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マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する (NHK出版新書) Kindle版
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丸山 俊一
(著)
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言語日本語
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出版社NHK出版
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発売日2018/12/11
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ファイルサイズ8579 KB
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商品の説明
出版社からのコメント
大好評のNHK番組を書籍化
平易な言葉で「戦後史」から「日本」まで語りつくす!
石黒浩氏とのスリリングな対談も収録。
現実がどのようなものかを知ることなどできない」
という幻想を乗り越える解釈、
この基礎の上でのみ、僕らの時代の大いなる疑問に答えはじめることができる。
___ガブリエル談・本人より --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
平易な言葉で「戦後史」から「日本」まで語りつくす!
石黒浩氏とのスリリングな対談も収録。
現実がどのようなものかを知ることなどできない」
という幻想を乗り越える解釈、
この基礎の上でのみ、僕らの時代の大いなる疑問に答えはじめることができる。
___ガブリエル談・本人より --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者について
丸山 俊一
慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。
「欲望の資本主義」「人間ってナンだ? 超AI入門」「ニッポンのジレンマ」ほか、
時代を独自の視点で斬る異色の教養番組を企画・制作し続ける。
現在NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。
著書に『欲望の資本主義1・2 /民主主義』『結論は出さなくていい』『すべての仕事は肯定から始まる』ほか。
早稲田大学、東京藝術大学で非常勤講師も務める。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。
「欲望の資本主義」「人間ってナンだ? 超AI入門」「ニッポンのジレンマ」ほか、
時代を独自の視点で斬る異色の教養番組を企画・制作し続ける。
現在NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。
著書に『欲望の資本主義1・2 /民主主義』『結論は出さなくていい』『すべての仕事は肯定から始まる』ほか。
早稲田大学、東京藝術大学で非常勤講師も務める。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
本格的に哲学を論じた著書が日本で異例の売れ行きを見せた“哲学界の新星”が来日。滞日記録をまとめて大好評となったNHK番組「欲望の時代の哲学」を書籍化!あのガブリエルが、誰にでも分かる言葉で「戦後史」から「日本」まで語りつくす!彼が日本で感じた「壁」とは?フェイクニュース時代になぜ哲学が有効なのか?世界的ロボット工学者・石黒浩氏とのスリリングな対論も収録!
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
丸山/俊一
1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。ディレクターとして様々な新機軸の教養番組、ドキュメンタリーを手掛ける。その後プロデューサーとして異色の教養番組を企画、制作し続ける。現在NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。早稲田大学、東京藝術大学で非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。ディレクターとして様々な新機軸の教養番組、ドキュメンタリーを手掛ける。その後プロデューサーとして異色の教養番組を企画、制作し続ける。現在NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。早稲田大学、東京藝術大学で非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07MGS9W4W
- 出版社 : NHK出版 (2018/12/11)
- 発売日 : 2018/12/11
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 8579 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 179ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 83,087位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 261位ドイツ・オーストリアの思想
- - 1,411位哲学・思想 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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2019年4月7日に日本でレビュー済み
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テレビ番組の同時通訳テロップを、何の加工もしないまま書籍にしてしまった感は否めない。対話やインタビューにありがちな「論理の飛躍」に補足を加えるでなし、外国語の直訳を読みやすい日本語に“翻訳”するでなし、さらに「無駄話」「相槌」「横道にそれた内容」をカットするでなし......まことお手軽な「人気テレビ番組でもう一儲けしてやろう」的な本と言わざるを得ない。せっかく気鋭な哲学者に興味を持ってページを開いても、これでは書籍購入を後悔することにしかならない。「入門編」として、この深遠な世界をのぞき見ようとしている門外漢には不向きだろう。あえて収穫があったとするなら、「映像作品からテロップだけを取り出して読んでみると、こんなにもスカスカの内容なのか」という発見だろうか。この文字群は、映像と一緒に見てこそのものなのだ。
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ベスト500レビュアー
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新進気鋭の哲学者マルクス・ガブリエルの来日時の言行録。
タイトルの「社会の整体師」とはあとがき(終章)の丸山俊一氏による言葉だ。
ガブリエル曰く完璧なシステムという日本の電車。しかし人のためのシステムというよりは、システムのために人がいるようだ、という皮肉めいた感想を持ったよう。そして我々はスマホを使っているのではなく、スマホに使われている?とも。
いや案外そうかもしれない…。
上記の電車のようなシステムを成立させているのは厳格なる時間管理に他ならない。しかしこのような高度な監視社会の日本に対して警鐘を、そして息つく間がない日本人を案じている。
また彼は哲学の変遷を世界史になぞらえながらとてもわかりやすく説明してくれている。
ソクラテス、プラトンなどの哲人を登場させ、時代を経てモダニスムから第二次世界大戦、その自己反省からの実存主義、そして隔たれた地にも関わらず、似たような進化を辿った「平行進化」的構造をレヴィ・ストロースが見出した構造主義、さらにポスト構造主義。
イデオロギー対立であった冷戦も、共に科学万能主義であった点は同じであると述べる。
ドナルド・トランプはポストモダニズムの天才であり、その考えを経済の原動力としていると説く。
そんななか登場するのが彼の提唱する新実在論だ。本当の事実を発見し、真の民主主義を実現するために。
哲学は難しいとお思いの方にも、気軽に読めて知的刺激を大いに受けることができると思う。
タイトルの「社会の整体師」とはあとがき(終章)の丸山俊一氏による言葉だ。
ガブリエル曰く完璧なシステムという日本の電車。しかし人のためのシステムというよりは、システムのために人がいるようだ、という皮肉めいた感想を持ったよう。そして我々はスマホを使っているのではなく、スマホに使われている?とも。
いや案外そうかもしれない…。
上記の電車のようなシステムを成立させているのは厳格なる時間管理に他ならない。しかしこのような高度な監視社会の日本に対して警鐘を、そして息つく間がない日本人を案じている。
また彼は哲学の変遷を世界史になぞらえながらとてもわかりやすく説明してくれている。
ソクラテス、プラトンなどの哲人を登場させ、時代を経てモダニスムから第二次世界大戦、その自己反省からの実存主義、そして隔たれた地にも関わらず、似たような進化を辿った「平行進化」的構造をレヴィ・ストロースが見出した構造主義、さらにポスト構造主義。
イデオロギー対立であった冷戦も、共に科学万能主義であった点は同じであると述べる。
ドナルド・トランプはポストモダニズムの天才であり、その考えを経済の原動力としていると説く。
そんななか登場するのが彼の提唱する新実在論だ。本当の事実を発見し、真の民主主義を実現するために。
哲学は難しいとお思いの方にも、気軽に読めて知的刺激を大いに受けることができると思う。
ベスト100レビュアー
NHK;BS1スペシャル「欲望の時代の哲学~マルクス・ガブリエル日本を行く」の文庫化が、本書の売りだが、本書には千葉雅也氏との対談と京都大学での講演が入っていない。入っていない分は、『nyx 第5号』堀之内出版 に収録されているので、それを合体すべきだ。テレビでのガブリエルの発言とナレーションは制限されているので、本書に『nyx 第5号』をプラスすることで、ガブリエルの日本滞在を再現できたといえる。
ガブリエルの日本滞在の目的は、「理性的な思想家の社会を築くのに日本はものすごく強い同盟相手になるんじゃないかと思っている。(p.63)」ということである。そして、日本の哲学者にもドイツ社会を見て欲しいという(p.87)。
ガブリエルの出世作は、本書の巻末にも紹介されている『なぜ世界は存在しないのか』である。ディレクターの丸山俊一氏は、「世界を、すべてを包括する全体とするとき、全体を認識する場もまた全体に含まれているはずなのであり、全体に含まれる場が、場を含む全体を認識するということはあり得ない。」とコメントしている(p.16 改変)。“なぜ世界は存在しないのか”の議論はこれで十分だ。
私は、「井の中の蛙大海を知らず」の意味を拡張したものと勝手に解釈している。蛙は大海という世界を知ることはできない。自分の世界がすべてと思いあがっているにすぎない。蛙の狭い了見という意味ではなく、井戸の中はそもそも知ることのできない構造になっているということである。
それよりも生活者として重要な指摘は、「自然主義」への批判である。科学的な法則のみがすべてを支配するという思想である。ここでも「すべて」がキーワードになる。これはガブリエルの“「全体」や「世界」という物言い”に対する警戒心の現れだ(p.17)。この警戒心が、ロボット科学者の石黒浩教授との対談をスリリングなものにしている。
最初、石黒教授の日本人論にガブリエルが合わせて話は進む。そして、日本やフランスやイタリアと違って、ドイツ人の半数は、かたくなに人型ロボット、つまりヒューマノイドを認めようとしないと石黒教授が話すと、今度はガブリエルによるドイツ人論に話が変わる。
「ドイツ憲法の最初に、“人間の尊厳は不可侵である”とあり、これはカントが僕たちに与えてくれたコンセプトです。(p.172)」とか、「ドイツの歴史を振り返るとき、失敗は非人間化のせいだったとう見方が定着しています。・・・・・人間とは何かという推論を止めさせる壁があります。・・・・・同じ過ちを二度と繰り返さないために(p.174)」、「ハイデガーは生物と機械に共通する構造を見出す体系であるサイバネティクスに魅せられた哲学者でしたが、このような研究が人間性を悪い方向へ破壊してしまうのではないかという恐れを(ドイツ人は)持っているのです。(p.175)」と、自然主義への懐疑を示す。
今後とも人とテクノロジーの共生は不可避である。その中で、自然主義の法則だけで人類を進化させるのは危険であろう。人がしっかり哲学を持たなければならない。ガブリエルの、「論理的な語彙と経験的な語彙をはっきり区別するべきだと思います。・・・・・客観的に存在するモノについては、絶対に間違えないということはありません。常に誤りはあるのです。(p.178)」との発言は重要だ。
客観性は正しさの条件と考える日本人とは異なり、客観は経験の中にあるのだから間違えるということだろう。一方、論理は主観だが哲学を支えるものであり、テクノロジーとの共生には欠かせないものである。「人間とは何だ」と問う必要のない哲学が必要なのだ。
ガブリエルの日本滞在の目的は、「理性的な思想家の社会を築くのに日本はものすごく強い同盟相手になるんじゃないかと思っている。(p.63)」ということである。そして、日本の哲学者にもドイツ社会を見て欲しいという(p.87)。
ガブリエルの出世作は、本書の巻末にも紹介されている『なぜ世界は存在しないのか』である。ディレクターの丸山俊一氏は、「世界を、すべてを包括する全体とするとき、全体を認識する場もまた全体に含まれているはずなのであり、全体に含まれる場が、場を含む全体を認識するということはあり得ない。」とコメントしている(p.16 改変)。“なぜ世界は存在しないのか”の議論はこれで十分だ。
私は、「井の中の蛙大海を知らず」の意味を拡張したものと勝手に解釈している。蛙は大海という世界を知ることはできない。自分の世界がすべてと思いあがっているにすぎない。蛙の狭い了見という意味ではなく、井戸の中はそもそも知ることのできない構造になっているということである。
それよりも生活者として重要な指摘は、「自然主義」への批判である。科学的な法則のみがすべてを支配するという思想である。ここでも「すべて」がキーワードになる。これはガブリエルの“「全体」や「世界」という物言い”に対する警戒心の現れだ(p.17)。この警戒心が、ロボット科学者の石黒浩教授との対談をスリリングなものにしている。
最初、石黒教授の日本人論にガブリエルが合わせて話は進む。そして、日本やフランスやイタリアと違って、ドイツ人の半数は、かたくなに人型ロボット、つまりヒューマノイドを認めようとしないと石黒教授が話すと、今度はガブリエルによるドイツ人論に話が変わる。
「ドイツ憲法の最初に、“人間の尊厳は不可侵である”とあり、これはカントが僕たちに与えてくれたコンセプトです。(p.172)」とか、「ドイツの歴史を振り返るとき、失敗は非人間化のせいだったとう見方が定着しています。・・・・・人間とは何かという推論を止めさせる壁があります。・・・・・同じ過ちを二度と繰り返さないために(p.174)」、「ハイデガーは生物と機械に共通する構造を見出す体系であるサイバネティクスに魅せられた哲学者でしたが、このような研究が人間性を悪い方向へ破壊してしまうのではないかという恐れを(ドイツ人は)持っているのです。(p.175)」と、自然主義への懐疑を示す。
今後とも人とテクノロジーの共生は不可避である。その中で、自然主義の法則だけで人類を進化させるのは危険であろう。人がしっかり哲学を持たなければならない。ガブリエルの、「論理的な語彙と経験的な語彙をはっきり区別するべきだと思います。・・・・・客観的に存在するモノについては、絶対に間違えないということはありません。常に誤りはあるのです。(p.178)」との発言は重要だ。
客観性は正しさの条件と考える日本人とは異なり、客観は経験の中にあるのだから間違えるということだろう。一方、論理は主観だが哲学を支えるものであり、テクノロジーとの共生には欠かせないものである。「人間とは何だ」と問う必要のない哲学が必要なのだ。
2019年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のガブリエルは今の時代にとても危機感を持っていて、「今起きていることを理解しないと、僕らはおそらく見えない力によって破壊されてしまうだろう」(p.155-156)と言っている。
そこで今起きている何かを理解するためには《新しい観念》が必要で、公的な領域での哲学が必要だと考えているわけだ。
ただ、彼の唱える新しい概念、つまり「新実在論」をちゃんと理解するには、すこし手間がかかるかもしれない。哲学というのは結局、前の時代に誰かが提唱していた哲学的理論を否定したり、追加したり、組み合わせたりして、新しい理論を展開するからで、そういう「流れ」を抑えておかないとスッと腑に落ちてはくれない。少なくともドイツ観念論以降、実存主義、構造主義、ポスト構造主義との相対化なしには理解しえない。
ゆえに哲学に親しんでいる読者には苦もなく読めるかもしれないが、それではあまり意味がない。この本はふだんあまり哲学に馴染みのない人向けに、むしろ哲学に触れるきっかけになることを望んで書かれたのだと思う。「今起きていることを理解しないと大変なことになる」という点において、誰もが共有したい「問い」が立てられているからで、その謎を解くカギこそ哲学だと若き哲学者は考えているからだ。
そこで今起きている何かを理解するためには《新しい観念》が必要で、公的な領域での哲学が必要だと考えているわけだ。
ただ、彼の唱える新しい概念、つまり「新実在論」をちゃんと理解するには、すこし手間がかかるかもしれない。哲学というのは結局、前の時代に誰かが提唱していた哲学的理論を否定したり、追加したり、組み合わせたりして、新しい理論を展開するからで、そういう「流れ」を抑えておかないとスッと腑に落ちてはくれない。少なくともドイツ観念論以降、実存主義、構造主義、ポスト構造主義との相対化なしには理解しえない。
ゆえに哲学に親しんでいる読者には苦もなく読めるかもしれないが、それではあまり意味がない。この本はふだんあまり哲学に馴染みのない人向けに、むしろ哲学に触れるきっかけになることを望んで書かれたのだと思う。「今起きていることを理解しないと大変なことになる」という点において、誰もが共有したい「問い」が立てられているからで、その謎を解くカギこそ哲学だと若き哲学者は考えているからだ。
2019年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評者は、ドイツの「最新哲学」は、ユルゲン・ハーバーマスのそれであるとの「頑固な固定観念」を長く持ち続けていたが、本書を読んで、「ドイツ哲学に関する既成の価値観」が、「もろくも瓦解」した。ただ、ドイツ人は、「ドイツ観念論」を「精神的・倫理的規範」として日常生活を送っているとの著者の指摘に、「ああ、なるほど…。」と思い、ドイツ哲学界では、カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルを代表する「一連の思想潮流」が、脈々と受け継がれている事を痛感させられた。そして、著者は、日本滞在を通じて、精神科学上、日独には、普遍的に価値観を共有する部分と、そうでない部分がある事を指摘し、大変興味深かった。著者の「新実在論」も、認識論的に興味があるので、後日、読んでみたい。それと同時に、著者が、日本には、日本独自の世界観が存在するとの指摘を受けて、「日本的霊性」(鈴木大拙)に関する学問的興味が増して来た。評者は、日本人なのであるから、日本古来の思想も、一通り学ぶべきだと痛感すると同時に、ドイツ人の著者の、ドイツ人ならではの視点で、歴史と伝統のある日本古来の思想についての研究がなされ、東洋と西洋の思想を比較して、新知見をもたらしてくれる事を期待せずにはいられない。楽しみである!
2019年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ポスト・モダンがポスト・ロックとほぼ同義の何かだと思ったまま思考停止した自分にとって、近代以降のヨーロッパ、特にドイツにおける哲学・思想の歴史と、それが現代社会にどう結びついているのかについて学ぶことができた基調な一冊でした。
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乱読する自分の理解として、現代の科学が自己の存在を否定し、遺伝子が過去の膨大な経験をビッグデータとし、動物・生物的な生存を目的として手段として人間に行動を促す。意思や判断は行動を促すためのきっかけに過ぎず、それは体内で起こる化学反応の結果でしかないというものもあり、しっくりくる部分も多かった。
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自分が自分であるがためには、自分の系の外に超越した視点が必要となる。系の外側で物事は動物的経験に基づいて決められる。それは自分というよりは社会としての集合体だけでは說明がつかず、その更に抽象概念レベル、すなわち形而上の存在によってのみ說明がなされる。時間は生から死に向かっているのではなく、死から生に向かう。太古からの集合記憶とともに。
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日本人にも本質的に受け入れられる考え方ではないだろうか。現代日本人は皆、ポストモダニズムの中で個人主義を植え付けられ、それを社会に向けて問いかけることによって自己を探そうとするが、大自然の荒波に揉まれるこの島国にとって、自己などという存在は吹けば飛ぶようなものであり、だからこそ集団の夢の中で物事が決められてくる。日本の天皇制が世界でも異例の長さを誇ることも說明がつく。
_
集団の夢は生贄を求める。
その生贄は女であり子であるかもしれない。
ガブリエルはそこに切り込んでいく。
考える葦である人間は、考え抜いた結果として動物に戻っていく。
アンドロイドが見る夢が電気羊であってはいけないのだ。
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乱読する自分の理解として、現代の科学が自己の存在を否定し、遺伝子が過去の膨大な経験をビッグデータとし、動物・生物的な生存を目的として手段として人間に行動を促す。意思や判断は行動を促すためのきっかけに過ぎず、それは体内で起こる化学反応の結果でしかないというものもあり、しっくりくる部分も多かった。
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自分が自分であるがためには、自分の系の外に超越した視点が必要となる。系の外側で物事は動物的経験に基づいて決められる。それは自分というよりは社会としての集合体だけでは說明がつかず、その更に抽象概念レベル、すなわち形而上の存在によってのみ說明がなされる。時間は生から死に向かっているのではなく、死から生に向かう。太古からの集合記憶とともに。
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日本人にも本質的に受け入れられる考え方ではないだろうか。現代日本人は皆、ポストモダニズムの中で個人主義を植え付けられ、それを社会に向けて問いかけることによって自己を探そうとするが、大自然の荒波に揉まれるこの島国にとって、自己などという存在は吹けば飛ぶようなものであり、だからこそ集団の夢の中で物事が決められてくる。日本の天皇制が世界でも異例の長さを誇ることも說明がつく。
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集団の夢は生贄を求める。
その生贄は女であり子であるかもしれない。
ガブリエルはそこに切り込んでいく。
考える葦である人間は、考え抜いた結果として動物に戻っていく。
アンドロイドが見る夢が電気羊であってはいけないのだ。
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2019年5月17日に日本でレビュー済み
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新実在論を提唱するマルクス・ガブリエル。
彼の著作は難解で(例えば『なぜ世界は存在しないのか』)、下地の知識がないと途中で読むのがつらくなってきます...。
本書は、NHKの番組「欲望の時代の哲学」の書籍化で、たいへんわかりやすい。ただ、矛盾するようですが、文字起こしの要素が強いのは多少がっかりするところでもあります。
ロボット工学者・石黒浩氏との対談は刺激的です。日本とドイツの根源的な違いについて、深く切り込んでいます。
本を読み終わって思うことは、歴史的に連綿と続いてきた哲学にも、現代は対応しきれていないこと。新しい哲学が現代には必要だということです。
彼の著作は難解で(例えば『なぜ世界は存在しないのか』)、下地の知識がないと途中で読むのがつらくなってきます...。
本書は、NHKの番組「欲望の時代の哲学」の書籍化で、たいへんわかりやすい。ただ、矛盾するようですが、文字起こしの要素が強いのは多少がっかりするところでもあります。
ロボット工学者・石黒浩氏との対談は刺激的です。日本とドイツの根源的な違いについて、深く切り込んでいます。
本を読み終わって思うことは、歴史的に連綿と続いてきた哲学にも、現代は対応しきれていないこと。新しい哲学が現代には必要だということです。
ベスト500レビュアー
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個人的には、ネットとSNSの発信の仕方に関して、非常に参考になりました。
数十年以上前に、手紙で行ったこと以上のことを、
ネットやSNSでやる必要はないといった感じです。
業務連絡や告知にとどめることが大切なのかなと思います。
著者には、これに行き付くまでに、深い深い内省があると思うのですが、
そのような深い思考も、できない自身にとってみれば、著者に思考にただただ、
「やっぱりそうか!」と思って、参考にしています。
数十年以上前に、手紙で行ったこと以上のことを、
ネットやSNSでやる必要はないといった感じです。
業務連絡や告知にとどめることが大切なのかなと思います。
著者には、これに行き付くまでに、深い深い内省があると思うのですが、
そのような深い思考も、できない自身にとってみれば、著者に思考にただただ、
「やっぱりそうか!」と思って、参考にしています。
![[音声DL付]相手と場面で使い分ける 英語表現ハンドブック](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/81kpxM5hYOL._UX300__PJku-sticker-v7,TopRight,0,-50_AC_UL160_SR160,160_.jpg)


