目からウロコが落ちるほど使いやすい。さっと手に取って、すいすい。もう、いままでのコード式の掃除機は、押入れから出す気にもならないレベル。
吸う力はコード式に比べたら弱いです。なにしろ、いちばん強いパワフルモードでも吸引仕事率32w。ふつうの掃除機は640wとかなのだから当たり前。そこは過度の期待をしないほうがいいと思います。
しかし。
ホコリ、髪の毛、猫の毛、猫の紙砂、といった日常的なゴミは、十分吸えるように設計されているんです。
我が家は、2LD K、55平米ぐらい。主にフローリングで、一部屋だけ毛足の短いループカーペットです。猫がいます。が、ふだんのお掃除は本機だけで十分なかんじ。ヘッドが小さく極薄なので(ごつい高機能のヘッドに慣れている目には、驚くほど原始的)、狭い家具の下とか、トイレの便器まわりとかも楽勝で吸えてしまう。これはすばらしい。
このクリーナーのいちばんの活用法は、とにかく手近に出しっ放しにしておくことだと思います。しまいこんだらダメ。ちょっとでもゴミをみつけたら、すぐかける。料理が終わったら流し台周りにかける。お風呂が終わったら洗面台周りにかける。1日に2回でも3回でもかける。軽くて小さいので、まったくおっくうではありません。その結果、たいして吸引力が強いわけでもないのに、つねにチリ一つ落ちていない部屋が実現されてしまう。掃除の意識改革みたいなクリーナーだと思います。使い始めて2カ月ですが、じっさい家じゅうがきれいになりましたよ。
逆に言えば、部屋がマックスに散らかってからようやく重い腰を上げる、という性格の人には向かないと思います。汚し屋さんのお子さんがいる家庭にもきびしいかな。たぶん不満が残るだけです。家が広い方にも、不向きでしょう。
集塵は、私は紙パック派です。サイクロンアタッチメントとかをつけると、せっかくの小まわりがきかなくなりそうだからです。
他にバッテリー内蔵式の機種もありますが、それだと置き場所が限られるので(コンセントの近くに置かなければならない)、本機のようにバッテリー外付け式が、個人的にはおすすめです。どこにでも置けること。これ重要です。
(いっしょに買ってよかった別売付属品)
①替えバッテリー。常に片方を充電しておいて、切れたら差し替えつつ使います。こうすると、いちばん強いパワフルモードで30分は余裕で使えます(私は常時パワフルで使用してます)。充電器は壁掛けにしておくと邪魔にならなくていいです。少し音が大きいので、居間から遠いところに設置するべし。
②ラウンドブラシヘッド。掃除中ポケットに入れておいて、デスク上とか、棚とか、配線コード回りとかに来たら、さっと差し替えて吸います。おすすめ。
③じゅうたんノズルDXS。短いブラシとエチケットブラシが植えてあります。最初からこちらに替えたほうが、フローリングもじゅうたんも兼用で扱いやすいようです。単純なつくりなので、毛足の長いシャギーカーペットとかは無理かな。
(付記)
取っ手のひもがついています。掃除中は手首にかけて使用することをおすすめ。バランス的に手元部分の重量がわりとあるので、ストンと落とすと、床が傷つくことがあります。
手近な壁に強めのフックをつけ、掃除が終わったら、ヘッドが床に接するくらいの高さでひっかけるとよいです。見た目も悪くないですよ。スタンド器具も出回っていますが(他社製)、不要です。
(2019年8月 再追記)
吸ったはずの大きな(1センチぐらい)のプラスチックの破片が、吸い口の下に2度、落ちているのを見つけ、「おかしいな」と中を確認したら、紙パックを取りつけるところの逆止弁(ゴミの逆戻りを防ぐ黒いゴム蓋)がなくなっていました。別売されていたので、あわてて購入しました。安いものです。2個で800円くらいでした。
「吸ったはずのゴミが落ちてくる、なぜ?」と感じている方、いらっしゃいませんか。これが原因かもしれないですよ。
わりとはずれやすいようなので、これもあわせ買い(上記の④)に加えておくべきかと思いました。正式名称は、「バルブステーコンプリート」というそうです。
その他は快適です。購入後約1年、毎日1回以上使用しています。