昨2014年はSTAP細胞に始まり,多くの捏造事件が発覚した年だった.佐村河内守の偽「現代のベートーベン」事件は,重大性という点ではそれほどでもなかったが,人間がいかに「感動もの」と「権威」とにヨワイかを如実に示した点で,一番教訓的な事件であった.大ペテン師佐村河内は,原爆被災二世,全聾者を看板にし,身体障碍者を宣伝具として利用,才能はあるがお人よしの新垣隆という作曲家をゴースト・ライターとして使って大作曲家になりすました.このウソで塗り固めた人生を劇的に暴いたのが,著者の神山氏である.本書はこの事件の全貌をまじかに見てきた神山氏ならではのルポタージュである.
私自身はこの事件が発覚する前は,人に勧められて「佐村河内:交響曲第1番」なるものを一度聴いて,なんかマーラーに似た壮大な曲を書く日本人の作曲家がいるのだなと思ったくらいであった.あとからこの曲のCDが18万枚も売れたのだという話を聞いた.このうち本当にこの曲が好きで買った人は,はたしてどれくらいいたのだろうか.大部分の人は,NHKスペシアルの「感動もの」に騙されて買ったのではないだろうか.たけしの「アンビリーバボー」の後半で,よく「感動もの」のストーリーが語られるが,こういうのにすぐのせられて感動する人は要注意である.
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ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌 単行本 – 2014/12/12
神山 典士
(著)
稀代のペテン師・佐村河内守の虚飾の真相!
18年間、ゴーストライターを務めた新垣隆の懺悔告白によって暴かれた、何重にも嘘に塗り固められた佐村河内守の虚飾の姿。二人の共犯関係はなぜ成立し、誰もが騙され続けたのか―ー。テレビ、新聞、出版、音楽業界……。あらゆるメディアを巻き込んで繰り広げられた壮大なペテンの真相に迫った渾身のノンフィクション。週刊文春が告発した佐村河内守のゴーストライター事件の全貌。第45回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)受賞。
18年間、ゴーストライターを務めた新垣隆の懺悔告白によって暴かれた、何重にも嘘に塗り固められた佐村河内守の虚飾の姿。二人の共犯関係はなぜ成立し、誰もが騙され続けたのか―ー。テレビ、新聞、出版、音楽業界……。あらゆるメディアを巻き込んで繰り広げられた壮大なペテンの真相に迫った渾身のノンフィクション。週刊文春が告発した佐村河内守のゴーストライター事件の全貌。第45回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)受賞。
- 本の長さ321ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2014/12/12
- 寸法20.7 x 14.8 x 2 cm
- ISBN-104163901841
- ISBN-13978-4163901848
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
18年間、ゴーストライターを務めた新垣隆の懺悔告白によって暴かれた、何重にも嘘に塗り固められた佐村河内守の虚飾の姿。二人の奇妙な共犯関係はなぜ成立し、誰もが騙され続けたのか―。テレビ、新聞、出版、音楽業界…あらゆるメディアを巻き込んで繰り広げられた壮大なペテンの真相に迫った渾身のノンフィクション。クラシック業界の恐るべき闇を告発する渾身のルポ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
神山/典士
1960年、埼玉県入間市生まれ。1984年、信州大学人文学部心理学科卒業。1996年、「ライオンの夢コンデ・コマ=前田光世伝」で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞し、デビュー。2014年、週刊文春(2月13日号)に発表した佐村河内守のゴーストライター新垣隆氏への独占インタビュー記事「全聾の作曲家はペテン師だった!」で第45回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)を受賞。こうやまのりお名義で児童書も執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1960年、埼玉県入間市生まれ。1984年、信州大学人文学部心理学科卒業。1996年、「ライオンの夢コンデ・コマ=前田光世伝」で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞し、デビュー。2014年、週刊文春(2月13日号)に発表した佐村河内守のゴーストライター新垣隆氏への独占インタビュー記事「全聾の作曲家はペテン師だった!」で第45回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)を受賞。こうやまのりお名義で児童書も執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2014/12/12)
- 発売日 : 2014/12/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 321ページ
- ISBN-10 : 4163901841
- ISBN-13 : 978-4163901848
- 寸法 : 20.7 x 14.8 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 445,055位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 44,151位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2015年2月10日に日本でレビュー済み
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15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年2月12日に日本でレビュー済み
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稀代のペテン氏ー佐村河内氏と才能ある新垣氏を軸に「まさに事実は小説より奇なりの物語」。作者さんは、熱意をもってよく書かれたと思いました。しかし、NHk、民放の取材があまりにも幼稚で「基本の裏どりがも粗末なために、本当ならインチキを見破れたのに大誤報にしてしまい、また、一部の作家と一部の音楽関係者の節穴と誇大コメントが悪の連鎖でこのような恥晒しの事件にいってしまったと思いました。感性の優れた本物のマスコミ人が取材していたならこのようなお粗末な事件には少なくとも発展しなかったのではないでしょうか。
2018年2月13日に日本でレビュー済み
著者自身が懺悔しているとおりなのだろう.
> 私にとっても、「ゴーストライティング」という言葉は、自分自身の胸の奥が微かに痛む言葉でもあったからだ。
> 実は私自身も、出版界においてフリーランスになった歳の時から四半世紀もの問、何冊ものゴーストライティングの仕事を続けてきた事実があった。つまり私も、同じ穴の貉だったのだ。
> いや私だけではない。現在の出版界全体を見渡せば、書店の最前列に山積みになっている実業家やスポーツ選手、芸能人の著作本の多くは、私のようなライターが纏めたものであることは、ライターや編集者だけでなく読者も、半ば公然の秘密として納得しているはずだ。書籍は商品である以上、書きたいという人が書きたいままに文章を書いて成立するわけがない。むしろ編集者や企画者が「書かせたい」と思う人を説得し、「ただ喋って頂ければ実際の文章はライターさんがまとめますから」と口説くこともしばしばだ。
> だから成熟した出版界において、一人だけのプロダクツは成立しにくくなっている。ゴーストライティングは、もはや出版界のビジネスモデルの一つになっていると言ってもいい。
一人だけのプロダクツは成立しないのに『「書かせたい」と思う』一人だけのプロダクツのように見せかけて金を儲ける...あいつも私も,どいつもこいつも,メディアビジネス界がペテン師の集団なのだと.とすると,この書名と表紙はどうなんだ,ということで.
> 私にとっても、「ゴーストライティング」という言葉は、自分自身の胸の奥が微かに痛む言葉でもあったからだ。
> 実は私自身も、出版界においてフリーランスになった歳の時から四半世紀もの問、何冊ものゴーストライティングの仕事を続けてきた事実があった。つまり私も、同じ穴の貉だったのだ。
> いや私だけではない。現在の出版界全体を見渡せば、書店の最前列に山積みになっている実業家やスポーツ選手、芸能人の著作本の多くは、私のようなライターが纏めたものであることは、ライターや編集者だけでなく読者も、半ば公然の秘密として納得しているはずだ。書籍は商品である以上、書きたいという人が書きたいままに文章を書いて成立するわけがない。むしろ編集者や企画者が「書かせたい」と思う人を説得し、「ただ喋って頂ければ実際の文章はライターさんがまとめますから」と口説くこともしばしばだ。
> だから成熟した出版界において、一人だけのプロダクツは成立しにくくなっている。ゴーストライティングは、もはや出版界のビジネスモデルの一つになっていると言ってもいい。
一人だけのプロダクツは成立しないのに『「書かせたい」と思う』一人だけのプロダクツのように見せかけて金を儲ける...あいつも私も,どいつもこいつも,メディアビジネス界がペテン師の集団なのだと.とすると,この書名と表紙はどうなんだ,ということで.
2018年6月7日に日本でレビュー済み
週刊文春に連載された記事をもとにした一冊のようですが、そのせいか構成に少しまとまりを欠くような印象を受けます。同時に著者が身体障害を持ちながら音楽にとりくむ児童とその一家に同情をするのはやむを得ぬとして、少し感情移入が強過ぎるのではないでしょうか?そこから、児童に寄り添うゴーストの役割を務めた新垣氏の側に立って記述を進めているせいか、新垣氏の犯した過ちには妙に寛容的に感じるのは自分だけでしょうか?従って佐村河内氏に対しては一層厳しい姿勢で臨んでいるようです。(それは本の題名が「ペテン師と天才」と付けた面にも表れているようです。)
そのせいかどうも、事件と佐村河内氏を分析しているようで、なんとも追求と記述が同じ記述の繰り返しの感があります。例えばあの謝罪会見等についても、もっと詳細にその言動と著者の分析をして欲しかったですし、その後の佐村河内氏と新垣氏がどうなったか、それに関しての著者の感想も入れてほしかったとの感慨を持ちます。
そのせいかどうも、事件と佐村河内氏を分析しているようで、なんとも追求と記述が同じ記述の繰り返しの感があります。例えばあの謝罪会見等についても、もっと詳細にその言動と著者の分析をして欲しかったですし、その後の佐村河内氏と新垣氏がどうなったか、それに関しての著者の感想も入れてほしかったとの感慨を持ちます。
2020年10月13日に日本でレビュー済み
内容が面白いうえ、最後まで読ませる文章だった。
事件から6年以上経って今さらなぜ読んだかと言うと、新垣隆氏に興味を抱いたから。
新垣氏の著書「音楽という真実」という自叙伝で、同氏の才能と人柄を知ったことで、事件についてさらに知りたいと思い、このルポルタージュを手に取った。「音楽という真実」に書かれてあることと重なるエピソードがあり興味深かった。
それにしてもNHKスペシャルのお粗末さ、いい加減さよ。制作者のジャーナリズム欠如に唖然とするが、それをチェックできなかったNHKのずさんさにあきれる。番組がどれだけ作り事で、嘘っぱちだったかもこの本で詳しく書いている。新垣氏の本では、スタッフたちは制作過程で薄々ペテンには気が付いていたが、そのまま進まざるをえなかったのでは、と書いてあった。
きっかけは五木寛之氏の絶賛ではないか?それがペテンを真実に見せることとなった。本当に感動したのか、盲目の作曲家ということで自身も何か下心があったのか知らないが。
嘘っぱちが売り込み文句となったCD、話題にのっかった秋葉広島市長、こっけいである。高橋大輔選手は、ショートプログラムにこの曲を選んだのは純粋に曲だけが気に入ったからか?盲目の作家という話題性が理由になかったか?
新垣氏がゴーストライティングをした理由―例えば70分のオーケストラの作曲オーダーなんてありえない、その機会をパスできなかった―は共感できる部分があった。
新垣氏は全てを正直にぶちまけた。それには相当な葛藤や覚悟もあっただろうが、彼はいまや大活躍だ。むしろあの事件によって彼の才能が世間に知れることとなり今活躍につながったのでは?人生どうなるかわからない。
私にとっては、このペテン事件が胸の悪くなるような感覚だけで終わらないのは、新垣氏の純粋さと正真正銘の才能を知ることができたからだ。
事件から6年以上経って今さらなぜ読んだかと言うと、新垣隆氏に興味を抱いたから。
新垣氏の著書「音楽という真実」という自叙伝で、同氏の才能と人柄を知ったことで、事件についてさらに知りたいと思い、このルポルタージュを手に取った。「音楽という真実」に書かれてあることと重なるエピソードがあり興味深かった。
それにしてもNHKスペシャルのお粗末さ、いい加減さよ。制作者のジャーナリズム欠如に唖然とするが、それをチェックできなかったNHKのずさんさにあきれる。番組がどれだけ作り事で、嘘っぱちだったかもこの本で詳しく書いている。新垣氏の本では、スタッフたちは制作過程で薄々ペテンには気が付いていたが、そのまま進まざるをえなかったのでは、と書いてあった。
きっかけは五木寛之氏の絶賛ではないか?それがペテンを真実に見せることとなった。本当に感動したのか、盲目の作曲家ということで自身も何か下心があったのか知らないが。
嘘っぱちが売り込み文句となったCD、話題にのっかった秋葉広島市長、こっけいである。高橋大輔選手は、ショートプログラムにこの曲を選んだのは純粋に曲だけが気に入ったからか?盲目の作家という話題性が理由になかったか?
新垣氏がゴーストライティングをした理由―例えば70分のオーケストラの作曲オーダーなんてありえない、その機会をパスできなかった―は共感できる部分があった。
新垣氏は全てを正直にぶちまけた。それには相当な葛藤や覚悟もあっただろうが、彼はいまや大活躍だ。むしろあの事件によって彼の才能が世間に知れることとなり今活躍につながったのでは?人生どうなるかわからない。
私にとっては、このペテン事件が胸の悪くなるような感覚だけで終わらないのは、新垣氏の純粋さと正真正銘の才能を知ることができたからだ。


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