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ムー帝国の表象(シンボル)―第三文書 (ボーダーランド文庫) 文庫 – 1997/7

ジェームス・チャーチワード (著), 小泉源太郎 (翻訳)

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内容紹介

1万2千年前、謎の大異変により一夜にして太平洋に沈んだ人類の｢母なる国＝ムー｣。考古学会を震撼させた『失われたムー大陸』《第一文書》に続き、チャーチワードは本書の中で「ナカール碑文」のさらに驚くべき事実に触れる。八つの頭を持つ蛇。世界を回転させるカブト虫。枯れた蓮の花。これらムーのシンボルは何を意味するのか？そしてムーを支えた超科学とは......。衝撃のムー大陸伝説の核心に迫る。

登録情報

文庫: 337ページ
出版社: 角川春樹事務所 (1997/07)
言語: 日本語
ISBN-10: 4894563290
ISBN-13: 978-4894563292
発売日： 1997/07
梱包サイズ: 15 x 10.6 x 1.6 cm
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徒然熊

母なる文明「ムー」・・・・・

2010年8月17日

形式: 文庫Amazonで購入

本書には意外と言うか、想像以上に鋭い視点となる著者の主張が散りばめられており、読んでいて多くの知的な興奮を与えてくれた。・・・
　例えば、イエス・キリストの実像について。一般的にはイエスは中東現代のパレスティナ近辺に生を受け、聖ヨハネに洗礼を受けアラム語やヘブライ語を話し、主に人倫や節制の道を説いた・・・と言われているが、著者の主張によれば「イエスはパレスティナに生を受けた後、インドやチベットに遊学し、ヒマラヤの僧院に滞在し、「ムー文明」の歴史や科学、宗教等が書かれた「ナーカル碑文」を研鑽して、古代の「ムー言語」？や原初の宗教、宇宙の科学（これは主に太陽と地球の引力と磁力の関係について記されたものらしい）を学んだ・・・と言うのだ。
　確かに突拍子のない話ではあるが、その証拠を著者は以下のイエスの磔にされて最後に息絶えようとした際の言葉「エリ、エリ、レマ、サバクタニ・・・」これを新約聖書ではヘブライ語で「我が神、我が神、なんぞ我を見棄て給いし・・・」の意味だと解釈すべきだと主張する。だが、著者によればこの解釈は全くのデタラメであると言う。ではこの言葉の本当の意味は一体何か？・・・・・それは、実はこの言葉はヘブライ語ではなく、これこそ「ムー言語」だったと著者は断言している。意味は「気が遠くなる、気が遠くなる、目の前が暗くなる！」と、正に死を目前にした１人の人間としてのイエスの最後の「叫び」だったと推測出来るし、この様に解釈する方が現実的な臨場感がある事は確かであろう。
　尚、この推論は著者だけではなく、驚くべき事に南米の古代マヤ文明研究家によれば、このイエスの最後の言葉は古いマヤ語であったという！！意味も大体同じ様に解釈出来るという。・・・それでは、マヤ文明のあの高度な天文学の知識は果たして、この「ムー文明」をルーツとしているのだろうか？・・・マヤの天文学では、特に太陽の観測について詳しく記されているが、実は本書内にも「ムーの科学」の１つとして、太陽の磁場と光の２種類の働きを示す「シンボル」について述べられていた。非常に多くの示唆を与えてくれる良書である。　

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