マーケティング・リサーチの実践的な入門書で、
マーケティング・リサーチの全体像を俯瞰することができる。
実務に通じた執筆陣が書いているため、知識を羅列するのではなく
実務の進め方を念頭に記載されているのを感じる。
例えば、本書の構成は、第1章でマーケティング・リサーチの意義を
説明すると共にマーケティング・リサーチの作業プロセスを説明していたり、
「第2章 定量調査:データ収集」、「第3章 定量調査:データ分析」、
「第4章 定性調査:定性データの収集と解釈」においても、手法の概要に加えて
実際にその手法を使用する際に注意すべき点が記載されていて参考になる。
第5章では、マーケティング・リサーチによって顧客の隠れた心理(インサイト)を
明らかにして、それを基にアイデアを開発して課題解決に結びつけるための
フレームワークを示すと共に、それによってクライアントのビジネスにインパクトを
与えることが重要であることを示しており、本書を通じて、マーケティング・リサーチの
ノウハウを多くの読者に共有して業界全体の底上げをしたいという
執筆陣の意気込みを感じる良書だと感じた。
一方で、例えば、上記の第2章~第4章や「第6章 ニュー・マーケティング・リサーチ」では
調査手法が紹介されているが、入門書の性質上、手法そのものの説明は
さらっと触れるにとどまっており、より深く知りたい人は巻末の参考文献を読むように
ということになっているが、その参考文献がもっと充実していれば、
もっと良かったのではないかと思った。
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