何とも中毒性の高い1997年公開のパニック映画で、これ迄に何度観たか忘れるほど。
ロスが都市直下型噴火による溶岩流に襲われると言う大胆なストーリー設定だが、巨大セットやCGによって臨場感はかなりの迫力モノ。そこには飽きない理由がある。
先ず主演トミー・リー・ジョーンズが局長を務める緊急事態管理局の指示命令系統や権限の一本化は、米国流の合理主義が徹底されていて日本でも参考とすべき点が多い。
そして本作に一番惹かれる理由は、未曾有の危機に対して闘う人々の姿だ。地震学者、警察、消防、軍隊、地下鉄運行、土建屋、医療機関らがそれぞれ命懸けで責務を果し、市民全員が一致協力する。
天変地異から人々が逃げ惑うパニック映画は多いが、本作の描く溶岩流に立ち向かう人々の光景には素直に共感でき感動する。
ミック・ジャクソン監督は、92年にケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンのW主演「ボディー・ガード」で脚光を浴びたが、そのテーマとは恋愛だけでなく、スター歌姫と裏方のボディーガードを対比させた職業倫理観にある。職業に貴賤はなく、それぞれの特技を活かして社会に貢献する尊さが印象的な名作だ。
この「ボルケーノは皆が主役」、そんな大事なメッセージが胸に焼き付けられる、とても真面目な作品です。だからこそ名脇役ジョン・キャロル・リンチ演じる地下鉄運行責任者の行動が一番記憶に残っている。
Blu-rayはDVD比かなり鮮明で、彩度も明度も向上。カルフォルニアらしい陽光の明るさが美しく、人物の肌身や眼のキレ、夜間や地下の映像が驚くほど克明になり、炎が生きている様になった。テレ朝版の吹替えは全編104分の内101分と殆んどをカバーしていて有り難い。トミー・リー・ジョーンズはソフト版の菅生隆之も悪くないが、小林清志の深みある声が抜群に嵌まっていて好きだ。
細かく突っ込めば色々有るけど、カリフォルニア州にはサンアンドレアス断層が走っていて現実に地震が多く、これ迄に007等の様々な映画で人工地震による西海岸壊滅を目論む悪役が描かれており、実は自分にとっては然程の違和感はない。
天災大国に生きる日本人だからこそ土壇場の人の力を信じたくなるパニック映画の傑作、余す所なく楽しめるBlu-rayは少しお高いけど、やっぱりお薦めします。
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