マーシャル・マクルーハン「マクルーハン理論」を読みました。
マクルーハンの本としては傍流に属します。
60年代にブームを起こしたマクルーハンですが、50年代にカナダのトロント大学で発行していた学術雑誌「まミュニケーションの探求」に掲載された主要な論文を集めた本です。
いわばマクルーハン理論の前駆体のようなものです。
内容は多彩で、印刷物の影響、テレビとは何か、聴覚的空間、口頭と文字のコミュニケーション、メディアの文法、キネシクス、触覚的コミュニケーションなどです。
当時は、テレビの出現でコミュニケーション、メディアが新たなステージに突入し、その意義・影響を色んな角度から研究しようとする熱気ある論文集です。
何と鈴木大拙の「仏教における象徴主義」という論文も掲載されています。
これは当時、禅が西洋のブレークスルーになるかも、という期待で書かせたのでしょう。
ペダンチックで内容のないつまらない論文です。
マクルーハン理論が唐突に降って湧いたようなものでなく真面目で学問的な追求から生まれたことが理解できる本でした。
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