私は、会田誠は「戦争画RETURNS」の、紐育爆撃之図で知り、関心を初めていだいた人だ 世間的には、彼は、女子高生(JK)をモチーフに描く、「変態よいこ」系の現代画家というイメージなのかもしれない そういえば、藤田嗣治的な戦争画の色調の絵も彼は描いている
さて、会田だが、私は、美術の技法などに造詣が深いわけではないから、そういう視点からの評価はできない しかし、漫画好き、大東亜戦争ネタ好きの自分としては、この「ミュータント花子」に出会った感想は、戦争画を描ける彼から、その技術を取り去ると、こういう漫画家になるのだろう、というものだ
逆に言うと、ああいう漫画を描ける、知識と関心と、思想や感性がある人に、芸大で学んだ絵を描くきちんとした技術があると、会田誠になるんじゃないか、と「思えた」ということだ
これらの漫画をご存知の方はわかると思うが、古くは漂流教室、ケンペー君、珍遊記、富江などの漫画を、ミックスしたようなのが、この「ミュータント花子」という印象である 今挙げた漫画を「面白い」と思いながら読むことができた人なら、この「ミュータント花子」も、たいそう面白い、とかなりのページがあるが、あっという間に読めてしまうと思う
中身についてはあえてかかない とにかく、これが面白い、わかるなあ、という感覚になるには、愛国思想、保守思想、それから、大東亜戦争のこと、それから支那の人の殺し方(例えば、通州事件)などを知識としてあると、描いてある絵の意味などがわかるんじゃないかと思う あとは、壮大な空想で、日本が米国についに勝利するというものだ
ミュータント花子 (日本語) 単行本 – 1999/8/1
会田 誠
(著)
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本の長さ60ページ
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言語日本語
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出版社ABC出版
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発売日1999/8/1
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ISBN-104900387789
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ISBN-13978-4900387782
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登録情報
- 出版社 : ABC出版 (1999/8/1)
- 発売日 : 1999/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 60ページ
- ISBN-10 : 4900387789
- ISBN-13 : 978-4900387782
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 772,730位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 268,936位コミック
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち2.6
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月30日に日本でレビュー済み
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7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2004年1月29日に日本でレビュー済み
エロティックでグロテスクな絵画で知られる、現代美術家・会田誠による太平洋戦争をテーマにした戦争マンガ。と、いうより軍国主義(?)のエロマンガ。笑うに笑えないユーモアの連続ですが、それは会田氏の現代美術家としてのニヒルな視点に裏付けられています。
以前からエロマンガを描きたいと思ってた彼は次のように語ってます。
「太平洋戦争というネタ、(エロ)マンガというウツワ、この二つのまるで次元が異なる動機が交わったところに『ミュータント花子』というイビツな奇形種はうまれたわけです」
そして彼は
「そこには〈戦争にすっかりリアリティーを失っている〉という世代的なリアリティーが、捩れた形で深く刻印され」ることを意図しているのです。
私達が「戦争」をどう捕らえるか。それを鋭く指摘してくれます。
以前からエロマンガを描きたいと思ってた彼は次のように語ってます。
「太平洋戦争というネタ、(エロ)マンガというウツワ、この二つのまるで次元が異なる動機が交わったところに『ミュータント花子』というイビツな奇形種はうまれたわけです」
そして彼は
「そこには〈戦争にすっかりリアリティーを失っている〉という世代的なリアリティーが、捩れた形で深く刻印され」ることを意図しているのです。
私達が「戦争」をどう捕らえるか。それを鋭く指摘してくれます。