ベルンシュタイン (小学館文庫―夢の碑) (日本語) 文庫 – 1998/8/1
木原 敏江
(著)
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本の長さ341ページ
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言語日本語
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出版社小学館
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発売日1998/8/1
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ISBN-104091912273
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ISBN-13978-4091912275
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商品の説明
出版社からのコメント
ボヘミアのオルギールに下された予言…「御身はいつか彼方の国で、琥珀の乙女に会うだろう」。宿命の地はベルンシュタイン。琥珀という名のその国で、オルギールは男装の麗人ベリシウと出会った。そして運命の糸車は廻り始める。18世紀中欧の悲恋伝説を描く表題作ほか、ヴィ&アングルのファンタスティックな冒険「ダイヤモンド・ゴジラーン」「煌のロンド」などを収める「夢の碑」欧州ロマン編。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1998/8/1)
- 発売日 : 1998/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 341ページ
- ISBN-10 : 4091912273
- ISBN-13 : 978-4091912275
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 621,287位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 976位小学館文庫コミック版
- - 2,931位小学館文庫
- - 234,331位コミック
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.9
星5つ中の4.9
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月22日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
数奇な運命で惹かれていく二人ですが、運命は過酷です しかしそれともものともせず結ばれる二人は幸せですね
役に立った
2004年1月12日に日本でレビュー済み
兄に抵抗できなかった苦い経験から女の服を捨て剣を身につけた名門貴族の娘ベリシウと、権力に迎合しない流れ者オルギールの恋物語。反発しあいやがて激しく憎しみ合う二人は、同時に誰よりもお互いに惹かれているのですが、お互いに相手の思いが自分にあることを知りません。いちばん憎い敵でありながらいちばん恋しい相手。短編ですが、スリリングで切ないストーリーです。「お前は知らないだろう、幾多の眠れぬ夜、いつもお前に会いたかったのだ」。自分の片恋だと思い込んでいる二人がそれぞれに孤独な思いを語るセリフがとてもいいです。そして最後は幸福な悲劇。
私はだいたい木原作品にはラストの余韻にいちばん魅力を感じるのですが、この作品についてはラストシーンよりも、キャラクター設定と彼らの絡み合うストーリーそのものがとても力強くて魅力的で、この著者の数ある作品のなかでも特におすすめです。
私はだいたい木原作品にはラストの余韻にいちばん魅力を感じるのですが、この作品についてはラストシーンよりも、キャラクター設定と彼らの絡み合うストーリーそのものがとても力強くて魅力的で、この著者の数ある作品のなかでも特におすすめです。
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兄からの歪んだ愛情と重圧、自らの性を呪い、その美しさを男装のもとに隠そうとする、抑圧された女性性。お互い惹かれながらもすれ違い、素直になれないヒロインとヒーロー。そして、お決まりの報われることのない愛、悲劇へ一直線というお約束の展開です。
ヨーロッパの秋から冬を思わせる憂愁に満ちた雰囲気と、琥珀色の瞳、琥珀色の背景、琥珀色に凝縮される愛と憎しみの記憶、全てがワイングラスの中に沈殿していくおりのごとく、苦味を伴って読者の心の中に刻み込まれます。
読後感そのものが、一つの琥珀色の記憶になります。乙女が抱く恋人は、狂女がやっとの思いで手に入れた、現世では結ばれることのない恋人の首です。おそらくピアズリーのイラストを意識して構成された、いわば木原版の「サロメ」ですが、遥かに心痛むロマンチックなラブストーリーです。
ヨーロッパの秋から冬を思わせる憂愁に満ちた雰囲気と、琥珀色の瞳、琥珀色の背景、琥珀色に凝縮される愛と憎しみの記憶、全てがワイングラスの中に沈殿していくおりのごとく、苦味を伴って読者の心の中に刻み込まれます。
読後感そのものが、一つの琥珀色の記憶になります。乙女が抱く恋人は、狂女がやっとの思いで手に入れた、現世では結ばれることのない恋人の首です。おそらくピアズリーのイラストを意識して構成された、いわば木原版の「サロメ」ですが、遥かに心痛むロマンチックなラブストーリーです。