「ポーの一族」は、漫画というより、「映画」。白黒の絵なのに、カラー映像が浮かんで来ます。エドガー、マリーベル、アランの声も聞こえてくるよう。
以前読んで感動した方は、もう一度、
読んだことのない方は、体験してほしいデス。3冊まとめて読まなきゃダメデスよ
ポーの一族 (1) (小学館文庫) (日本語) 文庫 – 1998/7/17
萩尾 望都
(著)
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本の長さ300ページ
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言語日本語
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出版社小学館
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発売日1998/7/17
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ISBN-104091912516
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ISBN-13978-4091912510
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商品の説明
出版社からのコメント
血とバラのエッセンス、そして愛する人間を仲間に加えながら、バンパネラ達は永遠の時を生きる。少女まんが史に残る歴史的名作。 ※現在、期間限定のコミック文庫フェアを開催し、2017年2月までの期間限定で新刊のカバーがつき、カバー以外は変更がない。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1998/7/17)
- 発売日 : 1998/7/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 300ページ
- ISBN-10 : 4091912516
- ISBN-13 : 978-4091912510
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 93,364位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 110位小学館文庫コミック版
- - 465位小学館文庫
- - 60,210位コミック
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.8
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どの作品もすばらしい。一コマ一コマのアングルや手法も実に凄い。
躍動感と静謐さと荒々しさと華やかさが同居し、セリフにひとつの無駄もない。
特に、一巻に収録された「グレンスミスの日記」が最もこのシリーズの特質を表している。
歴史の流れに押し流される多くの人々の群像が点景としてちりばめられ、
どの脇役もきちんとその人生を生きている。一コマの小さな登場人物にも実在感がある。
命が生まれては消えるその営みを漫画で描き出そうとすること自体に興奮した。
エドガー、アラン、メリーベルは主人公ではあるが、
それを巡る人々のざわめきがこのシリーズの命だ。
凝縮された歴史が漫画の数ページの中で流れ去り、印象深い人々が時の彼方に消えて行く。
そこに残るのは彼らの記憶と書物だけだ。
漫画を「読む」ということがこれほど人生の移ろいやはかなさを感じさせてくれるものとは思っていなかった。
永遠の命を持つ者にとって我々の人生ははかなく短い。だが、人間は互いに結び合い、子を生み育てて行く。
懸命に己の人生を生きる人々を冷たく見つめるエドガーは、この世の傍観者としての孤独を
「ひとりでは寂しすぎる」と表現した。
作るものもなく生み出すものもなく
長いときをなぜ生きて行くのか
そんなエドガーの孤独の独白が、多くの少女たちの心を打った。
何度も何度も読み返しても、全く色あせることがない。
こんな表現はこの作品が現れるまで存在しなかった。
この歴史的な作品を多くの人に読んでもらいたいと思う。
躍動感と静謐さと荒々しさと華やかさが同居し、セリフにひとつの無駄もない。
特に、一巻に収録された「グレンスミスの日記」が最もこのシリーズの特質を表している。
歴史の流れに押し流される多くの人々の群像が点景としてちりばめられ、
どの脇役もきちんとその人生を生きている。一コマの小さな登場人物にも実在感がある。
命が生まれては消えるその営みを漫画で描き出そうとすること自体に興奮した。
エドガー、アラン、メリーベルは主人公ではあるが、
それを巡る人々のざわめきがこのシリーズの命だ。
凝縮された歴史が漫画の数ページの中で流れ去り、印象深い人々が時の彼方に消えて行く。
そこに残るのは彼らの記憶と書物だけだ。
漫画を「読む」ということがこれほど人生の移ろいやはかなさを感じさせてくれるものとは思っていなかった。
永遠の命を持つ者にとって我々の人生ははかなく短い。だが、人間は互いに結び合い、子を生み育てて行く。
懸命に己の人生を生きる人々を冷たく見つめるエドガーは、この世の傍観者としての孤独を
「ひとりでは寂しすぎる」と表現した。
作るものもなく生み出すものもなく
長いときをなぜ生きて行くのか
そんなエドガーの孤独の独白が、多くの少女たちの心を打った。
何度も何度も読み返しても、全く色あせることがない。
こんな表現はこの作品が現れるまで存在しなかった。
この歴史的な作品を多くの人に読んでもらいたいと思う。
2017年6月28日に日本でレビュー済み
最初読んだときは「ポーの一族」「グレンスミスの日記」「はるかな国の花や小鳥」が印象的だが、再読すると「すきとおった銀の髪」「ペニー・レイン」「リデル森の中」「一週間」も良いなと思う。つまり、若い頃はアランが嫌いだったが、だんだん好きになってきたのだなー。それと、人間とは違う一族、なかでも「特異」で「へん」で「異常」で「かわりもの」だと言われるエドガーの孤独が再読するたび濃厚になっていくのだな・・・。
「メリーベルの弱さは あなたのせいよエドガー」
「きみも おいでよ ひとりでは さびしすぎる・・・」
悲しい。が、美しい。
絵やコマ割りに時代は感じるが傑作は古びないとしみじみ思う。
「メリーベルの弱さは あなたのせいよエドガー」
「きみも おいでよ ひとりでは さびしすぎる・・・」
悲しい。が、美しい。
絵やコマ割りに時代は感じるが傑作は古びないとしみじみ思う。
2016年3月21日に日本でレビュー済み
「ポーの一族」には、エドガーら不死の一族が生き続けなければならない「孤独」が描かれています。その一方で、生身の人間が生きてゆくことの辛さを描いた珠玉のような物語、「グレンスミスの日記」があります。
"ヨーロッパの花園ベルリンのそれは小さなアパートで、ジュリエッタが生まれ、ユーリエが生まれ、そして末娘のアンナが生まれ、幸せで、、、幸せで"「あなた、あなた、あなた戦争が始まるわ!」「大丈夫、すぐにおわるよ、ドイツ帝国が勝って」、、、「強制徴用だよ、人手がたりなくて、キールへ行く、、、」「エリザベス、エリザベス、子どもたちを、、、! 帰って来るからね! きっと帰って来るからね!」"それは直感でした。この人は帰って来ない、この人は帰って来ない" "そしてドイツは負けて、、、罪をせおい なにもかもがつらく 悪いほうに悪いほうに転じて見え、、、" 「もうずっと一生そんなバラの咲く村で暮らせたらどんなにいいでしょうね」と言っていたユーリエは家中の悲しみ苦しみをぜんぶせおったかのように、、、十七の冬にとつぜん、、、いってしまいました"
"いつも人びとは不幸よりも幸せを、貧しさよりも富を、服従よりも支配を欲し、、、そしてドイツはポーランドへ攻め入りました" "幸せはとどめておけないものかしら ほんの少しだけでいいから 時がうつり人びとは生きて死に 歴史の流れを歌い 歌い、、、ほんの少しでいいから"
時の果てで不死の一族の村の幸せを追った グレンスミス、、、
「生きて行くってことはとてもむずかしいから ただ日を追えばいいのだけれど 時にはとてもつらいから 弱い人たちは とくに弱い人たちは かなうことのない夢を見るんですよ」
人間は愚かで、人の世を生きることは辛く、この数十年の間に「グレンスミスの日記」を何度読み返したか数えたこともありません。そして40年の時を経ても萩尾先生が新作「春の夢」で同じ哀しみを描き続けるのは、人間の愚かさが、人の世の生き辛さが、世界が、本質的には何も変わっていないからではないでしょうか。
"ヨーロッパの花園ベルリンのそれは小さなアパートで、ジュリエッタが生まれ、ユーリエが生まれ、そして末娘のアンナが生まれ、幸せで、、、幸せで"「あなた、あなた、あなた戦争が始まるわ!」「大丈夫、すぐにおわるよ、ドイツ帝国が勝って」、、、「強制徴用だよ、人手がたりなくて、キールへ行く、、、」「エリザベス、エリザベス、子どもたちを、、、! 帰って来るからね! きっと帰って来るからね!」"それは直感でした。この人は帰って来ない、この人は帰って来ない" "そしてドイツは負けて、、、罪をせおい なにもかもがつらく 悪いほうに悪いほうに転じて見え、、、" 「もうずっと一生そんなバラの咲く村で暮らせたらどんなにいいでしょうね」と言っていたユーリエは家中の悲しみ苦しみをぜんぶせおったかのように、、、十七の冬にとつぜん、、、いってしまいました"
"いつも人びとは不幸よりも幸せを、貧しさよりも富を、服従よりも支配を欲し、、、そしてドイツはポーランドへ攻め入りました" "幸せはとどめておけないものかしら ほんの少しだけでいいから 時がうつり人びとは生きて死に 歴史の流れを歌い 歌い、、、ほんの少しでいいから"
時の果てで不死の一族の村の幸せを追った グレンスミス、、、
「生きて行くってことはとてもむずかしいから ただ日を追えばいいのだけれど 時にはとてもつらいから 弱い人たちは とくに弱い人たちは かなうことのない夢を見るんですよ」
人間は愚かで、人の世を生きることは辛く、この数十年の間に「グレンスミスの日記」を何度読み返したか数えたこともありません。そして40年の時を経ても萩尾先生が新作「春の夢」で同じ哀しみを描き続けるのは、人間の愚かさが、人の世の生き辛さが、世界が、本質的には何も変わっていないからではないでしょうか。