メモリーズオフシリーズは１９９９年に発売以来約１９年に渡って愛されてきた作品の一つだと思います。KID時代のメモリーズオフシリーズもプレイし、６もプレイしました。ゆびきりは未プレイ（大幅にイラストが変更されたと聞いたから）ですが、シリーズ最終作ということで購入しました。
主人公 楠瀬 累（くすのき かさね）が札幌からシリーズおなじみの湘南の地の学校に転入してきたところから始まります。そこから、様々な人たちと交流をしていくことになります。この主人公は初代メモリーズオフの智也と境遇は似ていると思いはします。累も過去に傷を負った人物でもあり、そこが今作の主人公の魅力となってもいます。そしてシリーズ初 全篇主人公がフルボイスです。初なので違和感を感じたり感情移入できない場合はボイスを消してプレイするのも良いと思います。 ここから魅力について書いていきます。
魅力① ライトサイド とヘヴィサイド
簡単に言うとライトサイドは未来に向かってのお話で、ヘヴィサイドは過去の話をメインにしたルートです。基本的にシリアスなお話ばかりですが、心が温まる話もあるので、どのルートも良いと思います。一つのエンディングを迎えるごとにルートが開放されていき、そして、真相へと繋がります。ある条件を満たすと、隠しストーリーとして信がメインになっているルートもあるので懐かしの面々とBGMで集大成といえる話が展開されます。
魅力② 過去のキャラクター総集合！
ミスターメモオフの信はともかく、シリーズを通して懐かしのキャラクターが登場します。やっぱりほとんどのキャラクターが大人になって成長していますが、まだあのときの名残もあって少し感動します。シリーズ通してのキャラクターが登場するということはプレイする以前から知っている人はいたと思いますが、「まさかこのキャラクターが登場するとは！」と思うような人物もいます。初代メモリーズオフをした人にとっては正直、歓喜すると思います。After Rain にも声が無かったキャラクターがInnocent Filleで登場するなんて誰も想像できなかったと思います。それくらいメモオフファンにとってはうれしいことだと思います。
まあ、全体的に見て見れば、シリーズ集大成の作品としてよかったと思います。これまでのシリーズ作品に対して思い入れが強すぎて、Innocent Filleの評価が自分としては何とも言えませんが、決して作品自体悪いというわけではないです。苦難を超えた先、エンディングでどう思うのかはプレイした人次第だと思います。過去の主人公みたいに、累には累の魅力があります。今までのメモリーズオフシリーズを遊んでいなくても大丈夫だとは思いますが、プレイしていたら分かる部分もあります（例えば、信が店長と呼んで欲しくない理由など） 最後に警告として、付属されている設定資料にはあまり目を通さないことを推奨します。最大のネタバレが眠っています。仮に知ってしまったとしても、こんなこと言っているのは、こういう意図があるのだなと逆に知っているからこそのプレイの楽しみ方が出来ます （お勧めはしません）。
主題歌 「レジリエンス」 / 彩音
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