若者だった頃(1970年、80年代)、登山道やハイキングコースの「熊出没、注意!」等の看板に気をとめることはなかった。
クマに遭遇することは、まずないだろうと思っていたからである。
それが、近年の頻繁な人里への出没や秋田県鹿角市での連続事件により、クマ問題が身近なものとなり、本書を手にした理由となった。
本作は、『クマ問題を考える』ための、問題提起の本である。「何が問題なのかという視点」と副題である「野生動物棲息地域拡大のリテラシー」が提示されている。
本書で、平成の「シシ荒れ」の要因として指摘されていた以下の二点は、過去五十年の変化と生活実感としてもよく納得できる。
①里山の奥山化
②イヌの放し飼いがなくなった
昭和三十年、四十年代は、まだイヌの放し飼いが見られたし、町中でも野良犬?などがうろちょろしていた。同年代の人たちは、一度や二度、イヌに追いかけられた記憶があるのではないか。
個体数の問題は、個体をどのように推計するかという専門的な問題があるので難しいなと感じた。個体数の調整という観点では、第4章の「狩猟の公共性」ということで詳細に考察されている。
前後するが、第3章は「近世の相克「シシ荒れ」森の消長と野生動物」という標題で、江戸時代の文書を繙いている。歴史の啓蒙書を読んでいるようで、とても興味深かった。江戸時代にも人喰い熊がいたことや村が所有する鉄砲数を検討している点が特に印象に残っている。
ただ、用語の選択や文体が論文調で硬いと感じる方もいるかもしれない。慣れている人にとっては、かえって読みやすい。
本書の特徴は、筆者の以下の言葉に表れている。
「野生動物問題は、私たちの日常生活に関わる最も身近な環境問題の一つである。環境問題であるということは、私たちが被害者であり、加害者でもある、というレイチェル・カーソンが1960年代に『沈黙の春』(カーソン1964)で提起した構造のなかにあるということである。そのためここでは、あくまでも人間社会に軸足を置いた見方の提示を意識することになる。」(第1章p.22)
「私たちは国際社会への適応というより大きな波のなかで、自らの足下で起きていた問題から一瞬目を離してしまった。その付けを、今、野生動物たちが行動という言語を通して、私たちに語りかけはじめていると言っても決して大げさではない。」(第3章p.150)
本作は内容も濃く、お薦めである。
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ヤマケイ新書 クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー Kindle版
21世紀日本の重要課題!深刻化する野生動物と人間の遭遇。保護か、捕獲か、駆除か。解説の糸口はあるのか?第一人者による、まったなしの緊急出版!
保護の対象とされている野生動物たち。そのなかでもツキノワグマの存在が、現代の人間にとって深刻な脅威になると、かつて予測できただろうか。今後さらに顕在化する困難な課題として、早くから注視してきた研究者による考察。
はじめに
第1章 平成のシシ荒れ
動き出した動物たち/受け身なクマ/自然変容説から環境適応説へ
第2章 生息域拡大期の現実
1 人喰いグマはいるのか ヒグマとツキノワグマ/肉食するクマ
2 被害の二重構造
2-1 春期 個体間の距離/クマの子殺し行動/行動の同調性/春期の人里出没/繁殖期の出来事/目撃情報の表と裏
2-2 秋期 採食行動の拡散/秋期の人里出没/沈静化する夏
3 むき出しの都市 河川を移動するクマ/痺れる現場/都市という名のフロンティア/人里に依存するクマ
第3章 近世の相克 「シシ荒れ」森の消長と野生動物
1 生きるための闘い
2 旧弘前藩領での出来事
3 動く森の片隅で シシ垣のある風景/近世における鳥獣害対策/村に雇われた猟師/近世から近代へ/山の消長とイノシシの動き/猪鹿害の再発/里山の奥山化
第4章 狩猟の公共性
1 接近する被害現場 ─バリア・リーフ構造の崩壊─
2 猟と農耕 狩猟と駆除、そして個体数調整/狩猟と農耕
3 狩猟の公共性
第5章 クマと向き合う
捕獲と威嚇のメッセージ性/規則性と不規則性/ゾーンディフェンスとオフェンシブなアクション/遭遇しないために
おわりに
保護の対象とされている野生動物たち。そのなかでもツキノワグマの存在が、現代の人間にとって深刻な脅威になると、かつて予測できただろうか。今後さらに顕在化する困難な課題として、早くから注視してきた研究者による考察。
はじめに
第1章 平成のシシ荒れ
動き出した動物たち/受け身なクマ/自然変容説から環境適応説へ
第2章 生息域拡大期の現実
1 人喰いグマはいるのか ヒグマとツキノワグマ/肉食するクマ
2 被害の二重構造
2-1 春期 個体間の距離/クマの子殺し行動/行動の同調性/春期の人里出没/繁殖期の出来事/目撃情報の表と裏
2-2 秋期 採食行動の拡散/秋期の人里出没/沈静化する夏
3 むき出しの都市 河川を移動するクマ/痺れる現場/都市という名のフロンティア/人里に依存するクマ
第3章 近世の相克 「シシ荒れ」森の消長と野生動物
1 生きるための闘い
2 旧弘前藩領での出来事
3 動く森の片隅で シシ垣のある風景/近世における鳥獣害対策/村に雇われた猟師/近世から近代へ/山の消長とイノシシの動き/猪鹿害の再発/里山の奥山化
第4章 狩猟の公共性
1 接近する被害現場 ─バリア・リーフ構造の崩壊─
2 猟と農耕 狩猟と駆除、そして個体数調整/狩猟と農耕
3 狩猟の公共性
第5章 クマと向き合う
捕獲と威嚇のメッセージ性/規則性と不規則性/ゾーンディフェンスとオフェンシブなアクション/遭遇しないために
おわりに
- 言語日本語
- 出版社山と溪谷社
- 発売日2017/4/21
- ファイルサイズ9580 KB
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田口/洋美
1957年、茨城県生まれ。民族文化映像研究所、日本観光文化研究所主任研究員を経て、1990年に「マタギサミット」を主宰。1996年に狩猟文化研究所を設立。2005年、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(環境学)。同年より東北芸術工科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1957年、茨城県生まれ。民族文化映像研究所、日本観光文化研究所主任研究員を経て、1990年に「マタギサミット」を主宰。1996年に狩猟文化研究所を設立。2005年、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(環境学)。同年より東北芸術工科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B06ZY832S5
- 出版社 : 山と溪谷社 (2017/4/21)
- 発売日 : 2017/4/21
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 9580 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 233ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 153,141位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 271位地球科学・エコロジー (Kindleストア)
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2017年9月25日に日本でレビュー済み
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2017年7月21日に日本でレビュー済み
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熊が近所の国道に出没した。目撃情報によると体長約1.5m。町役場の宣伝カーが「熊が出たので自宅で待機せよ」という。
私の住む町はその大半が山林に接している。娘の通う小学校からはしばしばクマの目撃情報がメール配信され「集団下校」の指示がでるが、宣伝カーでの注意喚起は始めてであった。
次の日、自宅の裏庭を草刈中に大量(洗面器1杯ほど)のゲル状の排泄物を発見し戦慄した。量から察するに相当大きな動物である。もしその排泄物の主がクマだったならば…。
私の町に限らず、全国各地で近年頻繁に熊が目撃され、死傷者も出ている。しかも捕食されていた被害者もいたという。もはや他人事ではない。
日常生活で「クマと遭遇しない方法」は何か無いものかと思い本書を手に取った。
この本を読めばクマ問題が何故起きるのかを歴史的、体系的に理解することができる。また、個人の力ではクマとの遭遇を絶対的に回避することは不可能であることも分かった。
クマ問題は地域全体が当事者にならなければ解決は難しいと感じた。個人のみならず行政側も一読したい本。
私の住む町はその大半が山林に接している。娘の通う小学校からはしばしばクマの目撃情報がメール配信され「集団下校」の指示がでるが、宣伝カーでの注意喚起は始めてであった。
次の日、自宅の裏庭を草刈中に大量(洗面器1杯ほど)のゲル状の排泄物を発見し戦慄した。量から察するに相当大きな動物である。もしその排泄物の主がクマだったならば…。
私の町に限らず、全国各地で近年頻繁に熊が目撃され、死傷者も出ている。しかも捕食されていた被害者もいたという。もはや他人事ではない。
日常生活で「クマと遭遇しない方法」は何か無いものかと思い本書を手に取った。
この本を読めばクマ問題が何故起きるのかを歴史的、体系的に理解することができる。また、個人の力ではクマとの遭遇を絶対的に回避することは不可能であることも分かった。
クマ問題は地域全体が当事者にならなければ解決は難しいと感じた。個人のみならず行政側も一読したい本。
2020年4月20日に日本でレビュー済み
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人と自然の共生とは、まず人間側の思考を変える事にあります。それは、地域の生活者自身も生態系の一部であることを認識すること。そこに立ち返らなければ、この問題の本質は見えてきません。檻の中の動物として接している限りは、いつまでも当事者にはなれないということをこの本は教えてくれます。
そして、その当事者になったとき、どのように行動するべきなのか、ということへの可能性を伝えてくれる貴重な1冊です。
10年後に再度この本を読んだ時必ず再評価もされると確信しました。
そして、その当事者になったとき、どのように行動するべきなのか、ということへの可能性を伝えてくれる貴重な1冊です。
10年後に再度この本を読んだ時必ず再評価もされると確信しました。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
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一言で結論を書けば、良書。
多面的(民俗学、生物学、歴史・社会学、経済学等々)にクマと人間との関わりを綴っています。現場を歩き、調査し、机上で調べ、そして記録していく。
自然と人間、自然と生物、生物と人間、生物と生物、種々な関係性の中で、そして歴史的な記録を読み込んで現状を分析し熊と人間の良い関係性の方法を提案する。
里山の奥山化という現状と狩猟の公共性の重要度
サバイバルなんて言って遊びで猟や釣りをしている売文家は公共でもなんでも無い。
備忘録メモ
平成のシシ荒れ(大型野生動物の生息域拡大)人間の自然からの撤退する動き
熊荒れ、狼荒れ、猪荒れ、猿荒れという文言は古文書史料に見られる。
クマが変わったのか?(自然変容説) 人間社会に軸足を置いた見方に注意
クマの生態(交尾期、食料確保、越冬)と人身事故と食害の関係性
幾世代にもわたって蓄積された民俗知(ここではクマの行動や生態に関する知識等)の崩壊が導く危険性(広い皆伐、巨大インフラ等による生態系の破壊)
人慣れしたクマ:人間は何もしない動物であるという経験の蓄積
秋季の人里出没と事故 緩衝帯(バッファーゾーン)がない。宅地と森林の2極化
野生動物被害に対する専門家がほとんどいない(行政、メディア)
捕殺に関する6つの法律のしばり
農業被害 圧倒的に鹿、猪、鳥類
2010年 熊殺処分3544頭 シカ類36万頭
本来クマや野生動物がすんでいた地域に人間が進出、現在撤退の過渡期?
明治から昭和 山間部に余生動物を人間が押し上げ(耕地拡大)
またき(マタギ)役という公的ハンターの存在
野生との闘い しし垣 ワナ 鉄砲
飼い犬の放し飼い禁止と野生動物 1980年代
狩猟と農耕の緊密な関係性 捕殺が目的ではなく、資源利用と耕作地保護
狩猟の公共性
現在のツキノワグマ推定生息数16000頭 年間2-3千頭の駆除の必要性
クマと遭遇したらどうするか?クマ鈴のついたリック事投げながら逃げる。両手を広げ、自分を大きく見せ、大声で怒鳴りつける(マタギ)
多面的(民俗学、生物学、歴史・社会学、経済学等々)にクマと人間との関わりを綴っています。現場を歩き、調査し、机上で調べ、そして記録していく。
自然と人間、自然と生物、生物と人間、生物と生物、種々な関係性の中で、そして歴史的な記録を読み込んで現状を分析し熊と人間の良い関係性の方法を提案する。
里山の奥山化という現状と狩猟の公共性の重要度
サバイバルなんて言って遊びで猟や釣りをしている売文家は公共でもなんでも無い。
備忘録メモ
平成のシシ荒れ(大型野生動物の生息域拡大)人間の自然からの撤退する動き
熊荒れ、狼荒れ、猪荒れ、猿荒れという文言は古文書史料に見られる。
クマが変わったのか?(自然変容説) 人間社会に軸足を置いた見方に注意
クマの生態(交尾期、食料確保、越冬)と人身事故と食害の関係性
幾世代にもわたって蓄積された民俗知(ここではクマの行動や生態に関する知識等)の崩壊が導く危険性(広い皆伐、巨大インフラ等による生態系の破壊)
人慣れしたクマ:人間は何もしない動物であるという経験の蓄積
秋季の人里出没と事故 緩衝帯(バッファーゾーン)がない。宅地と森林の2極化
野生動物被害に対する専門家がほとんどいない(行政、メディア)
捕殺に関する6つの法律のしばり
農業被害 圧倒的に鹿、猪、鳥類
2010年 熊殺処分3544頭 シカ類36万頭
本来クマや野生動物がすんでいた地域に人間が進出、現在撤退の過渡期?
明治から昭和 山間部に余生動物を人間が押し上げ(耕地拡大)
またき(マタギ)役という公的ハンターの存在
野生との闘い しし垣 ワナ 鉄砲
飼い犬の放し飼い禁止と野生動物 1980年代
狩猟と農耕の緊密な関係性 捕殺が目的ではなく、資源利用と耕作地保護
狩猟の公共性
現在のツキノワグマ推定生息数16000頭 年間2-3千頭の駆除の必要性
クマと遭遇したらどうするか?クマ鈴のついたリック事投げながら逃げる。両手を広げ、自分を大きく見せ、大声で怒鳴りつける(マタギ)
2017年4月29日に日本でレビュー済み
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本書を読めばツキノワグマの生態が分かります.北海道のヒグマよりかなり小さく,首にはネックレスをかけている.どこか愛嬌のあるこのクマは近年,山菜採りの時期になると,クマも山菜を欲して,ヒトとクマ、互いに面を合わせて騒ぎになる.このような状態を著者は「平成のシシ荒れ」と称しました.そこには ”森のクマサン”などと童謡に歌う可愛さはありません.オスグマは子連れの母 グマをみると,子を殺して食べてしまう.メス熊の発情を促すための行動です(47頁).人食いを常習化しているクマもいた(130頁).人とクマの接近は一つには人が犬の放し飼いを止めたことにも因る(156頁).ところでクマ鈴というクマよけがあります.鈴を腰にぶら下げて山道を歩けば鈴が響いてクマは逃げていく.それが狙いです.しかし人間の弱さを学習しているクマには逆に危険となる.クマ鈴はクマを呼ぶからです(212頁).私は長野県某所に山小屋を借り,朝な夕な気ままに周辺を散策します.もちろんその山にもクマはいる.そんなところをのんびり独り歩きするのは,春のこの時期はとくに危険だと本書で知りました.本書の副題は「野生動物生息域拡大期のリテラシー」ですが,浅学の評者にはリテラシーという用語は最後まで噛み砕くことも呑み込むこともできませんでした.それからもう一つ.叙述が冗長というか単調で,読み続けるほどに退屈してきます.内容は優れているのだから,もっと短く書いて欲しかったと思います.そうは云っても類書を他に知りませんので,評価は少々オマケして星5にします.
2017年10月21日に日本でレビュー済み
まず序文で、気候変動と野生動物との相互関係に触れた言葉が誠実で、好感が持てました。
一時は制圧された野生動物が、この100年で再び姿を現わすようになってしまった。その経緯と人々の困惑を、写真・地図・古文書を駆使して丁寧に説明されています。「なぜ増えたのか?」という問いには、およそ思いつく限りの要因について、定量データを用いて検証してくれています。
個人的には、イヌの不在に関する指摘に、特に膝を打ちました。(狼論者に読ませたい)
惜しいのは、少し書き方がドラスチックというか、大げさなところがあって、痺れる(しびれる)現場、など意味がよく分かりませんでした。人文系の悪いところではと思うのですが、こういうものなんですかね。
一時は制圧された野生動物が、この100年で再び姿を現わすようになってしまった。その経緯と人々の困惑を、写真・地図・古文書を駆使して丁寧に説明されています。「なぜ増えたのか?」という問いには、およそ思いつく限りの要因について、定量データを用いて検証してくれています。
個人的には、イヌの不在に関する指摘に、特に膝を打ちました。(狼論者に読ませたい)
惜しいのは、少し書き方がドラスチックというか、大げさなところがあって、痺れる(しびれる)現場、など意味がよく分かりませんでした。人文系の悪いところではと思うのですが、こういうものなんですかね。
ベスト1000レビュアー
近年の野生動物の人里への発生を考察する。
熊に限らず広く野生動物の発生、〇〇荒れについて書かれている。
野生動物の人里への侵攻は100年程度の長い時間の流れを考えればちっとも不思議なものではない。元々は山の浅い部分が住処だった動物達を人が山の奥へと追いやった。過疎化などによってその人の手が薄まれば動物たちは元の場所へとやってくるのである。
過疎化はこんなところにも影響を及ぼす。私達はもっと地域設計というものを真剣に考えるべきだと感じた。
熊に限らず広く野生動物の発生、〇〇荒れについて書かれている。
野生動物の人里への侵攻は100年程度の長い時間の流れを考えればちっとも不思議なものではない。元々は山の浅い部分が住処だった動物達を人が山の奥へと追いやった。過疎化などによってその人の手が薄まれば動物たちは元の場所へとやってくるのである。
過疎化はこんなところにも影響を及ぼす。私達はもっと地域設計というものを真剣に考えるべきだと感じた。






