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ホワイトエレファント 単行本 – 2011/4

5つ星のうち 4.6 18件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1960年代のアメリカに夢を追った日本人姉妹がいた。裕福な家庭に育ちながら生きづらく、ニューヨークで芸術家として成功し、父への貢献をめざす姉。ロサンジェルスの陽光の下で、こころの闇をさぐる妹。ふたりに訪れた明と暗。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

出光/真子
1940年、出光興産創業者・出光佐三の四女に生まれる。お茶の水女子大学付属小・中・高から早稲田大学第一文学部に進む。卒業後ニューヨークへ留学。抽象画家サム・フランシスと結婚。二児の母。妻であり母であることを超える創造表現への想いやみがたく、映像作家の道を歩む。自身の経験からフェミニズムをベースに、家庭における親と子、表現者として女性が生きる際の社会的摩擦などを問いつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


登録情報

  • 単行本: 302ページ
  • 出版社: 風雲舎 (2011/04)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4938939630
  • ISBN-13: 978-4938939632
  • 発売日: 2011/04
  • 商品パッケージの寸法: 19.2 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6 18件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 465,668位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

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トップカスタマーレビュー

投稿者 agow 投稿日 2012/1/11
形式: 単行本
 人は、周りとの関係で生きている。時としてそれは目にみえない暴力ともなる。咲子と弘子の危ういアンビバレンツの刃先に、私たちも同様に立たされていると感じる。姉妹は、生き方は違うが、二人とも自分自身に対して『「ノー」と言えない』。ジェンダーに対して作者の問題意識が働いているとも取れるが、実は性差を超えた人の生き方を問うているのだと思う。「相手を思うことは自分を大切にすること、自分を大切にすることは相手を思うこと。」という相矛盾したことをやろうとすると軋轢は避けられない。それは個人の問題だけでは捉えきれない。彼女たちが、夫や恋人、家族との関係の中で、自分自身と葛藤することでデリケートなところから自分が変化しつつ、周囲を巻き込でいく様子は、一個人としての自立の意味を考えさせてくれる。
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形式: 単行本
近くにあって時に残酷なまでに遠い存在になる家族や友人。大切な人だからコミュニケーションのもつれはそのままにしたくない。1960年代アメリカに渡った大胆かつ繊細な二人の日本人姉妹を通して今を生きる女性たちに問いかける自分の在り方。その一歩を踏み出せない,あの一言を言えなくて後悔した経験をもつ全ての読者の共感を得るであろう小説。
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投稿者 Yumi 投稿日 2011/6/2
形式: 単行本
最初は自伝か私小説と思って読み始めました。実業家の家庭に育ち、4人姉妹の末子、
渡米して米国人の画家と結婚、離婚・・・確かにこれは作者のこれまでの歴史なのでしょうが、読んでいく内に細部にフィクションが盛り込まれていて、その面白さに引き込まれてしまいました。どこまでが現実で、どこからがフィクションなのか、読者には分りませんが、そのあいまいとしたところがこの本の魅力の一つだろうと思います。

自己主張のできなかった主人公が様々な経験を経て、精神的に成長して行く過程が見事に描かれていて、人間はいくつになってもこのように前向きに変わっていくことが出来るのだと納得させられました。特に息子を連れて約20年ぶりに実家を訪れ、これまで恐れる対象でしかなかった父親と心を通わせるシーンが感動的でした。姉との関係も一歩前進し、主人公のこれからの人生が明るい方向に向かいつつあることを予想させる結末でした。
表紙カバーの絵がやさしく、主人公の心象風景を描いているようで、すてきです。

主人公がこれからどのような人生をたどっていくことになるのか?
是非、続編を読みたいです。
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形式: 単行本
強権の夫とその妻、家庭での父母の役割、四人姉妹の間に横たわる確執、
そして姉妹と姉妹を取り巻く男たちを通して、社会における女の扱われ方が
見えてくる。
性差と偏見の中で四人の姉妹はどのように成長していったか。
末娘はアメリカでの経験を経て、年上の姉の態度を分析し
「なかよくしようよ」といえる大人に脱皮する。
賢い女とは、自立した女とは、大人の女とは…。
ボーヴォワールの「第二の性」とともに女性が読んでおくべき小説。
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形式: 単行本
なにしろ最初は重苦しい。しかしその道中も、最後の1ページにたどり着くまでの、むしろ伏線のようにも感じる。で、最後のページで暖かなゆるい日差しのような安らぎを感じることができた瞬間。人の人生の最終章はいかにあるべきかの答えを観たようにも感じた。曰く、愛は全てを包み癒し許し再生させる事が可能だと。
読了後、作者の1作目も気になり「ホワット・あ・うーまんめいどある映像作家の自伝」も読みなおすと、更に更に本編に対する作者の意図がとてもよく理解できた。
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形式: 単行本
作品「ホワイトエレファント」、緊張感が途切れる事なく読了することができました。幾筋も流れる時層が、抑制の利いた語り口を通してカットバックされ立体的に仕上がって行くスタイルは、なかなか心地よいです。話の展開が予想を超える事はなかったが、だれないで一気に読むことができたのは何故?と考えたら、爆発することのできない主人公の、実は譲れない核に触れる事ができたから。
「ホワイトエレファント」の魅力は、根源的な所で生きる事の意味を探り、感謝の意志が通底しているところでしょうか。おすすめします。
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形式: 単行本
感想は沢山ありますが、嬉しいことは、読んだそばから私にすぐ影響力があったこと。
迷っていたあることに今日はノーと言えて、自分の制作をすることの方をやっと取ることが出来ました。これって私にとってはとても大きな決心で、やっと自分を優先できまた。いつもはそんなことをすると後悔と罪悪感のかたまりになってたのですが、今日は晴れやかです。
「ホワイトエレフャント」は、重たい話もでてくるのに息がつまらないのは、出光さんの持ち前の視点、ユーモアがところどころに散りばめてあるからでしょう。お父様とのスキヤキの場面とか、緊張感の中、皆さんが大真面目なところが面白い。「ホワット・ア・うーまんめいど」と同様に、読んだ後に、出光さんのビデオ作品を通しでみたくなりました。大変な作業だったと思いますが、この本を書いて下さったことに感謝します。また、容赦ない苛めにも耐えて、咲子は強い子です。出光さん文章には、怖い怖いお父様を描きながらもお父様に対する気持ちにはあたたかいものが感じられます。エッセーの中にもそれは同様です。表現することは、出光さんにとって生きるためにご飯を食べることと同じくらい必要なことだったのだとあらためて感じました。
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