異世界の事を余す事なく書き綴るこの文章力に賞賛を送りたい。
読んでいて悲しくなった。文明化された人間と、原始的生活を送る人間。その間に隔てるものは、生まれ育った環境のみである。
人間は同じコミュニティで共同幻想を作り出す。違う共同幻想が戦わば、より欲望を満たす共同幻想が勝つのは世の常だ。
原始社会は資本主義に破壊されていっている。若者はだんだんと出稼ぎにいくようになり、物資を求め、原始的社会から離れていく。長老は悲しみ、どうしようもない現実を受け入れれないでいる。
狩猟採集民族と現代人、どちらが幸せなのだろうか?
欲望を満たされるのは現代人だが、幸せの質でいうと果たして・・・?
考えさせられる本だった。
これと同時にサピエンス全史を読む事をおすすめする。
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ヤノマミ (新潮文庫) 文庫 – 2013/10/28
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地上の死は死ではない――。アマゾンで原初の暮らしを営む先住民「ヤノマミ」。
150日間寝食を共にした驚愕の記録。大宅ノンフィクション賞受賞作。
150日間、僕たちは深い森の中で、ひたすら耳を澄ました──。広大なアマゾンで、今なお原初の暮らしを営むヤノマミ族。目が眩むほどの蝶が群れ、毒蛇が潜み、夜は漆黒の闇に包まれる森で、ともに暮らした著者が見たものは……。
出産直後、母親たったひとりに委ねられる赤子の生死、死後は虫になるという死生観。人知を超えた精神世界に肉薄した、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
【目次】
序章:闇の中で全く知らない言語に囲まれた記憶
第一章:深い森へ
第二章:雨が降り出し、やがて止む
第三章:囲炉裏ができ、家族が増える
第四章:シャボリとホトカラ
第五章:女たちは森に消える
第六章:シャボリ・バタ、十九度の流転
第七章:彼らは残る
終章:僕たちは去る
あとがき
文庫版追記
解説:俵万智
国分拓
1965(昭和40)年宮城県生れ。1988年早稲田大学法学部卒業。NHKディレクター。手掛けた番組に「隔絶された人々 イゾラド」「マジカルミステリー工場ツアー」「ファベーラの十字架 2010夏」「あの日から1年 南相馬〜原発最前線の街で生きる」「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」「ガリンペイロ 黄金を求める男たち」「ボブ・ディラン ノーベル賞詩人魔法の言葉」など。著書『ヤノマミ』で2010年、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、2011年大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
150日間寝食を共にした驚愕の記録。大宅ノンフィクション賞受賞作。
150日間、僕たちは深い森の中で、ひたすら耳を澄ました──。広大なアマゾンで、今なお原初の暮らしを営むヤノマミ族。目が眩むほどの蝶が群れ、毒蛇が潜み、夜は漆黒の闇に包まれる森で、ともに暮らした著者が見たものは……。
出産直後、母親たったひとりに委ねられる赤子の生死、死後は虫になるという死生観。人知を超えた精神世界に肉薄した、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
【目次】
序章:闇の中で全く知らない言語に囲まれた記憶
第一章:深い森へ
第二章:雨が降り出し、やがて止む
第三章:囲炉裏ができ、家族が増える
第四章:シャボリとホトカラ
第五章:女たちは森に消える
第六章:シャボリ・バタ、十九度の流転
第七章:彼らは残る
終章:僕たちは去る
あとがき
文庫版追記
解説:俵万智
国分拓
1965(昭和40)年宮城県生れ。1988年早稲田大学法学部卒業。NHKディレクター。手掛けた番組に「隔絶された人々 イゾラド」「マジカルミステリー工場ツアー」「ファベーラの十字架 2010夏」「あの日から1年 南相馬〜原発最前線の街で生きる」「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」「ガリンペイロ 黄金を求める男たち」「ボブ・ディラン ノーベル賞詩人魔法の言葉」など。著書『ヤノマミ』で2010年、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、2011年大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
- 本の長さ375ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2013/10/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101281912
- ISBN-13978-4101281919
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出版社より
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ヤノマミ | 【単行本】ガリンペイロ | ノモレ | |
【新潮文庫】国分拓 作品 | 僕たちは深い森の中で、ひたすら耳を澄ました──。アマゾンで、今なお原初の暮らしを営む先住民との 150日間もの同居の記録。 | アマゾン最深部の闇の金鉱山で、泥に塗れて金塊を探し、一攫千金を夢見る男たち。NHKスペシャル「大アマゾンガリンペイロ黄金を求める男たち」待望の書籍化。 | 森で別れた仲間(ノモレ)に会いたい――。アマゾンの密林で百年以上語り継がれた記憶。突如出現したイゾラドはノモレなのか。圧巻の記録。 |
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
150日間、僕たちは深い森の中で、ひたすら耳を澄ました―。広大なアマゾンで、今なお原初の暮らしを営むヤノマミ族。目が眩むほどの蝶が群れ、毒蛇が潜み、夜は漆黒の闇に包まれる森で、ともに暮らした著者が見たものは…。出産直後、母親たったひとりに委ねられる赤子の生死、死後は虫になるという死生観。人知を超えた精神世界に肉薄した、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
国分/拓
1965(昭和40)年宮城県生まれ。’88年早稲田大学法学部卒業後、NHK入局。大型企画開発センター専任ディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1965(昭和40)年宮城県生まれ。’88年早稲田大学法学部卒業後、NHK入局。大型企画開発センター専任ディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2013/10/28)
- 発売日 : 2013/10/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 375ページ
- ISBN-10 : 4101281912
- ISBN-13 : 978-4101281919
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 20,551位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 505位新潮文庫
- - 730位社会学概論
- - 2,295位ノンフィクション (本)
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2018年10月18日に日本でレビュー済み
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17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2021年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アマゾン(ここではない)のヤノマミ族との150日間の生活をまとめた、HNK取材班によるドキュメント。
とても読みやすい文章と、多くの写真で最後まで楽しめました。
ヤノマミの人々の様々なエピソードを通じ、こういった先住民保護が単なる「文明」側のエゴイズムのようにも感じられ、考えされられます。
滞在中、取材班が目撃することになる間引きの瞬間なども丁寧に描写され、目撃者の心情とともにその衝撃がよく伝わってきます。
ただ、もう少し人類学的な視点というか、科学的な見方もあるとより良かったのではと感じました。
必ず存在するであろう小集団(シャボノ)での遺伝子多様性の問題や、祭事を大切にする文化の由来(他シャボノとの遺伝子交流?)、間引きの多さの原因等(口減らしのみが理由なのか?)、興味が尽きず、この本のみでは物足りなさを感じます。
何も体験していない者がなにを偉そうにと言われればそれまでですが、後半に進むにつれ少々ケレン味の強い文章が多くなり、これも少し残念に思いました。
スザナの嬰児への眼差し、ローリのその瞬間の著者の反応に対する周囲の女たちの反応(アハフー)など、とても興味深いです。
ですが、結果的にそれらがよく書かれた感傷的な文章と、「女たちの大きな理由」として本が終わってしまうのは残念でした。
とはいえ、総じて面白い本であることは間違いなく、全ての方にお薦めです。
映像の方は未視聴ですが、いずれかの形で視聴したいと思いました。
とても読みやすい文章と、多くの写真で最後まで楽しめました。
ヤノマミの人々の様々なエピソードを通じ、こういった先住民保護が単なる「文明」側のエゴイズムのようにも感じられ、考えされられます。
滞在中、取材班が目撃することになる間引きの瞬間なども丁寧に描写され、目撃者の心情とともにその衝撃がよく伝わってきます。
ただ、もう少し人類学的な視点というか、科学的な見方もあるとより良かったのではと感じました。
必ず存在するであろう小集団(シャボノ)での遺伝子多様性の問題や、祭事を大切にする文化の由来(他シャボノとの遺伝子交流?)、間引きの多さの原因等(口減らしのみが理由なのか?)、興味が尽きず、この本のみでは物足りなさを感じます。
何も体験していない者がなにを偉そうにと言われればそれまでですが、後半に進むにつれ少々ケレン味の強い文章が多くなり、これも少し残念に思いました。
スザナの嬰児への眼差し、ローリのその瞬間の著者の反応に対する周囲の女たちの反応(アハフー)など、とても興味深いです。
ですが、結果的にそれらがよく書かれた感傷的な文章と、「女たちの大きな理由」として本が終わってしまうのは残念でした。
とはいえ、総じて面白い本であることは間違いなく、全ての方にお薦めです。
映像の方は未視聴ですが、いずれかの形で視聴したいと思いました。
2020年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NHKオンデマンドのNスペを見て、衝撃のあまりもっと映像の背景の情報がほしくてこの本を手に取りました。
個人的には映像を先に見ていて良かったと思います。映像は映像で見たときの、語られ過ぎないままただ「感じた」あの体験がとても貴重なものだったからだと思うからです。
本書を読むと映像よりも彼らの心理や世界観などがよくわかりますが、衝撃は映像ほどでは無いにしても「思考する」ということと全力で対面させてくれたのは本書の方でした。
この作品についての感想を言語化することは難しいです。ただ本書にもあった通り、思考するということだけが自分にできるただ一つのことだと思いました。
映像、本書ともに出会えたことを感謝したいです。
個人的には映像を先に見ていて良かったと思います。映像は映像で見たときの、語られ過ぎないままただ「感じた」あの体験がとても貴重なものだったからだと思うからです。
本書を読むと映像よりも彼らの心理や世界観などがよくわかりますが、衝撃は映像ほどでは無いにしても「思考する」ということと全力で対面させてくれたのは本書の方でした。
この作品についての感想を言語化することは難しいです。ただ本書にもあった通り、思考するということだけが自分にできるただ一つのことだと思いました。
映像、本書ともに出会えたことを感謝したいです。
2020年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここのところ、お手軽に斜め読みできる本ばかり読んでいた。久しぶりにどしりとした手応えのある本だった。原初の我れらが祖先さまはこうだったのか。人間とはそもそも何かを考える参考になった。たまには、こういう根源的なことも考えないといかんな、自分。映像もあるそうなので見てみたい。脇道にそれるが、鳴き声がうるさいと物をぶつけられて悲鳴を上げる犬、という記述が犬好きにはこたえた。