前作『カササギ殺人事件』はとても面白いと思ったけど、『メインテーマは殺人』の方はいまいちだった。期待していただけに、真犯人とその殺人動機がわかったときは、心底がっかりした。あまりに凡庸、あまりにありきたりで、新奇性がない。
破綻なくうまくまとめられてはいるけど、この程度でミステリ4冠なんて、ミステリというジャンルの低迷ぶりを示しているような気がする。
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メインテーマは殺人 (創元推理文庫) ペーパーバック – 2019/9/28
アンソニー・ホロヴィッツ (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
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快挙! 2年連続ミステリランキング全制覇!
*第1位『このミステリーがすごい! 2020年版』海外編
*第1位〈週刊文春〉2019ミステリーベスト10 海外部門
*第1位『2020本格ミステリ・ベスト10』海外篇
*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇
【書評掲載】
◎朝日新聞書評欄「売れてる本」に掲載されました (2020年2月1日付、評者・阿部嘉昭氏)
◎朝日新聞「三谷幸喜のありふれた生活」に掲載されました(2019年10月24日付、三谷幸喜氏)
7冠制覇・30万部突破『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作登場!
謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ
探偵は切れ者の元刑事、ワトスン役は著者自身、そして不可解な殺人
自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。彼女は殺されることを知っていたのか?作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、テレビ・ドラマの脚本執筆で知り合った元刑事のホーソーンから連絡を受ける。この奇妙な事件を捜査する自分を描かないかというのだ……。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。7冠制覇『カササギ殺人事件』に続く、ミステリの面白さ全開の傑作登場!
*第1位『このミステリーがすごい! 2020年版』海外編
*第1位〈週刊文春〉2019ミステリーベスト10 海外部門
*第1位『2020本格ミステリ・ベスト10』海外篇
*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇
【書評掲載】
◎朝日新聞書評欄「売れてる本」に掲載されました (2020年2月1日付、評者・阿部嘉昭氏)
◎朝日新聞「三谷幸喜のありふれた生活」に掲載されました(2019年10月24日付、三谷幸喜氏)
7冠制覇・30万部突破『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作登場!
謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ
探偵は切れ者の元刑事、ワトスン役は著者自身、そして不可解な殺人
自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。彼女は殺されることを知っていたのか?作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、テレビ・ドラマの脚本執筆で知り合った元刑事のホーソーンから連絡を受ける。この奇妙な事件を捜査する自分を描かないかというのだ……。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。7冠制覇『カササギ殺人事件』に続く、ミステリの面白さ全開の傑作登場!
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2019/9/28
- 寸法10.67 x 2.29 x 14.73 cm
- ISBN-10448826509X
- ISBN-13978-4488265090
- Lexile指数740L
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか?作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!7冠制覇の『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ホロヴィッツ,アンソニー
イギリスを代表する作家。人気テレビドラマ『刑事フォイル』『バーナビー警部』の脚本を手掛ける。クリスティへのオマージュ作品『カササギ殺人事件』では、『このミステリーがすごい!』『本屋大賞“翻訳小説部門”』の1位に選ばれるなど、史上初の7冠を達成した
山田/蘭
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
イギリスを代表する作家。人気テレビドラマ『刑事フォイル』『バーナビー警部』の脚本を手掛ける。クリスティへのオマージュ作品『カササギ殺人事件』では、『このミステリーがすごい!』『本屋大賞“翻訳小説部門”』の1位に選ばれるなど、史上初の7冠を達成した
山田/蘭
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2019/9/28)
- 発売日 : 2019/9/28
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 432ページ
- ISBN-10 : 448826509X
- ISBN-13 : 978-4488265090
- 寸法 : 10.67 x 2.29 x 14.73 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 93,327位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 326位創元推理文庫
- - 1,539位英米文学研究
- - 1,883位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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イギリスを代表する作家。ヤングアダルト作品〈女王陛下の少年スパイ! アレックス〉シリーズがベストセラーに。また、人気テレビドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認のシャーロック・ホームズ・シリーズの新作長編『シャーロック・ホームズ 絹の家』などを手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』では『このミステリーがすごい!』『本屋大賞〈翻訳小説部門〉』の1位に選ばれるなど、史上初の7冠に輝く。さらにホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ『メインテーマは殺人』『その裁きは死』でもすべてのランキングで1位に選ばれ、3年連続で年末ミステリランキングの完全制覇を達成した。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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VINEメンバー
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ベスト500レビュアー
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アンソニー・ホロヴィッツと言えば昨年の「カササギ殺人事件」を挙げるべきなのかもしれませんが、私にとってはどちらかと言えば「007 逆襲のトリガー」の作者と言えますね。今回はパズラーですから、登場人物が多く、バタバタしないように(笑)、「メインテーマは殺人("The Word Is Murder")」(アンソニー・ホロヴィッツ 東京創元社)を一気に読む。一気に読まないと大切な<伏線>を忘れてしまいます。
自らの葬儀の手配を済ませた資産家の老嬢が、すぐさま絞殺されます。勿論、犯人は誰?なんとワトソン役は、ホロヴィッツ本人。肝心のホームズ役は、元刑事、性格が何とも気難しいホーソーン。彼は、ミステリー史上希なことだと思いますが、なかなかその<本性>を見せてはくれません(笑)。そのホーソーンから、この面倒くさい事件を本にしないかという提案をホロヴィッツが受け、嫌々ながらも巻き込まれていくことになります。パズラーですから、いつものようにストーリーの詳細を書くことはできませんね。可能であれば、杉江松恋さんの解説も読まずに、第一章「葬儀の手配」に突入してほしいと思います。フーダニット、ホワイダニット、「過去」の悲痛な事件。楽屋落ちですが、ホロヴィッツを知るには最適な本人によるノンフィクション?も数多く含まれていて、イアン・フレミングについての含蓄、また有名なハリウッド映画人2名も登場し、とても楽しい一篇に仕上がっていると思います。
カフカの「異邦人」はマクガフィンなのか?RADAはどうだろう?天地を揺るがすような「はなれわざ」はなかったかもしれません。でも、あらゆる伏線がページを追う毎に回収されていく<快楽>に満ちた、そして不自然さの少ない見事なパズラーだと思います。
敵・大将を追い詰める剣士(ホロヴィッツ)が畳み掛けるように<フェアネス>の扉を次々と開けていきます。
自らの葬儀の手配を済ませた資産家の老嬢が、すぐさま絞殺されます。勿論、犯人は誰?なんとワトソン役は、ホロヴィッツ本人。肝心のホームズ役は、元刑事、性格が何とも気難しいホーソーン。彼は、ミステリー史上希なことだと思いますが、なかなかその<本性>を見せてはくれません(笑)。そのホーソーンから、この面倒くさい事件を本にしないかという提案をホロヴィッツが受け、嫌々ながらも巻き込まれていくことになります。パズラーですから、いつものようにストーリーの詳細を書くことはできませんね。可能であれば、杉江松恋さんの解説も読まずに、第一章「葬儀の手配」に突入してほしいと思います。フーダニット、ホワイダニット、「過去」の悲痛な事件。楽屋落ちですが、ホロヴィッツを知るには最適な本人によるノンフィクション?も数多く含まれていて、イアン・フレミングについての含蓄、また有名なハリウッド映画人2名も登場し、とても楽しい一篇に仕上がっていると思います。
カフカの「異邦人」はマクガフィンなのか?RADAはどうだろう?天地を揺るがすような「はなれわざ」はなかったかもしれません。でも、あらゆる伏線がページを追う毎に回収されていく<快楽>に満ちた、そして不自然さの少ない見事なパズラーだと思います。
敵・大将を追い詰める剣士(ホロヴィッツ)が畳み掛けるように<フェアネス>の扉を次々と開けていきます。
2020年2月10日に日本でレビュー済み
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各ミステリーランキングに騙されて読んでみたら、案の定、ごくごく凡庸な作品でした。この作品に激賞コメントを寄せる書評家やミステリーファンの気が知れません。それとも、こちらの目が節穴なのでしょうか。もう二度とミステリーランキングなんかに騙されないぞ!(ちなみに、これは今物議をかもしているヤラセ「下げ」レビューではありません)
ベスト500レビュアー
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「カササギ殺人事件」ではクリスティへの郷愁が漂っていた(その割には下巻が冴えない)が、本作はホームズ物の体裁で作者自身がワトソン役を務めるという凝った趣向のミステリ。ホームズ役は(型通りの)天才肌で変人の元刑事ホーソ-ン。扱うのは、自身の葬儀の手配を済ませた数時間後に絞殺された資産家の老婦人の事件。バーナビー、マープル、レンデル等の名称がさりげなく出て来て、遊び心が満載である。
ホーソ-ンが「俺を主人公にしたミステリを書いてくれ」、と押し売りした結果、作者が心ならずも本作を執筆したという設定で、2人の仲は必ずしも円満ではなく、コメディ・タッチの描写も多く(作者の饒舌も多い)が、ホーソ-ンの観察眼はホームズの如く直観推理の切れ味がある。少し調べると、老婦人は双子の子供を轢き逃げ(一方は死亡、他方は重大損傷)した過去がある事が分かる(老婦人が息子を庇った可能性もある)。続いて、その息子(今はハリウッド俳優)が惨殺されるが、これだけ大っぴらに書いておいて、双子の関係者が犯人では余りにも曲がないし、老婦人の直前葬儀手配の意味も解けない。しかし、ここからが見せ場で、ホーソ-ンの捜査は地道になり、轢き逃げ事件の真相を暴くと共に、過去の因縁を捜索・考察して、意外な犯人へと導く過程が見事。前半の伏線を上手くフェアに回収している点にも感心した。特に、老婦人の直前葬儀手配の問題を、「八百屋お七」にも似た動機・手段で解決している点が鮮やか。ミステリ的出来栄えは「カササギ殺人事件」より上だろう。
作者の脚本をスピルバーグが映画化するといった与太話を初め、出版界・映画界の虚実まみれのエピソードも楽しめる。ミステリ作家としての作者の力量が十二分に発揮された傑作だと思った。
ホーソ-ンが「俺を主人公にしたミステリを書いてくれ」、と押し売りした結果、作者が心ならずも本作を執筆したという設定で、2人の仲は必ずしも円満ではなく、コメディ・タッチの描写も多く(作者の饒舌も多い)が、ホーソ-ンの観察眼はホームズの如く直観推理の切れ味がある。少し調べると、老婦人は双子の子供を轢き逃げ(一方は死亡、他方は重大損傷)した過去がある事が分かる(老婦人が息子を庇った可能性もある)。続いて、その息子(今はハリウッド俳優)が惨殺されるが、これだけ大っぴらに書いておいて、双子の関係者が犯人では余りにも曲がないし、老婦人の直前葬儀手配の意味も解けない。しかし、ここからが見せ場で、ホーソ-ンの捜査は地道になり、轢き逃げ事件の真相を暴くと共に、過去の因縁を捜索・考察して、意外な犯人へと導く過程が見事。前半の伏線を上手くフェアに回収している点にも感心した。特に、老婦人の直前葬儀手配の問題を、「八百屋お七」にも似た動機・手段で解決している点が鮮やか。ミステリ的出来栄えは「カササギ殺人事件」より上だろう。
作者の脚本をスピルバーグが映画化するといった与太話を初め、出版界・映画界の虚実まみれのエピソードも楽しめる。ミステリ作家としての作者の力量が十二分に発揮された傑作だと思った。
ベスト500レビュアー
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アンソニー・ホロヴィッツの作品紹介を新聞やネットのブック紹介で何度か興味を惹かれたが、なんとなく読む気がしなかった。
が、好きなTVドラマの『刑事フォイル』の脚本を書いているということを知り、とにかく一冊読むことにして手にしたのが本書『メインテーマは殺人』である。
巻末の杉江松恋氏の解説を先に読むと(ネタバレあれば避けるが)「惚れ惚れとするフェアプレイ」と書き出して評価が高い。
作者自身が警察の委託を受けて殺人事件捜査をする元辣腕刑事ダニエル・ホーソンの事件解決までの本を書くよう依頼されるというユニークな設定で書かれているフーダニット・ミステリー小説である。
それぞれの章にちりばめられている微細なヒントを読者に与えるという古典的な探偵小説である。
評者にとっての犯人探しは、11章「葬儀」を読み始めて犯人はこの男しか考えられないと判明してから興味が薄らいでしまいました。
このあとデティールを辿るだけが興味でページを繰ることになってしまったのです。
本書を高く評価している杉江松恋氏には申し訳ないが、評者にとって古風な探偵小説と思え、それほど優れた作品ではないように読み終えたのです。(ノンフィクション風なプロット構成には目新しさはあるものの・・・。)
まあ、他の作品を読んでアンソニー・ホロヴィッツのほんとうの才能を知りたいと思ってはいるのですが。
が、好きなTVドラマの『刑事フォイル』の脚本を書いているということを知り、とにかく一冊読むことにして手にしたのが本書『メインテーマは殺人』である。
巻末の杉江松恋氏の解説を先に読むと(ネタバレあれば避けるが)「惚れ惚れとするフェアプレイ」と書き出して評価が高い。
作者自身が警察の委託を受けて殺人事件捜査をする元辣腕刑事ダニエル・ホーソンの事件解決までの本を書くよう依頼されるというユニークな設定で書かれているフーダニット・ミステリー小説である。
それぞれの章にちりばめられている微細なヒントを読者に与えるという古典的な探偵小説である。
評者にとっての犯人探しは、11章「葬儀」を読み始めて犯人はこの男しか考えられないと判明してから興味が薄らいでしまいました。
このあとデティールを辿るだけが興味でページを繰ることになってしまったのです。
本書を高く評価している杉江松恋氏には申し訳ないが、評者にとって古風な探偵小説と思え、それほど優れた作品ではないように読み終えたのです。(ノンフィクション風なプロット構成には目新しさはあるものの・・・。)
まあ、他の作品を読んでアンソニー・ホロヴィッツのほんとうの才能を知りたいと思ってはいるのですが。