険に向かう。
不思議なきのこをめぐる小さなヤービの冒険と人間の旅とを、美しい秋の自然を背景に描くファンタジー。
*******ここからはネタバレ*******
「岸辺のヤービ」の続編。
前回、ヤービの引っ越しと環境破壊について触れられていたので、今回はこの話かと思いましたが違いましたね。
また今回は、ヤービの世界よりも「大きい人たち」の世界について重点が置かれているようです。
寄宿制のフリースクールということで、少なくない、家庭に事情のある子どもたちが取り上げられています。あまり行動的には見えなかったウタドリさんも、今回は積極的に動いています。そして、曖昧ながらもウタドリさんの過去にも触れられます。
読んでいる私には、ウタドリさんたちが「現実」で、ヤービたちが「ファンタジー」に感じられて、現実の辛さが、ヤービの優しい世界で薄められていくように思えます。
さらに、今回はウタドリさんが「教師」として登場するせいか、教訓的なものがあちこちに散りばめられているようです。
たとえは、ヤービが、5,6年に一度しか実をつけないブナの実を「もっといっぱいとってきたらよかった。まだあったのに」と言ったとき、ママ・ヤービが「ブナの実を楽しみにしているのは、ヤービ一族だけではありませんからね」とさりげなく言うとか、
「秋のきもちを知る」ひとは、悲しくつらい気持ちを味わうときがおとずれるかもしれない、とか、
パパ・ヤービが冒険に加わると決めたときに、ママ・ヤービが、「探索は子どもたちにまかせて、あなたはゆっくり後ろで見守っていらしてね」と念を押すとか、
ギンドロの問いに答えて、カンヌキがウタドリの子ども時代のことを話そうとしたとき、彼女は止めたいと思ったけれど、「教師の失敗からも子どもは学んでくれるのではないかと思いなおし、私がはずかしさをがまんすればいいだけの話ではないか、と自分に言い聞かせ」た、とか、
トリカの母親が、トリカに手ひどい言葉を返すのは、トリカの虚言癖のせいだったとか、
ウタドリが、ギンドロの母の「自分で不幸にあまんじているような、メソメソした態度」にもやもやする、とか。
でも、トリカが母親のために虚言癖をなくそうと決意するところには驚きました。この物語では、トリカの一族は悪気なくお話に嘘を混ぜるもの、それはそういうものとして、受け入れられていると思っていたからです。でも、トリカががんばって正直に生きていくとして、トリカ以外の例えば、トリカの父親とその一族の虚言癖はそのままなわけで、そうしたときに、彼女はその人達を、今以上に疎ましく思うことはないのでしょうか?
やさしいお話に、これまたあたたかい挿絵がふんだんに添えられていて、ヤービたちの世界に癒やされます。
残念なところは、前作を読んでから日が経っているので、ヤービとウタドリさん以外の登場人物についての記憶が曖昧で、読みながらなんとなく思い出していたこと。
人物紹介や前作までのあらすじが欲しかった。
前作以上に易しい言葉で書かれているので、中学年以上から読めますが、ファンタジーに浸りたい大人にもオススメです。
時を同じくしてヤービも、友人トリカの母親の頭痛薬にするためにユメミダケを採りにややこし森への冒険に向かう。
不思議なきのこをめぐる小さなヤービの冒険と人間の旅とを、美しい秋の自然を背景に描くファンタジー。
*******ここからはネタバレ*******
「岸辺のヤービ」の続編。
前回、ヤービの引っ越しと環境破壊について触れられていたので、今回はこの話かと思いましたが違いましたね。
また今回は、ヤービの世界よりも「大きい人たち」の世界について重点が置かれているようです。
寄宿制のフリースクールということで、少なくない、家庭に事情のある子どもたちが取り上げられています。あまり行動的には見えなかったウタドリさんも、今回は積極的に動いています。そして、曖昧ながらもウタドリさんの過去にも触れられます。
読んでいる私には、ウタドリさんたちが「現実」で、ヤービたちが「ファンタジー」に感じられて、現実の辛さが、ヤービの優しい世界で薄められていくように思えます。
さらに、今回はウタドリさんが「教師」として登場するせいか、教訓的なものがあちこちに散りばめられているようです。
たとえは、ヤービが、5,6年に一度しか実をつけないブナの実を「もっといっぱいとってきたらよかった。まだあったのに」と言ったとき、ママ・ヤービが「ブナの実を楽しみにしているのは、ヤービ一族だけではありませんからね」とさりげなく言うとか、
「秋のきもちを知る」ひとは、悲しくつらい気持ちを味わうときがおとずれるかもしれない、とか、
パパ・ヤービが冒険に加わると決めたときに、ママ・ヤービが、「探索は子どもたちにまかせて、あなたはゆっくり後ろで見守っていらしてね」と念を押すとか、
ギンドロの問いに答えて、カンヌキがウタドリの子ども時代のことを話そうとしたとき、彼女は止めたいと思ったけれど、「教師の失敗からも子どもは学んでくれるのではないかと思いなおし、私がはずかしさをがまんすればいいだけの話ではないか、と自分に言い聞かせ」た、とか、
トリカの母親が、トリカに手ひどい言葉を返すのは、トリカの虚言癖のせいだったとか、
ウタドリが、ギンドロの母の「自分で不幸にあまんじているような、メソメソした態度」にもやもやする、とか。
でも、トリカが母親のために虚言癖をなくそうと決意するところには驚きました。この物語では、トリカの一族は悪気なくお話に嘘を混ぜるもの、それはそういうものとして、受け入れられていると思っていたからです。でも、トリカががんばって正直に生きていくとして、トリカ以外の例えば、トリカの父親とその一族の虚言癖はそのままなわけで、そうしたときに、彼女はその人達を、今以上に疎ましく思うことはないのでしょうか?
やさしいお話に、これまたあたたかい挿絵がふんだんに添えられていて、ヤービたちの世界に癒やされます。
残念なところは、前作を読んでから日が経っているので、ヤービとウタドリさん以外の登場人物についての記憶が曖昧で、読みながらなんとなく思い出していたこと。
人物紹介や前作までのあらすじが欲しかった。
前作以上に易しい言葉で書かれているので、中学年以上から読めますが、ファンタジーに浸りたい大人にもオススメです。