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登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 130 g
- EAN : 4988142442017
- 監督 : ブライアン・シンガー
- メディア形式 : Blu-ray, 色, ドルビー, DTS Stereo, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 15 分
- 発売日 : 2019/4/17
- 出演 : ラミ・マレック, ルーシー・ボーイントン, グウィリム・リー, ベン・ハーディ, ジョセフ・マッゼロ
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 5.1), 英語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), 英語 (MPEG-1 2.0)
- 販売元 : ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- ASIN : B07PCY2W9B
- ディスク枚数 : 2
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 1,576位DVD (の売れ筋ランキングを見るDVD)
- - 14位外国のミュージカル・音楽映画
- - 78位外国のドラマ映画
- - 147位ブルーレイ 外国映画
- カスタマーレビュー:
商品の説明
内容紹介
熱狂! 感涙! 喝采!!
伝説のバンド<クイーン>の感動の物語。
魂に響くラスト21分―― 俺たちは永遠になる。
<ブルーレイディスク特典>
※全てブルーレイディスクのみの収録特典
【ブルーレイ】
●“ライヴ・エイド" パフォーマンス映像
●ラミ・マレック:フレディになるまで
●よみがえるレガシー
●“ライヴ・エイド"をもう一度
●オリジナル劇場予告編集
―オリジナル劇場予告編(1)
―オリジナル劇場予告編(2)
―オリジナル劇場予告編(3)
<ポイント>
●劇場では観られなかったライヴ・エイド完全版(本編未収録の2曲を追加した21分バージョン)を収録! 一緒に歌える英語字幕付き!
●ウェンブリー・スタジアムの再現メイキング等、『ボヘミアン・ラプソディ』の制作舞台裏がわかる必見の豪華映像特典も収録!
●初回生産分には、日本だけの「クイーン」ポストカードセット付き! さらに、クイーンの4人を写真と共に紹介した、デジタルブックレットもプレゼント!
●ブルーレイは日本だけの豪華ピクチャーレーベル仕様!
●“社会現象は止まらない"2018年国内映画興収ランキングNo.1! クイーンの母国イギリスを遥かに凌ぐ大ヒット!
●世界を熱狂させたバンド<クイーン>の伝説のボーカリスト、フレディ・マーキュリー。
45歳で死去した彼の波乱万丈な人生を名曲とともに描く感動のミュージック・エンターテイメント!
●音楽総指揮はクイーンの現メンバー、ブライアン・メイとロジャー・テイラー。フレディ自身の歌声を使用した28の名曲が鮮やかに甦る!
●第91回アカデミー賞4部門受賞! 魂が乗り移ったかのようにフレディを演じ主演男優賞に輝いたラミ・マレックほか、音響編集賞、録音賞、編集賞を受賞!
<ストーリー>
1970年、ロンドン。ライブ・ハウスに通っていた若者フレディ・マーキュリーは、ギタリストのブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーのバンドのボーカルが脱退したと知り自らを売り込む。二人はフレディの歌声に心を奪われ共にバンド活動をし、1年後、ベーシストのジョン・ディーコンが加入。バンド名は<クイーン>に決まり、4人はアルバムを制作し、シングル「キラー・クイーン」が大ヒット。個性的なメンバーの革新的な挑戦によって、その後もヒット曲が次々に生み出され、フレディは“史上最高のエンターテイナー"とまで称されるようになる。しかし、栄光の影で次第にフレディはメンバーと対立し孤独を深めていくのだった……。
<キャスト&スタッフ>
フレディ・マーキュリー…ラミ・マレック(櫻井トオル)
メアリー・オースティン…ルーシー・ボーイントン(川庄美雪)
ブライアン・メイ…グウィリム・リー(北田理道)
ロジャー・テイラー…ベン・ハーディ(野島裕史)
ジョン・ディーコン…ジョセフ・マッゼロ(飯島 肇)
ジョン・リード…エイダン・ギレン(志村知幸)
ジム・ビーチ…トム・ホランダー(赤城 進)
レイ・フォスター…マイク・マイヤーズ(咲野俊介)
監督:ブライアン・シンガー
製作:グレアム・キング, p.g.a./ジム・ビーチ
脚本:アンソニー・マクカーテン
●字幕翻訳:風間綾平 ●字幕監修:増田勇一
●吹替翻訳:瀬尾友子
内容(「Oricon」データベースより)
1970年ロンドン。ライブ・ハウスに通う若者フレディ・マーキュリーは、ギタリストのブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーのバンドのボーカルが脱退したと知り自らを売り込む。二人はフレディの歌声に心を奪われ共にバンド活動をし、1年後ベーシストのジョン・ディーコンが加入。バンド名は<クイーン>に決まり、4人は次々とヒット曲を生み出した…!熱狂!感涙!喝采!伝説のバンド<クイーン>の感動の物語。
メーカーより
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Amazon.co.jp限定「特典映像ディスク」は、5パート全約19分の貴重な映像が収録された特典映像ブルーレイディスク。 |
ミュージック・ビデオ再現の舞台裏クイーンメンバー全員が女装してパフォーマンスする「I Want To Break Free」のミュージックビデオの再現に挑戦したキャスト&スタッフの奮闘を追ったドキュメンタリー映像。 |
クイーンに夢中クイーンを愛してやまない「ボヘミアン・ラプソディ」のキャスト&スタッフがそれぞれ自分のNo.1クイーンソングを選び、その愛について語る。 |
フレディ誕生魂が乗り移ったかのような演技を披露したラミ・マレック。彼がどのように役を作り上げたのか、その舞台裏に迫るドキュメンタリー。 |
Amazon.co.jp限定「オリジナルTシャツ」配送時の外装イメージです
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ベスト500レビュアー
日本では現時点でいまだに上映中という人気のすごさ、でもとうとう国内発売ですね。先に発売された米版Blu-Rayを購入したので、特典映像等はもういいやということで、いつでも観れる Prime Video を購入。吹替版と間違えそうになりましたが、この映画に吹き替えって、面白そうであり、不思議な感じであり。やはり字幕版でいいです。
圧巻のライヴ・エイドのシーンは、様々なアラ探しを吹き飛ばすパワーです。劇場では、自分の視野にスクリーンが収まるかどうかくらいの前の席、ど真ん中を選んで鑑賞しました。巨大な会場、人波、体に響くベース、自分を包む大歓声、まるでウェンブリーにいるかのような感覚は劇場ならではでした。リバイバル上映されない限り、多分もう一生体験できないんですね。「今しか聴けない、体験できない」、そう思ったから多くの人が更にリピートされたのでしょう。vive AUDIOやIMAXの劇場で提供される大画面、大音響に近い環境を自宅で再現できる人はいいのですが、普通サイズのテレビやPCで見ても、どうしても物足りなさが残ります。せっかく興味を持ったのに「DVDになったら見よう」とだけ思っておられる方は、まだ上映中に劇場に足を運ばれることを是非おすすめします。ラストチャンス!
音楽映画としてはオーソドックスなプロットだと思います。志を抱いた若い主人公が、周囲の反対を押し切って、歩きたい道を歩きはじめ、やがて躍進、成功をつかむ。栄光と傲慢。しかしその背後には黒い影が忍び寄る。絶頂から失意への転落。暗闇の中で自分に何が必要かを見つけた主人公は、再び立ち上がり、クライマックスとなるコンサートで圧倒的なパフォーマンスを叩き出す。セオリー通りのアップダウンです。ヒースロー空港で荷降ろしをする冒頭の若きフレディと、ライヴ・エイドでの演奏を終え押しも押されもせぬ世界のロックスターとして我々映画の観客の方に振り返った彼との貫禄の差が、主人公がその作品の中で成し遂げた成長です。これを見事に演じ分けたラミ・マレックの演技は絶賛してもしすぎることはありません。「フレディになろうとする」のではなく「フレディの本質をつかもうとした」ことが説得力を持っていたと思います。
ただ私は、映画を通して、彼や他の俳優たちというよりも、またフレディ本人や他のメンバーたちというよりも、「この映画の中のフレディ、ブライアン、ジョン、ロジャー」がたまらなく好きになってしまいました。また会いたいと思う。こういう作品はリピーターを生みますよね。4人の俳優と作り手の勝利。
また、自分で意外でしたが、あまり真剣に聴いたことがなくて、Queenの曲として「末期のパチもん」くらいに考えていた"Radio Ga Ga"に(ロジャー・テイラーごめん)、このコンサートシーンで惚れ込んでしまいました。心に届く曲・アレンジ・歌詞。こんなにパワフルでエモーショナルな曲だったか… 私が劇場で涙が止まらなくなったのはこの曲からです。再生していると、この曲からのカット割りが「こんなんだったっけ?」という状態です。泣き過ぎでちゃんと観ていなかったらしい。
さて、完成した作品を観もしないうちから「straight-washしてある(LGBTではないということにしている)」などと早合点していた「批評家」も多かったようですが、公開後も「あれとこれの順番が違う」「それは本当はそうじゃない」「あれが描かれていない」等々のアラ探しに余念のない人もおられるようです。その気持ちも理解できなくはないのですが、「だから本作には価値がない」とは、映画やエンタテインメントを理解していない感想ではありませんか。もっと生々しいシーンがあると「より良い作品」なのか、それとも未成年は観れない筋金入りのファンだけがこわごわ観るようなカルトムービーになるべきだったのか? 「史実」を取捨選択・整理・脚色せず総計24時間くらいのシリーズ物にでもすれば「より意義深かった」のか? いずれも否でしょう。
バンドと各メンバーの長年のマネージャーであるジム・ビーチがプロデュースし、ブライアン、ロジャーのメンバー2人も深く関わっているこの作品は、事実上のQueen準オフィシャルバイオグラフィ映画です。当然ながらフレディとバンドを「彼らが望む形で」「彼らが知ってほしい部分を」「本質を掴んでいると彼らが認める内容で」あるいは「彼らが許せる範囲で」、そして何よりも「広く観てもらえるように」描いた作品です。それは事実ですから、「史実」「ドキュメンタリー」だなどと思い込むのは確かにナイーヴ過ぎるのですが、そんな人は少ないと思います。メアリー・オースティン役のルーシー・ボイントンがこうコメントしていたそうです。
"It's when people want to have something to criticize that is kind of jarring, especially because it does and the one thing that we're so proud of with this film is that I don't feel it ever steps over the line into any kind of expose or intrusiveness. I don't know what people wanted to see in terms of… they always ask about the darkness of Freddie and such and it's like, it's a celebration and ode to [him]." <みんなは何か批判する物が欲しいだけで、それって何だか不快だわ。実際にそうだし、私達がこの映画で誇りに思っていることのひとつは、暴露や詮索といった領域に踏み込んでいないと思えるところなの。いつもフレディの心の闇といったことについて聞かれるから、(そうした批判をする)人たちがこの作品に何を求めているのか分からない。この映画は祝福であり、彼へ捧げる頌歌なのに。>(日本語訳:rockin'on.comより)
私も全面的に同感です。
追記:特典のオリジナルパッケージ届きました。ほんとに、単なる空っぽのBlu-ray用ケースです。これ嬉しいかなあ。配達させただけ宅配員さんに申し訳ない気がしてきた。
圧巻のライヴ・エイドのシーンは、様々なアラ探しを吹き飛ばすパワーです。劇場では、自分の視野にスクリーンが収まるかどうかくらいの前の席、ど真ん中を選んで鑑賞しました。巨大な会場、人波、体に響くベース、自分を包む大歓声、まるでウェンブリーにいるかのような感覚は劇場ならではでした。リバイバル上映されない限り、多分もう一生体験できないんですね。「今しか聴けない、体験できない」、そう思ったから多くの人が更にリピートされたのでしょう。vive AUDIOやIMAXの劇場で提供される大画面、大音響に近い環境を自宅で再現できる人はいいのですが、普通サイズのテレビやPCで見ても、どうしても物足りなさが残ります。せっかく興味を持ったのに「DVDになったら見よう」とだけ思っておられる方は、まだ上映中に劇場に足を運ばれることを是非おすすめします。ラストチャンス!
音楽映画としてはオーソドックスなプロットだと思います。志を抱いた若い主人公が、周囲の反対を押し切って、歩きたい道を歩きはじめ、やがて躍進、成功をつかむ。栄光と傲慢。しかしその背後には黒い影が忍び寄る。絶頂から失意への転落。暗闇の中で自分に何が必要かを見つけた主人公は、再び立ち上がり、クライマックスとなるコンサートで圧倒的なパフォーマンスを叩き出す。セオリー通りのアップダウンです。ヒースロー空港で荷降ろしをする冒頭の若きフレディと、ライヴ・エイドでの演奏を終え押しも押されもせぬ世界のロックスターとして我々映画の観客の方に振り返った彼との貫禄の差が、主人公がその作品の中で成し遂げた成長です。これを見事に演じ分けたラミ・マレックの演技は絶賛してもしすぎることはありません。「フレディになろうとする」のではなく「フレディの本質をつかもうとした」ことが説得力を持っていたと思います。
ただ私は、映画を通して、彼や他の俳優たちというよりも、またフレディ本人や他のメンバーたちというよりも、「この映画の中のフレディ、ブライアン、ジョン、ロジャー」がたまらなく好きになってしまいました。また会いたいと思う。こういう作品はリピーターを生みますよね。4人の俳優と作り手の勝利。
また、自分で意外でしたが、あまり真剣に聴いたことがなくて、Queenの曲として「末期のパチもん」くらいに考えていた"Radio Ga Ga"に(ロジャー・テイラーごめん)、このコンサートシーンで惚れ込んでしまいました。心に届く曲・アレンジ・歌詞。こんなにパワフルでエモーショナルな曲だったか… 私が劇場で涙が止まらなくなったのはこの曲からです。再生していると、この曲からのカット割りが「こんなんだったっけ?」という状態です。泣き過ぎでちゃんと観ていなかったらしい。
さて、完成した作品を観もしないうちから「straight-washしてある(LGBTではないということにしている)」などと早合点していた「批評家」も多かったようですが、公開後も「あれとこれの順番が違う」「それは本当はそうじゃない」「あれが描かれていない」等々のアラ探しに余念のない人もおられるようです。その気持ちも理解できなくはないのですが、「だから本作には価値がない」とは、映画やエンタテインメントを理解していない感想ではありませんか。もっと生々しいシーンがあると「より良い作品」なのか、それとも未成年は観れない筋金入りのファンだけがこわごわ観るようなカルトムービーになるべきだったのか? 「史実」を取捨選択・整理・脚色せず総計24時間くらいのシリーズ物にでもすれば「より意義深かった」のか? いずれも否でしょう。
バンドと各メンバーの長年のマネージャーであるジム・ビーチがプロデュースし、ブライアン、ロジャーのメンバー2人も深く関わっているこの作品は、事実上のQueen準オフィシャルバイオグラフィ映画です。当然ながらフレディとバンドを「彼らが望む形で」「彼らが知ってほしい部分を」「本質を掴んでいると彼らが認める内容で」あるいは「彼らが許せる範囲で」、そして何よりも「広く観てもらえるように」描いた作品です。それは事実ですから、「史実」「ドキュメンタリー」だなどと思い込むのは確かにナイーヴ過ぎるのですが、そんな人は少ないと思います。メアリー・オースティン役のルーシー・ボイントンがこうコメントしていたそうです。
"It's when people want to have something to criticize that is kind of jarring, especially because it does and the one thing that we're so proud of with this film is that I don't feel it ever steps over the line into any kind of expose or intrusiveness. I don't know what people wanted to see in terms of… they always ask about the darkness of Freddie and such and it's like, it's a celebration and ode to [him]." <みんなは何か批判する物が欲しいだけで、それって何だか不快だわ。実際にそうだし、私達がこの映画で誇りに思っていることのひとつは、暴露や詮索といった領域に踏み込んでいないと思えるところなの。いつもフレディの心の闇といったことについて聞かれるから、(そうした批判をする)人たちがこの作品に何を求めているのか分からない。この映画は祝福であり、彼へ捧げる頌歌なのに。>(日本語訳:rockin'on.comより)
私も全面的に同感です。
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ベスト500レビュアーVINEメンバー
自分,クイーンがデビューしたころ高校でロックバンドをやっていたリアルタイム世代の老兵です。当時、クイーンがポップ性を増し始めた頃は仲間で酷評したりしていました。。。40数年も前のことですが、本作を観て,マーキュリーや「伝説のギタリスト」メイに謝りたくなりました。
本作はそのブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽制作担当した由、それだけで本気度は十分。そしてマーキュリー役のパフォーマンスの詳細がほとんどホンモノなみで,さらにメイ役,テイラー役が,プレイをふくめて実際のかれらの70年代を鮮やかに再現したごとくで,感心感動せざるをえませんでした。「輝ける七つの海」の伝説的"震える"ハーモニー部分などを含め、名曲の誕生秘話もすばらしいアクセントです!
本作はとくに、マーキュリーの個性と人間的苦悩,やがてすべてを乗り越えて昇華していく彼の人生を描きつくした,優れたヒューマンドラマでもあるとおもいました。マーキュリーがバイセクシュアルと知られたころ,リアルタイム世代の自分たちはそりゃそうだろう,と殆ど驚かなかったです。どっちでもよい,彼は超越的な音楽家であることは認めていたのです。
永遠のベスト・トラック「We are the champions」がヒットした当時,評論家やメディアはクイーンは自分たちが王者だとはなんとおごっている,などと批判したりしました。しかし本作は,これはともに辛くても苦しくても,最後まで生き切ろう,そうすれば友よ,われわれはみんなチャンピオンなのだ,とうたった、秀逸な人間賛歌なのだと。マーキュリーが到達した極みであったその真実を,鮮やかに強調してくれています。
誰しもが満足度が高いであろう、傑作です。そしてまさに人間賛歌なのだとおもいました。天国のマーキュリー氏も喜んでいることでしょう。星5つです。
本作はそのブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽制作担当した由、それだけで本気度は十分。そしてマーキュリー役のパフォーマンスの詳細がほとんどホンモノなみで,さらにメイ役,テイラー役が,プレイをふくめて実際のかれらの70年代を鮮やかに再現したごとくで,感心感動せざるをえませんでした。「輝ける七つの海」の伝説的"震える"ハーモニー部分などを含め、名曲の誕生秘話もすばらしいアクセントです!
本作はとくに、マーキュリーの個性と人間的苦悩,やがてすべてを乗り越えて昇華していく彼の人生を描きつくした,優れたヒューマンドラマでもあるとおもいました。マーキュリーがバイセクシュアルと知られたころ,リアルタイム世代の自分たちはそりゃそうだろう,と殆ど驚かなかったです。どっちでもよい,彼は超越的な音楽家であることは認めていたのです。
永遠のベスト・トラック「We are the champions」がヒットした当時,評論家やメディアはクイーンは自分たちが王者だとはなんとおごっている,などと批判したりしました。しかし本作は,これはともに辛くても苦しくても,最後まで生き切ろう,そうすれば友よ,われわれはみんなチャンピオンなのだ,とうたった、秀逸な人間賛歌なのだと。マーキュリーが到達した極みであったその真実を,鮮やかに強調してくれています。
誰しもが満足度が高いであろう、傑作です。そしてまさに人間賛歌なのだとおもいました。天国のマーキュリー氏も喜んでいることでしょう。星5つです。
2019年4月7日に日本でレビュー済み
1991年11月、フレディの死を知ったのは、「半分ミュージシャン」の義兄とクルマを走らせていたとき。偶然聴いていたカーラジオから流れた、速報からであった。しかしその時、フレディの訃報に対して、私は特別な感情を抱くことが無かった。
私は少人数のバンドが好みのため、「クイーンの時代」にはポリスやその延長線上にある、スティングの音楽に没頭していたのである。また、数少ない友人にも、クイーンのファンは皆無だった。
そんな私に、クイーンというバンドの存在や、フレディ・マーキュリーの素晴らしさを教えてくれたのは、内妻であった。
購入した、「グレイテスト・ヒッツ」たった1枚のCDで、私の中でロックに対する価値観が変わった。私が今まで最高のミュージシャンと崇拝していた、スティングとは決定的に音楽スタイルは異なるが、クイーンの高い音楽性に、完膚なきまで打ちのめされてしまったのである。
ビジュアル性が大きなバンドのため、DVDを購入しては繰り返し視聴。いつしかクイーンというバンドは、私にとって無くてはならないものとなっていった。
しかし、フレディは既に他界。
素晴らしい歌声と演奏に心酔しながら、その一方で何とも表現し難い空虚感を同時に感じながら、であったこともまた事実である。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行くべきか否か。私の中に存在する、フレディのイメージを壊してしまわないであろうか。散々逡巡した挙句、とうとう本日、ユナイテッドシネマへ足を運んだ。
それは、不安と期待の狭間での、苦渋に満ちた決断であった。
映画は、いつもどおり20世紀FOXのファンフーレで幕開けとなった。ただその旋律はいつもと異なり、恐らくブライアン・メイが演奏したと思われるギターリフであったことを除いて。
始めの10分で、「不安」は霧散した。この作品は、もはやドキュメント映画の領域を遥かに超越しており、自分の中の時間が30年巻き戻されたような錯覚さえ覚えた。
フレディが、バンドメンバーと摩擦を起こし、CBSと契約し、ソロ活動をしていた中盤部分に関しては、私には何のコメントもできない。細かな部分において私は何も知らないからだ。しかし、作品の製作に直接関与した、ブライアン・メイと、ロジャー・テイラーが良しとしたのであれば、多分、大筋では誤りがなかったのだろう。
物語は、1984年の「ライヴ・エイド」への参加で終幕に向かう。
CGで復元されたウェンブリー・アリーナと満員の観衆が俯瞰された瞬間、私の頬に涙が流れた。当該アリーナは、クイーンのラストツアーにも使われた場所でもあるからだ。
1グループの持ち時間は一律20分間。ボヘミアン・ラプソディ、レディオ・ガガ、ハマー・トゥ・フォール、伝説のチャンピオンと流れ行く。
「レディオ・ガガ」の演奏シーンでは、立ち上がろうとする自分を抑えるのが精一杯であった。
エンドロールでは、「ショウ・マスト・ゴー・オン」が流れた。
「ショウを続けなければならない、ショウを続けさせてくれ」
フレディの悲痛な叫びに、私は只々号泣するしかなかった。
やがて場内の灯りが戻っても、私は号泣し続けていた。
そんな私に、見知らぬ老夫婦が、「大丈夫ですか。一人で立てますか?」と、私に優しい言葉をかけて下さった。
私は返す言葉もなく、ただ頷くのがやっとで、お礼すら申し上げることもできなかった。
観客の殆どは、クイーンのファンであったであろうが、こんなに魂が揺さぶられる映画は稀だ。
私個人の結論としては、「絶対観に行かねばならない作品であった」の一語に尽きる。
文字通り「オペラのような人生」を駆け抜けていった彼に、改めて哀悼の意を表したい。
追伸
2019年4月19日、待望の商品が到着。劇場では観ることがなかった、音声を日本語、字幕を英語など、色々なセッティングで観覧させてもらっている。特に日本語吹き替えは、相当手練れの声優をラインナップしており、極端に言えば英語音声と同様の、高レベルな仕上がりであった。
スチールブックはまるでエッチング仕上げのような高級感がある。
Tシャツも良いデザインだ。
正規価格で購入できなかった方々には本当に申し訳ないないが、コストパフォーマンスは最上級の買い物であった。
私は、フレディが存命の間、彼の映像を見ることは殆ど無かった。やはり世間一般の解釈どおり、「キワモノ」バンドの一つであると誤解していたからである。
1991年11月、フレディの死を知ったのは、「半分ミュージシャン」の義兄とクルマを走らせていたとき。偶然聴いていたカーラジオから流れた、速報からであった。しかしその時、フレディの訃報に対して、私は特別な感情を抱くことが無かった。
私は少人数のバンドが好みのため、「クイーンの時代」にはポリスやその延長線上にある、スティングの音楽に没頭していたのである。また、数少ない友人にも、クイーンのファンは皆無だった。
そんな私に、クイーンというバンドの存在や、フレディ・マーキュリーの素晴らしさを教えてくれたのは、内妻であった。
購入した、「グレイテスト・ヒッツ」たった1枚のCDで、私の中でロックに対する価値観が変わった。私が今まで最高のミュージシャンと崇拝していた、スティングとは決定的に音楽スタイルは異なるが、クイーンの高い音楽性に、完膚なきまで打ちのめされてしまったのである。
ビジュアル性が大きなバンドのため、DVDを購入しては繰り返し視聴。いつしかクイーンというバンドは、私にとって無くてはならないものとなっていった。
しかし、フレディは既に他界。
素晴らしい歌声と演奏に心酔しながら、その一方で何とも表現し難い空虚感を同時に感じながら、であったこともまた事実である。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行くべきか否か。私の中に存在する、フレディのイメージを壊してしまわないであろうか。散々逡巡した挙句、とうとう本日、ユナイテッドシネマへ足を運んだ。
それは、不安と期待の狭間での、苦渋に満ちた決断であった。
映画は、いつもどおり20世紀FOXのファンフーレで幕開けとなった。ただその旋律はいつもと異なり、恐らくブライアン・メイが演奏したと思われるギターリフであったことを除いて。
始めの10分で、「不安」は霧散した。この作品は、もはやドキュメント映画の領域を遥かに超越しており、自分の中の時間が30年巻き戻されたような錯覚さえ覚えた。
フレディが、バンドメンバーと摩擦を起こし、CBSと契約し、ソロ活動をしていた中盤部分に関しては、私には何のコメントもできない。細かな部分において私は何も知らないからだ。しかし、作品の製作に直接関与した、ブライアン・メイと、ロジャー・テイラーが良しとしたのであれば、多分、大筋では誤りがなかったのだろう。
物語は、1984年の「ライヴ・エイド」への参加で終幕に向かう。
CGで復元されたウェンブリー・アリーナと満員の観衆が俯瞰された瞬間、私の頬に涙が流れた。当該アリーナは、クイーンのラストツアーにも使われた場所でもあるからだ。
1グループの持ち時間は一律20分間。ボヘミアン・ラプソディ、レディオ・ガガ、ハマー・トゥ・フォール、伝説のチャンピオンと流れ行く。
「レディオ・ガガ」の演奏シーンでは、立ち上がろうとする自分を抑えるのが精一杯であった。
エンドロールでは、「ショウ・マスト・ゴー・オン」が流れた。
「ショウを続けなければならない、ショウを続けさせてくれ」
フレディの悲痛な叫びに、私は只々号泣するしかなかった。
やがて場内の灯りが戻っても、私は号泣し続けていた。
そんな私に、見知らぬ老夫婦が、「大丈夫ですか。一人で立てますか?」と、私に優しい言葉をかけて下さった。
私は返す言葉もなく、ただ頷くのがやっとで、お礼すら申し上げることもできなかった。
観客の殆どは、クイーンのファンであったであろうが、こんなに魂が揺さぶられる映画は稀だ。
私個人の結論としては、「絶対観に行かねばならない作品であった」の一語に尽きる。
文字通り「オペラのような人生」を駆け抜けていった彼に、改めて哀悼の意を表したい。
追伸
2019年4月19日、待望の商品が到着。劇場では観ることがなかった、音声を日本語、字幕を英語など、色々なセッティングで観覧させてもらっている。特に日本語吹き替えは、相当手練れの声優をラインナップしており、極端に言えば英語音声と同様の、高レベルな仕上がりであった。
スチールブックはまるでエッチング仕上げのような高級感がある。
Tシャツも良いデザインだ。
正規価格で購入できなかった方々には本当に申し訳ないないが、コストパフォーマンスは最上級の買い物であった。
1991年11月、フレディの死を知ったのは、「半分ミュージシャン」の義兄とクルマを走らせていたとき。偶然聴いていたカーラジオから流れた、速報からであった。しかしその時、フレディの訃報に対して、私は特別な感情を抱くことが無かった。
私は少人数のバンドが好みのため、「クイーンの時代」にはポリスやその延長線上にある、スティングの音楽に没頭していたのである。また、数少ない友人にも、クイーンのファンは皆無だった。
そんな私に、クイーンというバンドの存在や、フレディ・マーキュリーの素晴らしさを教えてくれたのは、内妻であった。
購入した、「グレイテスト・ヒッツ」たった1枚のCDで、私の中でロックに対する価値観が変わった。私が今まで最高のミュージシャンと崇拝していた、スティングとは決定的に音楽スタイルは異なるが、クイーンの高い音楽性に、完膚なきまで打ちのめされてしまったのである。
ビジュアル性が大きなバンドのため、DVDを購入しては繰り返し視聴。いつしかクイーンというバンドは、私にとって無くてはならないものとなっていった。
しかし、フレディは既に他界。
素晴らしい歌声と演奏に心酔しながら、その一方で何とも表現し難い空虚感を同時に感じながら、であったこともまた事実である。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行くべきか否か。私の中に存在する、フレディのイメージを壊してしまわないであろうか。散々逡巡した挙句、とうとう本日、ユナイテッドシネマへ足を運んだ。
それは、不安と期待の狭間での、苦渋に満ちた決断であった。
映画は、いつもどおり20世紀FOXのファンフーレで幕開けとなった。ただその旋律はいつもと異なり、恐らくブライアン・メイが演奏したと思われるギターリフであったことを除いて。
始めの10分で、「不安」は霧散した。この作品は、もはやドキュメント映画の領域を遥かに超越しており、自分の中の時間が30年巻き戻されたような錯覚さえ覚えた。
フレディが、バンドメンバーと摩擦を起こし、CBSと契約し、ソロ活動をしていた中盤部分に関しては、私には何のコメントもできない。細かな部分において私は何も知らないからだ。しかし、作品の製作に直接関与した、ブライアン・メイと、ロジャー・テイラーが良しとしたのであれば、多分、大筋では誤りがなかったのだろう。
物語は、1984年の「ライヴ・エイド」への参加で終幕に向かう。
CGで復元されたウェンブリー・アリーナと満員の観衆が俯瞰された瞬間、私の頬に涙が流れた。当該アリーナは、クイーンのラストツアーにも使われた場所でもあるからだ。
1グループの持ち時間は一律20分間。ボヘミアン・ラプソディ、レディオ・ガガ、ハマー・トゥ・フォール、伝説のチャンピオンと流れ行く。
「レディオ・ガガ」の演奏シーンでは、立ち上がろうとする自分を抑えるのが精一杯であった。
エンドロールでは、「ショウ・マスト・ゴー・オン」が流れた。
「ショウを続けなければならない、ショウを続けさせてくれ」
フレディの悲痛な叫びに、私は只々号泣するしかなかった。
やがて場内の灯りが戻っても、私は号泣し続けていた。
そんな私に、見知らぬ老夫婦が、「大丈夫ですか。一人で立てますか?」と、私に優しい言葉をかけて下さった。
私は返す言葉もなく、ただ頷くのがやっとで、お礼すら申し上げることもできなかった。
観客の殆どは、クイーンのファンであったであろうが、こんなに魂が揺さぶられる映画は稀だ。
私個人の結論としては、「絶対観に行かねばならない作品であった」の一語に尽きる。
文字通り「オペラのような人生」を駆け抜けていった彼に、改めて哀悼の意を表したい。
追伸
2019年4月19日、待望の商品が到着。劇場では観ることがなかった、音声を日本語、字幕を英語など、色々なセッティングで観覧させてもらっている。特に日本語吹き替えは、相当手練れの声優をラインナップしており、極端に言えば英語音声と同様の、高レベルな仕上がりであった。
スチールブックはまるでエッチング仕上げのような高級感がある。
Tシャツも良いデザインだ。
正規価格で購入できなかった方々には本当に申し訳ないないが、コストパフォーマンスは最上級の買い物であった。

5つ星のうち5.0
天衣無縫
ユーザー名: ムラヒヨ、日付: 2019年4月7日
私は、フレディが存命の間、彼の映像を見ることは殆ど無かった。やはり世間一般の解釈どおり、「キワモノ」バンドの一つであると誤解していたからである。ユーザー名: ムラヒヨ、日付: 2019年4月7日
1991年11月、フレディの死を知ったのは、「半分ミュージシャン」の義兄とクルマを走らせていたとき。偶然聴いていたカーラジオから流れた、速報からであった。しかしその時、フレディの訃報に対して、私は特別な感情を抱くことが無かった。
私は少人数のバンドが好みのため、「クイーンの時代」にはポリスやその延長線上にある、スティングの音楽に没頭していたのである。また、数少ない友人にも、クイーンのファンは皆無だった。
そんな私に、クイーンというバンドの存在や、フレディ・マーキュリーの素晴らしさを教えてくれたのは、内妻であった。
購入した、「グレイテスト・ヒッツ」たった1枚のCDで、私の中でロックに対する価値観が変わった。私が今まで最高のミュージシャンと崇拝していた、スティングとは決定的に音楽スタイルは異なるが、クイーンの高い音楽性に、完膚なきまで打ちのめされてしまったのである。
ビジュアル性が大きなバンドのため、DVDを購入しては繰り返し視聴。いつしかクイーンというバンドは、私にとって無くてはならないものとなっていった。
しかし、フレディは既に他界。
素晴らしい歌声と演奏に心酔しながら、その一方で何とも表現し難い空虚感を同時に感じながら、であったこともまた事実である。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行くべきか否か。私の中に存在する、フレディのイメージを壊してしまわないであろうか。散々逡巡した挙句、とうとう本日、ユナイテッドシネマへ足を運んだ。
それは、不安と期待の狭間での、苦渋に満ちた決断であった。
映画は、いつもどおり20世紀FOXのファンフーレで幕開けとなった。ただその旋律はいつもと異なり、恐らくブライアン・メイが演奏したと思われるギターリフであったことを除いて。
始めの10分で、「不安」は霧散した。この作品は、もはやドキュメント映画の領域を遥かに超越しており、自分の中の時間が30年巻き戻されたような錯覚さえ覚えた。
フレディが、バンドメンバーと摩擦を起こし、CBSと契約し、ソロ活動をしていた中盤部分に関しては、私には何のコメントもできない。細かな部分において私は何も知らないからだ。しかし、作品の製作に直接関与した、ブライアン・メイと、ロジャー・テイラーが良しとしたのであれば、多分、大筋では誤りがなかったのだろう。
物語は、1984年の「ライヴ・エイド」への参加で終幕に向かう。
CGで復元されたウェンブリー・アリーナと満員の観衆が俯瞰された瞬間、私の頬に涙が流れた。当該アリーナは、クイーンのラストツアーにも使われた場所でもあるからだ。
1グループの持ち時間は一律20分間。ボヘミアン・ラプソディ、レディオ・ガガ、ハマー・トゥ・フォール、伝説のチャンピオンと流れ行く。
「レディオ・ガガ」の演奏シーンでは、立ち上がろうとする自分を抑えるのが精一杯であった。
エンドロールでは、「ショウ・マスト・ゴー・オン」が流れた。
「ショウを続けなければならない、ショウを続けさせてくれ」
フレディの悲痛な叫びに、私は只々号泣するしかなかった。
やがて場内の灯りが戻っても、私は号泣し続けていた。
そんな私に、見知らぬ老夫婦が、「大丈夫ですか。一人で立てますか?」と、私に優しい言葉をかけて下さった。
私は返す言葉もなく、ただ頷くのがやっとで、お礼すら申し上げることもできなかった。
観客の殆どは、クイーンのファンであったであろうが、こんなに魂が揺さぶられる映画は稀だ。
私個人の結論としては、「絶対観に行かねばならない作品であった」の一語に尽きる。
文字通り「オペラのような人生」を駆け抜けていった彼に、改めて哀悼の意を表したい。
追伸
2019年4月19日、待望の商品が到着。劇場では観ることがなかった、音声を日本語、字幕を英語など、色々なセッティングで観覧させてもらっている。特に日本語吹き替えは、相当手練れの声優をラインナップしており、極端に言えば英語音声と同様の、高レベルな仕上がりであった。
スチールブックはまるでエッチング仕上げのような高級感がある。
Tシャツも良いデザインだ。
正規価格で購入できなかった方々には本当に申し訳ないないが、コストパフォーマンスは最上級の買い物であった。
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