主にMLBの経営について書かれている。その中にWBCのMLBとの係わり合いが書かれている。
特に著者の取材力には感心させられる。
メジャーリーグのWBC世界戦略 (PHP新書) (日本語) 新書 – 2009/4/16
古内 義明
(著)
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新書
¥50
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本の長さ217ページ
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言語日本語
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出版社PHP研究所
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発売日2009/4/16
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ISBN-104569707947
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ISBN-13978-4569707945
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
日本のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)二連覇を、いちばん喜んでいるのは、WBC主催者のメジャーリーグかもしれない。なぜなら日本がWBCで熱狂するほど、メジャーリーグに巨額の利益が転がり込む仕組みだからである。新しいビジネスモデルが功を奏し、収益倍増でいまや年商六〇〇〇億円に達したメジャーリーグの国際化戦略とは?どうすれば松坂投手に一二〇億円を出して収益を上げることができるのか?ビジネス・スキーム、人事、人心掌握術、マーケティングなどの観点からメジャーリーグを徹底分析。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
古内/義明
1968年生まれ。立教大学法学部卒業。在学中は体育会硬式野球部に所属。ニューヨーク市立大学大学院修士課程スポーツ経営学科修了。ニューヨークを拠点にメジャー関係者に独自の人脈と情報網を確立。“アメリカ発の視点”に立ち、新聞や雑誌に寄稿。テレビやラジオのコメンテーターや、番組の企画・構成等で、“メジャーの空気”を日本に伝える。また大学や専門学校で、アメリカのスポーツビジネス論等のテーマで講義もしている。日本におけるメジャーリーグ取材の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1968年生まれ。立教大学法学部卒業。在学中は体育会硬式野球部に所属。ニューヨーク市立大学大学院修士課程スポーツ経営学科修了。ニューヨークを拠点にメジャー関係者に独自の人脈と情報網を確立。“アメリカ発の視点”に立ち、新聞や雑誌に寄稿。テレビやラジオのコメンテーターや、番組の企画・構成等で、“メジャーの空気”を日本に伝える。また大学や専門学校で、アメリカのスポーツビジネス論等のテーマで講義もしている。日本におけるメジャーリーグ取材の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2009/4/16)
- 発売日 : 2009/4/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 217ページ
- ISBN-10 : 4569707947
- ISBN-13 : 978-4569707945
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,434,811位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.7
星5つ中の3.7
8 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月20日に日本でレビュー済み
06年WBCにおける例の「誤審」問題に怒り心頭に発しメジャーリーグベースボール(MLB)コミッショナーに抗議文を送りつけたことがある。そしたら何と、1ヶ月後に返事が来たのである。以下にその和訳を掲げる。
拝啓。WBCについてとても思慮深いお手紙をいただき、ありがとうございます。
ボブ・デビットソンの判定についての貴方のフラストレーションはわかります。不幸なことに彼は非常に深刻な間違いを犯しました。しかし、幸いなことに日本はWBC選手権を勝利し、結局すべてがうまくいきました。確かに審判は間違いをいたします。そして不幸なことにあれは非常に悪いタイミングで起こりました。しかしながら、日本チームが非常によく戦い、貴方がWBCをお楽しみいただけたことを私は嬉しく思っております。時間を割いてお手紙いただき、ありがとうございました。ご意見が聞けて嬉しく思いました。
ベースボール・コミッショナー アラン・H・セリグ
当方が出した手紙の趣旨にきちんと対応した内容になっていることに心底驚いた。別の文面で抗議文を出していた知人には、違う文面で返事が来たと聞いてさらに驚いた。つまり、MLBのマーケティング・スタッフがきちんと文章を読んで返事を書いているのだ。そしてコミッショナーのサインは印刷でなく直筆だった。何千、何万という手紙が来たに違いないのだから、こういうことをさらっとやってのける組織運営能力の高さは驚くに値する。
バド・セリグの率いるMLBとは、巨万の富を生み出すビッグ・ビジネスなのだ。その「エンターテインメント・ビジネス」としての「凄み」を本書は余すところなく描いている。MLBが金持ちなのは、「アメリカだから」なのではない。フットボールやバスケットボールなどの「商売がたき」と張り合い、競争して成長してきたからなのだ。
翻って我が日本プロ野球機構を見ると、「ムラの寄り合い」的雰囲気が漂っているようで、憂慮に耐えない。本書は日本プロ野球に対する真摯な「提言の書」でもある。多くの野球関係者に読まれることを望む。
拝啓。WBCについてとても思慮深いお手紙をいただき、ありがとうございます。
ボブ・デビットソンの判定についての貴方のフラストレーションはわかります。不幸なことに彼は非常に深刻な間違いを犯しました。しかし、幸いなことに日本はWBC選手権を勝利し、結局すべてがうまくいきました。確かに審判は間違いをいたします。そして不幸なことにあれは非常に悪いタイミングで起こりました。しかしながら、日本チームが非常によく戦い、貴方がWBCをお楽しみいただけたことを私は嬉しく思っております。時間を割いてお手紙いただき、ありがとうございました。ご意見が聞けて嬉しく思いました。
ベースボール・コミッショナー アラン・H・セリグ
当方が出した手紙の趣旨にきちんと対応した内容になっていることに心底驚いた。別の文面で抗議文を出していた知人には、違う文面で返事が来たと聞いてさらに驚いた。つまり、MLBのマーケティング・スタッフがきちんと文章を読んで返事を書いているのだ。そしてコミッショナーのサインは印刷でなく直筆だった。何千、何万という手紙が来たに違いないのだから、こういうことをさらっとやってのける組織運営能力の高さは驚くに値する。
バド・セリグの率いるMLBとは、巨万の富を生み出すビッグ・ビジネスなのだ。その「エンターテインメント・ビジネス」としての「凄み」を本書は余すところなく描いている。MLBが金持ちなのは、「アメリカだから」なのではない。フットボールやバスケットボールなどの「商売がたき」と張り合い、競争して成長してきたからなのだ。
翻って我が日本プロ野球機構を見ると、「ムラの寄り合い」的雰囲気が漂っているようで、憂慮に耐えない。本書は日本プロ野球に対する真摯な「提言の書」でもある。多くの野球関係者に読まれることを望む。
2012年7月20日に日本でレビュー済み
世界各国の野球大会には必ずスカウトを派遣し、南米にはメジャーリーガーの育成拠点を設け、今やメジャーで活躍する選手の四人に一人が外国籍であるという事実。これは世界中から頭脳を引き付ける素晴らしき国アメリカと同じ構図であり、つまりMLB(メジャーリーグベースボール)が世界を視野に置いた戦略を推し進めている証左のひとつにほかならない。
なぜ、シーズンに向け調整中の選手にとっては好ましくない3月という時期にWBCを開催し、また、なぜ08年のレッドソックス対アスレチックス戦が東京ドームという異国の地において行われざるを得なかったのか。商業利益という実利側面を追うように見えつつも、MLBが実現しているのは「世界最高の舞台で野球を行うための精力的な環境設定」そのものなのではないか。
著者が述べるようにメジャーと日本のプロ野球を切り離して考える時期を超え、いかに共存・共栄していくかという課題を真剣に検討すべき時を迎えていることは確かで、それがひいては日本のプロ野球復興にもつながっていくのだろう。スポーツは情熱であると同時に戦略の賜物でもあるが、それはその舞台裏においてもまた然りである。
世界各国の野球大会には必ずスカウトを派遣し、南米にはメジャーリーガーの育成拠点を設け、今やメジャーで活躍する選手の四人に一人が外国籍であるという事実。これは世界中から頭脳を引き付ける素晴らしき国アメリカと同じ構図であり、つまりMLB(メジャーリーグベースボール)が世界を視野に置いた戦略を推し進めている証左のひとつにほかならない。
なぜ、シーズンに向け調整中の選手にとっては好ましくない3月という時期にWBCを開催し、また、なぜ08年のレッドソックス対アスレチックス戦が東京ドームという異国の地において行われざるを得なかったのか。商業利益という実利側面を追うように見えつつも、MLBが実現しているのは「世界最高の舞台で野球を行うための精力的な環境設定」そのものなのではないか。
著者が述べるようにメジャーと日本のプロ野球を切り離して考える時期を超え、いかに共存・共栄していくかという課題を真剣に検討すべき時を迎えていることは確かで、それがひいては日本のプロ野球復興にもつながっていくのだろう。スポーツは情熱であると同時に戦略の賜物でもあるが、それはその舞台裏においてもまた然りである。
2011年4月11日に日本でレビュー済み
まず最初にWBCに関する情報は
ほぼ無いと思って間違いありません
概ねMLBの経営に関しての話です
私はMLBの経営に関して詳しいわけでもありませんが
面白いと思える話はあまりなかったです
MLBに関するデータこそ充実していますが
数字の羅列が多く、非常に読みづらいです
それに拍車をかけるように
筆者の文章力があまり高くないため
主語述語があいまいなまま話が進み
戻って読み直すこともしばしば
文章に例え話を入れるなどの遊びやリズム(抑揚)がなく
辞書を1から読んでいくような苦痛すら感じました
少なくとも、野球ビジネスの用語(放映権料、マーチャンダイジングなど)を
理解していないと読み進めることすら困難です
ほぼ無いと思って間違いありません
概ねMLBの経営に関しての話です
私はMLBの経営に関して詳しいわけでもありませんが
面白いと思える話はあまりなかったです
MLBに関するデータこそ充実していますが
数字の羅列が多く、非常に読みづらいです
それに拍車をかけるように
筆者の文章力があまり高くないため
主語述語があいまいなまま話が進み
戻って読み直すこともしばしば
文章に例え話を入れるなどの遊びやリズム(抑揚)がなく
辞書を1から読んでいくような苦痛すら感じました
少なくとも、野球ビジネスの用語(放映権料、マーチャンダイジングなど)を
理解していないと読み進めることすら困難です
2009年4月21日に日本でレビュー済み
面白かったです!
もの凄い取材量が感じられたし、取材していく過程にもさすがと感心してしまい
ました。
とくに、
「WBCに熱狂する日本の状況を喜んでいたのはMLB関係者」
「球団経営のプロをアメリカから連れてくる」
などは、目から鱗でした。
「開幕戦のホームランでカブス・ファンの心を射止めた福留が、ドラゴンズ・フ
ァンの前でそんなホームランが一度でもあっただろうか」
には、よくぞ言ってくれましたと思ってしまいました。
確かに、福留で印象に残っている一打ってあまり思い出せません。
あえて言うと、前回のWBCの韓国戦での代打3ランくらいでしょうか。
メジャー・リーグについて、たくさん勉強できました。
そして、MLB組織自体の凄さも知ることができました。
まだまだ知らないことがあると再認識できました。
もの凄い取材量が感じられたし、取材していく過程にもさすがと感心してしまい
ました。
とくに、
「WBCに熱狂する日本の状況を喜んでいたのはMLB関係者」
「球団経営のプロをアメリカから連れてくる」
などは、目から鱗でした。
「開幕戦のホームランでカブス・ファンの心を射止めた福留が、ドラゴンズ・フ
ァンの前でそんなホームランが一度でもあっただろうか」
には、よくぞ言ってくれましたと思ってしまいました。
確かに、福留で印象に残っている一打ってあまり思い出せません。
あえて言うと、前回のWBCの韓国戦での代打3ランくらいでしょうか。
メジャー・リーグについて、たくさん勉強できました。
そして、MLB組織自体の凄さも知ることができました。
まだまだ知らないことがあると再認識できました。
2009年4月24日に日本でレビュー済み
この本を読んで一番驚いたのは「メジャーリーグが100年先を見据えたリーグマネジメントを真剣に考え、戦略を練り、改革を実行していること」であった。
選手の年俸、テレビ放映権、グッズ収入等、日本とは比べ物にならないほど稼いでいるメジャーリーグもこの金融不況に苦しんでいる。そしてこの改革とは、先日のWBCであり、新スタジアム建設ラッシュであり、日本人選手の獲得だったりと様々なアイデアを駆使して、メジャーリーグ自体の価値を上げようという施策がこの本には詰まっている。
しかし、著者は「メジャーリーグ万歳!」と手放しで喜んでいるわけではまったくない。
日本のプロ野球がリーグマネジメントに真剣に向き合い、古い体質を変える勇気が必要であると筆者は投げ掛けている。さらに言えば、プロ野球だけでなく、サッカーを始めとしたスポーツ界をもっと開かれた組織に変えていく必要がある。
巨人人気が衰退してきたプロ野球、代表人気にかげりが見えてきたサッカーなど、今まさに凝り固まった体質を変え、新しい血を入れる絶好のタイミングなのである。
メジャーリーグはすでに、「放送メディアとインターネット」を中核に置いて、着々とプロジェクトを実行している。日本スポーツ界がアメリカからどんなことを学び、いいものを吸収し、還元していくかは、スポーツ界で働く人々、一人一人が真剣に考えていかなくてはならないことだろう。そのためには、日本だけの視野に収まるのではなく、海外へと目を向けることも大切になってくる。
この本を読んで改めて、アメリカと日本のスポーツビジネスの基盤の違いを思い知らされた。
スポーツビジネス大国である、アメリカは現在どんなことをしているのか?それに対して日本はどうしなければいけないのか? 両国の立ち位置を知る絶好の本であると感じた。
選手の年俸、テレビ放映権、グッズ収入等、日本とは比べ物にならないほど稼いでいるメジャーリーグもこの金融不況に苦しんでいる。そしてこの改革とは、先日のWBCであり、新スタジアム建設ラッシュであり、日本人選手の獲得だったりと様々なアイデアを駆使して、メジャーリーグ自体の価値を上げようという施策がこの本には詰まっている。
しかし、著者は「メジャーリーグ万歳!」と手放しで喜んでいるわけではまったくない。
日本のプロ野球がリーグマネジメントに真剣に向き合い、古い体質を変える勇気が必要であると筆者は投げ掛けている。さらに言えば、プロ野球だけでなく、サッカーを始めとしたスポーツ界をもっと開かれた組織に変えていく必要がある。
巨人人気が衰退してきたプロ野球、代表人気にかげりが見えてきたサッカーなど、今まさに凝り固まった体質を変え、新しい血を入れる絶好のタイミングなのである。
メジャーリーグはすでに、「放送メディアとインターネット」を中核に置いて、着々とプロジェクトを実行している。日本スポーツ界がアメリカからどんなことを学び、いいものを吸収し、還元していくかは、スポーツ界で働く人々、一人一人が真剣に考えていかなくてはならないことだろう。そのためには、日本だけの視野に収まるのではなく、海外へと目を向けることも大切になってくる。
この本を読んで改めて、アメリカと日本のスポーツビジネスの基盤の違いを思い知らされた。
スポーツビジネス大国である、アメリカは現在どんなことをしているのか?それに対して日本はどうしなければいけないのか? 両国の立ち位置を知る絶好の本であると感じた。