モン娘系にしては、なんか物足りなさが感じます。
読み返すほど面白いわけでもなく…
一回読めばもぉいいかな…
5巻まで読みましたが、物足りなさというか、内容が薄っぺらいというか…
あまり期待しすぎると駄目です。
モンスター娘のお医者さん 1 (ダッシュエックス文庫) (日本語) 文庫 – 2016/6/24
折口 良乃
(著)
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本の長さ308ページ
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言語日本語
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出版社集英社
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発売日2016/6/24
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ISBN-104086311208
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ISBN-13978-4086311205
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
医師グレンは魔族と人間が共存する街「リンド・ヴルム」で助手であるラミア族のサーフェとともに診療所を営んでいる。モンスター娘たちから連日さまざまな診察依頼が舞いこみ、その評判は上々だ。あるときは闘技場のケンタウロスの不調を見抜いて求婚されたり、またあるときはマーメイドのエラに手を突っ込んで触診したり、フレッシュゴーレムの体のキワドイ部分を縫合したり…。グレンとしてはただただ真剣に治療にあたっているだけである。そんな日常の中に、突如としてハーピーの卵を狙う賊が現れて…?モンスター娘をこの上なく愛する小説家と絵師が満を持して放つ“モン娘”診察奮闘記!!
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2016/6/24)
- 発売日 : 2016/6/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 308ページ
- ISBN-10 : 4086311208
- ISBN-13 : 978-4086311205
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 353,637位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 254位ダッシュエックス文庫
- - 79,978位文庫
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.3
星5つ中の4.3
39 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漫画の一話が掲載されていたので、なんとなく読んでみたら、大ハマりして一巻を買ってしまいました。
モン娘系いいですね^〜
そしてモン娘的には母性をくすぐられる系の主人公がモテるんですかねぇ?
ぐぬぬ……
モン娘系いいですね^〜
そしてモン娘的には母性をくすぐられる系の主人公がモテるんですかねぇ?
ぐぬぬ……
ベスト500レビュアーVINEメンバー
Amazonで購入
経験年数こそ浅いもののよく勉強していて超優秀な「魔族と人間全部診られる万能医者」のグレン17歳が、幼馴染で医学校の同窓生で2歳年上のサーフェ(上半身が人で下半身が蛇の魔族ラミアの女性)と、人と魔族が混じり住む街で診療所を開いています。魔族の体の特長の設定が面白い。魔族の女性をグレンが治療する時に、例えばミノタウロスの耳を触診すると、魔族の方が性的に感じて悶えてしまうのはご愛敬。でもそんなことではなく、真剣に親身になって優れた診断と治療をしてくれるグレンに魔族の娘たちが惹かれてしまうのは当然かも。
作者のしばらく前の作品「 シスターサキュバスは懺悔しない (電撃文庫) 」での淫魔の娘が淫を抑え込んで敬虔なシスターになろうとするような、内心の葛藤とその昇華といった物語性は本書では薄く、いろいろなモンスター娘に出会うことを楽しむお話でしょう。
唯一、グレンとサーフェが幼馴染である陰には過酷な因縁があり、それを超えての二人の信頼感がいずれ愛情に変わるのは間違いない。まあ、既にサーフェはグレン一筋のようですが。
後味も良いので、モン娘好きの人に限らず、軽く読める異世界ラブコメを求める人に最適でしょう。
作者のしばらく前の作品「 シスターサキュバスは懺悔しない (電撃文庫) 」での淫魔の娘が淫を抑え込んで敬虔なシスターになろうとするような、内心の葛藤とその昇華といった物語性は本書では薄く、いろいろなモンスター娘に出会うことを楽しむお話でしょう。
唯一、グレンとサーフェが幼馴染である陰には過酷な因縁があり、それを超えての二人の信頼感がいずれ愛情に変わるのは間違いない。まあ、既にサーフェはグレン一筋のようですが。
後味も良いので、モン娘好きの人に限らず、軽く読める異世界ラブコメを求める人に最適でしょう。
2016年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
モン娘大好きな自分ですがモン娘をメインにしたノベルは初めて読んだので新鮮な気持ちで読ませていただきました。
モン娘とヒトが共存する街、リンド・ヴルムの賑やかな街並みを想像するだけでも幸せな気分になりました。
主人公は毎回真面目に診察に取り組んでいるのに何故かエロティックな雰囲気になってしまうのがなんだか面白く、またドキドキさせてくれます。
Zトンさんの挿絵もモン娘好きにはたまらない物でついつい長時間眺めてしまいました(笑)
総合的に見てモン娘好きなら必ず楽しめる作品だと思います!
続編が出ることを大いに期待したい作品ですね。
モン娘とヒトが共存する街、リンド・ヴルムの賑やかな街並みを想像するだけでも幸せな気分になりました。
主人公は毎回真面目に診察に取り組んでいるのに何故かエロティックな雰囲気になってしまうのがなんだか面白く、またドキドキさせてくれます。
Zトンさんの挿絵もモン娘好きにはたまらない物でついつい長時間眺めてしまいました(笑)
総合的に見てモン娘好きなら必ず楽しめる作品だと思います!
続編が出ることを大いに期待したい作品ですね。
2016年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
折口良乃さんといえば、電撃文庫で刊行された「シスターサキュバスは懺悔しない」を通じてモンスター娘に対する愛情が一際強い作家さんとして有名だけど
まさかダッシュエックス文庫で再びモンスター娘物を執筆する事になるとは!「シスターサキュバス」の様なちょっとエッチなコメディを期待しつつ拝読
物語は大陸の中央を遮るヴィヴル山脈を挟んでの百年に渡る人間と魔族の戦争が終わって十年。ヴィヴル山脈の麓でかつては人間の要塞都市として
繁栄し、今では人間と魔族が入り混じって生きるリンド・ヴルムの町で人間ながら魔族専門の医師として診療の日々を送る青年・グレン・リトバイトと彼の
パートナーで半人半蛇であるラーミア族の薬師・サーフェことサーフェンティットがリンド・ヴルムの闘技場で魔族闘士たちの健康診断の為に赴く場面から
始まる。グレンたちの乗った車を引くケンタウロスの車夫から「ウチの姫様によろしく」と言われ、ケンタウロスの王族など聞いた事が無いグレンは何の事
だか分からないまま闘技場の中へと入るが、屈強なケンタウロスの闘士の中からグレンに声をかけて来たのは豊かな金髪が特徴的な女性闘士であった
ティサリア・スキュティアーと名乗ったその闘士の名で初めて目の前の女性がケンタウロスの一族が運営する「スキュティアー運送」の一人娘である事に
気が付くグレン。偉大な魔族の医師であるクトゥリフの一番弟子であるグレンが診察に来てくれた事に礼を言いながら、何故か自分の見合いについて
話し始めたティサリアは、これまでの見合い相手がどうも気に入らなかった様子で自分の婿には教養溢れる人物が望ましいとグレンに流し目を送ってくる
露骨な態度に嫌味を言いながらグレンに仕事をするよう促すサーフェと言い合いになるティサリアだったが、診療後ティサリアの侍女二人が「お嬢様の
診断はどうであったか?」と相談を持ち掛けてくる。侍女によればここ数ヶ月ティサリアの勝率が目に見えて落ちているという話だが、診察の結果は全くの
健康体であった。その夜、自分が何か重要な見落としをしているのではないかとティサリアの事を気にするグレンに酒に酔ったサーフェは「これ以上
ライバルなんて許せません!」とひどく腹立たしそうな様子でグレンに文字通り絡んでくるが…
「シスターサキュバスみたいなちょっとエッチなコメディが読みたい!」と思って読んだら、ちょっと草食系で頼り無さげな人間の青年と、彼に対して好意を
抱くモンスター娘が様々な種族のモンスター娘の抱える問題に関わる事で騒動に巻き込まれていく、という本当に「シスターサキュバス」の構成をそのまま
医療物へと移し替えた作品であった。そういう意味で「新鮮味」というのは若干落ちるけど、個人的に続きが読みたかった「シスターサキュバス」の続きを
読んでいる様な感じだったので、これはこれで「あり」だと思った
物語の方は人間ながら魔族の伝説的名医に弟子入りした青年グレンがかつては人間の要塞都市であった町・リンド・ヴルムでケンタウロスや人魚、
フレッシュ・ゴーレムや竜族、ハーピーといった様々なモンスター娘の診療に携わり、彼女たちが抱える病や身体的不調と向き合って真摯にその治療に
携わる日々を送る中で、かつての人間と魔族の戦争が絡み、両種族の間に再び亀裂を齎しそうな危険な陰謀に巻き込まれていく、というのが主な流れ
基本的には短編連作形式で一話につき、一人(?)のモンスター娘の診療に当たる姿が描かれている
登場するモンスター娘たちは個性的で賑やかその物。グレンのパートナーの薬師にして幼馴染のラーミア・サーフェは焼きもち焼きで医師である以上は
当然ながら患者さんの身体に触らなければならないグレンが女性患者に触る度に嫌味を言ってくるし、ケンタウロスの富豪の一人娘にして闘技場の
中堅闘士・ティサリアはお嬢様気質丸出しで一方的にグレンを婿候補として見合いの日程を固めようとしてはサーフェと毎度ひと悶着起こす。水路街に
住む人魚の歌い手・ルララは貧しい家族を支えながらも元気一杯。リンド・ヴルムの実質的支配者である竜族の女性・スカディ・ドラーゲンフェルトの
従者兼ボディーガードを勤めるフレッシュゴーレム・苦無・ゼナウは忠義心に溢れているけどちょっとズレた堅物の上、大の医者嫌い。こんなひと癖
ありそうな女性たちを相手に生真面目だけど性格的に大人しいグレンが振り回されっぱなしの姿が描かれ続けて、実に楽しい
しかし…本作の最大の売りはやっぱりグレンによるモンスター娘の「診察」シーン。モンスター娘たちの敏感な部分にグレンが触れるや彼女たちの身体に
得も言われぬ感覚が走り、身体が痺れ、あえぎ声を洩らしてしまう展開はお約束ではあるけど、やっぱり男性読者には嬉しい所
グレンはエラに触れた。
粘膜特有のねばつきとともに、わずかに温度を感じる(中略)グレンはエラのスリットをくぱと開き、内部の器官へと撫でる様に触れていく(中略)
「ルララさん、失礼」「えっ……んひゃああうっ」(中略)グレンが、いきなり指をエラの奥まで差し込んだ。(中略)「ご、ごめんよ。ちょっと奥も触りたくて」
「んっ……だ、大丈夫…」いくつものヒダと粘液で構成されたエラ器官は、人魚が長年における水中生活で獲得した進化の賜物だ(中略)「ゆっくり触るから、ね」
グレンは触って行く。ヒダの粘液の量が少ない様な気がした(中略)「よし……動かすよ……」「う、うん……あっ!ん……やぁ……」
あー…うん、これは医師による診療行為の場面だよな。診療であれば患者さんの身体に触れる描写が出てくるのは何もおかしくないよな?
「い、いいか。乱暴にするなよ!あと手早く終わらせろ!いいな!」「もちろんわかってます!。治療ですので、失礼ですがスカートを」「くっ……!」(中略)
縫い合わせる為には、彼女の異国風スカートが邪魔であった。グレンは丁寧に頼みながらも、彼女の衣装をめくっていく。「や、やめろ、自分でやる!」
慌てた苦無は自らスカートをたくしあげた(中略)「んっ」すると。先ほどまでは聞かれなかった、小さな声が苦無から漏れた(中略)「先ほどは平気だったのに」
「わ、私が知るか!た、たぶん足とか、その太ももとかは……きっと、び、敏感というか。くそ、誰が設定したんだこんな身体に!」つまりなんというか―
足は、苦無にとってデリケートな場所なのだ。「ひっ、うンっ」(中略)声を抑えている苦無は羞恥と屈辱に顔を歪めていた。「貴様ァ!何度も言うが、もっと
優しくだな……!「手早く終わらせます。苦無さん、我慢してくださいね」「貴様、先ほどと性格が…ひぅんッ!?」苦無の喘ぎは止まらない。
うん、これは医師としての使命感に燃える青年が、目の前で苦しむ患者を助けようと、必死で治療行為を行っている場面だ、だから何もやましくは無い!
変な想像をしてはいけないよ?これはあくまで医師が自分の職務を遂行している場面なのだから…うぷぷぷぷ、堪らん!いいぞ、もっとやれ!
いや、ことほど左様に読者サービス度と言う点においては「シスターサキュバス」の遥かに上を行く物があった。折口先生頑張ったなあw素晴らしいw
コメディやサービスの場面以外にも短編連作形式であるためストーリーの展開が早く、サクサク読める点など、非常に好印象。メリハリの付いた構成と
なっており、読んでいてダレる部分が感じられなかった点は作者のストーリーテラーとしての才能の高さを示している。敢えて難を付けるとすれば、グレンの
診療所で報酬のミルクと引き換えに整理や掃除を担当している妖精たちが完全に「人類は衰退しました」に登場する「妖精さん」そのまんまの所か?
あそこまでアナーキーな連中では無いけど、報酬であるミルクへの執着心など、本当によく似ていた
主人公のグレンも基本的には女性に振り回される役回りながらも、終盤で敵に囲まれた状況の中で診察を行うなど医師としての使命感が人一倍強い
好青年として描かれており、ラッキースケベだけの主人公として描かれている訳ではない。何より、グレン以上に作者のモンスター娘に対する愛情が
誌面一杯に広がっており、やっぱり折口良乃の描くモンスター娘物は一味違うな、という印象を受けた。「シスターサキュバス」の読者であれば間違いなく
楽しめる出来となっているし。それ以外の読者であっても充分に読める水準の完成度に達している。お笑いとエッチが好きな方にはまさにお勧めの一冊
できれば二巻以降も読みたい所かと
まさかダッシュエックス文庫で再びモンスター娘物を執筆する事になるとは!「シスターサキュバス」の様なちょっとエッチなコメディを期待しつつ拝読
物語は大陸の中央を遮るヴィヴル山脈を挟んでの百年に渡る人間と魔族の戦争が終わって十年。ヴィヴル山脈の麓でかつては人間の要塞都市として
繁栄し、今では人間と魔族が入り混じって生きるリンド・ヴルムの町で人間ながら魔族専門の医師として診療の日々を送る青年・グレン・リトバイトと彼の
パートナーで半人半蛇であるラーミア族の薬師・サーフェことサーフェンティットがリンド・ヴルムの闘技場で魔族闘士たちの健康診断の為に赴く場面から
始まる。グレンたちの乗った車を引くケンタウロスの車夫から「ウチの姫様によろしく」と言われ、ケンタウロスの王族など聞いた事が無いグレンは何の事
だか分からないまま闘技場の中へと入るが、屈強なケンタウロスの闘士の中からグレンに声をかけて来たのは豊かな金髪が特徴的な女性闘士であった
ティサリア・スキュティアーと名乗ったその闘士の名で初めて目の前の女性がケンタウロスの一族が運営する「スキュティアー運送」の一人娘である事に
気が付くグレン。偉大な魔族の医師であるクトゥリフの一番弟子であるグレンが診察に来てくれた事に礼を言いながら、何故か自分の見合いについて
話し始めたティサリアは、これまでの見合い相手がどうも気に入らなかった様子で自分の婿には教養溢れる人物が望ましいとグレンに流し目を送ってくる
露骨な態度に嫌味を言いながらグレンに仕事をするよう促すサーフェと言い合いになるティサリアだったが、診療後ティサリアの侍女二人が「お嬢様の
診断はどうであったか?」と相談を持ち掛けてくる。侍女によればここ数ヶ月ティサリアの勝率が目に見えて落ちているという話だが、診察の結果は全くの
健康体であった。その夜、自分が何か重要な見落としをしているのではないかとティサリアの事を気にするグレンに酒に酔ったサーフェは「これ以上
ライバルなんて許せません!」とひどく腹立たしそうな様子でグレンに文字通り絡んでくるが…
「シスターサキュバスみたいなちょっとエッチなコメディが読みたい!」と思って読んだら、ちょっと草食系で頼り無さげな人間の青年と、彼に対して好意を
抱くモンスター娘が様々な種族のモンスター娘の抱える問題に関わる事で騒動に巻き込まれていく、という本当に「シスターサキュバス」の構成をそのまま
医療物へと移し替えた作品であった。そういう意味で「新鮮味」というのは若干落ちるけど、個人的に続きが読みたかった「シスターサキュバス」の続きを
読んでいる様な感じだったので、これはこれで「あり」だと思った
物語の方は人間ながら魔族の伝説的名医に弟子入りした青年グレンがかつては人間の要塞都市であった町・リンド・ヴルムでケンタウロスや人魚、
フレッシュ・ゴーレムや竜族、ハーピーといった様々なモンスター娘の診療に携わり、彼女たちが抱える病や身体的不調と向き合って真摯にその治療に
携わる日々を送る中で、かつての人間と魔族の戦争が絡み、両種族の間に再び亀裂を齎しそうな危険な陰謀に巻き込まれていく、というのが主な流れ
基本的には短編連作形式で一話につき、一人(?)のモンスター娘の診療に当たる姿が描かれている
登場するモンスター娘たちは個性的で賑やかその物。グレンのパートナーの薬師にして幼馴染のラーミア・サーフェは焼きもち焼きで医師である以上は
当然ながら患者さんの身体に触らなければならないグレンが女性患者に触る度に嫌味を言ってくるし、ケンタウロスの富豪の一人娘にして闘技場の
中堅闘士・ティサリアはお嬢様気質丸出しで一方的にグレンを婿候補として見合いの日程を固めようとしてはサーフェと毎度ひと悶着起こす。水路街に
住む人魚の歌い手・ルララは貧しい家族を支えながらも元気一杯。リンド・ヴルムの実質的支配者である竜族の女性・スカディ・ドラーゲンフェルトの
従者兼ボディーガードを勤めるフレッシュゴーレム・苦無・ゼナウは忠義心に溢れているけどちょっとズレた堅物の上、大の医者嫌い。こんなひと癖
ありそうな女性たちを相手に生真面目だけど性格的に大人しいグレンが振り回されっぱなしの姿が描かれ続けて、実に楽しい
しかし…本作の最大の売りはやっぱりグレンによるモンスター娘の「診察」シーン。モンスター娘たちの敏感な部分にグレンが触れるや彼女たちの身体に
得も言われぬ感覚が走り、身体が痺れ、あえぎ声を洩らしてしまう展開はお約束ではあるけど、やっぱり男性読者には嬉しい所
グレンはエラに触れた。
粘膜特有のねばつきとともに、わずかに温度を感じる(中略)グレンはエラのスリットをくぱと開き、内部の器官へと撫でる様に触れていく(中略)
「ルララさん、失礼」「えっ……んひゃああうっ」(中略)グレンが、いきなり指をエラの奥まで差し込んだ。(中略)「ご、ごめんよ。ちょっと奥も触りたくて」
「んっ……だ、大丈夫…」いくつものヒダと粘液で構成されたエラ器官は、人魚が長年における水中生活で獲得した進化の賜物だ(中略)「ゆっくり触るから、ね」
グレンは触って行く。ヒダの粘液の量が少ない様な気がした(中略)「よし……動かすよ……」「う、うん……あっ!ん……やぁ……」
あー…うん、これは医師による診療行為の場面だよな。診療であれば患者さんの身体に触れる描写が出てくるのは何もおかしくないよな?
「い、いいか。乱暴にするなよ!あと手早く終わらせろ!いいな!」「もちろんわかってます!。治療ですので、失礼ですがスカートを」「くっ……!」(中略)
縫い合わせる為には、彼女の異国風スカートが邪魔であった。グレンは丁寧に頼みながらも、彼女の衣装をめくっていく。「や、やめろ、自分でやる!」
慌てた苦無は自らスカートをたくしあげた(中略)「んっ」すると。先ほどまでは聞かれなかった、小さな声が苦無から漏れた(中略)「先ほどは平気だったのに」
「わ、私が知るか!た、たぶん足とか、その太ももとかは……きっと、び、敏感というか。くそ、誰が設定したんだこんな身体に!」つまりなんというか―
足は、苦無にとってデリケートな場所なのだ。「ひっ、うンっ」(中略)声を抑えている苦無は羞恥と屈辱に顔を歪めていた。「貴様ァ!何度も言うが、もっと
優しくだな……!「手早く終わらせます。苦無さん、我慢してくださいね」「貴様、先ほどと性格が…ひぅんッ!?」苦無の喘ぎは止まらない。
うん、これは医師としての使命感に燃える青年が、目の前で苦しむ患者を助けようと、必死で治療行為を行っている場面だ、だから何もやましくは無い!
変な想像をしてはいけないよ?これはあくまで医師が自分の職務を遂行している場面なのだから…うぷぷぷぷ、堪らん!いいぞ、もっとやれ!
いや、ことほど左様に読者サービス度と言う点においては「シスターサキュバス」の遥かに上を行く物があった。折口先生頑張ったなあw素晴らしいw
コメディやサービスの場面以外にも短編連作形式であるためストーリーの展開が早く、サクサク読める点など、非常に好印象。メリハリの付いた構成と
なっており、読んでいてダレる部分が感じられなかった点は作者のストーリーテラーとしての才能の高さを示している。敢えて難を付けるとすれば、グレンの
診療所で報酬のミルクと引き換えに整理や掃除を担当している妖精たちが完全に「人類は衰退しました」に登場する「妖精さん」そのまんまの所か?
あそこまでアナーキーな連中では無いけど、報酬であるミルクへの執着心など、本当によく似ていた
主人公のグレンも基本的には女性に振り回される役回りながらも、終盤で敵に囲まれた状況の中で診察を行うなど医師としての使命感が人一倍強い
好青年として描かれており、ラッキースケベだけの主人公として描かれている訳ではない。何より、グレン以上に作者のモンスター娘に対する愛情が
誌面一杯に広がっており、やっぱり折口良乃の描くモンスター娘物は一味違うな、という印象を受けた。「シスターサキュバス」の読者であれば間違いなく
楽しめる出来となっているし。それ以外の読者であっても充分に読める水準の完成度に達している。お笑いとエッチが好きな方にはまさにお勧めの一冊
できれば二巻以降も読みたい所かと